アギト第22話『運命の対決』
(2001/7/1)
■ あらすじなどなど

アギトが亜紀を殺したと思い込んだ涼・ギルスは、アギトに打ちかかり、割って入ったG3まで敵に回して暴れまわる。G3はギルスのあまりの猛攻の前に大破したが、隙を突いてアギトが助け出す。やり場のない怒りの咆哮を上げるギルス。

誠に大事はなかったが、G3でアンノウンと戦っていく限界を感じた小沢は、新たなG3の開発計画を幹部会に提示。しかし、北條もG3の対抗システム「V1システム」を提示。そして、北條のプロジェクトチームにかつての恩師の名を見つけた小沢・・・。

翔一は再び美杉家に戻ってきた。しかし、亜紀を殺されてしまったショックから立ち直れずにいる翔一は、城北大学で小沢と出会い、自分の気持ちを整理することができた。

小沢達は、新たなG3、「G3−X」の稼働シミュレーションを行なっていた。しかしそんな中、犯行を続けていた新たなアンノウンが出現する。気配を感じた翔一はアギトとなり、アピス・ウェスパを倒すが、それを見ていたアピス・メリトゥスに襲いかかられてしまう。
一方、シミュレーションを終えた誠は、その肉体に与えられた負荷により心神喪失してしまう・・・。


■ 今回の北條透

ちょっと髪型が変わったか?という気がする今回の北條センセ。また知らない間にそんな手はずを整えて全くこの人は・・・一体いつそれだけの行動を起こしているんだこの男・・・あれだけ刑事課としての職務を遂行している中で・・・。
こういう行動力では作品中で随一でしょうね。

そして北條センセが打ち出した、G3システムを凌駕する新システム!
その名も「ブイ、ス(検閲削除)」いやゲフォ

え〜っと・・・V1システム、か。ちぇっ、つまんねー名前
しかし、小沢の姐御は一人、北條センセは各界の権威を集めてやっと。力の差は歴然としておりこの点では北條センセは姐御に完全に負けているというのに、なんでしょう幹部会でのあの余裕(笑)。

続いての場面は城北大学・高村研究室内。やってきた小沢の姐御をスパイと呼んだりしますが、あっさりと「あなたに用はない」と返されてしょんぼり風味(笑)。
ここではホント、オマケみたいな存在でしたけど、なんか、高村教授と意気投合してるような・・・同類?(死)

ところで、この場面で何気に高村教授が「人の命を救う為」とおっしゃってましたが、それは北條センセが謳い文句に使っているのでしょうか?これは今回の最後の出番で見えたように思います。

その出番というのが今回一番の見せ所(注:北條センセのね)!
ほれこれ!氷川誠と不可能犯罪の現場検証に来た北條センセ。

急いだ方が良いでしょう、G3−Xと、V1システムの完成を。
そして、どちらかがアンノウンを倒さなければならない。

うーん、どうですか。少なくともこのシーンでは、彼にヒーローを感じざるを得ませんねぇ。

G3−XV1システムのどちらでもいい、優れている方がアンノウンを倒さなければ、市民が殺され続ける・・・そんなことは絶対に赦さない!といった強固な意思を込めた眼差しの北條センセは、文句なくカッコ良いです。他のシーンはさておくとして(死)。


■ 小沢の姐御

今回は小沢の姐御がメインですねぇ。
尾室君を威嚇しぃの、相変わらず幹部会では威勢がいいの(それはいつもか)、城北大学の恩師には啖呵切りぃの、若いツバメ(注:翔一)つかまえて焼肉ハウスで昼間から(しかも公務中の筈)ビール飲みぃの・・・。あ、ちょっとぶりの私服。やっぱ制服姿もそこそこだけど、こういう私服姿ってーのも良いよなぁ・・・。欲を言えばミニスカ(以下煩悩超特急につき削除)

V1システムに携わる高村教授は、姐御の恩師にあたるらしく、幹部会でその名前を見つけたときに驚いたのはそのせいの模様。でも、今回はその後が凄い。その教授の元を訪れ、G3−Xのアイデアを聞かせようとする。
これだけではどこが凄いかわからないが、かいつまんでいえば、「どうせG3−Xの方が優れているんだから、失敗作に終わるV1からは手を引いた方が身の為よ。」というわけである。更に言えば「私の方があなたより優れている」と言ったと同じ。
これは・・・ある意味で北條センセより悪質だな・・・。
でも、事実はそうなんだろう、と思う。高村教授は昔から彼女のことを嫌っていた、といったけど、それは自分より才能のある姐御に対する嫉妬ではなかったか?今回、彼があんな態度を取った背景には、彼の嫉妬心が根深くあるのではなかろうか?私にはそう見えたのですが・・・。
この後の焼肉屋での「ある意味で知り合い(高村教授)が死んだ」という発言は、単に「嫌い嫌われた」ではなく、恩師であった高村教授との決別の意味を含んでいるのではなかろうか。

焼肉屋「牛仙」に翔一を連行してビール三昧、翔一の話し相手になっていた姐御。ここでの姐御の最後のセリフは、やはり翔一にだけ投げかけたセリフじゃないよなぁ。やっぱり、姐御も人並みに消沈することってあるんだなぁ・・・。とてもそうは見えないけど(笑)。
ところで、勘定は割りでしょうか?姐御が持つんでしょうか?翔一のおごりってことはないと思うけど(笑)。

しかし、今回の姐御の出番の中でも特筆はその酒量ビールとは言えジョッキいっぱいの生を連続吸収!この女、ザルを通り越して輪っかじゃねぇのか!?肉食え肉!っつーかあんた勤務中ちゃうんか

■ ちょっと待って幹部会!

