仮面ライダー剣(ブレイド) 第8話『蘇った者たち』

(2004/3/14)

橘絶体絶命のピンチ!どう切り抜けるブレイド!

今回からまた形式を変えたりしてます。また変わるかもしれませんけども。


■一瞬の隙

冒頭は前回ラストから。停電に気を取られたカリスとトリロバイトの隙をついて、ブレイドが橘のピンチを救います。
実はこの停電、厳重を極める警備の僅かな隙をぬって潜入した(笑)烏丸が、配電盤を破壊した為。なんというか、どちらも不用意なまでの隙を見せてますねえ。いえ、カリスとか警備の連中とか。


■雷キーック!

侵入者あり、と報告を受けた伊坂はすぐにそれが烏丸だと判断し、「奴はまだ利用できる。捕まえろ!」と命令。

その間ブレイドは、KICKとTHUNDERによるコンボ『ライトニング・ブラスト』でトリロバイトを倒し、封印します。
そしてカリスと再び対峙。
俺は今、無性に腹が立っている!あんたに裏切られた気分だ!
カリスも一旦は望むところと構えたのですが、突然敵前逃亡。これは相川が、栗原家の爆弾のことを思い出した為です。
残されたブレイドは、橘を気遣って追跡を断念。

■速やかな撤収

電源は復旧しますが、伊坂は「もうここには用はない」と撤退宣言(笑)。そこに烏丸が連行されてきます。侵入を許した連中とは思えないほどの手際の良さです。
それを見つけた橘は、自分はいい、と剣崎に烏丸救助を指示。駆け出す剣崎は、橘のすぐ近くで古典的爆弾のスイッチが入ったことには気付いていません。

そのスイッチは伊坂が押したもの。遠隔操作で複数媒体のスイッチを入れる技術は、実は数十年前の悪の組織が切望し開発を始めたもの。悪の組織の脈流は連綿たり、とはよくぞ言ったり(事実無根)
ともかく。
伊坂達の元に剣崎が乱入しますが、伊坂は暴れる剣崎をさして気にせず撤退。それを追おうとする剣崎を、「この施設は爆発する」と自分達も撤退しようと烏丸が制止します。なんせ、橘がいますからね。

■危機一髪

栗原家に戻った相川は、早速紙袋を見つけて中の爆弾を窓から放り投げます。あと数秒遅れていたら・・・ぼっふゅーん、ばら、ばら。しゅきーん、あっは〜ん(何これ)
しかしアレですね、相川の所作には焦りというものが微塵も感じられません。バイクスタンドを立てたりメット脱いだり軽快なステップで店に向かったり。
これが剣崎だったら、さぞ凄惨な光景が展開されただろうなあ(笑)。

一方こちら研究施設も、爆発前に脱出した剣崎達の姿がありました。
一体連中は何者なのか・・・烏丸は、「新しいライダーシステムを生み出そうとしている」と剣崎に語ります。橘も意識はある様で、「新しいライダー」に反応しますが、今はそれが精一杯。万国旗をついついと出すこともできません(基本的に違う)

■相川始は痛恨の一撃を食らった

割れた窓のガラス片を黙々と取り除く相川。何も教えてくれない相川に、天音ちゃんの「そんな始さん大っキライ!」が炸裂、部屋に閉じこもっちゃいます。傍目にはわかりませんが、相川大ダメージです。
は?何故、ですと?
みなさん気づいてない様ですが、相川の属性は(以下謎の黒カマキリに襲われ途絶)

爆発音があったと通報を受けた警官二名が聞き込みにきますが、遥香さんは「いいえ、なにも」とさらり回答。御英断です。警官はあっさり撤収。早。

■聞かん坊

コタロー宅に担ぎ込まれたは、取り敢えず剣崎のベッドに。しかし橘は、広瀬の看護の手を払うなど、聞き訳のない子供みたいな態度を取ったりします。いやはや。

烏丸は橘の問い掛けに、相変わらず「恐怖心さえ克服すれば」一点張り。しかも「君自身がその方法を見つけるしかない」と突き放します。
お陰で橘は、更に自分自身を悲劇のヒーローと位置づけて浸っちゃいます。剣崎の激励にも、
うるさい!何がわかる・・・お前に何がわかるんだーッ!
と聞かん坊全開。うんもう、大きくなってもコドモなんだから。「ウンモー、ウンモー(蹴)

