仮面ライダー剣(ブレイド) 第13話『金色の糸の罠』

(2004/4/18)

伊坂杯争奪戦、優勝商品スパイダーは誰の手に!?そして、小夜子はどうなったのか?あの植物の謎とは?橘への影響は?
以上、誰を見ても謎の影。そういえば烏丸は一体どこで油を売ってるんでしょうか。


■あれ?効いてる・・・?

スパイダーを封印しようとするギャレンと、それを阻止しようとするブレイド。ギャレンの銃撃を受けてよろめくスパイダー・・・いきなり弱くなったな。まあいいや。
逃げるスパイダーを追おうとする橘に、伊坂に利用されていること、小夜子が心配していると剣崎が説得。橘は「小夜子」に反応して動きを止めますが、すぐに「関係ない。俺は俺だけの理由で戦う!」と追跡に。勿論剣崎も後を追います。

その追跡中、ブレイドはギャレンを止める為にバイクごとその背中にぶち当ててこれを倒し、「わかってください!」と言い残してスパイダー追跡に。何を分かれというんだアンタ(笑)。
しかし、いずれにせよスパイダーは気配を消して追跡不可能。ブレイドは、スパイダーの仕業であろう被害者のミイラを見つけ、怒りを新たにします。

■その名は上城睦月

その夜、まんまと逃げおおせたスパイダーは、高層ビルの上から大量の小クモ達を射出。小クモ群が飛んでいくのを見掛けたバスケ中の青年は「なんだろう・・・?」と気にはしましたが、一瞬の現象だったので大して気にも留めずに仲間の元へ。

この青年の名は『睦月』。そう、OPでずーっと名が出なかった、あの男です。上城睦月
しかし密かに小クモが狙っているのには気づいた様子がありません。

■シュルト・ケスナ藻

場面変わってコタロー宅。小夜子が、橘に付着していた植物の情報を持ってやって来ています。
『シュルト・ケスナ藻』、この藻が繁殖した水に浸かると、体内にエキスが入り込んで中枢神経を刺激し、闘争本能を高めるとか。そしてそれは、一万年前にアンデッドも用いていたらしい藻なのです。

しかし効果は一時的で、常用を続ければ神経が破壊されてしまうという定番ネタ。
その藻のお陰で回復したと思い込んでいる橘にそれを止めさせることは、相当難儀なことです。今は人の話を聞きそうにありませんし。となれば後は力づくか。
ともあれ、小夜子はそれで帰りますが、伊坂の『警告』のことは告げませんでした。

■剣崎と相川

そんな時、新しいアンデッド反応。さすがに45kmではどうにもならず、警察にまで先を越されます。
今回のアンデッドは、人間を殺さず連れ帰ったという。ここ数日発生している、10代から20代の若者の行方不明事件も、もしかすると・・・とはコタローの説明台詞。

その時剣崎は近くに相川の姿を見つけ、連絡を切って相川に迫ります。
まさかお前じゃないだろうな。
黙って去ろうとする相川を剣崎が止めますが、「俺の身体に触るな!」と相川は凄んでみせます。でも解説してやる辺りが案外優しいよな(笑)。

小クモはカテゴリーAに適合する資質のある人間にくっつくそうで、伊坂の放ったアンデッドはそれを目印に人間をさらっているようです。
しかし相川は「俺には関係ない。せいぜい頑張るんだな」と大して関心を示さず去ろうとします。剣崎は「アンデッドの好きにはさせない。天音ちゃんや遙香さんも俺が守ってやる」と告げて相川の出方を見ますが、相川はわずかに顔を上げただけでそのまま去っていきます。バイクの挙動に動揺が見えますが(笑)。

■睦月との遭遇

そこにアンデッド反応発生の連絡。現場はすぐ近くで、襲われているのはあの睦月。実はこの睦月、ついさっきスパイダーと遭遇しています。スパイダーの挙動も何か普通じゃなく、睦月も遭遇したことを忘れているようです。何かありすぎます。

睦月を狙う獅子デッドの前に「待て!俺が相手だ!」と颯爽と登場した剣崎は、睦月の前で変身、数度の組合の末に獅子デッドをTHUNDERを帯びた剣撃で撃退。そう、取り逃がしました。

剣崎は変身を解き、睦月の肩の小クモを払い落として「これで二度と襲われることはない筈だ」と告げて去っていこうとします。
睦月は名を尋ねますが、剣崎はニコリと笑ってそのままバイクで去っていきます。その背を見つめながら睦月は確信します。「あれが、仮面ライダー・・・
憧憬に満ちたその表情から、剣崎に対する感情が読み取れます。


■伊坂の焦燥

獅子デッドを邪魔するブレイド、そして今までさらってきた人間の中には未だに新システムで想定される負荷に耐えられる素材はいないという報告を受け、伊坂の苛立ちはつのります。
最強のアンデッドに適合する人間などいないのか・・・!?
最強?あんたアイツより弱いの?(笑)

一応、拉致した人間達は記憶を消して追い出すそうです。無為に人間を殺したりはしないみたいですね。

■天音の誕生日

今日は天音ちゃんの誕生日。でも、相川と遭遇したばかりの剣崎達には、重苦しい空気が漂っていました。コタローなんかはすっかりアンチ相川です。相川が天音ちゃんを助けたことは忘却したようです。
ともあれ、相川の話は天音ちゃんのお迎えで幕。

