警視庁は「アンノウン保護」に動き始めた。反発する小沢・氷川には、辞令が言い渡された。
しつこく涼に付きまとうリサ。そんなリサに好意を抱くようになる涼。しかし、さそり座であるリサにも死の影が覆い被さる!あまりの運命に愕然とする涼は、その時感じたアンノウンの気配にその怒りをぶつける。
アンノウン・地のエルにはしかし、ギルスの力でも敵わなかった。観念したギルスを地のエルは川に放り投げ、その場を後にする。後には、変身も解け、そのまま川に沈み行く涼の姿が・・・。
翔一の働く店では、可奈の身体に異変が起きていた。自宅に戻った可奈を心配してやってきた翔一は、可奈が「アギト化」しつつあるのを目の当たりにする。翔一の前から逃げ出した可奈は、ビルの屋上へ。追う翔一。アギト化の影響で体勢を崩した可奈が足元を滑らせ落ちるところを、その腕を間一髪捕まえた翔一。「離して」と懇願する可奈に、姉・雪菜の姿が重なる。徐々に力が抜け、あわやというところでまた別の人間が可奈の手を捉える!「離すな!お前の手は、人を守る為の手だ!」それは、沢木哲也だった。
助けた可奈を落ち着かせようとする翔一・沢木。しかしそこに、地のエルが登場する。翔一は可奈を沢木に預け、その目の前でアギトに変身する。
獅子丸様を追おうとするアギトを阻止するG3とG3-X。G3は尾室君、G3-Xは北條センセが装着してました。・・・誰でもわかるか、これくらい(死)。
変身を解き、どういうことかと迫る翔一クンに、「アンノウン保護」という衝撃的な警視庁の決定を告げる北條センセ。そりゃもう翔一ショック。
「そんな・・・目茶苦茶じゃないですか。
氷川さんは・・・小沢さんはどうしたんですか!?」
その言葉に殊更口元を歪める北條センセが印象的。
さてOPとCM明けは、小沢の姐御と誠が白河につっかかるシーンから。
そこに北條センセと尾室君がやってきます。尾室君はなんか申し訳なさそう。それに引き換え、北條センセの勝ち誇ったかのような表情ったら・・・。
「それこそ聖書の中のハルマゲドンを、招きかねない。」
アギトとそうでない者とに分かれたら、という懸念についての白河の台詞。今は表立ってアギトを狩ることはできない、だからアンノウンに任せる、というのが白河の結論。ひどい話だ。
尚も食い下がる姐御と誠には、辞令が突きつけられます。誠は、香川県警に。姐御は、新設されるG3-X兵器開発部に。
しかし、白河尚純って、何者?「最終意思の決定」程度なら、今まで通り幹部会御三家で十分だと思うが・・・。それとも何か重要な意味が?
それに、アギトが人間であるという事実は無視なのか警視庁。つまり、アンノウンが国民を殺すのを容認するってことだ。無茶苦茶道理が通らんぞ。誰だ本書きは。馬鹿。
場面変わって自動車整備工場。まずもって、リサが「こんにちは!」とは・・・驚き。
で、誕生日を祝ってやるから何時に仕事終わるのか教えろと涼に迫るリサに対し、涼は仏頂面したまま。面白がっておやっさんが代わりに教えてやる、という微笑ましいシーン。
「なんだお前達。一体、どういう関係なんだ?」(おやっさん)
「これから恋人になるんです。ね、涼?」(リサ)
「ふざけるな!」(涼)
「も〜テレ屋さん♪」(リサ)
・・・。
あらゆる意味で七転八倒だ。
一旦走り去っていったリサが舞い戻って、涼に「チョコレートケーキとチーズケーキ、どっちが好き?」と聞きます。そんなこと聞く為に戻ってきたのか。しかし涼は、
「どっちも嫌いだ!」
とピシャリ。
しかし、ちょっと笑顔を見せたりするんですよね。・・・っつーか、涼、随分ヌルんだなお前。
場面は倉本レストランに移り、翔一と可奈に焦点を合わせます。
可奈の身に何かが起きつつあるようです。目眩?を起こしてへたり込む可奈を叱責する倉本。語調は静かだけど・・・なんだ、結局ただのガミガミ親父かよ・・・。つまんねー奴。
