アギト第27話『涼、死す…』
(2001/8/5)
■あらすじ

冒頭、アギトのイントンスス退治記と哲也の回想。

真澄は涼を殺そうとするが、克彦に阻止される。
その克彦は、自分の中に目覚めつつある力を制御する術を身に付け始めるが、そんな彼をコルウス・カルウスが襲う。しかし克彦は、その力でその場を逃げ切る。

翔一は美杉家に舞い戻り、取り戻した記憶の一部を真魚に語る。そして、姉の死の真相を知る為、本物の津上翔一こと沢木哲也に会うと言う。しかし真魚は、そんな翔一に何か不安を感じ、一つの約束を交わす。

再び涼を襲う真澄。意識を取り戻した涼はそこを逃げ出すが、今度は克彦に追われる。克彦はその力で涼を殺そうとする。「何故だ、何故俺を!?」涼は答えの返ってこない問いを投げかける。

哲也は翔一に、雪菜の死について語り始める。翔一が雪菜の別の一面を知らないこと、そして、雪菜は間違いなく自殺した、と。だが翔一は、姉に対して冷たい哲也の語り口にすっきりしない感情を抱く。その時、アンノウンの気配を感じた翔一はそのまま哲也の元を去る。

涼を始末した克彦の前に、ルスクスが立ちはだかる。だが克彦は、アギトの登場で逃走の機会を得る。
ルスクス、カルウスと戦うアギトは、トリニティフォームに変身、カルウスを串刺しにし、ルスクスを蹴殺す。
そして、翔一は何事も無かったかのように美杉家に戻る。だが翔一は、記憶を取り戻していたことも、真魚との約束も忘れていた・・・。

雨の降りしきる中、水面にうつ伏せで浮かび流される涼の姿。まるで、死んでしまったかのように・・・。


■ 今回の北條透

出てません(苦笑)
ちくしょう、主役が一度も登場しないなんて、どういうつもりだ貴様ら!・・・は?「だから、北條透は主役じゃない」?では誰が主役だ!それと北條センセと呼べ!(呼ぶかボケ)
以上、今回はヘニョッと終わり(死)

■ 翔一クンは退行

記憶が戻ったかと思ったら、また退行。難儀な奴だ。

家庭菜園の手入れをする真魚ちゃんを見つめる翔一クン。
さあ、全国でどれくらいの人が「こんな微笑みを私に向けて欲しい」と思ったことでしょう。さあ!「全国翔一被害者友の会」の方々にリサーチを!

してどーする

じゃなくって・・・。
今回初めて哲っちゃんと接見したわけですが、意外と平静な出会い。ま、お互い相手の存在は知っていても会ったことが無いというのは、こんなもんかと。
しかし翔一クンは、この哲っちゃんのことがあまり好きになれない様子。まるで、姉の死には興味が無い、というような、そんな哲っちゃんの言動が気に入らない様子。

雪菜姉さんの死の真相を聞く為にやってきたけど、望む答えを得ることは出来なかった。おまけに哲っちゃんは気に入らないわアンノウンは出るわ折角取り戻した記憶はまた失われるわ・・・。こいつもどーにもならんなホンマ。

ところで、前回出てきた「専門学校」、調理師学校で翔一クンも通ってたんだって。ま、それは驚くほどのことじゃないけど、前回のフラッシュバックに必要なシーンか?

■ 沢木哲也と書いて「てっちゃん」

遂に翔一と対面を果たした哲っちゃん。その口から語られた雪菜のことは、翔一に強い衝撃を・・・忘れたんだよねあいつ。役に立たない奴だよな。

哲っちゃんと雪菜を結び付けたのは「高名な宗教学教授」。誰だろう。これまで登場した中では1人しか該当がいませんが・・・。でもそれじゃあ、真魚ちゃんに言った台詞がなぁ・・・。

雪菜姉さんは超能力者だったんですね。案の定
ともかく、二人は愛し合うようになり、デートを重ねるに至る。しかし、雪菜は自分の力を制御できなくなり、それを苦に自殺した、と翔一に語る哲っちゃん。でも、翔一の問いかけに「そうだ」と答えるときの間と脳裏に浮かんだあのシーンは、果たして・・・。
また、昂ぶる感情を抑えながら雪菜の死を語る哲っちゃんの姿、あれは素かどうか・・・判定は微妙なところですね。

今回の哲っちゃんは金言級台詞がポポンと飛び出しましたね。

人は、人に対してイメージを抱く。
 だがそのイメージが、正しいとは限らない。
 思いも寄らない、もう一つの顔を持っているかも、知れないのだ。


人間は弱く、愚かなものだ。
 偉大な力を持っても、その力を、正しく使うことが出来ない。
 自我を超越したものだけが、力を制御することが出来る。
 その様な人間が、いずれ必要になるだろう。


いずれ必要になる。君の様な、人間が。

いやどーですかホント。こういう、何か悟ったような台詞を吐くキャラは、ついつい押し上げてやりたくなるんですよね〜。
・・・というか、翔一がまた振り出しに戻ったから、こいつの出番また暫くおあずけですかひょっとして!?

