仮面ライダー剣(ブレイド) 第3話『彼らの秘密…』

(2004/2/8)

烏丸の脳波へのアクセスに成功した広瀬と剣崎は、烏丸によってアンデッドの起源と目的について知らされる。しかし、不安定な状況ゆえ、それ以上のことは聞き出せず、アクセスは中断される。
剣崎達は、2年の間に三度も移転したボード跡地を順を追って捜索することに。その途中でアンデッド反応があり、剣崎は現場へと向かう。

そこでは、先に駆けつけていた橘・ギャレンがアンデッドと戦っていた。剣崎・ブレイドの加勢を拒むギャレンだったが、ブレイドは構わずアンデッドと戦い、これを封印する。
戦いの後、剣崎は「ボード襲撃」「烏丸所長の誘拐」について橘を問い詰める。だが橘は頑として真意を語らない。そんな橘に剣崎は、橘がアンデッドの封印を解いたと言い出す。
橘は笑い出し、アンデッドの封印を解いたのは烏丸所長達だと告げる。自分達はその失態の『尻拭い』をさせられているのだと。その証拠に、急遽開発されたライダーシステムによって橘の肉体はボロボロになっていたのだ。
やがて剣崎も自分の様になる、と告げて去っていく橘を、剣崎は追うことができなかった。「そんな・・・俺の身体が・・・ボロボロに・・・?」

栗原家。相川が戻ると、部屋で不可思議な現象が・・・。相川と遙香と天音の目の前で、全ての写真が謎の炎に焼かれていく。そして、相川を呼ぶ謎の声。相川とアンデッドの関係は一体・・・?


■感想前に

予告に関する勘違い。
あれって、相川じゃなくて橘だったんですね(笑)。


■感想

アンデッドの概略・序章が語られた今回。やはりアンデッドはトランプなんですね。53種って、まんますぎ(笑)。
・・・53?すると、例のカードは一枚?

その他、橘の身体の異常や、相川と栗原家の関係、剣崎は妙に自分本意(笑)なことが少しずつ描かれてます。
序盤から既に色々と繋がりが出て来てます。すっきりしゃっきり、展開が毎回心地よいです。ある程度進行したら少し冗長な展開になるかもしれないけど、終盤駆け足よりはましでしょうね。この段階でプロもピンキリなのがわかります。

アクション面では、橘の変身シーンと、仮面ライダー必携技『ライダーキック』初披露という事もあって、演出も気合いが入っていたようです。ただ、橘の変身シーン、なんかカメラ移動とかで見づらい印象・・・。
ギャレンが右手首をやられたのをきっかけに、ブレイドが一気に反撃開始。『BLADE BRAVE』が流れて盛り上がり、そこで『KICK』の初披露となります。
ブレイドのキック技は、タメて跳躍、一回転して相手の胸板にキック、一拍開けて相手が吹っ飛ぶ(笑)、というもの。あの一拍はなんなんでしょうか。
私個人はこのキック演出、剣を突き立てる『タメ』の演出が琴線に触れました。剣崎の、こなれてなさそうな気合が逆になんか妙なカッコ良さをかもしだしていたような、そんな感じです。


■アンデッドとライダーシステム

一万年前、53種のアンデッドは種の存亡を賭けて人類と戦い、敗北し、封印された。それが3年前、何者かによって封印が解かれ、『間違った進化』を遂げた人類を滅ぼそうと暗躍を始めた。

アンデッドを封印する為にボードが製作したのがライダーシステム
広瀬の話だと、当初はギャレンだけで、後からブレイドが作られたそうです。広瀬は「ライダーは2人」と認識しているようです。では、カリスは一体何なのでしょう?