さてその可奈、トイレ(多分)で鏡を見つめていると、なんと顔が異形(注・アギト)に・・・!驚く可奈はそのまま家に帰ります。心配する翔一クンを振り切って、つったかたー♪と・・・。
っつーか、また「翔一アギト」だ。木野さんは一体なんだったんだろう?文字どおり「アナザー」だったのか?なんとなく意味ありげ。単に専用アギトのデザインしなかっただけだろうけど。
さて、帰宅する可奈を心配そうに見つめる翔一の元に、誠がやってきます。
そういえば、この二人の接点もここ暫くなかったな・・・。
誠は、香川県警に戻る前に翔一の元を訪ねてきた様子。ただ、挨拶に来た、というわけでもありません。警視庁の決定を、翔一に暗に伝えようとしたのです。
「世の中にはアギトを恐れる人が居る。いや、むしろそういう人の方が多い。」
とは誠の言葉。笑い飛ばそうとする翔一も、北條センセの言葉もあってか、どうしても笑い飛ばせない。
ここで誠は閑話休題、さそり座の人の原因不明の自殺に関する話題を振ります。このシーンが直後に繋がってしまうのが困り者。
シーンはリサの方に切り替わります。
相性占いで自分と涼の相性を占ってもらっているリサ。その中で、涼とリサの誕生星座に言及するシーンがあるんですが、これ、直前のシーンの締めで、誠が「被害者がさそり座」と言ったことに繋がります。それ以上のものではない。
気を取り直して、一方こちらは待つ側の涼。既に3時半を回ってもリサは来ない。居ても立っても居られずに迎えに行くその姿は、カワイイ以外にどう言えと(笑)。
で、線路越しに涼を見つけたリサ。ケーキも買いつけて嬉しそうに見せ付けたりします。
この辺、なんか女の子っぽくて可愛いと素直に思えるんだけどな。そんなリサを見て涼もちょっと口元が緩んだり。
そこに都合よく電車が通過。リサはその電車に、自分と同じ姿をした人を見てしまう。で、電車が通りすぎた後、リサは既に倒れてたりします。早。オマケにもう息を引き取ってるらしいです。駆け寄る涼が抱きかかえ、運命(っつーかヘッポコ本書きが取ってつけた宿命)を呪うような台詞が。
「なんで・・・なんでこうなるんだ!どうして・・・!?」
その時、獅子丸様ご暗躍のご気配を感じ取った涼。
「お前か・・・お前のせいか!」
あの・・・。
獅子丸様は関係ないんですが。
・・・いや、大きな意味で言えば関係ありますけどね。所詮レイちゃんの使徒ですし。
ところで、リサが買ったケーキ・・・チョコレートケーキとチーズケーキそれぞれ2個ずつ・・・だったか?ひょっとして。
さて。早退した(多分、クビじゃないだろう←笑)可奈を心配して翔一が部屋まで押しかけてきます。
しかし可奈は、自分の身に起きていることに戸惑い、とても翔一どころではありません。暴走するサイコキネシスと、自分の顔に妙なお面がかぶさる(笑)現象に悩まされ、遂には絶叫。
それを、すごすご帰りかけていた翔一が聞きとがめ、是幸いに女の部屋に侵入(コラコラ)。そこで翔一が見たものは、自分と同じ「アギト」になりつつある可奈の姿だった・・・!
っと。長く引っ張ったお陰で衝撃度数が激減しちゃいましたが、わかりやすいから良いかな?
CM明けは姐御・誠と尾室・北條センセ。というか、姐御VS北條センセというドリームマッチ一等三億円(それはジャンボだ)。
このシーンの姐御と北條センセのやりとりは、さすがコンビと思わせるだけのものがあるんですが・・・いかんせん、ギルスVS獅子丸様のカットが邪魔して・・・誰だこんな編集したのは。
北條センセは、自分にない力を持つ「アギト」を怖れていることを認め、更に「自分がそう思うのだから、殆どの人がアギトを怖れるに違いない」と断言。それに対して姐御は、「人間を信じる」というスタンスを変えない。「アギト」を人間の可能性と位置づけ、「それを否定するのなら、人類に未来はない」と断言。
この人達はどうしてこう、我が強いんでしょう。
しかし・・・。
アギトのこともアンノウンのことも、一体どこまで一般世間に認識されてるんだ?警視庁内部だけなんじゃないの?どうなん?
