仮面ライダー剣(ブレイド) 第10話『操られた戦士』

(2004/3/28)

伊坂に捕えられた橘は、一体どうなってしまうのか?ちゃんと脳改造前に脱出できるのか?(はっ)そうか、実は烏丸が緑川博士で手術直前に(以下削除)
えー・・・こんなことをぬかす古典マニアはゴミ箱に蹴り込んで、続きを見てみましょう。けりっ(ゴミ箱突入)


■橘の失踪に揺れる剣崎達

ギャレンを叩きのめすピーコック、そして羊水漬けの橘とそれを見つめる伊坂の姿が冒頭のおさらい。

戻った剣崎にコタローは、橘が最後の戦いに挑んだのでは、と推論を語ります。「戦う意志はある。でも戦えない。そんな時君ならどうするよ!?」と嘆き節のコタロー。そんなもの、デン○マンに任せろ(うるさい腐れマニア)
ともかく今は待つしか出来ない、と広瀬がまとめ。目がはれぼったい癖に生意気な(関係ない)


■復活のギャレン

造船ドックかなにかの場所。そこに倒れていた橘は、自分を呼ぶ声にフラフラと立ち上がり、声の主が伊坂と気付きます。
伊坂は、橘の恐怖心を取り除いたと告げ、「自分の力を試してみろ」とゼブラを打ち掛からせます。

伊坂の意図を判じかねながらも、は変身してゼブラと戦います。その戦い方は、ヘロヘロギャレンと同一人物とは思えないほど。高台から観戦中の伊坂は、ギャレンの融合係数が上がっていくことに満足げ。
読める、相手の動きが読めるぞ!
伊坂の本拠地は木星だったのですね(盛大に違う)

橘は伊坂に、何が目的かと詰問しますが、伊坂は「いずれまた連絡する」と言い残して姿を消します。

■ゼブラ遁走

戦いは、ゼブラが遂に奥の手・分身技を披露。ギャレンは割と冷静にBULLETで対応。一方が派手に銃撃を受けますが、実はこちらがミラーイメージ。1体しか出せないゼブラのレベルは激低。4面体。

そこに、ギャレン反応を検出した剣崎が合流。剣崎の心配を余所に、橘は「頼りになる先輩」の姿を取り戻した印象。
剣崎は、かつての橘らしい姿に喜びを感じてもいますが、何か引っかかるものを禁じえない・・・そんな印象です。

■本当に復活したのか・・・?

広瀬によるゼブラ分身技の分析を待つ間、橘はどこにいたのか尋ねられますが、それには答えません。この時、羊水中の記憶らしきものがフィードバックしてるようですが・・・。

分析の結果、分身が攻撃を受けると本体が淡く光るとか。分析かそれ(笑)。
わかった。今度は逃がさない。
そういって橘は去ろうとしますが、勿論剣崎が制止。しかし、橘は別行動をきっぱり主張。その自信にあふれた橘の態度にすっかり復活を確信した剣崎は、橘が一緒に戦ってくれれば「鬼に金棒」と有頂天。
一緒にアンデッドを倒しましょう!」と手を握る剣崎に、「ああ、まあな」と橘は生返事して去ります。

すっかり気合の入った剣崎は稽古に余念無し。その様子を眺めている広瀬とコタローも、まずは一息ついたという風情。このシーン、なぜギャグパートなんでしょう?(笑)

■ゼブラ再登場

再びゼブラが現われたのを検出した広瀬は二人に連絡。先に到着したのは・ギャレン。橘は報告を受けた時、「俺にやらせろ!」と剣崎を呼ぶなと言うのですが、そりゃ無理な相談です。

ギャレンとゼブラの戦いは、前の時の様な圧倒感はありませんが、以前のヘロヘロさも感じません。この様子はギャレンのバイクカメラから広瀬のパソコンに転送されています。そう言えばそんな機能があるんだっけ。
そのカメラが、到着したブレイドの姿も捉えます。


■橘復活の疑問符

ギャレンは「手を出すな!これは俺の戦いだ!」とブレイド参戦を拒否。
頼む、確かめたいんだ!俺の体がホントに治ったかどうか!
そう言われてはブレイドも手出しが出来ません。

また追い詰められたゼブラは堪らず分身。しかしこれを、広瀬が見つけた本体識別法に従ったギャレンが見事なコンボ技で撃破して封印。素晴らしい働き振りです。でも・・・識別する意味があったのか腑に落ちない戦い方だったなあ(笑)。

