翔一に銃口を向ける木野アギト。だがそれは、凄まじい雄叫びと共に襲い掛かってきた涼・エクシードギルスに阻まれる。ギルスの攻撃力は木野アギトを圧倒し、トドメを刺そうとするが、すんでのところで真島の制止の声が届く。
涼は木野の命を助ける。一度はその姿勢に感銘を受けた涼は、その意志を継ぐとだけ伝え、木野と真島の下を去る。
氷川誠の思索は混迷を極めた。アギトに崇高さを感じていた誠にとって、その正体が翔一であったことは裏切られた様な気がしたのだ。今後、翔一とどう接していいのか、誠は悩み、小沢や北條に助言を受けるのだが・・・。
北條透はそんな誠の姿を見て、誠はG3-Xというアギトに匹敵する力を得ているのだから、津上翔一・アギトと協力して戦っていくべきだと諭す。誠はそんな北條の言葉で迷いを吹っ切る。
その北條は、既にこの一連のアンノウン事件の背後にあるものを嗅ぎ取りつつあった・・・。
その後、北條透は木野の家を捜索。そこで、僅かに水に濡れた様な一枚の手紙・・・津上翔一に宛てた雪菜という人物の書いたらしき手紙を見つけ出すが、文章の殆どは謎の文字で埋められていた。一体何が書かれているのだろうか・・・。
翔一のもとを訪れる誠。アギトである翔一に緊張する自分を隠せない誠に対し、普段と変わらずに誠と接する翔一。そんな翔一の姿に誠は、翔一への不信感を募らせていった。
そんな時に、翔一はアンノウンの気配を感じ取り、誠をおいて走り出していった。誠も連絡を受けてG3-Xとして出撃する。
先に現場に到着したのはG3-X。刑事達と戦うスケロス・グラウクスに飛び掛かるG3-Xだが、そのスピードに翻弄されつつあった。そこに翔一・アギトが合流し共闘する。
逃げるグラウクスを挟み撃ちにする二人。そこからも逃げ出すグラウクスを、スライダーモードのマシントルネイダーに乗り追うアギトとG3-X。グラウクスと並走した時、GX-05の銃撃がグラウクスを襲い、グラウクスは堪らず爆死した。
木野の家宅で見つけた手紙を翔一に見せようと美杉家を訪ねた北條透だが、翔一は留守。真魚がその手紙を手にするが、その瞬間真魚は奇妙なビジョンを見ることに・・・。
全体の細かいシーンの流れに見え隠れするギャグ風味。エンターテイメントという点では、十二分に満足できたのではないかと思いますが、どうだったでしょうか?(誰に聞いているんだ)
とりわけ、誠は今回餌食に選ばれていましたねぇ。いえ、今回に限った話ではないのはみなさんご存知でしょうけども(笑)。
これは、涼と真島と木野のことですよ。他は、ちょっと・・・(笑)。
冒頭の戦いでは、その圧倒的攻撃力で木野アギトを追いつめるエクシードギルス。
翔一も再び変身しようとしますが、涼はそれを
「手を出すな!
こいつのケリは、俺がつける!」
と一喝。
が、真島の「殺さないで!」という制止で、文字通り「蹴り」を入れてとどめるギルス。体勢を崩してそのまま海に沈む木野を、「180°反転飛び込み」で助けにいく涼の姿は、やはりいつもの涼でしたねぇ。
ちょっと、ホントに元水泳部のエースなのか疑いたくなるシーンでしたが(笑)。
真澄の部屋に木野を連れ込んだ涼と真島。
「何故助けた」と問う木野に涼は、
「わからないが、あんたは俺に生きる道を示した。」と答えて、木野が示した「アギトになる可能性のある人間を助ける為に戦う」道を突き進むと言ってその場から立ち去る。
この時の涼と木野のやりとりに、こんなのがあります。
「裏切られることには慣れている。
だがあんたは、自分を裏切ったんだ。」(涼)
「黙れ!お前に何が・・・何がわかるというんだ!」(木野)
「わからないさ。人の心なんてな。」(涼)
ホント、涼ってカッコイイよなぁ。このシーン、名台詞のオンパレードっすよ。
いえ、アギトの正体を知った誠がG3-Xの装備のまま小沢の姐御に詰め寄るシーンです(笑)。ホント、劇場のスクリーンサイズで見たら、泣き出す子が出るか場内大爆笑かどっちかだな(多分後者)。
その誠がいままでにないほど激昂してます。さすがの姐御もたじたじ。そんな姐御を助ける為に尾室君が立ち上がります!
