アギト第34話『呼び逢う魂』
(2001/9/23)
■冒頭

水のエルに挑むギルス。しかし、そう簡単にいかないのが世の習わし。まったく歯が立たないのでスタコラサッサとトンズラーを決め込むことに。
このシーンの格言。
逃げるが勝ち

■河原での二人

どうにか逃げ切った二人。涼が翔一に、「何故だ!何故亜紀を殺した!?」と胸座を掴んで詰め寄るシーンです。でも翔一が事実を語ると、その手をゆっくりと放します。
お前に人は殺せない。それぐらい俺にだってわかる。」
ここら辺の間の取り方が、すごくいいですね。
で、翔一は逆に涼に問い掛けようとするんですが、突然頭痛に襲われ、もんどりうって倒れ込んでしまいます。

■木野を訪ねる真島

真島が木野のもとを訪れるシーン。呼んでも出てこない。ドアに鍵はかかってない。中は荒れ放題。まるで何かが暴れまわったような・・・。
前回から連絡が取れない状態に陥っている木野薫。今回も出番無し。とほほ。

■涼の家

ベッドで横になってる翔一。気づいてみれば涼の家。涼がどうして翔一を助けるのか、という理由を話すシーンでは、涼のドライさが強調されてますね。
「風谷真魚には借りがある。彼女に、お前を守るように頼まれた。そういうことだ。」
っくー、イカスー!(死語)

そういえば・・・翔一が苦しむのを見て「俺達の身体は普通じゃない。お前にも何かが起こっているかもしれない。」という涼なんですが、君は、どうもならないの?(笑)
今回、あんなに連続して変身したっていうのに、何も起こらない涼の身体って・・・?
それはまぁともかく。
自分と同じような人と初めて出会えたことに、驚きと同時に嬉しさも感じる翔一。そんな翔一の言葉に、涼はどこか共感を覚えたのか、それとも・・・もう、孤独なヒーローには浸れなくなったな、ってがっかりしたかな(死)。

真魚がやってきたのはそんな時で、でも翔一は自分と一緒だとまた襲われるからと真魚に来ないように言います。そこでまた狙ったかのように激しい頭痛に襲われて気絶する翔一。
そして、翔一の言葉を受けて涼が、「彼を守り切る自信はない。」とキッパリ。言葉の端々にドライというかクールさが見え隠れするなぁ。

■存在してはならないもの

画が変わってトボトボ歩く真島。上から襲いかかるプロフェタ・クルエントゥス。そして、その存在を感知した翔一と涼。行こうとする翔一を、「今のお前には無理だ!」と押し止め、自らが出向く涼。
で勢い込んでプロフェタ・クルエントゥスと戦うギルス。真島は助けられた瞬間に逃走。真島にはまだ、戦えるほどの超能力は覚醒していない・・・というか、能力自体まだなにも持ってない気が・・・。

戦うギルスに、水のエルが横やりを入れます。ギルスの首根っこを掴んだまま・・・
「お前もアギトと同じ・・・存在してはならない者だ。」
と言ってギルスをぶん投げるシーンは、梁田さんの声音とあいまって迫力がありますわぁ。さすが青ドラス。あなたがやっぱりブルーに乗るのね(違うわたわけ)
で、ほうほうの体でギルスは逃走。なんか逃げるの多いな・・・。

■誠と翔一

真魚「長官命令です。翔一クンに差し入れ持って護衛の任に就きなさい。」
誠「イェッサーボース!」
・・・てなことじゃないよな(死)
はっ、それで缶コーヒーのBOSS・・・(阿呆か)

翔一がアンノウンに狙われていると聞いて護衛に来た誠を、「下手をすると氷川さんまで巻き添えになる事になります」と断る翔一。そう言われて引き下がる誠じゃありません。
「私は警察官です。人の命を守るのが仕事です。」
おー、カッコイー台詞ー。
そんな誠に、どうしてアンノウンと戦うのかと聞く翔一。それに対する誠の答は・・・
命を守るのに理由なんて要りません。
 当然の事です。」
うーむ、でも私には、当然の事と割り切っているから深く考えていないだけ、というような気が・・・(死)

さて、誠が差し入れにいちごを持ってきたことから、今回の翔一プロデュース「おちょくりモード」が展開されます(笑)。
まず、いちごに牛乳と砂糖をかけさせ、文字通りかけただけの状態を見て「潰してくれないんですか、いちご」と一言。そこで誠の「わかりました、潰しましょう。」って台詞の間の演出が実に良い。
しかしそこはそれ、生来の不器用さでは天下にその名を轟かせた誠の事、うまく潰せません。そのうち・・・
あ。
といちごをこぼしてしまいます。読めた読めた(笑)。
見かねた翔一がその皿とスプーンを取り上げ、自分で潰そうとしますが、今度は翔一がまるごとこぼしてしまいます。その様子に「珍しいですね、津上さんがこんな・・・」と戸惑う誠。バツが悪そうに「そういう時もありますよ」と言って背を向けて横になってしまう翔一。うーん、ただの「おちょくり」シーンではなかったですね。

