アギト第33話『現われた敵』
(2001/9/16)
■冒頭
【シーン】

ケトス・オルキヌスと戦うギルス。一方、真澄から浮かび上がる謎の姿・・・。真島は逃げ出し、真魚は倒れているアギト・翔一の元へ。

【寸 評】

うをーっ!ギルスはやっぱりカッコイイなぁ!全体的にクールに戦う「完全体」アギトと比べ、人間臭さがにじみ出ている「不完全体」ギルスと、やっぱり比べるのはいけないんだなぁ、って再認識。

一方の真澄はここでちょこっと評価アップ。水のエルに支配されている中、僅かな抵抗を試み、真島と真魚に「逃げなさい!」と叫びます。
とはいえ、私には「紙ちゃん保護政策」に見えますが(笑)。

■ふたつの戦い
【シーン】

オルキヌスと戦うギルス。そこにG3−Xが加わり、劣勢と見て取ったオルキヌスは逃走する。
真澄の力の前になすすべもないアギト。遂には変身も解けてしまう。その時、真澄から立ち上った謎の異形に、翔一は恐怖して逃げ出す。

【寸 評】

飛ばす飛ばす!今回は全編ぶっちぎりだけど、最初からハイテンショーン!
まずはギルスとオルキヌスから。
CM明けからいきなり飛び掛かるギルス。そこへサイレンならしてG3-X到着。「あいつは!」と・・・これ、もし北條センセだったらやばかったろうなぁ。ギルスにいきなりGX-05乱射しそうだよオルキヌス放置して(笑)。
戦いは、不利を感じたオルキヌスが逃げて終わり。ここで誠はギルスが涼であることを知っちゃいます。
ショックでしょうねぇ。ギルスは以前、親の仇みたいに銃弾を撃ちつけたお返しでリンチされたし、涼は以前、捜査中に邪魔されてぶん殴られたし。って、悪い印象ばっかりだ(笑)。
というか、何気にメットレスG3−Xのフルショット!うーん、いいね長髪(?)。

で、アギトと真澄。
真魚に起こされるアギトのシーン、気絶してるアギトという絵が思いっきりマヌケでした(笑)。
その後、水のエルの攻撃に散々な目にあい、水のエルが正体を現したとき、記憶のフィードバック!嵐、フェリー、迫る怨嗟のドゥ・サンガ!そして翔一は恐怖を感じて逃げ出した!
あー・・・逃げたー・・・。←テレビの前の子供の叫び

そして再び涼。誠の「待ってください!」もどこ吹く風、去っていきます。しかしそうはいかんとリムジン沢木登場!・・・リングネームみたいだ(笑)。
そして、涼の手を取り「お前を蘇らせたものだ。」という哲っちゃん。胡散臭さ大爆発(笑)。
・・・っつーか、一つ間違えてたらこのシーンは・・・
涼「お前は、何者だ?」
哲「お前を、蘇らせたものだ。」
涼「そうか。俺はまた、俺を轢き殺しに来たものとばかり・・・ゲフッ!
哲「すまん、少しタイミングが遅かったようだな。」
なんて、なってたろうなぁ(馬鹿)。

■誠、咆える!
【シーン】

Gトレーラー内では、アギトの正体について氷川が己の幻想を小沢に熱くぶつけていた。

【寸 評】

ギルスが人間だったと知った誠は、それを小沢・尾室に話す。そして、アギトも人間だろうという言葉に、アギトはどんな人物が変身しているんだろう?と思いを馳せる誠。
尾室は単純に「いい人に決まってますよ。何度もG3の危ないところを助けてくれたし」といいますが、姐御は単純には考えていません。「何か私たちの知らないがあるかも」といったところで誠が咆えます。前回の予告編はこのシーンです。
誠はアギトに対して、どういう幻想を抱いているか、よっくわかります。姐御の足を踏んづけたことも気にせずにまくしたてるその様は・・・
もし翔一がアギトだって知ったら、どうするんだろう?
と心配させます(笑)。