■ 3体のアンノウンに襲われた男・克彦

3体ものアンノウンの指名を受けて、かつ生き残った男。イントンススと今回のカルウスルスクス。カルウス=はげ、とは言い得て妙。よって貴様はヅラカラス(何故に)。
それは余録。
今回の克彦、態度豹変という感じ。

これまで、「自分達をアンノウンから助けようとした」という主観で涼を助けた、と私は感じていましたが、木野が「始末しろ」と指示したことで趣旨変更、涼を殺そうとします。しかもあの精神衰弱状態の真澄からの伝聞だけで・・・。
或いは、木野の発言力は克彦の意思を封じ込めるほど強大、ということか。それとも、真澄が涼の不可抗力で頭を打って一時気絶したからか?状況からみれば、真澄が責められて然るべきだろう。

力の覚醒・・・克彦が幼児の膝の擦り傷を癒した後、その力が治癒だけではないことを表現。
っつーか、空缶はちゃんと捨てましょう!
っつーか、なんで幼児が・・・(はっ)奥様!急にお子様を連れて離れていかないで下さい!まるで・・・まるで私が(以下削除)

不穏当な単語が続出する為、暫くお待ち下さい

ええい、迂闊な単語を使う・・・。それもこれも坊やだからか!?(関係ない)

ま、それはそれとして。
襲う側・襲われる側の両方が描かれてますが、両者の落差が大きい。
コルウス達に襲われた時は逃げるばかりだった癖に、殆ど無抵抗で逃げ回る涼に対してはゆっくり歩み寄ってひたすらなぶる。
強者には頭を下げ、弱者は足で踏みにじる
ってのが彼の流儀?ヤな奴。

でもってこいつは禁忌を犯してしまう。
真澄でさえ成し得なかった禁忌・涼の殺害を・・・。

散々なぶった挙句、川岸に突き落とし、橋脚にぶつけ、川にぶち込み顔を水に沈め頭を押え込み、涼が動かなくなるのを見届けたのです。
こりゃあ、真澄ともども生きておられんなぁ。いや役者が(妖笑)。

■ 自分が助かるなら殺人も辞せず・真澄

精神的に衰弱しているらしい。あかつき号で起こったことというのは、人をそこまで恐怖させるものなのか・・・。
とはいえ、

私たちは死ぬのよ、こいつのせいで
信用できるもんですか。こいつは化け物なのよ。
 生かしておくべきではないわ


うーん、これはもう、明日辺りどこかの川に浮かんでたりしてな。二週連続だし(死)。

というか、そういう台詞よりなにより、こいつは涼のベッドシーンに絡んだ為にその身が危ういのだ。

涼が横になっているベッドに身体を乗せ、抱き着くように涼に覆い被さる真澄・・・
(注:正確には涼の頭にガラス彫刻を振り下ろす真澄)

もし、このシーンを体験できるとしたら、応募者殺到の上にバトルロイヤルが展開されて死者が出る勢いだろう。
なんといっても、ベッドの上で横になり、こちらを見つめる涼にまたがり、後はお気に召すまま的シャ×ィのアズユーライク方式で・・・・・・は?そんなイベントの予定はない?そうか、ひと財産築けると思ったんだがなぁ(なめたこと考えんな)。

■ 葦原涼、雨露と消ゆ

新聞やTVガイドなど見てた人は仰天したろう今回のサブタイトル「涼、死す!」。
・・・って、死んだとしてもどうせ生き返るんだろ?

アギトの世界の災難パートの殆どはこいつが担当。遂にはサブタイトルとは言え「」という単語を平気で使われる始末。不幸さでは誰にも負けない(負けれ)。

最初はガスによる殺人未遂。助けられるのは良いが(克彦に)放り投げられる有り様(笑)。
そして、折角気づいた涼の目に飛び込む、ガラスの彫刻(花差しかな?)を持ったザマス眼鏡の女(死)。それで殴り掛かられ、どうにか逃げ出すも今度はさっき助けてくれた男(克彦)に超能力でなぶられ、終いには殺されてしまう・・・。
どーですかあーた。ひとりで不幸を背負ってます。
・・・って、死ぬのかおい!?

身を守る為に一瞬だけギルスになったけど、消耗著しいあの身体ではあれが限度。
そして涼は川の流れと同化する。

正義の為に戦った男・仮面ライダーギルスこと葦原涼は、こうして力尽きた。
だが、彼の魂は永遠に、我々の心で生き続けるだろう。
さらば仮面ライダーギルス。我々は、君の勇姿を忘れない!
ありがとう、葦原涼!
さようなら、仮面ライダー!

(ナレーション:中江真司)

・・・は?今のところそういう予定はない?あってもまだ先?ホントか?

