アギト第45話『奪われた力』
(2001/12/16)
■ あらすじ

窮地の翔一を助け出し、連れだって逃げる涼だったが、途中で苦しみ始める。そこに現れた沢木が二人を自分の邸宅に連れ込む。沢木はそこで翔一に事の子細を告げるが、翔一は取り合わずに去って行く。

美杉家に戻った翔一は真魚に話し掛けようとするが、真魚は飛び出していってしまう。そんな翔一に義彦は、過去のことを、義兄・伸幸について語り始める。

その頃、不可能犯罪が発生していた。退院した氷川も捜査に加わるが、アギトがいつ自分達を襲うかわからないと言う北條に激する。だがその時、氷川の視界が一瞬霞む。怪訝に思う北條。

真魚を追った翔一だったが、真魚は「近寄らないで!」と翔一の前から逃げ出す。呆然とする翔一に襲い掛かるウォルクリス・ファルコ。変身しファルコを追いつめる翔一だったが、その脳裏に真魚の言葉がよぎり、動きを止めてしまう。

出動したG3-Xがファルコと戦う中、翔一は謎の青年と対峙した。「貰いますよ、アギトの力を。」その言葉にゆっくり頷くアギト。そして、翔一はアギトの力を奪われた・・・。
G3-X・氷川もその光景を目の当たりにし愕然とする。その時、氷川の身にも異変が起きた。「目が・・・見えない!」虚しく空を切る拳、その様子を見つめる北條・・・。


■ 冒頭

全く・・・葦原涼という男はどこまでカッコイイのか。今更現実に煩悶している翔一ごときが主人公を張っていてもいいのだろうか?
・・・。いや、まあ、翔一が主人公だから涼が引き立つのも事実か。フム、必要悪(謎の団体が奇襲)

それはともかく、逃げる二人を追おうとするウォルクリス・ファルコことヤハぶぅ先生(改名)は、主であるレイちゃんダブル隆之介くんによる踏み台昇降運動(違います)により悶絶(ある意味でテレビ前で悶絶してる人も居るが)する様を見て立ち止まります。そこでレイちゃんから予告の台詞が飛び出します。
呑み込んでやる・・・貴様の力など・・・
・・・
余裕が無いと言葉づかいが少しガラ悪くなるんですね。おまけにそう言った後、涼から奪った力の副作用でギルス化(叫んだだけです)。カメラ引きからOPが流れ始めますが、そんなレイちゃんの隣で、どう対応していいやらわからずに立ち尽くしているヤハぶぅ先生が可愛い♪(何を見とんじゃコラ)

■ おたすけリムジン

言うなれば、おたすけ哲っちゃん号とでも(誰が言うか)

逃亡中に苦しみ出す涼。うろたえる翔一。誰か、誰か助けてくれ!
・・・とは叫びませんが、出を狙ったように黒リムジンが横付けしてきます。もちろん、窓から顔を覗かせたのは哲っちゃん。って、あんたどうやってここを・・・?

二人を自分の邸宅に連れ込んだ哲っちゃんは、謎の青年について、自分との関係を翔一クンに語り始めます。でも、なんか翔一クンは妙に激昂気味。「雪菜は無関係だ」と力説する哲っちゃんの言葉も馬耳東風、翔一クンは、「(もしも雪菜が伸幸氏を殺したのなら)アギトの力なんて要らない!」と喚いてとっとと出て行きます。
・・・。
妙に思い込みが激しくなった気がするなぁ。記憶を取り戻したことで完全にネガティバーになっちゃいましたし。こんな奴が主人公で本当に良いのか?巻き返し期待。

■ 狂牛病をぶっとばせ

いや、世間が勝手に避けてるだけで牛肉には罪はない筈なんですが。マスコミって怖いよな

明けて翌日、誠の退院祝いが焼肉屋で盛大に開かれました。・・・って、アンタ等しょちゅう焼肉じゃんか。しかもどうみても公務中なのに飲酒(ビール)とはどういう了見だコノヤロウ。俺も御相伴させろコンチクショウ(何に悔しがっとるか)

与太はともかくとして、またも誠に肉を食わせようと尾室君の箸を遮る姐御が見られます。これも久しぶり。ですが、尾室君も黙ってはいません。今度は姐御の箸を遮ってまで肉を奪い、なんとそれを誠に!咎めるような姐御の視線に多少たじろぎはするものの、成長ぶりが頼もしい(笑)。
で、その次はちゃっかり自分で食べますし。

それより、この時誠の視聴覚に僅かに異変が・・・。あれ?検査入院だったんじゃないの?異常無しだったんじゃ・・・?あれー?