■恐怖
【シーン】

美杉家に戻っていた翔一。一見、いつもの翔一のように見えるが、どこか様子がおかしい・・・。

【寸 評】

太一とオセロに興じている翔一。5戦全敗。そこへ真魚ちゃんが帰ってきて、翔一に「話したい事があるんだけど」と言っても、そっぽをむいて一人でオセロ。・・・一人で何をやるんだ・・・。様子がおかしいのは、あの太一も感じ取った。
そんな翔一の脳裏によぎる、あの嵐の日。
うーん、なんか、ようやく面白味がでてきたってカンジ。今まで翔一って、何も考えずに日々を送って、たまにアンノウンと戦って・・・って感じで「なんだこいつ、やる気あるのか?」って主人公で、正直最初の数話で私の中の主人公格からお笑い担当に転落したんですが、いよいよこいつは注目に値するキャラになって来ますよ!多分・・・。

■衝撃の事実
【シーン】

真澄の部屋には、真島の他に、涼を連れた沢木が居た。沢木は、涼に様々な事を話し掛ける・・・。

【寸 評】

哲っちゃんが絡むとヤケに小難しくなりますねぇ(笑)。
今回明かされた事実は、「あかつき号のメンバーは、やがて翔一や涼の様な変身能力を持つ」「あかつき号のメンバー以外にも、アギトになる可能性のある人間はいる」ってこと。
ま、後者は涼がその実例だからいいとして、あかつき号のメンバーねぇ・・・。・・・やっぱり、それじゃさえない中年サラリーマンが背広姿でポーズ決めて「変身!」なんていう事があり得たのか・・・。なんて心臓に悪い番組だ(死)。
でも、女ライダーは見たいよな。特に亜紀なんかな。脚とか露出して(死)。今までタックルしかいないもんなぁ、女ライダーって。・・・って、いや別に私はあの太股あらわな姿で登場して欲しいとかそういう我欲で言ってるんじゃなく・・・あっちょっと・・・
電波投げーっ
ぬわーっ!?

閑話休題

欲望に囚われるとロクなことにならんな・・・。
それはさておき。
涼に明かされた事実は他にもあり、それは・・・「お前もアギトと同じ存在だ」と沢木にいわれた事。涼にとって「アギト」は亜紀の仇(実際は勝手にそう思い込んでるだけだけど)。そいつと同じとは、さぞかし涼は困惑したでしょうねぇ。

で、涼の「何故俺が!?」との問いにこう答える沢木。
「それは、お前が自分で、答えを見つけなければならない事だ。」
・・・。
要するに、「知らん。自分で考えたり。」ってことですか?(笑)


−CM−


■暗躍を続ける男
【シーン】

警視庁では、アンノウンの被害者に共通する何かを求めて、北條が調査を進めていた。

【寸 評】

っつーか、何ですかこの誤解を招きそうな見出しは。
・・・何、この方が一目で「ああ、北條センセのことだな」ってわかる?
尤もな話だ。

V1ショット乱射中

痛たたたたた・・・。
毎度毎度、「痛い」で済む私も結構スゴイな。
それはともかく。
被害者達に共通する「何か」、但し、誠が言う「超能力者およびその親族」を狙う以外のものを求めている辺り、北條センセらしくて好感度倍増キャンペーン実施中(どこでだ)。
しかし・・・。
ホントに「暗躍」ってーと北條センセって印象だよな(笑)。実際には悪い事企んでるわけじゃないんだけど、なんか「暗躍」なんだよね(笑)。

■私が愛することのできる者だけに・・・
【シーン】

謎の青年の元を真澄に取り憑いた水のエルが訪ねる。そして・・・。

【寸 評】

おおぅ、なんとなんと、水のエルレイちゃん家に来るとは!
・・・は?家じゃなく病院?いいじゃん、今となっては同じようなもんだ(笑)。
このシーンは久々にゾクゾクッときました。いや真澄がどうとかじゃなくって・・・。
探しましたよ。
「あなたが目覚めれば、全て、解決するでしょう。
 この世のアギトは、全て滅び
 人は、私が愛する事のできる、者だけに・・・。」
どどど、どうですか!
この、暫く出番を吹っ飛ばされたレイちゃんの存在感アピール!久々の出番で気合いも違う!
はぁ〜、台詞の内容もさることながら、そんな感じに取れちゃいました(阿呆)。

