仮面ライダー剣(ブレイド) 第5話『過去への挑戦』

(2004/2/22)

ブレイドを軽くあしらうカリスは、白井の乱入で姿を消す。その一方で、広瀬は烏丸が消えた室内で呆然としていた。戻ってきた橘は、烏丸のトリックだと看破して室を後にする。その時、広瀬の元に駆けつけた剣崎とまた衝突する。

父の声をもう一度聞きたい。亡くなった人の声が聞けるという噂のある『呼子の洞窟』へ行きたがる天音は、コタローを頼って連れて行ってもらうことに。
天音の後を追ってきた相川だが、天音の意志は翻らずに帰路につく。その時、相川の脳裏に何者かの声が・・・。
「人間になったつもりか、カリス。」
だが声の主は見つからない。

洞窟は立入禁止になっていた。構わずに入っていく天音は、洞窟の奥でアンデッドに襲われて倒れる。剣崎が追い散らして天音を助け出して病院に担ぎ込むが、原因不明の高熱で予断を許さない状況に。
遥香を連れてきた相川は、天音がアンデッドに襲われたと聞いて、アンデッドの体内から抗体を取り出すといって飛び出して行く。剣崎はその後を追う。相川はアンデッドのことを知っているのか・・・?

アンデッドとは既にギャレンが戦っていた。ギャレンが倒してしまっては元も子もない。相川はカリスに変身し、ギャレンを退けてアンデッドの攻撃を避けながら抗体の場所を見極め始める。
ギャレンの前にはブレイドが立ちはだかる。天音を助けたい剣崎は、自分の為に戦うという橘に苛立ち、ギャレンと戦い始める。
果たしてカリスは、アンデッドから抗体を取り出せるのか?そしてギャレンとブレイドの戦いは?


■感想

烏丸・・・何がやりたいんだこの人は(笑)。

カリスとブレイドの共闘ではなく、カリスがブレイドを利用しているだけ。天音ちゃんの為ならエンヤ婆な相川らしいといえばそれまでですけど(また婆か)
相川がらみで妙な奴が姿を見せましたが、今回はホントに顔見せだけ。相川が声の主を知っているかどうかすらわからないという登場で、どういう立場の存在なのか全く不明です。アンデッド封印解除の真相を知る、烏丸以外の人物かどうかすらも。

剣崎と橘の「戦う理由」・・・橘は既に『自分の為』にしか戦っていませんが、剣崎は『全部俺の手で助けたい』とかいう滅私奉公系キャラクターを表明。その差をクッキリうきだたせました。
剣崎は橘に対し、まだ信を寄せているようなので、これから橘が剣崎によってどう変わっていくかも見物です。尤も、男を変えていくのは女の仕事なので剣崎ごときがつけいる隙はないのですが。頼むよ小夜子ちゃん。

小夜子といえば、この作品ではヒロイン的位置づけに広瀬がいる筈なんですが・・・イマイチそれっぽく見えません。
だって、今のところヒロインはぶっちぎりで天音ちゃんですよ?大丈夫か広瀬、はれぼったい目してる場合じゃないよ。あ、素か。無理な相談だったね、あっはっは(悪意増量中)
だって、アイツの眉って『無い上に申し訳程度に描いた』みたいで生理的に嫌いなんだよね(理由それだけかコラ)


■橘の選択:安眠椅子と小夜子

烏丸が姿を消したことで、は烏丸を探さなければならなくなりました。でも、どこを探せばいいんでしょうね?
そんな苛立ちも手伝ってか、出くわした剣崎に「離せ。俺は今機嫌が悪い。」と剣幕しきり。なんだか、橘も大して大人じゃないですね。ヘタをすると同類か(笑)。

そんな剣幕の橘も、眠くなれば通い夫。でもどうやら、目当てはあの椅子の模様(笑)。うふふ、小夜子が椅子に嫉妬する日が待ち遠しいことですねえ。
その小夜子ですが、今回は橘を『呼子の洞窟』に向かわせる為の演出用道具。このシーンで、小夜子は橘が何をしているかなどについて全く聞かされてないことがわかります。
それはいいけど、チミは脚を組み替えないのに出てきてはならぬとあれほど(以下削除)

「変身するたびに身体がボロボロになる」のを承知で、橘はどうして変身して戦うのか。
貴様らアンデッドを封印すれば、俺には新たな力が宿る。
 それを続ければ、いつかは!

とか言ってました。つまり、ダイヤのスート13枚を揃えた時、鏡の国からザンバラ髪+ロングコートの男が(以下削除)
しかし・・・橘の言ってること、どれも確証がないんですよね。「自分の身体への影響」も、検査では異常がないし。精神性ストレスじゃないの?