それはそれとして。
折角一緒に出てきた、尾室君と誠の立場は一体全体・・・?
今回唯一のアクションシーンですが、いかんせん上記「姐御VS北條センセ」のカットが邪魔して・・・誰だこんな編集したのは。
獅子丸様は今日も白昼堂々のお仕事。そこにやってきた涼がギルスに変身して戦いを挑みますが・・・ぜ〜んぜん!歯も立ちません。獅子丸様はタカさん同様、ギルスをコテンパ(死語)にやっつけちゃいます。
ギルスアントラーもまた縮小し、涼もヤケになって「構わないぜ、やれ!」と自暴自棄。なんだよこいつ、キャラ豹変したんじゃないか?お前がそんな台詞はくなんて思いもしなかったよ。北條センセが翔一並みのギャグを連発するようなもんだ(それはそれで見たい気がする)。
でも獅子丸様はお優しいお方。そんな涼を川に叩き落として「頭を冷やして出直してこい、未熟者め。」(川を見下ろして一息ついた時の台詞)と悠然とその場を去ります(一部フィクション)。
で、リサのイメージが流れて、水に沈む涼。お前、潜水好きだな。
一方こちらは可奈。気がついた可奈は部屋に男が居ることを咎めもせず、翔一に水を要求。翔一が場を離れたその僅かな隙をついて飛び出していきます。翔一が戻った時には既にもぬけの殻・・・っつーか、可奈って忍者か?
(はっ)
そうか、それで・・・倉本か。ヤツは忍者もやってるからな〜。おそらくあの店も巨大ロボになって、子供がうっかり手放した風船を掴むことができるんだな。妙に納得(誰がするか)。
与太はさておき。
さて、可奈を追う翔一クンですが・・・その姿を黒リムジンから見咎める一人の男。そう、哲っちゃんです。・・・哲っちゃんって何をやろうとしてるんだろう?そういえば、「君の命は後僅かbyレイちゃん」ってのはどうなったんだ?ガセ?
場面は本筋からそれます。
北條センセいきつけのレストランみたいですが、何も尾室君までご一緒しなくても・・・まさか・・・北條センセのおごりですか!?(ありえません)
さてそこで、尾室君が「アンノウンを守るのは正しいのか?」と疑問に思ってることを吐露。それを聞いて殊更激しく「我々は正しいのです!」と強調する北條センセ。まるで、北條センセが自らにそう言い聞かせているようでしたが・・・。
北條センセによれば、アギトの存在は早すぎる、とのこと。人間は小沢澄子が言うように賢くはない、と。後者については全く否定できないな。とすると、北條センセも姐御の言には理があることを認めているわけか。でも、今の人間ではそれを望むことはできない、と。なんか、人生論とかそういう類に発展しそうだな(なりません)。
ガオ(バンガオー♪)
いやだから与太はいいってのに・・・。
可奈を探す翔一クンに戻ります。ふと見上げると、そのビルの屋上に立つ可奈の姿が・・・!凄いぞ、可奈ってホントに忍者かも。或いは翔一の探索ルートがまるで見当違いだったか(多分後者)。
走る走る翔一クン。でも結局、可奈は翔一が屋上にやってくるまでそのまんま。
自分の体に起こった異変により、夢も希望も崩れ去ってしまった可奈。
「なんで・・・なんで私があんな・・・」
この台詞、「何で私があんな、仮面ライダーみたいな姿に」って言ったりしたらドひんしゅくだったでしょうね(笑)。
しかしそんな台詞を言いそうになったせいか、アギトの力が可奈を襲い、あわや転落!?というところで翔一クンがその腕を掴みます。どっかで見たような展開ですね?