■現実逃避
【シーン】

何もしようとしない翔一に、苛立ちを爆発させる真魚。しかし翔一は相変わらず・・・。

【寸 評】

シーンはあっという間なんですが、どうやら「どうして自分だけこんな思いしなきゃいけないんだ?」という被害者意識が覚醒したかな?ネガティブさんになっちゃった翔一は、まだ一人オセロ。
真魚ちゃんもいい加減イライラ。オセロ盤をひっくり返して、叩き付けます。女のヒスは怖いねぇ。・・・は?使い所が違いますか?言われてみりゃそんな気がしますね。
では・・・女の嫉妬、とでも・・・。・・・は?何に対して、ですか?そりゃやっぱり、翔一とずーっとベッタリだったオセロ盤かと・・・(死)。

■水のエル、完全覚醒
【シーン】

逃げるようにバイクで駆ける翔一の前に、真澄に取り憑いた水のエルが立ちはだかる。再び逃げる翔一。そして・・・

【寸 評】

砂煙を上げて駆けるバイク・・・は、いいんですが、真澄(というか水のエル)に出会ったところで一時停止180度反転全速力で逃走、という有り様は・・・なんぼなんでもちょっと・・・。
今回の翔一、あんまりお子さんには・・・は?お子さんはアギトしか見てない?なるほど、それなら翔一がどうであろうと最終的にアギトで戦ってればいいんだね?いやはや、お子さんって気楽だね。・・・ってことは、アギトの出演時間が少ないと、「面白くない」ってことになるのか。うーん、そりゃヒドイ。

それはいいとして。
真澄はここで人知れず死んでしまいます。さんざん利用しておいて「もうお前に用はない。」って梁田さんヒドイよそりゃ(笑)。
その時真澄は、二人を殺したのが自分だと知り、謝ったりします。やっぱり、紙ちゃん保護政策だよな、ウン。

そして満を持して登場のエル!
・・・。
青ドラス(自爆)。
いや、だってあんた・・・(笑)

■菜園
【シーン】

悩む翔一は菜園で、真魚に心境を語り始める。

【寸 評】

やっとこさ、自分がアギトであることに苦しみ始めましたよ。いや、最初辺りの回で怖がってましたけどね。それを受け入れてからは初めてですね。もうとっくにそんな煩悶は通り越したと思ってたら・・・。
だあって!こいつって毎日がのほほん人生じゃん?悟りでも開いてなきゃそんなこと出来ねぇって思ってみてたら・・・なんだよ今更。
でも、これで翔一も主人公格に格上げ間近ってことだね。あとは次回だ!

このシーンでも、「なんで俺アギトなのかな。アギト、やめることできないのかな。」って台詞は、いいですねぇ。苦しんでるサマがはっきり見えて。

■真澄の部屋へ
【シーン】

真魚は、真島のいるだろう真澄の部屋へ向かう。葦原涼に会う為に。しかしそこには、その涼がいた・・・。

■美杉家
【シーン】

翔一を守る為、涼をつれてきた真魚だったが、「ここにいるとみんなに迷惑がかかるから」と、翔一は美杉家を離れる。

【寸 評】

涼と翔一の再会、ってところですねぇ。ここではまだ、お互いに変身できるとは知らないんです。
しかし、涼の台詞がふるってますね。
「彼女には、借りがある。借りは返さないとな。」
うーん、涼らしい台詞じゃないですか!こういうところドライなんだよな。
で、翔一はそんな涼に「止めてくださいよ。葦原さんには関係ありませんから。大体無理ですよ俺を守るなんて。」と拒絶。心なしか語調がキツい。でも、確かに普通の人間には守れないだろうなぁ。翔一の反応は至極当然ですわ。
真魚ちゃん、説明しなきゃ・・・って、する前に翔一が逃げたのか(笑)。