えーっと、さらっと流されたんだけど・・・。
どうしてG3−XとV1システムの同居ができないんでしょうか?両方とも開発するんなら、両方とも実戦配備すりゃあいいじゃないの!なんで片方を潰すんだよ!
え?なんでしょう加地センセ。・・・は?ほほう、やはり維持費はバカになりませんか。でも開発したんなら・・・は?北條センセが?ははぁ、なるほど。センセらしいですねぇ。え?いえいえ元帥閣下ほどでは。
ぶおーっほほほ!(死)

いやでも、対策班が一つでは色々不都合があるじゃない、現状で既に。なんでしっかりした組織を組もうとしないんでしょうねぇ?役割分担っていう言葉、知ってる?


■ ライダー三角関係

前回の幕引き、今回の冒頭から展開した、アギトとギルス、そしてG3との激しいバトル!・・・というか、暴走超特急ギルスの前に手も足も出ないアギトとG3というのが正確か。

ギルスの猛攻の前に防戦一方のアギト。それを助けるG3。G3とアギトが実に久方ぶりに相対します。アギトの、値踏みするような間合いがグーです。ここで誠が語りかけていれば、お互いが分かり合えたかもしれません。しかしそこはそれ、ギルスが黙っていません。

亜紀を殺された涼の哀しみと怒り、特に、アギトが亜紀を殺したと思っている涼のパワーはまさに荒ぶる魂の奔流!やはりここでもギルスが主役か!
ギルスにとってはG3も、以前、問答無用とばかりに銃撃の嵐を浴びせ掛けた憎たらしい敵。ここぞとばかりにG3を叩きのめすギルス。その最中、ギルスヒールクロウがG3の頭部ユニットを破壊、素顔の一部が露呈し、翔一にG3=誠というリンクを張り付けます。

倒れたG3を守るようにギルスに打ち掛かるアギト。そしてギルスが吹っ飛んだその僅かな隙にG3もろともその場からの脱出に成功する。おお、逃げ足も天下一品!
獲物を逃がしたギルス。だだっ広い屋内に独り、ギルスのやり場のない咆哮が轟く・・・。

う〜ん・・・ギルスはいいねぇ。アギトもそろそろ、翔一とのリンクをせっせと作り始めたみたいだけど、これは翔一のアギト支配力が強まってきたっていうことかな?最初の頃はホント、アギトの使いっパだったもんなぁ。

■ 涼はあっさり引き

アギトとG3を取り逃がした涼はその後、亜紀の遺体が運ばれるのを見守る。そして、アギトへの復讐を心に誓う・・・。

・・・。
あ、これで終わりか涼の出番(笑)。

■ 氷川誠の疑惑

Gトレーラー内では、珍しく尾室君がナイスな意見をぶつけます。

誠はG3が大破したのは、自分がG3の性能をフルに発揮させられなかったからだと自分を責めます。・・・マゾ癖でもあるんじゃねぇかこの男。なにかってぇと自分ばっかり悪者にして自分で自分を責めつけて・・・。こういう部分は北條センセを見習って欲しいね。いや、それも問題ではあるか(死)。
そこで尾室君の出番!「というより・・・」と前置きしておきながら、言おうとする内容に自ら戦慄し口を閉じてしまう尾室君(笑)。そんなに姐御が恐いか貴様。いや多分恐いと思うけど(笑)。
姐御に半分脅迫されて、遂に「G3そのものが弱いんじゃないか」と口にする尾室君に、背の低い姐御が立ち上がって威嚇腰砕けの尾室君!しょーがねーなーG3チームの男どもはよー(笑)。
しかし至極正論。姐御もそれは認め、新たなG3の開発を決意・・・いや、決意は既にしていたんだろうけど。

■ なんかサバサバ翔一クン

翔一は今回、沈んだ面持ちで登場します。美杉家の面々は、亜紀に振られたことがショックだったのか、と勘ぐっていますが・・・それだけじゃねーよなぁ。

今回はまた、教授のお使いで城北大学にもやってきます。そこで小沢の姐御とばったり出会い、亜紀のことを話す事で自分の気持ちの整理をつける翔一クン。しかし・・・あそこまで男に思わせといて、ただ誑かしただけという亜紀は立派に悪女の素養があるな。・・・は?悪女そのままだから素養もクソもない?いや、そこまで言っては失礼ですよハッハッハ。

そんでもって以前の冴えを取り戻した翔一は美杉家邸宅内の大掃除を・・・おいおい、はた迷惑なことをするなこいつも(笑)。みろ、教授なんかだから腰にきてるじゃねーか。おまけにアンノウンの気配察知して荷物ほったらかして教授てんてこまいだぞ(笑)。

後はアギトのシーンだけど、今回、誠がG3であることを知った翔一。今後、彼らが出会ったらどういう反応を示すか、楽しみです。

■ 女王様とお呼び!