「やめてください氷川さん!
殴るなら僕を殴ってください!」
・・・はい?誰が誰を殴るんだ(笑)
それを受けて拳を振りかざす誠もどうかと思うけど(笑)。
ともかく、勢いを削がれた誠は姐御に至極正当な理由で言いくるめられて停止。
翌日、またラーメン屋台で昼食の三人。
そこで誠は前日の非を詫びますが、翔一がアギトであることが未だに信じられないと告白。姐御はその気持ちも分からないではないといいながらも「翔一の器の大きさを理解するには時間がかかる」と誠を余計に困惑させます。
トドメは屋台のおやっさんの「なると占い」。
「尊敬している人に裏切られる」
なんていわれて一気にブルー突入の誠。
誠についてはまだまだ色々ありますが、一旦幕。
・・・見出しは、真澄の部屋に担ぎ込まれた木野と、涼と真島のシーンなんですが。
このシーンの木野を見たことにより、とある腐女子の妄想が見出しに繋がったわけです。このシーンの木野は・・・全裸、だったんです。
背中が見えるシーンでは、確かに「パンツの存在は確認出来ない」のですが・・・(笑)。
何故裸だったか?
木野は涼に海に蹴落とされました。その時既に気を失っておりました。さすがに気を失ったまま水に濡れた人間をそのままベッドに横にするわけにはいかないでしょう。少なくとも・・・
濡れてしまった服は剥ぎ取り
濡れた体を隅々まで拭く
ぐらいのことはしなければ。
そして、涼がそこまで木野に尽くすとは到底思えませんよね?とすれば、答えは一つです(何が)。
しかも、ガウンくらい着せて横にすればいいものを、わざわざ・・・。
いかがですか、真島くんの意外とダイタンな素顔が見られたと、人目をはばからずにテレビ前で悶絶する人間がいたとしてもまんざらおかしい話ではないでしょう。
・・・少なくとも、私はこの目でしかと見たんですから(死)。
いいのか、こんな奴にアギト見せても(笑)。
ということになりました翔一クン(笑)。なんといっても美杉教授認定です(笑)。
なんでそんなことになったかといいますと、誠のアギトへの賛辞が翔一を悩ませていたんです。悩む頭があったことも驚きですが、それがキッカケで翔一は「自分がどんな風に見えるか」を気にするようになったんです。
で、美杉教授の翔一評というのがこれ。
「掃除・炊事・洗濯なんでもござれというのは立派な取り柄だ。
将来、いいお嫁さんになるぞ。」
教授教授、翔一クンってば男の子(笑)。
・・・。
いや、男の子でも翔一クンを嫁に欲しい人は星の数ほどいるに違いない。そう、それはしかも男女を問うまい。うーん、凄いな翔一クンは。
でも、さすがにガックリ来てましたね、さすがの翔一クンも。だって、アギトが将来いいお嫁さんになるんじゃあ、誠も嫌だろうなぁ・・・。
嫁・・・誠・・・?
すると、最終回は二人の祝言か?(死)
さて婿殿(違う)の誠。意を決して美杉家の前にやってきましたが、チャイムすら押せません。まるで、彼女の父親に結婚の意志をどう伝えようか悩む男みたいです(だーら違うっての)。
そんな迷える姿を、買い物帰りの翔一に見つかってしまった誠は慌ただしく逃げ出します。後に残された翔一クンが寂しそうにたたずんでます。そう、台詞はもちろん・・・
「いくじなし・・・。」
決定!不退転!
