仮面ライダー剣(ブレイド) 第9話『戦う者の運命』

(2004/3/21)

臆病風に吹かれて戦いを放棄した橘の前にゼブラアンデッドが・・・!どう切り抜ける、橘朔也!
そして、ブレイドとカリスの決着は?って、ついたら番組終わるよな(笑)。


■「待った」「待った無し」

前回のブレイドカリスの戦いの続き。力量の差を考えると、こんなに長時間戦っているのは、カリスが遊んでいるとしか思えませんが・・・。
OP後、なんとそれぞれのバイクでの激突が描かれます。ほう、バイクにもスリットがついているとは。でも、特殊効果が遊びたがっていただけで、特に意味のある行為とは思えませんが(笑)。
「こういうこともできるんですよ」という設定を活かしたかったのか。おっと、設定設定いうとまた「ファムのジペ(以下削除)

ともかく、痛み分けその時広瀬から、ギャレンがアンデッドと戦っているから救援に行けと指令。それどころじゃないブレイドですが、「私情を挟むな」と偉そうな事を言われてやむなく撤収。「待て!」の口上に一撃くれて去るカリスがおいしいシーン。
この通信で、コタローは相川がアンデッドであることを知ります。

■ギャレン救出作戦

その頃は、いつの間にか店の外にいて、倒れている母親に泣きすがる女の子の姿に闘志を燃やし、遂にギャレンに変身してゼブラと戦い始めます。
その光景にあっけに取られる小夜子。ギャレンの変身台詞が「ギャーレーン!」で服ビリビリじゃないのは、最終回じゃないから(間違いだらけ)

しかし、論理的に闘志を湧き立たせた程度では克服できません。ゼブラ相手にやられ放題のギャレンを、伊坂達がまた高台から眺めてます。融合係数が下がる一方なのを見た伊坂は「重症だな」とぽつり。
そこにブレイドがやってきて、ギャレンを助けます。形勢不利と見たかゼブラは、吹っ飛ばされたのをいいことにうまいこと撤退。広瀬の方からも反応が消えて打つ手なし。

倒れている橘に駆け寄る剣崎。橘を心配しながらも距離を置いて立ちすくむ小夜子の姿に、橘は何を感じたのか・・・。

■橘と小夜子

割と淡々としている橘。小夜子は最初、ちょっと距離を開けていましたが、少しずつ橘に寄っていきます。
小夜子は橘に、自分も医者を辞めるから、戦いを止めて二人で南の島にでも行こう、と持ちかけます。そこに非情にも病院から小夜子を呼び出す携帯着音が鳴ります。いえいえ、他の男ではありませんとも(笑)。
橘は「小夜子に医者は辞められない。」と言って去っていきます。自分で解決するから大丈夫だ、と言ってますが、ホントかなあ・・・。
小夜子もその点が心配みたいですが、橘を追いはしません。

寂しく去っていく橘と相川がすれ違うのはここ。まだお互いの正体は知らないんでしたっけね。
しかし・・・これで橘が振り返ったら、完全にパクリだったんですけどね(笑)。

■相川流の人助け

その相川が更にブラついていると、大勢の男に追われる一人の男が助けを求めてきます。
俺には関係ない。
とかわす相川ですが、追っ手が「だったらどけ」と相川をどかせようとすると「俺の身体に触るな!」と追っ手達を問答無用で叩きのめしちゃいます。

いずれにせよ、追われる立場のこの男が、こんな強い相川を放っておく筈がありませんが・・・?

■割と暇らしい伊坂

ところで、逃げたゼブラの元に伊坂が登場。
「さすがゼブラタイプの遺伝子を持つだけあって、逃げ足が速いな。」
何かと思えば・・・暇だなアンタ(笑)。
それにカチンときたゼブラは伊坂を攻撃。グラサン飛ばされて伊坂も怒った模様。
愚かな奴だ。俺を怒らせて・・・。
そりゃアンタが悪いよ(笑)。

この伊坂、そこから一歩たりとも動かずにゼブラを吹き飛ばし、壁に叩き付けた挙げ句にネンリキ締め上げ。しかし、「お前の使い道はまだある」と、始末するつもりはないようです。
因みにここで、一瞬だけ伊坂のアンデッド態が披露。


■虎太郎の焦燥

剣崎に対しコタローが怒ってます。相川がアンデッドであることを隠していたとご立腹。剣崎が謝っても聞かず、遂には「君とは話さない」とかいってどっか行っちゃいます。広瀬も、「私達の間では秘密をもたずにいよう」と決めていたことで剣崎の方を非難。
確かに、カリスが相川『らしい』ことや、カリスが人間じゃない『らしい』ことも剣崎は知っていましたが、いずれも『確証ではない』ので、この点で剣崎を責めるのはちょっと可哀相に思います。

コタローはこのことで義姉の元を訪ねますが、相川を家族のように思い、必ず戻ってくると信じている様子の二人を前に、とてもこのことを言いだせずにとぼとぼ退却。

■戦う者の運命

そこに、黙っていたことを謝りにわざわざやってきた剣崎が合流。

二人に言い出せなかったコタローは、相川がアンデッドであっても、あの二人には良い奴かもしれない、と言い出します。そう、少なくとも天音ちゃんを二度も助けたのは事実なのですから。それが個人的趣向によるものとは知らぬが(謎の黒カマキリの暴走で以下削除)

剣崎は剣崎で、カリスとの戦いで相川が純然たる『戦闘マシーン』だと感じたと告白。それを聞いたコタロー、そんな戦いに剣崎や橘が巻き込まれていく『運命』を怖れているなどとベタな心配をしますが、これに剣崎は「俺は誰かを守る為にしか戦わない」とどこかで聞いたようなベタかつパクリ的回答をします。
当面、二人の関係は元どおり。いや、衝突した分だけ前よりよくなったか。その二人の笑顔でこのシーンは幕。