いや、アピスねーさん達ですよ。最初の奴、つまり今回あっけなくおっ死んだウェスパ夜用スリム(死)はそんな雰囲気が薄いけど、メリトゥス姉さん!さあ言え!「ホホホホホ、馬鹿な奴」!(無理)
というか、それより何より最初に思い浮かんだのがライダーマンマスク下半分が素顔というデザイン・・・って、アンノウンも人間の部分があるってことっすか!・・・いや、二足歩行してんだから人間の部分があるっつーか、人間の突然変異みたいなもんと考えていくのが普通かもしれないけどさ・・・。

この姉さん達、これまでの連中よりもはっきりと殺人を楽しんでいる。これまでは任務か何かの様に思ってきたけど、この姉さん達でちょっと違ってきてます。単に彼女たちが趣味と実益を兼ねているだけかもしれないけど。

二人とも登場シーンがふるってます。ウェスパ姉さんは空中からすぅっと降りてきて、羽ホバリング移動!いい!メリトゥス姉さんは下りのエスカレーターに腰掛けて不敵な笑みを浮かべて。個人的には立とうとしたら羽がエスカレーターに絡まって、もがいている間に最下段に・・・というオチがおいしいかな?と思ったけど、さすがにそれを本編ではやらんよなぁ(死)。
そしてメリトゥス姉さんの「肩をトントン♪」っての。おちゃめさんだけどやってることがスゲー。

■ 何故にオケアヌスか!

G3−Xの演習で選ばれたアンノウンは、テストゥード・オケアヌス!そう、「仮面海ガメ・オケアヌス」です!・・・カラスドルゲ(違)じゃねーのが残念。また出ねーかなぁドルゲ。っつーかドルゲって何やねんコラ。
そして、前回の予告編に移ってたG3−Xの活躍シーンは、シミュレーション映像!なんっつーオチ・・・。しかしあれだ、いきなり脈絡もなく新装備に変わるのもなぁ、って話だしな。

このシミュレーションの最中、氷川誠は肉体疲労で心身ともに衰弱しきってしまうけど・・・疑似体感シミュレーションであそこまで肉体に影響を与えるシステムって、どんなんやろ。これもすごい科学に分類されんかなぁ・・・?


■ アギトVSアンノウン

さて、今回のアンノウンとの戦闘!
まずはウェスパ夜用(もーえー)・・・。アギトを認めたその瞬間、レイピアを取り出し斬りつけます。うーん、蜂だけになかなかナイスな武器選択。アギトはストームハルバートで対抗。しかし、今回はG3−Xのシミュレーション戦闘も混ざって、ちょっと短めに終わり。
対ウェスパ戦では、蹴り飛ばされたアギトが水面を滑っていくシーンがあるんですが、まるで石切りみたいで滑稽かも。さすがアンノウン、不可能な現象まで自然に起こす。なんて誉めてたら次の瞬間空中でアギトにストームハルバートで切られて瞬間爆死!おいおい、いい加減にしろよ東映!
続いてのメリトゥスは次回冒頭の幕引き用ってわかってるのでアクションも2〜3の応酬でおわり。歯ぎしりするメリトゥス姉さんが印象的でしたが、それだけ


■ その他の注目点

亜紀を運び去る警視庁の方々。遺体の扱い方が極悪非道です。ああいう、遺体を運んだりする機会の多い人って、死んだ人に対しての感情が欠落するんですかね?慣れてきたら、人の死も仕事で割り切れるんかね?因果な商売だなぁおい。


■■■ 次 回 ■■■

さて!
G3−Xシミュレーションで肉体疲労栄養補給リポ(中削除)鷲のマークの大(中削除)のお世話になる誠。どうやらG3−Xの装着員としては不適合か!?それでも根性でどうにかするのか誠!
そしてV1システムも完成を見る。装着者はやはりこの男かデコっぱ(以下、謎の圧力団体による暴力の為削除)

自信たっぷりな高村さん。デザインまでは気が回らなかったようで、まるでどっかのターン(削除)かUF(削除)戦士みたいですぜ。
それから、いよいよ起動のG3−X極悪非道の殺戮マシーンが今、ここに降臨する!・・・え?だってあーた、あんな武器、無差別発砲する以外にどう使えと?

では、ある程度内容が予測できちゃってなんか楽しみ半減かなぁ的次週を待て!

【 アギト第23話『資格ある者』 】

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