■木野の家

シーンはがらりと変わって、木野の家を目指す何者かの視点。そこには無断宿泊中の真島が。
その視点が、木野の家のドアの前にやってきた辺りで、なにかの気配を感じた真島。「・・・木野さん?」と期待してたら外からガラス窓を破ってプロフェタ・クルエントゥスの乱入!期待が恐怖に瞬時に取って代わり前半終了!ハーフタイムに突入。ここでチアリーディングでも見せて欲しいところなんですがねぇ(あるかボケ)


−CM−
仮面ライダーアギトスペシャル!
10月1日夜7時!京本政樹の「よぅ!」を見れ!見んと死なすー!
そして放送前夜には、ガドルのとっつぁん復活祭が開かれるぞ!(笑)
そして満を持して登場のG3マイルド計画、それはつまりあの銀色のG3−Xで、リベラセブンスターか(以下略)・・・というか、なにかありそうなマイルドセブンで荒野のG3−X七人集?(何故荒野?)
色んな意味でスペシャルだ!1時間だから間違うな!ぶっちぎるぜ!(何を)
以上、ナレーションを少しアレンジしてお送りしました!(嘘増量)


■G3−X

アギトスペシャルのCM明けから・・・なんか、「アギトスペシャル」って安直な必殺技かなんかみたいだなぁ(死)
そうじゃなくって・・・。
通報を受けて誠が出動すべく涼の家を後にします。それと入れ違いに傷を負ってフラフラの涼が舞い戻ります。前から思ってましたが、「舞い戻る」とか「踊り出る」とか、嘘じゃんか。え?後者は漢字が違いますか?あはははは(誤:踊り 正:躍り)
だーらそうじゃねーってば・・・。

逃げる真島に追うプロフェタ・クルエントゥスG3−Xが到着してGM-01で撃ちつけます。
しかしプロフェタ・クルエントゥスは見事な引き際でG3−Xの前から姿を消します。立ち尽くすG3−X、逃げる真島を目で追っているとどこからともなく水のエルの攻撃が命中、見事吹っ飛ぶG3−X。
GX-05を水のエルに撃ちつけますが、まるでターミネーターのように通用しません。液状化透明シールドとでもいうんでしょうか(笑)。
そして水のエルの「ダロムさん攻撃」(FROMブラック←笑)がG3−Xを吹っ飛ばし、水たまりに・・・ああっ電子回路が・・・は?防水ぐらいしてる?そりゃそうか(死)
そんなG3−Xを踏みつけて一言。
人間もこれほどの力を持ったか・・・。
って、感慨深げに言うなぁこの人・・・。そしていざトドメという時にハッと我に返ったかのように攻撃を止める水のエル。曰く
お前はアギトではない。アギトになるべき人間でもない。
と言って悠然と立ち去る。「何・・・どういうことだ・・・」とG3−Xは相手のいない問いかけをなげる。
うーん、渋いね梁田さん!(何を見とるか貴様)

■涼と翔一

涼が戻っていること、そしてやはり傷を負ったことに気づく翔一。「大した事ない」と涼はいうけど、どこをどう見たら「大した事ない」んでしょう・・・ま、それが涼らしさなんですけどね。
そんな涼の姿を見て翔一は、今までアンノウンと戦ってきたが、もう自信がないと言い出します。
アンノウンについて涼は、「アギトになる人間を狙っているといった奴がいた」と伝えます。翔一はそれを「俺ら以外にアギトになる人が増えるってことですか?」と半ば激昂しつつ聞き返す。当然、涼が詳しい事を語れる筈もなく、それはうやむやに。

そして、今回の涼の台詞(というか今回の金言)。
「お前の気持ちはわかる。俺も普通の人間でいたかった。
 でも俺は自分を哀れんだりはしたくない。
 俺が今の俺である意味を見つけたい。
 いや、俺が俺である意味を、必ず見つけなければならないんだ!
ここに、涼がこの作品の主人公である全ての資質が現われていますよね。
・・・は?「仮面ライダーアギト」?はっはっは。人気でギルスの足元にすら及ばぬ奴が主人公とは片腹痛いと正露丸糖衣A。鷲のマークの大正製薬ですわホッホッホ、ウラ様〜(錯乱度数急増)