ライダーシステムはアンデッドを封印する力を持っていますが、システムが不安定で装着者の肉体に負荷をかけるようです。橘は、自分がそうだから剣崎もいずれそうなると言ってますが・・・後発型は改良されていることが多いんですよね(笑)。

それより、一万年前の人類は、アンデッドを一体どうやって封印したというのでしょう?最初に設計されたギャレンがクワガタを契約アンデッド(?)にしていることを考えると、もしかしたら・・・
道着にハチマキといういでたちでごついベルトを装着した謎の古代戦士が(以下削除)

■アンデッド復活の真相

さて、アンデッドの封印を解いた真犯人について、橘が意外そうで意外でも何でもないことを言い出しました。
そう、烏丸『達』が封印を解いた、と。
しかしこれも確証がある話では現時点ではありません。勿論、烏丸が広瀬達に語った『悲しいアクシデントの重複発生』というのも、詳しい話が何一つ語られていない為に真相は不明のまま。


■剣崎 一真/ブレイド

剣崎はなんか、その場の雰囲気に感情が流されやすいキャラクターのようです。
大事な情報収集の場面で、コタローを止めようともしないでいた自分を棚上げしてコタローに非難の目をむけるあたり、「こいつはちょっと大丈夫か?」と疑いたくなる精神年齢の低さを感じたりもしましたが・・・それが『成長物語』というヤツのお約束ですからね。剣崎の『成長』が楽しみ。勿論、俳優本人のそれも。

広瀬達と共にボード第一跡地(仮称)を調査していた時、剣崎がライダーになった経緯が語られます。
スカウトだそうです。
つまり街頭で「兄ちゃんええ身体しとるのー。自衛(削除)
でも、スカウトにはそれなりの理由がある筈。格闘能力は高くなさそうな剣崎が選ばれた理由は一体?

橘を問い詰めるシーンは、一所懸命さが伺えます。しかし、その橘に「お前もやがて俺と同じように(ボロボロに)なる」と言われてテンションが下がり、去っていく橘を追う事もできません。
通例なら、烏丸達がアンデッドの封印を解いたという点に自問自答するのが主人公なのですが・・・自分のことかよ(笑)。これも『成長物語』用の演出か。
というか、妙に創造力が豊かだな、剣崎(笑)。

■橘 朔也/ギャレン

が烏丸を誘拐したのは、どうしても聞きたい事があったかららしいのですが、それにしてはやり方が強引に過ぎるように思います。一体何を聞こうとしていたのでしょう?

橘は、自分の身体が変身によって蝕まれていく事を自覚しながらも、「戦う事でしかこの体は治らない気がする」としてアンデッドとの戦いに臨んでいきます。ここだけ聞くと、橘が戦う理由は自分自身の為のようです。
だからブレイドが加勢にきても拒否したのですが、蝕まれた身体ではまともに戦えずに結局ブレイドに助けられる形になっちゃいます。先輩戦士としては屈辱でしょう。

剣崎の追求には弁解しませんでしたが、どうも「自分一人が全ての不幸を抱え込んだ気になる」タイプっぽく感じて嫌な印象。

しかし・・・その『蝕まれた肉体』ですが、検査の結果は異常なし。どういうこと?精神性ストレスとか?(笑)

■相川 始/カリス

緑色の体液と、カリスに変身すること、そしてアンデッドとの会話が可能な点・・・どれを見ても只者ではないこの相川ですが、そもそもどうして栗原家にやってきたのでしょう?

栗原晋という写真家が亡くなって半年後、残された家族の前にこの相川が現われたことは前回で説明済。
今回は、その栗原晋と相川が雪山で出会ったシーンが回想として僅かに描かれています。
雪山でカリスの前に倒れている晋は、変身を解いた相川に家族の写真を差し出します。彼の死因とかなんだとかがよく分からないので、このシーンがどういう位置づけになるのかはまだ見えてません。

いずれにせよ相川は、無作為に栗原家を選んだわけではないのです。雪山で何があったのか・・・
もしや君の腕は栗原晋の腕ですか?そんでもって彼の遺志を継いで写真家を目指そうと・・・。で、たまに『何故邪魔をする、晋!』とか右腕の拒絶反応と戦ったり、「カリスは俺一人で良い」とか言ったりするのね?
・・・これだけ書いて「何の話?」とか聞いてきたら殴るよアンタ。アレ見てない人なら良いけど。