■自責の念に駆られる広瀬

烏丸は、広瀬・剣崎に詳しい話を聞かせる機会を得ます。やけに嬉しそうに話を聞いて茶々を入れるコタローがホントに邪魔。

一万年前の『バトルロワイヤル』で人類は勝利し、アンデッド53種はカードに封印された。しかしアンデッド達は、カードの中で生きていた・・・。
その凄まじいまでの生命力に烏丸達は、人類が『永遠の生命』を獲得する可能性を見出して研究を始めた・・・。

だが、「いくつかの不幸」が重なり、封印が解かれてしまった。
広瀬は、アンデッドの封印を解いたのが自分の父なのでは、と烏丸に迫ります。烏丸は即答せず、「君の父だけの責任じゃない。多くの科学者・研究員達が賛成した」と、暗にその事実を認め、「私はそれを止められなかった」と自分だけ良い子ちゃん気取り。怪しい、怪しすぎる。
広瀬は二階の自室に向かい、途中で橘と出くわしたところで少し足が止まります。広瀬が橘に負い目を感じていることを表している様な印象です。そんなキャラ違う気がするけどなあ(笑)。

■立ち去る橘

アンデッドを再び封印するべく、烏丸達はライダーシステムを開発した。普段はペンダントサイズに収まる魔法の杖じゃなくてよかったとだけ言っておきます(再放送決定記念)

そこに橘が姿を現し、世話になったことを謝して帰ると言い出します。剣崎の説得にも、
俺には無理だ!臆病風に吹かれた俺はもう、戦えない。
と聞かん坊リターンズ。別に剣崎の演技が下手だったからではないのです(笑)。

去ろうとする橘を、烏丸が呼び止めます。橘を今の状態したのは自分の責任としながらも、
だが私は謝らない。
 その恐怖心を克服して、必ず戦いに戻ってくれると信じているからだ。」
と、橘への信頼を語って論点すり替え大作戦。烏丸って、自己保身に走ってない?(笑)

などなどの言葉も、今の橘には効果がありません。勿論小夜子のとこに帰るんでしょ?(笑)こーの甘えん坊めい。


■私情に走る男

伊坂の組織が新しいライダーシステムを求める理由・・・さすがの烏丸もそこまでは知らないようですが、人間の為でないことだけは確かだと断言。うむー、やはりどこか胡散臭いなあこの人。

ここでコタローは、研究施設での戦いで、剣崎の周りにアンデッドが3体いたことを告白。トリロバイト以外の2体の内、1体は伊坂だろうと烏丸は考えていますが、残り1体は?
剣崎、残り1体が相川だと確信。そこに至ると、折角の烏丸の説明台詞も馬耳東風、バイクで飛び出していってしまいます。なんだか設定的なことを語っていたのになあ・・・。

バイクを駆る剣崎の頭の中で、「人間の皮をかぶったアンデッド」相川にふつふつと怒りが込み上げてきます。
あいつだけは絶対許せない!
って、私情に走るのかヒーロー!早く私を殺しにきなさい!(やかましい)

■遥香さん計略失敗

その相川は、あったかいココアと、最大の弱点・天音ちゃんで遙香さんに精神的な揺さ振りを受けていました(笑)。しかしこれが、遥香さんも予想しなかった結末に。

階段を慌ただしく駆け登る天音ちゃんの脚をややローアングルから撮影したシーン。こういう視点で見てる奴ってサイッテーだよなホント(とかいいつつ何故貴様はテレビを下から眺めるか)
・・・えーっと。(背後に謎の黒カマキリ)
あは、あははははははは(暗転)

いやまあ、それはともかく。
天音ちゃんは、相川の置き手紙を手にしています。その文面はこう。
俺より 強い奴に 遭いに行く
古典的ボケは捨て置き。
迷惑をかけたくないので
 出て行きます
 お世話になりました。