いやマジな話。今まではそうだった。これからの翔一は違うぞ!と、思う。
なんてったって、タイトルになってますし、これ以上の無様は曝せませんよねゲッゲッゲ。井上はん。

■美杉家の朝

シリアスな展開から一転、ちょっと一服的シーンです。
真魚ちゃんがレシピ見ながらお弁当と悪戦苦闘中。ちょっと指を切ったりしますけど、頑張ってます女子高生。・・・最近制服姿も御無沙汰かも・・・しくしく(泣くなが見えないからって←バラすな)

そこに訪ねてきたのは涼。翔一から菜園の手入れについてのメモを真魚に渡すべく参上したのです。見事な菜園に当初の目的を忘れてしまいそうになる涼が可愛い(何故に)。
そこへ義彦太一が顔を出し、お茶の準備を始めます。って、出番こんだけか(笑)。
涼はそんな光景を目にして、翔一は贅沢だといいます。
ここでも涼の台詞が一番!
「奴は幸せだ。俺なんかよりずっと・・・。
 こんなに暖かい場所がある。心配してくれる人がいる。」
そういって、菜園のトマトをひとつかじる涼。
知らずの内に笑みがこぼれる。まるで、翔一の幸せを分けてもらったかのように。

そんな涼の帰路。涼の目の前にプロフェタ・クルエントゥスが立ちはだかる。

■真魚の弁当

その後、真魚が翔一のもとを訪ねた時は、まだ涼は戻っていなかった。真魚ちゃんはどうやら誠に送って貰ったようです。

翔一に弁当を見せる真魚。弁当に視線をやる翔一は、やがて真魚の指の絆創膏に気づく。真魚はそのまま話し掛ける。
翔一クンには翔一クンの場所がある。だから、俺なんかよりずっといいって。
涼が言っていた言葉ですね。また、この作品で頻出する「〜の場所」もキーワードに使ってます。

そこで、アンノウンの気配を感じる翔一でしたが、苦悩に満ちた表情を見せたまま、押し黙ってしまいます。

外で待っている誠に連絡が入ります。
・・・。
今、一瞬の内に随分凄いことが起こりましたが誠君。
連絡が入る前に「BOSS」を「車内側の腕」で持っていたのに、通報でカメラが切り替わったら、「車外側の腕」で持っています。いや、ちょっとこれは・・・(笑)
あーはいはい、そんなとこ見てんじゃねぇってことっすよね。

さて真魚ですが、そんな翔一の様子を見て、「自分の為に戦いなよ。よくわからないけど、それが人を守ることにもなるんじゃない?」と檄を飛ばします。この子は要所要所で的確に翔一を支えるよなぁ。お互いが支えあう。はい「」と言う字はぁ、木の上に立って見る、と書きます(親だボケ)
さあ、そして涼の台詞がフィードバック!そして意を決した翔一が弁当に手を伸ばす!
ってところでDEEP BREATHがかかり始める(笑)!
さあ勢い良く食べる翔一ローリーのシャウトが見事な螺旋を描いてます(笑)。って誰だここら一帯の演出したの(死)。弁当食うシーンでEDテーマかこら(笑)

■ギルスとG3−X

翔一が弁当を食べてる間、ギルスプロフェタ・クルエントゥスと戦う。ダメージが蓄積されていて、思う様に戦えず苦戦をするギルスに、G3−Xが合流し共同戦線。今度はプロフェタ・クルエントゥスを圧倒!と思ったらまたも見事な引き際を見せるプロフェタ・クルエントゥス。
はい、DEEP BREATHはここまで。

後を追うギルスとG3−X。姿は見えない。その時、ギルスを襲う水のエル!助けようと挑みかかるG3−Xを片手で圧倒する水のエル。倒れたG3−Xに漁夫の利プロフェタが一撃!ギルスも吹っ飛ばされる。
水のエルがそれぞれに一撃を加え、倒れる両名。ダメージの深さに立ち上がることができない。
とどめを刺そうする水のエルの前にしゃしゃり出るプロフェタ。もう、こいつは一体全体なんなんだ(笑)。ともかく絶体絶命のピーンチ!
だがそこに轟く爆音が、プロフェタの歩みを止める。

■咆え猛る炎

勿論、そこに登場したのは翔一。重々しいBGMを背負って、プロフェタ水のエルに睨みを利かせる翔一。一歩も動けない両名。ここら辺、タメの演出が心地よい!
BGMが終わりに差し掛かる頃、翔一はおもむろにポーズを取る。今までとは違うポーズ。ベルトも違う。そしてゆっくりゆっくりと、身体の正面で両腕を交差させ・・・
変身!
腰の両サイドにあるスイッチを入れると、炎と共にアギトへと変身する翔一。その身体は、まるでその炎を帯びたかのような。躍る炎がその胸に亀裂を描く。
これぞ、アギト・バーニングフォーム
BGMも入り始めたし、いけカマキロイド(違)