ちょっと小休止。
空港。誠の帰郷です。お見送りは姐御だけ。姐御ではありませんが、寂しいものです。
しかし・・・なんか、姐御の「忘れないわ、あなたのこと。」って台詞や表情なんかが、まるで告白でもするんじゃないかって感じでドキドキしました。いや、姐御にしてみれば、あれは十分「告白」なのかもね(まだ言うか)。
で、誠の乗ってる(と思しき)飛行機が離陸する様をずっと見つめる姐御。ここら辺、妙に「可愛い」と不覚にも思ったりした瞬間です。
そういえば、誠の私服姿って初めてか?こうしてみると、足が長いな〜ッ!
さて本筋に戻ります。
どうにか可奈の手を掴んだ翔一クンでしたが、可奈はその手を放してくれと懇願。その可奈に、姉・雪菜の姿が重なります。
・・・いえ、実際にあの現場に居たのは沢木で、翔一クンがそれを知る筈はないんですが。
その幻影の雪菜が、やけに饒舌に翔一クンと対話します。ひょっとしたら、雪菜の残留思念の様ななにかか?アギトの力を持つ女だ、死んでもそれくらい出来るかも知れん。
その雪菜姉さんは、「アギトはやがて人々に憎まれる、怖れられる。アギトは人の手で滅ぼされる。」と言い出します。新たな論説の登場に意志が揺らぐ翔一の、可奈を握る手の力が徐々に抜けていきます。そして、あわや!というところで差し出された手は、沢木のものでした。驚く翔一に沢木の言葉。
「離すな!
お前の手は、人を守る為の手だ!」
うむー!
今までの中で一番しみた、哲っちゃんの台詞ですね!
可奈は無事に助け出しましたが、その可奈は、これからどうしていいのかわからないとまだ動転したまま。無理もないことです。
言葉じりを捕らえて登場したのは獅子丸様!
・・・アンノウンって、結構「出」を狙ってるよな(笑)。あいつ、話の進み方を木の陰で伺ってたんだぜきっと。なんだろうね全くこいつらときたら(笑)。
さて、獅子丸様の手から可奈を守る為、翔一クンは可奈に見られることを承知で変身します。その姿を見て驚く可奈。翔一の姿は、自分が変身しかけたその姿だった。
その可奈に向けて翔一が発した締めの台詞。
「可奈さん、生きてください。俺も生きます!
俺の為、アギトの為、人間の為に!」
はい、ポーズ決めて以下最終回に続く!
予想通り、予告の引きのシーンが今回の引き。あーあ。
リサはやっぱり死に、涼はまた沈み、可奈はやっぱりアギトで、翔一はなんだかよくわからないけど悟ったようなことを言って幕を引く。
あ、レイちゃん今回出番無しか。いや、浮いてるだけの人を見ててもな(笑)。そういえばタカさんも休場。
さて、あますところ残り20分弱。この間に、諸々を凝縮する模様。某幕臣ガーみたいな凝縮劇をやるっぽくてイヤすぎ。
しかし・・・仮にも看板を背負っているヒーローがここまでまるっきり「勝ちそうな気配」を見せなかったのが凄いよな。年末から評判ガタ落ちなんじゃねーか?
なんか涼のキャラクターがちょっと違う方向に向かってますね。上でも書きましたけど、あんな台詞を吐くような奴だとは誰も思ってませんでしたから意外な展開。だから獅子丸様がアーレン・ブラフォード(?)。
さて!
次回で漸くアギトの物語は一応終了します。
地と風のエル、そして謎の青年と対峙するアギト、そしてギルス・G3-X。そう、G3-Xはどうやら再び誠の手に。
・・・ホントに北條センセはどうするんだろう?
というか、まだ真魚ちゃん出すの?翔一クンが出てった後、あんたは邪魔なんだよ。出てくんなよ。っつーか本書き無能。役立たず。馬鹿。
えーっと・・・。
次回「俺は不死身だ!」に・・・いかん、感動のラストを迎えるこの段階で既に投げ槍だ。室伏でも呼ぶか(それはハンマー投げだ)。