■オルキヌスとの戦い
【シーン】

逃げる翔一の前に、ケトス・オルキヌスが立ちはだかる。翔一は涼の目の前で変身し、戦う。その光景に衝撃を受ける涼。

【寸 評】

っつーか、最初から狙ってなきゃできませんね、荒波のジョー(笑)。なんであんなところに居たんでしょうか。
それはさておき。
翔一の変身を目の当たりにした涼の驚きようは静かながら激しかったですね。
「何!?あいつが・・・アギト!?そんな・・・馬鹿な!
そうそう、アギト=亜紀の仇。まさか翔一が亜紀を殺した、なんてね。

さて、戦いの方ですが、因果のフランベルジュを振り回すジョーに対して素手で戦うアギト。・・・あれ?なんか、パンチとか色々効いてるけど・・・前回見せた圧倒的強さをあまり見せる事なく、アンノウンお得意の「ライダーキックに真正面を曝し、なおかつ自ら歩み寄っていく」という超絶バカっぷりをさらけ出して死んじゃいました。あーあ、お前も他のバカアンノウンと同じかよ・・・ケッ。

■水のエル
【シーン】

オルキヌスを倒したアギトの前に、水のエルが現われ、アギトを攻撃する。その両者の間に割り込む涼。

【寸 評】

おおっ!喋るアンノウンの登場!
「アギト・・・お前は一度死んだ筈だ。
 この私の手で。」
っくー!イカスぜ梁田のダンナ!(誰)
その後も一撃でアギトを倒して変身を解かせるなど、強さは今までのアンノウンの比ではありません。
さあ、絶体絶命のピンチだ翔一!
となれば、やってくるのは一人だけ!
そう、もちろんこの番組の主人公、
変身!
ほーらギルスの登場だ!うーん、こいつは出の美学をよく研究している。誉めて取らそう(何様)。
ひと咆えして躍り掛かるギルス、というところで幕。気ィもたせるなぁ。


■ちょっと感想

いよいよ三人の青年がそれぞれの関係を知り始めたようですねぇ。

翔一はやっと悩みを持つようになりました。今まで、何度かそういうシーンはありましたけど、そういうシーンがあった後でも翔一はいつもと変わらずほえほえ笑顔を振りまいて、説得力が全然なかったんだよね。今回は、そういう事のないようにお願いしたいもんです。戦っているって自覚が薄いんだよな見てて。

涼は今回、結構衝撃的な事実を知らされたり知ったりしちゃいます。
でも、翔一と違ってそういうのをずっと背負ってきてるからこいつはいいんだよな。戦う行為そのものの重さってのが違うんだよな。主人公のって奴?

誠は・・・ちょっとだけでしたが、いい出番を貰ってましたね。
というか、前回北條センセのことを「思い込みが激しい」なんて言ったくせに、なんだお前のアギト評は。お前が人の事を言えた義理じゃないじゃんか。人をどうこういう前に自分を知れ自分を。この自己犠牲精神旺盛な単純熱血バカ刑事

翔一が最初、水のエルを見た時に流れた記憶のフィードバックや、水のエルの台詞からも、どうやら翔一が「あかつき号」に乗っていた、「行方不明者1名」みたいですね。
それよりも、前に榊亜紀氷川誠を見て驚いてたけど、あれは最終的にはどこに行きつくんでしょうね?残りのあかつき号の面々が誠に会った時の反応が楽しみですが、生き残ってるかな、誰か・・・。


■■■ 次 回 ■■■

さて!
次回は劇場版も公開された直後の回というのも手伝って、バーニングフォーム初見参!
っつーか、他にも見所いっぱいありそう。
木野の部屋がボロボロに荒らされているのを見て、アンノウンに襲われたと思い込む真島。
お前はアギトではない。」とのたまう水のエルさん。
ギルスとG3-Xの共闘。
真魚の説得。
そして・・・心機一転、翔一の変身!って、テメー涼の変身パクんじゃねーよ!もちっと自分の変身ポーズに誇り持てや。そんな気楽な気持ちでやってっからお前は主役から追い出されとるんやわかるか小僧(お前誰や)。
というわけで、次回の土日はアギト三昧になりそうで楽しみだなぁ。待て次回!

【 アギト第34話『呼び逢う魂』 】

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