【何故かマシントルネイダーに轢かれる男】
うーん久々(何が)
または、小学生くらいの子が、好きな子の家の前でうろうろしているのをその子に見られたような、そんなシーンじゃないでしょうか。もちろんこういう場合、翔一クンが女の子でしょう!
あー可愛いったらもう。
・・・というか、私みたいな人間はアギトを見てはいかんような気がしてきた(死)
さて今回の北條センセ、善い人ぶりを遺憾無く発揮しつつも、いつもの北條センセらしさをもみせつけており一石二鳥極楽鳥、V1大破で留守がいい、やってこいこい大巨人!
・・・すいません、「善い人」っていうので錯乱してしまいました(何故に)。
また自信を無くした誠がすがったのが、ありそうで怖い宗教法人・北條教(笑)。でも、ここでの北條センセはかなり善い人。誠の相談に意外なほど親身になってくれます。
誠はG3-Xとしてアギトと協力して戦っていくべきだ、と誠の進むべき道のあり方を語る北條センセ。どこかの人生相談所みたいな雰囲気だ(笑)。
でも、そんな「善い人」なシーンだけで終わるならOPに名前をクレジットされることはないわけで。父さん(誰)。
とりわけ、一連の謎を自らが解きつつあることをさりげなく自慢する辺りはまさしく北條センセの真骨頂。そこで自然と浮かび上がるニヤリングスマイルがさすがの逸品。
これよ!
こうでなくては北條センセを支持する甲斐がないというもの(甲斐?)。
また、「吹っ切れた」という誠を見て満足そうに頷いて、
「物事はもっと大きな目でみなければいけないということですよ。」
なーんて言う姿もいちいち高得点。
優越感に浸りっきりってカンジが北條センセらしくてホント嬉しい。
ついでに、誠に小沢の姐御への言伝として
「あなたに蹴られた箇所が、未だに痛む、とね。」
と言うんですが、ひょっとして北條センセ、構って欲しいのか(笑)?
さて、謎の核心に近づきつつある(らしい)北條センセですが、今回また手がかりを掴みます。インクが少しにじんだ手紙。「雪菜」の署名と「津上翔一」宛の、どこか古代文字めいた怪文書。
当面はこの謎に携わることになりそうですが・・・北條センセが核心を掴む日は来るのか。それは次回以降のお話。
やたらと「アギト」を強調して、固くなっている誠に対し、いつもと変わらない態度で接する翔一。それらしいといえばそれらしい。
今回も誠は不器用さ満開なんですが、いつもより輪をかけて不器用です。しかも自分が悪いのにいちいち翔一に視線を送るし。出されたお茶を自分でこぼして「熱い!熱い!」って、なんで翔一を見るんだ(笑)。
アギトである翔一は、一体どんな行動理念を持っているのか。誠の興味はそこに集約されているようです。でも、理想を問うても「快食快便」、特別な訓練でもしているのかと聞いても「訓練なんてやめてくんれん」と返され、不信感が募るばかり。
そして、アギトとしての日々の活動を問うと、おもむろに栗を取り出す翔一を見て、誠の不信感は最高潮に。「食べないんですか?」といわれて不承不承栗を手に取り中身をくりぬこうとしますが、そこはそれ誠ですので例のごとく。
結局逆ギレして、
「なんですか栗なんて!
こんなもの、皮ごと食べればいい話です!」
おいおい(笑)
そう言ってボールに盛られた栗を鷲掴み、口に詰め込みバリバリかじり始めます。そんな誠を見て肩を竦める翔一の姿がいいですねぇ。
その内、栗の皮が誠に反旗を翻してしまいますが、その時翔一がアンノウンの気配を感じて駆け出していきます。怪訝に思う誠にも、連絡がやってきます。
アンノウンはスケロス・グラウクス。鉛色のニクイ奴。スカッとかっとび爽快な様から是非とも『韋駄天ボウイ』と呼ばせて頂きましょう(何故に)。
しかし・・・こいつが最初に女性を襲った時には何も感じなかったくせに・・・翔一って一体・・・?