■ カウンセラー木野(廃業確定)

一晩、美杉家に戻らなかった翔一がまず向かったのが真島の元。勿論真島ではなく、木野に用があったのですが、過去に拘る木野の病気が再発(治ってませんけどね)、結局翔一はすごすごと去ることに。
そんな木野に真島が「いつまで昔に拘っているのよ」と食ってかかります。いや、真島君も成長したなぁ

■ ハリネズミ

・・・ヤマアラシなの?

さてアンノウンはこんな間にも暗躍を続けてます。
いきなりブーツが映し出されたのでパンナップ希望してたんですが見事に裏切られました。代わりに殺されたのは藤井隆ムサい野郎。テレ朝&東映潰すべし。(そんな理由でか)

・・・というかヤハぶぅ先生じゃないんですよね。
名前はエリキウス・リクォール。読みにくい名前だ。ネズ公で十分。
ツンツンとたてがみ風の針山と、小動物が元とは思えないほどにたくましい顎関節がチャームポイント。頭を振って針を飛ばし、相手に針を刺す。刺された相手は苦しみ始め、そして突然その肉体が水に!
おおおっ、久々にアンノウンぶりを演出された気がする。芸術的手法で言えばDr.エイにも匹敵するぞネズ公!しかもほんの僅か、流れる水に赤いものが・・・。猟奇だ。

■ 北條センセの陶酔

さてその事件の捜査に乗り出すのは、勿論我等が北條センセ、河野さん、そして誠。
アンノウンが相手と知るや、誠の肩をポンと叩いて「またお前の出番だな。」と言う河野さんがいいアジ出してます。さすがに初めが肝心ですか(何の話だ)
G3-Xとアギトに頼るほかはないのが偽らざる現状。河野さんの呟きに、我等が北條センセが得意げに語り始めます。
「それはどうですかねぇ。果たしていつまでアギトに頼っていいものか。
・・・。
なんか、わざと誠を煽るような言いまわしをしますけど、やっぱり誠に気にして欲しいんですか?(死)

ここで北條センセは、風谷伸幸殺害の犯人がアギト、翔一以前に現われたアギトとする仮説を発表します。自信満々に(笑)。いつものことで慣れっこですが、優越感に浸りたがる人だな北條センセは(笑)。

ここで誠が反論をするんですが、またここでも一瞬視界がぼやける。その様子を怪訝に思った北條センセの探るような表情が実にいいですね。

■ 教授、衝撃の独白

舞台は美杉家へ戻ります。やっと戻ってきた翔一クンは真魚ちゃんに話しかけようとしますが、真魚ちゃんは勢いよく部屋を飛び出して自転車で逃走してしまいます。

後に残された翔一クンは、教授の述懐を聞くことに。
教授はやはり雪菜のことを知っていましたが、それは伸幸氏に一度紹介された程度。逆にそれで覚えている教授の方が大したものかも。

伸幸氏は超能力の開発に夢中になり、人知を超えた領域に踏み込もうとしていた・・・どこにでもありそうなシチュエーションですね(苦笑)。特に、「私の手で超人を創り出してみせる」と豪語していたなど、ちょっとマズい方向に流れそうです。先に沢木が「雪菜は被害者に過ぎない」「風谷伸幸は私が殺した」と発言してましたし。

さて!話しが終わって真魚ちゃんを追う翔一。ひとり残された教授から、今回一番の衝撃発言!
伸幸ゼミご一行様集合写真を手に述懐する教授。
「沢木雪菜・・・彼女も被害者だった。
 そして彼の方も、彼女の後を追って自ら命を絶ってしまうとは・・・
その視線の先に写っている人物は、沢木哲也!
そう!
真!津上翔一〜世界最後の(もーえーっつーに)

ししし、しかし哲っちゃんは現に・・・?一体これは・・・?おまけに雪菜が被害者であったという、沢木との共通認識が・・・。ますます良からぬ方向に向かいそうで心配です。

■ 「彼を、頼む」

その哲っちゃん邸。どうやら体力は回復したらしい涼が、主に礼も言わずに黙って立ち去ろうとするシーン。真似するなよ。

その涼を呼び止める沢木に対し、涼は「今の津上には、助けが必要だ。」と言って歩を進める。更に沢木が呼び止めて一言。
彼を、頼む
うーん。
二人ともいいよなぁ。特に涼は台詞が巧妙な罠のように仕掛けられていて毎回引っかかるんだよなぁ(笑)。ほら、『葦原涼補完計画実行委員会』調べでは今回だけで全国各地の仕掛けが112万飛んで511個ほど作動したとか(してません)