「やりましたね橘さん!」
駆け寄る剣崎に笑顔で答える橘ですが、「どうやって恐怖心を克服したのか?」と問われると表情が俄かに曇り、背を向けてポツリ。
自然さ。考えるまでもなかった。自然に治った。
そんな橘に剣崎は疑問を抱いたようです。ついこの間まで、そんなに簡単に治るような状況ではなかったのですから、当然といえますね。

■相川と栗原家の関係

栗原母子の店に何故かがお客としてきました。これは、アンデッドの気配に不安に駆られた相川の頼み。二人との関係が気になる仁は当然、相川に尋ねます。
あの二人の大事な人は、俺の戦いに巻き込まれて死んだ。
回想シーンでカリスの姿だったのは、そういうことだったのですね。
相川は、死ぬ間際に家族の写真を自分に託した栗原晋の気持ちがわからなかった、と続けます。死ぬ間際に何故他人のことを思うのか、と。
俺にはわからなかった。だからこの家に来た。
相川の真意が初めて明かされます。しかし・・・その相手がどうして仁なんでしょう?

そこにコタロー参上。それを見つけた相川は仁に車を出すように指示しますが、コタローに見つかってしまいます。まあ、車が相手だからコタローもそれを止めることはできませんでしたが。

■言い出せない男

コタローはそのことを栗原母子に話します。仁のせいで凄い不機嫌だった天音ちゃんが、すっかり機嫌を良くするのが可愛いところ。
その様子に不安を感じたコタローは、「あんな奴と親しくしちゃいけない」と切り出しながらも、天音ちゃんが相川にどれほどなついていたかを思い出し、相川がアンデッドだと言えずに店を後にします。

言ったところでそもそも信じてはもらえないでしょう。相川とコタロー、どっちを取るかと言われれば、天音ちゃんが迷うことはないでしょう(笑)。
それでも天音ちゃんは、コタローが嘘をつくような奴かはわかってる筈。意外と微妙か?

■橘朔也のハイテンション

小夜子の元を訪ねたは、やけにハイテンション。「治った」「前より強くなった」と語る橘の様子に小夜子は戸惑います。当然です。こんな事を満面の笑みで語られた女に、どう対応しろと?(何か勘違いあり)
それは冗談として。
橘はお祝いに食事でもどうかと、小夜子を改めてデートに誘います。まだ戸惑っている小夜子でしたが、結局誘いを受けることに。って仕事はどうした仕事は(笑)。

その出掛けに、橘の襟元に妙な植物みたいなものがついているのを見つけて手に取る小夜子。お?これってもしかして・・・あの羊水に浸かっていたアレ?何か、小夜子に危険が迫りそうな予感。

■勧誘師・伊坂の新たな標的

コタロー宅。広瀬と剣崎が牛乳ビンを計8ケース分運び出しています。消費者はコタローなのに、どうしてこの二人が・・・って、考えてみたら二人は居候だっけ(笑)。意外としっかりしてるなあコタロー。
飲むんだったら片付けくらい自分でしなさいよね
でも広瀬は文句タラタラ。途中で休む剣崎を尻目にズンズン進みます。実は作中で一番の豪腕だったりして(笑)。

その二人の前に、なんと伊坂が姿を現します。正体を知らない広瀬は「誰?」ですが、剣崎は過剰なまでに反応し、身構えながら広瀬に伊坂の正体を教えます。
それをじっくり聞きながら伊坂は「今日は君に話があってきたんだ」と妙にフレンドリー。
君、もっと強くなりたいと思わないか?
自分に任せれば、橘のように強くなれる、と伊坂が語ったので、剣崎達が漠然と感じていた謎が解けます。勿論剣崎が応じるはずがありません。
「しょうがない。君は痛い目に遭わせないと人の話を聞かないようだ。
話を聞かせる気も無いくせによく言う(笑)。
両者はじっくりとした変身シーンを経て、戦い始めます。

■捨てられた女、捨てた男

その頃は、小夜子を後ろに乗せてバイクで移動中。勿論デートですとも。しかしその時、伊坂のテレパスが「ぴぴっとな♪」と橘に飛んできます。
さあ来い、私の仕事を手伝うんだ。
どうやら伊坂、橘にある細工をしたようですね。残念ながら脳改造の前に脱出は出来なかったようです。

橘は、小夜子に「降りろ!」と告げ、小夜子を残して猛ダッシュ。行き先は伊坂のもとです。男に走るか、文字通り。
突然の出来事に泣きそうな声で「どうして?」と呟く小夜子が妙に可愛い。可愛いという歳でもないか(笑)。

■ブレイド撃沈?