アギトが構えた右の拳、その拳に亀裂のようなものが走り炎が噴き出す。まるでマグマのように。
挑みかかるプロフェタ・クルエントゥス、アギトはその右拳を振りかぶる!その拳が真っ赤に燃える!そして、突進するプロフェタ・クルエントゥスに炸裂!インパクトの瞬間、爆炎が吹き出し、プロフェタ・クルエントゥスを豪快に吹き飛ばす!
倒れるクルエントゥス。右拳から噴煙を上げるアギトの力強さが印象的。
立ち上がろうとするプロフェタ・クルエントゥスだが、既にその頭上には致命の印・天使の輪が・・・間髪入れず爆死するクルエントゥス!なんと、拳一撃でアンノウンを撃破するこのバーニングフォーム!その驚異的な破壊力の前に、どんな攻撃にも微動だにしなかった水のエルが一歩退く!
シーンはゆっくりと直立の姿勢を取るアギトで幕。水のエルとはどう決着がつくのか!?それは次回。


■ちょっと感想

先行公開されていたせいでその意外性強烈さが完全に欠如したにも関わらず、登場のインパクトの凄まじさはどうだバーニングフォーム!遂に地上波でも登場だ!
勿論、先に劇場公開で登場したのはナイショだぞ?(誰でも知っとるわ馬鹿)

それとは別に、今回は二人の主人公がお互いを語る・・・というか、一方的に涼ばっかりが語っていたな。翔一は涼と真魚、ついでに誠によって自分の考えをまとめていった形になったわけですね。・・・というか真魚に言われて吹っ切れたってカンジです。

普通の人間でいたかった。
涼の台詞ですが、翔一も同じ思いだったでしょう。というか、誰しもそうでありたいと願う。どうして自分がそんな運命を背負わなきゃいけないのか。涼が通った道を、翔一も漸く通ったわけですねぇ。いやめでたい。これで漸く「仮面ライダーアギト」として世に出せる。・・・って、もう残り20話もないじゃん!アマゾンより話数少ないじゃん!(関係ない)

・・・・・・。というか、北條センセは出番がないなぁ。次回には出てくるみたいだけど、なんかただの調査報告で終わりそうだし・・・。まっ、残りも少なくなってきたし、そろそろ企画当初の主人公達に活躍の場を与えないと、「仮面ライダーアギト」が「仮面ライダーギルス」どころか「北條透の事件簿」に終わっちゃうからなぁ。
・・・それはそれでいいよなぁ。いやそっちの方がいい。視聴率も取れるぞ!(結構嘘)

なんか、書けば書くほどばっかりだな・・・。

そ・れ・に・し・て・も、だ。
葦原涼の魅力というのは現段階では無限大にまで高まっていますね。
いえ、奥様、勘違いなさっているかもしれませんけど、「友井雄亮」の魅力とは別次元での話ですからね。
念の為に断っておきますが、ここでの北條センセも「山崎潤」の魅力とは勿論違いますからね。半分くらいそうだけど(言行不一致じゃんか)。
ま、あれですね。役者個人の魅力が登場人物の魅力より上に位置づいてる方は、「登場人物」で呼ばずに役者名で呼んだ方が周囲も扱いやすいでしょうね。いえ戯言ですよ、戯言


■■■ 次 回 ■■■

さて!
遂に3人の戦士が一堂に会した!しかしアギトの正体を知らないのはG3-Xの誠だけ。やーいやーいハミハミハー♪・・・「ファ」か。残念。(何がじゃこのボケナス)
そして謎の男、名づけてグラサンキッド・・・は?スーパー1?そうか、それは残念(何が)。ともかくこのニュウキャラ・・・って木野なんだろお前。
それはそれとして、水のエル曰く。「アギトとは限りなく進化する力」。そして、3人の戦士とは異なる姿の謎の戦士・・・黒いボディ真っ赤な目・・・バイトでも始めたか光太郎!(違います)
というか・・・ポーズまで決める上に6本角・・・一体全体こいつは・・・?まさか翔一のアギトなのか?それとも・・・。
それはまあいいとして。
ここまで暗躍を続けていた北條センセが満を持して登場!主役は出を知る!聞けものども!北條センセの調査結果を聞いて愕然とするが良かろう!多分しないと思うけど(死)

後半に差し掛かって、いよいよ息もつけない上に一回も見逃すことができないアギトの世界!
次回!「真ライダー登場!その名は風祭(削除)!」に乞うご期待(月並みな嘘書くな)

【 アギト第35話『謎の救世主』 】

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