そりゃいいとして。
先に現着したのはどういうわけかG3-X。翔一は何故かは知りませんが上着まで羽織って走っています。余裕かコラ。
で、G3-Xと韋駄天ボウイ・グラウクスの戦いは、接近戦の最中なのにGX-05に拘るG3-Xが滑稽。これは、「おバカ」といわれても仕方ないですねぇ。
そこにアギトが合流し、グラウクスを追い散らします。
誠はその隙にGX-05を展開しようとするんですがうまくいかず、見かねた翔一とGX-05を取り合いしたりします。子供みたい(笑)。
結局グラウクスはそのスピードで、折角展開したGX-05の銃撃からも逃げ出すんですが、
「氷川さん、俺に考えがあります。
一緒に戦いましょう!」
とアギトがG3-Xに話し掛ける!
やっぱり台詞があると違って見えちゃうねぇ。
そしてグラウクスを挟撃する二人。グラウクスはその場をなんとか切り抜けますが、スライダーモードのマシントルネイダーのスピードにはさすがに勝てず、その後方に乗るG3-XのGX-05をまともに食らって爆死。
なるほど、同じスピードなら外すこともない、か。
さて戦い終わった二人はラーメン屋台に。・・・何故(笑)。
また翔一に助けられたことになる誠は、翔一の「いつものことじゃないですか」という言葉にちょっと嫌な気分(笑)。
そこで、翔一を「なると占い」にかけようとする誠。そう聞いて出てきたおやっさんは、
「あ。こりゃ駄目だ。
あんた、ちょっとお調子者で、いい加減なところがある。」
と翔一を評価。
なんでたかがなるとでそんなことがわかるんだこのおやっさん(笑)。生半可じゃないぞこいつ。
これを聞いた誠は「やっぱり」とガックリ。
まだまだ氷解には時間がかかりそうですねぇ。
ギャグ路線を強く出したことで、娯楽性を高めたということですね。単純に『楽しい話』に仕上がりました。引きも「一週間待てる」引きで好感が持てます。アクションシーンで寸断されるのは、疲れるんですよね。
そういう意味では今回は高得点。
ただ、カメラワークやSEに凝りすぎたという気がしなくもないですね。単体では楽しいんですが、全体を通してみると、ちょっとそうした「お遊び」の比率が多いかな?って。次回がまた一歩先に進んだ展開でハードそうなので、小休止・息継ぎという意味を含めてもいるかもしれませんね。
謎もいよいよ収束の度合いを強めてきています。北條センセが手に入れた謎の怪文書。あの文面は一体何を表しているのか?そして何故木野が持っているのか?
謎の青年とはどういう存在なのか?沢木哲也はなぜ彼の下を去っていったのか?
物語はラストスパートに突入しています。願わくば、なるべく得心のいくラストを迎えられますように。
さて!
次回はいよいよ謎の青年ことレイちゃんが、子供のエルちゃんを親離れさせるお話。
「か〜ちゃんこあいよ〜」って泣いて戻って来た可愛い我が子ですが、いつまでも甘えさせるわけにはいきません。勿論、もう泣いてこないようにしっかり鍛えぬいてますから今度は大丈夫。
それとは別に。
いよいよ翔一と木野が対面します。「木野さんも入りませんか?」「相変わらずの性格だな」なんてやりとりがさっぱりわかりませんがとにかく楽しみな一幕です。
さぁ、ライダー達の関係も複雑な模様を描き始めた今、水のエルの登場でその模様は更に混迷の色を深めます。
次回、「ライダー四角関係!翔一争奪大作戦!」に(嘘です)