伊坂は完全にブレイドを圧倒。「早く来い」と橘を急かすのは、どうやらブレイドと戦わせようとしているようですね。

病院に戻った小夜子はふと、橘の首筋についていた謎の植物のことを思い出します。もしかして、橘の様子がおかしいのは・・・。

そしてブレイドは、伊坂の前にバッタリと倒れ込み・・・おおっとここで引き。結局橘は間に合わなかったか。カウントダウンは一週間後に持越しです。


■全般・追記

実は伊坂は治療マニアだったんですね。治療とはちょっと違う気もしますが、現に橘は恐怖心を克服しましたし、問題ないでしょう。ただ、患者を無理矢理作り出すのはちょっと・・・(笑)。
前回に引き続き、剣崎がまた割を食った印象です。今回は相川もあっさりしてますが、栗原家との関係を語るシーンはおまけレベルで語れる様なものではない筈。
しっかし相川も口がうまい。尤もらしい言い訳を考えたものです。素直に「写真で見た天音ちゃんに一目(以下謎の黒カマキリ乱入で途絶)

いや、相川は冗談として(日和)
復活の橘のお陰で久々にカッコいいギャレンが拝めたのは収穫。ギャレンって、いまいちカッコいいシーンがなくってねえ・・・。この点では伊坂の功績は大きいでしょう。仕込みは万全みたいですが。
えーっと。
こういうの、確か『調教』って(言わん)

与太はさておき。
途中で挿入されたギャグパートは、剣崎達が精神的に落ち着いたことの表れでもありそうです。しかし剣崎・・・「鬼に金棒」の「金棒」が出てこないのは、ちょっとどうかと思うぞ(笑)。
剣の練習シーンも、ワラ束に「アンデッド」と書いた紙を貼り付けただけの相手だし(笑)。広瀬の「牛になっちゃうよ」に「そしたら自分で自分のお乳を飲めばいいんだから、サイッコー」と答えるコタローや、そんなコタローに「サイッテー」と軽蔑の目を送る広瀬なんて、笑う以外に処置はないでしょう。今回の隠れた名シーン。広瀬のこなれた言い回しに、普段の素行がハッキリわかります。目がはれぼったいだけはあります(関係ない)
このシーンは効果さんとかが結構遊んでますね。いいタイミングで一息つけた感じ。

仁に対してゴキゲン45度(古)な天音ちゃん。まあ、食い方ちょっと汚いわ妙に馴れ馴れしいわ図々しいわ頭悪そうだわで、仁に「好印象を持て」というのも無理な話かな(笑)。
ただこの不機嫌さは、相川がいなくなったことが一番の要因になっているのは間違いないでしょう。その証拠に、仁が相川の使いできたと知ると、嫌な顔どころか笑顔ですもん。

■カード

新たに判明したカード:ギャレンのカテゴリー3・UPPER。文字通り、アッパーを食らわせるものですが・・・それはカード能力が必要なんでしょうか(笑)。
6:FIREとのコンボ名は不明。故に「ファイヤーアパカー」と命名。次回からギャレンはトランクス一丁にアイパッチという格好で、胸に大きな傷を負っての登場です。変身台詞は「アイパー!」。決定。
(背後に謎のハゲ帝王登場)

うらっちゅー!(復活)
封印したゼブラのカテゴリーは9で、カード名はGEMINI。能力はおそらく分身。でも、あれじゃ役に立つやらどうやら・・・。コンボ技には使えそうか。


■■■ 次 回 ■■■

次回、ギャレンとブレイドが戦っているので、まだブレイドは倒されたわけじゃないようです。でも・・・どうした橘、本当に言いなりか?
そして、次回のアンデッドは大盤振る舞いの新種三体。クモはわかったけど、他は何?
いずれにせよ、戦いはいよいよこんがらがっていきます。妙にしんどいなあ・・・。

【 仮面ライダー剣(ブレイド) 第11話『各々の居場所』 】

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