■剣崎が戦う理由

呼子の洞窟へ移動中、天音ちゃんに問われて答えた「ライダーになった理由」。
「その日からなんだ、俺が欲張りになったのは。
 みんな助けたい、全部俺の手で助けたいって。
 そんな能力もないんだけど。」
それを『欲張り』とかいう段階で、剣崎って変わってますね。今回はこれが一番印象に残ってます。

橘との関係は、まだ先輩後輩のままです。ただ、「機嫌が悪い」だの、自分の為に戦っているような言動だの、橘と剣崎の間の溝は徐々に深まっていきそうな雰囲気があります。
それでも剣崎は橘への信頼を捨てきれないでしょうね。確証はないですが、そういうヤツに思えます。

■天音ちゃんは小学生

・・・というのはわかったけど、何年生くらいだろう?いや、わかったからどうするというわけでもないんですが。なんですかその疑いの目は。

父の死を理解してるし、ある程度順応してはいる天音ちゃんですが、あの歳で父親を亡くした娘の気持ちは推して知るべしというもの。それでも、今はそんなに湿っぽいわけじゃなさそう。強い娘になれよ、男を手玉に取るぐらい(何をそそのかすか)
そんな天音ちゃんが父恋しさに呼子の洞窟に行きたがるのは、父親冥利に尽きるでしょうねえ。果報者め。

その天音ちゃんがアンデッドに襲われてしまい、変態医師(笑)の毒牙に襲われそうなシーンはもう・・・見ていてハラハラドキドキ(死語)でした。
特に問題のある応対、というわけではないのですが・・・マンガに登場する医師の属性にソレ系が多い印象を持ってる為、どうにもなりません。
それにしても・・・よかったなあ、毒液が白くなくて(下劣)。

そういえば、立入禁止の洞窟に入ろうと言う時、こんなことを言ってました。
「こわくなんかないもん、だって仮面ライダーが一緒なんだから。
剣崎の正体バレバレです。犯人は、人はいいが口の軽いコタロー。

■相川始はやはりロ(削除)

間違いないです。<見出し

相川は、どういうわけか天音ちゃんのピンチに対してだけ『人間モード』になります。本人にもその理由は解ってないみたいですが、何か仔細がありそうです。
その相川、謎の人物にテレパス送られるわ、剣崎に正体を勘ぐられるわ、ここんとこ情緒不安定。前からか(笑)。

基本的に人間を見下している相川は、冒頭でブレイドの剣先をわずかに受けてできた傷に歯噛みしたり、天音ちゃんを助ける為に急いでるのに邪魔くさいボケナス(死語)を殴り飛ばしたり、ムカデアンデッドから抗体を見つけるまでブレイドに時間稼ぎをさせたり、とにかく偉そう。
そんな相川より偉そうなヤツが、今回姿を見せたのですが・・・
人間になりすましたつもりか、カリス。
 いつから貴様はそこまで堕落した。

とかなんとか。
おそらくあれがOPで名前の出てた『伊坂』で、おそらく名前は『十蔵』。
ぁあっすっが〜、あぁるっよっで〜、ないよ〜ぉおなっさだめ〜♪(いつの時代だ)

■コタロー

白鳥号 無理がたたって スクラップ。
修理には出してるらしいけど、難しいらしいです。その修理工場に、某ゲティじいや某タモツといったメカニックがふらりと現れるのを待ちましょう。
というか、自前の車があるならそれ使えよ(笑)。しかも『LAND ROVER』。いいのか車両提供。というか白鳥号はどこ提供なんだか。

天音ちゃんの説得シーンでは、やはり温和な人格が強く印象づけられます。属性「いい人」は未だ健在。某洗濯屋よりもマシなので、今のところは安心して見ていられます。
願わくば、某洗濯屋の二の舞にならないことを。

■呆然の広瀬

頼みの烏丸は胡散臭いトリックで姿を消し、広瀬の疑心暗鬼は深まるばかり。戻ってきた橘が「トリックだ。どこまでも薄汚いヤツだ!」と烏丸を揶揄するのにも、強く言い返せません。
「父がアンデッドの封印を解いたのでは?」と疑心暗鬼に駆られている広瀬にすれば、橘の身体(精神?)異常はつきつめれば自分の父のせいになっちゃいますからね。

コタロー宅に戻っても、家族写真を眺めてユウウツな気分に拍車をかけ、悲劇のヒロインに浸って悦に入ったりしてます。
今回の広瀬は落ち込んで終わり。はれぼったい目が印象的(まだ言うか)

そういえば、どことなく某美容師見習いに似てなくもない。丸っこい輪郭とはれぼったい目が(比較対照間違いすぎ)


■今回のアンデッド

とげとげしいムカデの足をデザインした今回のアンデッドはセンティピード(CENTIPEDE)。
毒液を浴びせて相手の身体を麻痺させる・・・かなにかそういう類の能力。武器とかは今のところそれだけ。


■■■ 次 回 ■■■

早くも相川の正体に感づいた剣崎。このまま隠しおおせることもできなさそうな相川は、果たしてどう対処するのか?
復活の烏丸、失踪の広瀬、橘の不意打ち・・・見所は満載なようです。
それよりも、何か大きな組織がゴロリと動き出すようです。果たして、消えた烏丸との関係はあるのか?何故剣崎を、いや「ブレイド」を『拘束』したのか?
新展開ばっかりで楽しいですねえ。では次回。

【 仮面ライダー剣(ブレイド) 第6話『カリスの正体』 】

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