■ 真魚ちゃん

なんか、翔一が姉さんのことを語るのすら膨れっ面で聞いてる感じでかわいいというか・・・それは多分翔一が嬉しそうに話すから、かな。

姉の恋人だった男・哲也に会いにいくという翔一に、真魚ちゃんは約束をさせます。
友達と海に行く約束
俺も一緒に行く

煩悩制御中

約束とは、その海に行く時に、昼に食べる弁当を作ってもらうというもの。
・・・夏ですね。
・・・海ですか。
私はワンピースタイプの方が真魚ちゃんには似合うかな、と思いますが・・・いやいや、セパレートタイプもいい。悩めるところだ。今回一番の煩悩ポイントはここ(嘘つくな)。

■ コルウス

登場シーンだけはいいんだよな、こいつら(笑)。

カルウスことヅラカラスは、何時の間にやら取った背後で仁王立ち。驚く克彦。そりゃそうだ(笑)。

次いでルスクスことカラス惇。こいつもヅラカラス同様、背後から迫る。克彦も3回目で免疫が出来たか、驚き方も少し落ち着いたみたい(事実無根)。

しかし・・・まとめて片づけられたなコルウス。今回は特にドラマ部分を強調したかった為か、さくさくっとまとめて倒された感がある。
そんな中でも、ヅラカラスの飛行モードによる伝統の神風特攻は魅力的なシーンとなった。ま、やはり頭の悪い死に様を晒したが。
死に様といえば、カラス惇はアギトの両足キックを斬りつけようとしたけど刀ごとへし折られている。威力のほどが知れようというもの。どっちにしても馬鹿だが(死)。

ここまでコルウスは4体登場したが、未だにカラスドルゲ(違)を超える逸材は登場していない。これは全アンノウンを対象にしてもほぼ同じことが言える。
さすがはカラスドルゲ(違)、私が目をつけただけのことはある(関係ない)


■ちと考え事
■ 沢木哲也

榊亜紀、相良克彦と、沢木哲也が「力の覚醒」を促した両名は、共にその力を「殺人」に使った。これは、沢木哲也が望んでいることなのか。答えはNoであろう。
沢木哲也が「人の中にある神の如き力」と呼ぶものは、それはアギトなのだろうか。では、アギトとはどういう存在なのか。また、類似した力の具現・ギルスはどうか?
そして、沢木哲也が覚醒させた二人が「あかつき号事件遭遇者」であるのは、果たして偶然か。沢木哲也は、何故彼等に近づいたのか。

まだ彼については謎の部分が多い。今後、彼は物語に大きな変化を与えないかもしれないが、注目に値するのは間違いない。それは、彼が物語に深く根差しているであろうから・・・。

■ 木野

何かと克彦が名前を出してくるこの人物、「あかつき号事件遭遇者」の中でも重要な地位にいる様である。関谷真澄のうろたえようからも、それが窺い知れる。
今のところ名前だけでしか登場しないが、以前、葦原涼が木野の引っ越し跡を訪問したことがある。その部屋には、今回の回想シーンで登場した雪菜が作り出した、「テニスボール」と同じ物があった。
これが同一とすれば、木野は雪菜と何らかの面識があったかもしれない。また、沢木が訪ねた教授である可能性もある。
別物とすれば、木野も雪菜と同種の力を持っている可能性が高い。

今後、木野の登場もあるかもしれないが、どのような存在であるか興味津々である。

■ 翔一の記憶

前回、遂にその記憶を取り戻した翔一だが、今回、アギトに変身して戦った後、取り戻した記憶は再び失われてしまった。
のみならず、その後の真魚の約束まで忘れていた。
何が翔一に起こったのか。
涼がギルスに変身すると肉体を蝕まれるように、翔一がアギトに変身すると、記憶が蝕まれるのだろうか。
それならば、何故翔一は美杉家のことを忘れないで居るのか。翔一が彼らのことを覚えている以上、アギトへの変身がキーワードとなっているのは、やや考え難い。それとも、失う記憶に法則性でもあるのだろうか。

いい加減な設定をとってつけることだけは避けてもらいたいところだが、どう展開させるのか見物である。

■どうでもよさそうな事
■ アクション

アギトとコルウスの戦い。最後のカラス惇へライダーキックを放つ為に力をためるんだけど、武器が消えるんだよね、ここ(笑)。いや、時間もあるし別にいいんだけどね。

あと、水場なので水が撥ねる描写はいいんですが、カメラに飛び散る泥水、というのは・・・映像がリアルで無くなって興醒めかな。

■ 今後の警視庁の面々

出番、あるんだろうな今後(死)。


■■■ 次 回 ■■■

さて!
物語は翔一と一緒に退行して少し過去の物語へと。
黒スーツの男どもに追われるこの謎の少年、一体誰とどういう接点を持つのか。それ以上にこれ、物語として十分重要なものなんだろうな?
どこか遠くへ行きたいという少年、やがて少年は二人の男と出会う。そのことにより、何かが変わることに(ホンマか?)
というか、んどら猫投げたのさァどこンどいつば!ハチばひっぱたくっとや!ウラこんボケなすがァ出てこんかいや!
↑日本語か?

ともかく、次回は涼もまだ登場。でも北條センセは見当たらない。しくしく。姐御もいないし誠もいない。尾室はいいとして(死)。
あ〜・・・なんか意気消沈したまま次回へ、ヘニョっとゴ〜♪

【 アギト第28話『あの夏の日』 】

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