そう、相川はとうとう出て行っちゃったのです。遥香さんは寝たふりもしていないのに・・・勝手にシンドバッド(古典歌謡)
遥香さん、天音ちゃんの名を出したのが敗因でしたね(何の勝負だ)

■烏丸、再び渡り鳥

今度は烏丸広瀬の説得に。慰めると同時に、「今はそんなことに拘っているより、この現状をどう打破するかの方が大事だ。」と突き放しもします(笑)。
これが広瀬には効果があり、当面は復活した模様。
しかしそれと知った烏丸はまた単独行動に。何がしたいんだこの人は(笑)。

これでコタロー宅には、コタロー以外には広瀬だけ。人恋しいコタローは「広瀬さんはいてくれるよね?」と情けない声で哀願、広瀬は笑顔で頷いてあげます。
・・・いいんでしょうか。男と女が一つ屋根の下、となるとやることも限られてきますが(下世話)

■ブレイドとカリスの激闘

さて、栗原家を出て行った相川と、コタロー宅から飛び出した剣崎は、相当な御都合主義によって再会します。
バイクを降り、二人は言葉も交わさずに変身。
ここに、激しい戦いが繰り広げられます。

激闘は暗くなっても続いていました。
お前は誰なんだ!人間じゃない!
ブレイドの叫びに、カリスも反撃と共に応えます。
誰であろうと、何であろうと構わない!
 俺は今、無性に戦いたい!貴様のような奴を、この手でぶちのめしたい!

お、先の置き手紙のネタは、あながち間違ってはいなかったようです。

■登場!ゼブラーマ(略)

その頃、は小夜子とデート中(笑)。橘が小夜子を誘ったのですが、小夜子は嬉しい反面、どこかそんな橘に釈然としないものを感じています。当然ですが。
なんだか、普通の生き方がしたくなった。
そういう橘に、小夜子は付き合うことに。

小夜子が橘を連れて向かったのはブティック系の店。取り敢えず、むさい格好をなんとかしようということです(笑)。だって・・・いくら上着でも毎日同じってのはマズイよなあ。気にしてたんだ小夜子さん(笑)。
論点ズレはさておき。
傍目には楽しそうな雰囲気の二人ですが、橘は、無理矢理自分と戦いを切り離そうとしている印象。そんな橘の前にアンデッドが登場。都合良すぎ。
このアンデッド・ゼブラは、分身技で人間を殺害するというわけの分からない技能の持ち主。ゼブラタイプって、奇妙な技を持ってる気がするなあ。実は正体が哀○翔とか(今更ネタ)。

■戦士復活序曲?

ゼブラが突然現われたことで周囲は大パニック。小夜子も、橘の腕を引っ張って逃げようとしますが、橘は動こうとしません。
そうこうしている内にゼブラが近くにやって来て、それを見た小夜子が絶叫、ゼブラの注意を引いてしまいます。
さあ橘、その手にしたギャレンバックルを一体どうするつもりだ?って落としてたか。

■ネオと巌流島

実はまだ続きます。
夜の街を一人歩く烏丸。それを高台から見下ろしているのは、やはりお前かのネオ伊坂いい加減このテの格好は飽き飽き。

一方、ブレイドカリスの戦いも継続中。それぞれの武器を構えて対峙する様は、まるで剣豪の決闘を思わせます。さて、この決着はどうなるのか?というのが今回の引き。


■追記

序盤で見せたキック技、余人はいざ知らず、ライダーファン(しかも昭和期からの)にとっては明らかにパクリ技です。胸のスペードマークがクルクル回転しないだけ良心的とは言えますが(本家もせぇへん)
しかし・・・『最初からカードの割り振りが決まっている』のでもなければ、コンボなんて設計できない筈。うむう、アンデッド達の真実の黒幕はやはりバンダイか。知ってたけど(笑)。


■■■ 次 回 ■■■

次回は取り敢えず、ブレイドとカリスは痛み分け風味。相川は妙な奴と一緒にいますが・・・誰でしょう?ニュウキャラ?
というか、なんか橘さんがかなりヤバイことになりそうです。あのアンデッドはゼブラではなかったんですが・・・一体?

【 仮面ライダー剣(ブレイド) 第9話『戦う者の運命』 】

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