■兄貴と呼ばせてください

そう呼ぶ側にもそれなりの資格があることを知って欲しいものです。<見出し

追われていた男・は、これも何かの縁、と相川に言い寄ります。
相川も、「群れるのは好きじゃない」とか言ってた割には仁についていってます。貴様、天音ちゃんだけでなくこんなヤローまでとは・・・手広いなあ(笑)。

相川は、自分を死んだ兄に似ているから「兄貴」と呼ばせて欲しい、と言う仁に問い掛けます。
家族を失うってどういう気持ちなんだ。
 辛いとか悲しいという感情、でもそれはどこか具体的に痛いものなのか。
 胸とか、目とか。

答えに窮する仁。なんか、いかにも「人間らしい感情の欠落」をアピールしてますね。前回に引き続いて今回も明ネタかい。人面岩が割れてしまうぞ(アキラ違い)

■カウンセラー伊坂

自力で解決すると豪語した、まずは原点回帰と、最初のボード研究施設跡に向かいます。あ、ボードって『会社』だったんだ・・・橘の回想シーンで、「入社」とか言ってましたが(笑)。
そんな橘の背後に伊坂が登場。気配に気付いて振り返る橘にいきなり「私が君のの身体を治してあげよう」なんて言います。むむ、貴様もしやアーサー伊坂とか言ってみんな走らせる気か?MIO姐さん呼ぶぞコラ(呼んでどうする)

併映がチョロQネタだったという話はさておき(してへんやん)。
さすがに橘も耳を傾ける様子はなく、ギャレンに変身して打ちかかります。
それを見た伊坂、じっくり溜めたニヤリを披露し、アンデッド態に変身して迎撃。これがまためっぽう強い。ギャレンの弱さとの相乗効果も手伝って、もうギャレンはボロボロ必死。

■橘の変化

アンデッド出現と、それとギャレンが戦っていることを検出した剣崎はすぐさま出撃。しかし、64kmとはさすがに遠いですね。

その間、橘は「これが俺の、最後の戦いになるかもしれない」などと走馬灯モードに突入しようとしていました。ここで最後に思いを馳せる相手が小夜子とは、橘らしさということでしょうか。
そんな橘が変化する片鱗を見せます。
「平和な世の中になって・・・
 (瞬間、画面真っ白)
 平和な世の中にすることが出来たら・・・
そこに想いが至った時、ギャレンは伊坂の攻撃を防御します。一瞬「おっ?」と思ったんですが、結局伊坂に打ち倒されています。でも、橘復活の予感は感じられましたよ。

■破壊の衝動

ちょっと幕間。相川が仁に語るシーンが入ります。

何の変哲もない、ただのビル街を眺めていた相川は、「ただ無性に今、ここに見えている何もかもをぶち壊したくなる。」と仁に語り、戸惑わせます。
なるほど、相川は「地球の環境をここまで破壊した人間どもに理屈抜きで怒りを覚えてこれを滅ぼそうとしている」のか。アンデッドって実はナチュラリストで人間より優しいのね。基本的に間違ってる気がするけど(笑)。

■「やめろー、やめるんだ伊坂ー!」

ボード跡地に到着したブレイドですが、アンデッドの姿も橘の姿も見つけられません。剣崎の声がむなしく響くばかり。

そのは、伊坂によって連れ去られていました。何か線虫みたいなものがうようよ浮いてる羊水漬けにされている意識不明の橘を見下ろし、伊坂
これでギャレンは変わる。生まれ変わる。
なんて言っちゃいます。橘の復活を手助けする目的は一体何なのか?謎を残して今回は橘のアップで幕。うっぷ、線虫まみれじゃないか寄るなコノヤロウ。


■感想

ギャレンで原点回帰ネタかあ。は?何の話かわからない?あんた、このシリーズが「悪の組織に改造された男」から始まったこと、知らないの?(笑)
そろそろ「知らない」と言われても「そりゃそうか」という世代だと思うけどね。

早くも伊坂のアンデッド態が披露されましたが、何のアンデッドかと思えば「ピーコック(孔雀)」だとか。なるほど、言われてみれば確かに。というか、言われなきゃ多分わかんない(笑)。
そして、初登場は激強モード全開で大暴れのお約束も健在。尤も、伊坂の場合はこっから暫く強い状態が続くでしょうけどね。

復活が期待された橘でしたが、ラストでその可能性を匂わせるだけで、原点回帰ネタに使われてます。なんとか自力で克服しようとするだけ、橘はまだ救いがありますが・・・伊坂に捕まった後はどうなるんでしょう?というか誰が脱がせたんでしょう?(笑)

栗原家を去った相川は、仁とかいう奴と出会いましたが・・・なんかいかにも「人間の心を模索」しているように見えます。露骨な演出ですけど、シチュエーションは嫌いではないです。
仁との出会いで、相川に何か変化が起こるのか?次回が楽しみですね。

三人の中で一番割を食ったのが剣崎です。冒頭の「待った!」やコタローとのやりとりなど、要所要所を抑えてはいたんですが・・・他の二人と比べると、さほど進展したわけではありません。
まあ、ここのところ「ギャレン復活と再転落(推定)の軌跡」シリーズだから無理もないとは思いますけど。


■■■ 次 回 ■■■

次回、ギャレン復活祭。何気にカードが全部揃っているように見えたのは気のせいですか。しかし、伊坂がボランティア活動をするわけがありません。一体何が目的なのでしょう?再転落の鍵は、そこにあるはずです。
次回も見てくれないと、俺の身体はボロボロだ!
やかましいっ(笑)

【 仮面ライダー剣(ブレイド) 第10話『操られた戦士』 】

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