カリスとしては今回、ギャレンとブレイドの戦いを陰で見てただけ。
いいようにやられる二人を見て「遅い。所詮人間の力なんてこんなものか」と言ったり、ブレイドがアンデッドを倒したのについて「人を守ろうとする愛。その時奴の力は全開する・・・か」と呟いて去っていくのですが・・・。
愛!?愛ですか!?もっもうそういうカップリングで展開が始まっているという事!?(カップリング言うな)

いずれにせよ、未だに謎だらけの存在。

■広瀬 栞/白井 虎太郎

広瀬がどうしてあそこまで必死になるのか、その理由はわかりませんが、「わからないことはとことんまで追求する」タイプと考えられなくもありません。少なくとも、収入ゼロになって困っているとかいう感じではないです。今のところ(笑)。
そういえば、広瀬が解析した『烏丸とのアクセスに必要なパスワード』。朝まで解析した結果、『Double』まで判明し、続く文字が『J』とわかったのですが・・・。
そこまでいって次が『9』であることもわからんとは、広瀬も物の道理を知らぬ奴よのう(貴様がな)

コタロー・・・キャラクター属性が某洗濯屋とかぶりつつあるような印象で、今後に不安が(笑)。まあ、所詮はマスコット的存在で終わるんでしょうしね。最後になって漸く『ライター』らしい面を見せて終わるとか、その程度でしょう。

そういえばコタロー、「あのクラシックカーは動かない」とか言ってたじゃないの。嘘つき。
というか、気持ちはわかるけどあの車体とカラーで『白鳥号』はないでしょう(笑)。広瀬の言う通り『カラス』です。こんなところにも某洗濯屋の属性『バカ』が現われていますねえ。

■女医・深沢小夜子

橘を診察した女医・深沢小夜子は、実は橘の同級生であり、橘にとっては安心できる相手の模様。男とはそういうものです。胎内回帰の一心でその(以下不穏当になりそうなので削除)
そして小夜子も「君が安心して眠れるのがここだけっていうのが、ちょっと嬉しいんだよね」と、まんざらでもなさそう。
しかしこれがサブキャラクターの限界。
後は、たまに出て来て脚を組み替えてくれればそれで結構。あなたがこの作品で担うべき役は、たったそれだけです。

■栗原 遙香/天音

「始さんがモンスターだったら全然平気。断然愛しちゃうなー♪
ちょっとおちゃめしてみせた相川に対する天音ちゃんのお言葉。愛ですかっ!
でもどうやら、異性としてではなく、亡父の姿を重ねてみているような雰囲気です。だからって、夜の男の部屋に忍び込んだらいけませんよ(語弊あり)

さて栗原母子、なんだかよくわからない現象に襲われます。室内に降り注ぐ謎の光の粒、そして亡父が残した写真が全て謎の炎に包まれて燃えてしまう。これは一体、なんなのでしょう?
光の粒については、おそらく近場で宇宙刑事(以下削除)


■今回のアンデッド

最初に登場した鹿っぽいアンデッド。ディアー(DEER)だそうです。ヘラジカ?
どんな断崖絶壁もものともしない跳躍力で敵を翻弄し、角から雷撃を浴びせて攻撃するスタイル。鹿が雷撃かコラ。
ブレイドの『KICK』によって倒され、封印されます。カテゴリー6『THUNDER』。早くもライジングの条件をクリア(笑)。

ラストに姿を見せたのは、モス(MOTH)、蛾ですか?今回は顔見せだけなのでその能力はよくわかりません。
しかし・・・アンデッド達はどうして相川を呼ぶのでしょうね?


■■■ 次 回 ■■■

次回は、烏丸に協力していた人物が出るとかでないとか。それに関してか、広瀬が「まさか・・・」とか言ってますが、それは何を意味しているのか。
そして、『永遠の命の謎』とは一体・・・?なんというか、色々混ぜれば良いとでも思ってるんでしょうか(笑)。

【 仮面ライダー剣(ブレイド) 第4話『永遠の命の謎』 】

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