■ カウンセラー木野、復職願い

だからカウンセラーじゃねえっつーの。

木野も翔一の元へ向かう決意を固めます。ただ、どうするのかは「わからない」そうです。意外なお言葉ですが、木野のダンナも変わったってことでしょう。
これにより、翔一の元へ涼と木野・真島が集うことに。

■ あんたそりゃキツイわ

漸く真魚ちゃんを見つけた翔一クンでしたが、どうやって見つけたのかはこの際不問としましょう。しかし、何から伝えればいいのか、わからないまま時が流れていきます(パクんな)

しかし、真魚ちゃんの中では、北條センセの「やはりアギトが犯人でしたか」という言葉と、伸幸の断末魔、雪菜が変身するシーンがフィードバックしていました。そこに近づく、雪菜の弟で、アギトである翔一・・・そこで真魚ちゃんのトドメ。
近寄らないで!
そう言い放ち、勢いよく駆け出す真魚ちゃん。呆然とそれを見つめることしか出来ない翔一クンが痛々しい。この一言が、翔一クンの中に深く刻み込まれてしまいます。

■ 集まる役者

その呆然としている翔一クンを襲うヤハぶぅ先生。なんか、アンノウンって出を狙ってるよなみんな(笑)。
その背後には、レイちゃんの姿も・・・。

通報を受けてG3-Xも出撃。警邏中の北條センセも現場へ向かう。って、どこのどいつが通報したんだ!教えれ

しかしこのヤハぶぅ先生、アギトに変身した翔一クンに一方的にやられるばかり。ボンクラかコラ。
さあ、いざトドメをさそうというところで、真魚ちゃんの言葉が翔一クンの脳裏に・・・。
近寄らないで!
そう。
翔一が戦うその力は、伸幸氏を殺した力。翔一は言いました。雪菜が犯人なら、アギトの力なんて要らない、と。動きを止めるアギト。

その葛藤の隙を突いて襲い掛かるヤハぶぅ先生。この卑怯者め!
そこに登場するのはG3-X。ヤハぶぅ先生を止めようとし、翔一に戦えと叫ぶ誠ですが、翔一は応えない。そして、翔一の前に謎の青年が・・・。

そこに、涼と木野・真島が到着。・・・一体全体、どうやってここを?
ともあれ、メインキャスト勢揃いです。となれば、かなりショックなことが起こること請け合い。

■ 衝撃

涼達の目の前で、その衝撃的なシーンは展開されます。
貰いますよ、アギトの力を
その言葉に、ゆっくりと頷くアギト!うわーっ、貴様主人公がそれでいいと思っとんのかーっ!
そんな視聴者の気持ちを涼が「よせ!津上!」と代弁しますが、アギトの腹部は謎の青年の力に貫かれ、翔一もアギトの力を奪われてしまいます!
あまりのことに驚く涼、木野・真島!そして・・・

津上さん!
そう叫ぶ誠の視界が突然霞む・・・まるで見当違いな所に拳を振るうG3-X。「目が・・・目が見えない!

力を奪われ横たわり苦悶する翔一。視力を奪われた誠。一体、どうなるというのか!?といったところで今回は幕。
次回、この力の復活をどう魅せてくれるのか、期待しないで待ちましょう。でわまた来週、ごーきげーんよーぃ


■ 沢木哲也について

勿論、アギトに変身する奴じゃありませんからね。あーややこしい。なんか、これは失敗気味だな・・・。

教授の独白から判明しますが、哲っちゃんは、雪菜の後を追って自殺した、とのこと。
思い返すと・・・。
沢木は「この世の最初のアギトを殺した」ことで「使徒」に選ばれた。つまり、謎の青年は「雪菜が自殺した」後に沢木を使徒に選んだわけか?では、「沢木の自殺」はどういう位置付けになるのか。使徒に選ばれる前か、後か。
なかなか思わせぶりしてくれますが、謎もいい加減食傷気味です。食い飽きた。


■■■ 次 回 ■■■

さて!
アギトの力を自ら放棄した翔一。詰め寄る涼達に翔一は・・・!?
誠はどうなるのか?異変に気づいた北條はしかし、誠に口止めをされる。「誰にも言わないで下さい」と・・・。北條センセはどうするのか?!
結集する元アギト軍団、真魚ちゃんの調子のよすぎる台詞が飛ぶ!
そして苦悶するレイちゃん。さすがにアギト3人分のキャパシティは持ち合わせていないのか・・・?というか隆之介くんが三人だよ。一人くらい持って帰ってもいーじゃん、とか言い出す連中急増疑い無しな次回、「雄叫び、電光石火の一撃!」に(だから違うしパクんなっての)

【 アギト第46話『戦士その絆』 】

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