パーティは和やかムード。ちゃんとした格好できているコタローと広瀬に対し、普段通りの剣崎がそれを演出してもいるでしょうか(笑)。そんな剣崎ですから、プレゼントも『こんど』と書いた紙切れ一枚。でもそんな剣崎に天音ちゃんは「ありがとう剣崎さん」と満面の笑顔を返します。相川がイチコロリなのも頷けます(笑)。

ケーキのローソクの火を消す際に天音ちゃんが願ったことは、「始さんがはやく戻ってきますように」。
実はこの時、外で相川が様子を窺っていたんです。天音ちゃんの直感力は素晴らしいものがある様です(笑)。
もうすぐ戻って来てくれる。そんな気がしてるんだ。
そんな天音ちゃんの様子に、コタロー達の心境は複雑でしょうねえ・・・。

■それぞれの戦い

翌朝。自分でもどうして天音ちゃんの様子を見にいったのかわからないで悩む相川。しかし悩む暇もなくカテゴリーA反応を感知してしまいます。
関係ない。俺は俺の理由で戦う!
誰かが先に言ってたな、同じ事・・・。

この気配は伊坂も当然感知しており、橘を出撃させます。その姿を見つめる伊坂の口元は歪んでいますが。

剣崎の方は他に獅子デッドの反応もキャッチ。「身体は二つないんだ。どうしろってんだ」とオイオイ的発言の剣崎でしたが、カテゴリーAが人里離れた場所、獅子デッドが住宅密集地と聞かされて「人間を守る為に戦う。わかってるって」と獅子デッド封印に行くと即答。そんな剣崎に広瀬もコタローも笑顔を返します。

■トリプルコンボ炸裂

さてカテゴリーA封印に向かった橘ですが、その前に相川が立ちはだかります。目の前で変身した姿を見たギャレンは、それがいつぞやの謎の戦士であることに驚きます。
ギャレンの様子がおかしいの感知した伊坂は橘から、カリスが邪魔をしている、と知らされます。さて伊坂、どうする?

一方ブレイドも獅子デッドと遭遇、戦闘状態に。戦いは終始ブレイドが圧倒、堪らず獅子デッドはジャンプで逃げようとしますが、ブレイドがそれを掴み下ろして蹴りつけます。
今度は逃がさないといったろ!
そしてブレイド今回のコンボ・ライトニングソニックが炸裂!バカ正直に正面から受けてたった獅子デッドは盛大に吹っ飛ばされ昏倒、封印されちゃいます。

■幕間劇

ちょいとインターバル。ジグソーパズルの最後のピースをみつけた小夜子。表情は曇りっぱなし。
そして、カテゴリーAを見失った広瀬達は、ギャレンが2体のアンデッドと戦っているのを検知。剣崎は急いで現場に急行します。でも2体って・・・?

■相川始、死す

その1体はカリス、もう1体は勿論
ここがお前の死に場所だ。覚悟しておけ。
伊坂です伊坂。ピーコックピーコック。連呼すると馬鹿にしてる様な(笑)。
広瀬のアンデッドレーダー(仮)は、どういう組み合わせで戦ってるかまでは識別できないみたい・・・ってギャレンのバイクはどうした(笑)。

ギャレンに伊坂を相手に、カリスは劣勢にまわりっぱなし。ピーコックに追いつめられ、そこにギャレンの3枚コンボ・バーニングディバイドが見事に炸裂、カリスは橋の上から落下。それを見届けた伊坂は、ギャレンにスパイダーを追わせ、ひとり高笑い。
伝説のアンデッドも、遂に息絶えたか。
息絶えるアンデッドって何だコラ(笑)。

落下した相川。薄れゆく意識の中、最後に思い浮かぶのは天音ちゃんの姿。
天音・・・ちゃん・・・
そして相川はそのまま・・・というとこで幕。


■全般・追記

相川死亡。って死ぬかボケ。死んだらアンデッドちゃうやんか。ありがちなツッコミだなあ。
そして遂にOPメンバーの最後の一人が登場。その名は上城睦月。どこにでもいそうな平凡な青年。もしクモでなく猫だったら今ごろはセーラー服だな。・・・男の子だから学ランか?

相川は前に、栗原晋が最期に家族のことを思ったことが理解できないといっておりましたが、どうやらそれがどういうものかは最期の瞬間に理解したようです。いえ死んでませんけどね、ヘイ。

今回、剣崎が妙にヒーローらしい振る舞いを見せています。やけに印象づけようとしている感じがしますが・・・本書き側が何か意図的にそうしている雰囲気があります。何でしょうね?
特に、名を聞かれて、笑顔を返しただけで去っていくシーンなんかは、続く睦月の「あれが、仮面ライダー・・・」という台詞も手伝ってか、昭和古典ライダーのイメージが重なります。ちょっとだけ。

はもう既に藻の力で神経が侵されている模様。だからかどうだか知りませんが、「俺が最強だ!」なんてわけのわからないことを口走っていました。
もう「小夜子」は橘を押し止める特効薬ではなくなったようです。もしか伊坂、無駄足?(笑)

それにつけても不思議なのは『封印システム』。例えば、既に同じカテゴリーのアンデッドを封印しているライダーが、スート違いの同一カテゴリーのアンデッドを封印しようとしたら、一体どうなるんでしょうか?今のところ、キレイに分かれているようですが・・・。
或いは、封印しようとするライダーに合わせてアンデッドのスートやカテゴリーが変化する・・・?

今回のギャグパートはやはりコタロー。小夜子と橘の関係を羨み、「俺もあんな風に愛されたいよ、誰かに」と広瀬を見つめますが、広瀬は「冗談は止めてよね」と完全に拒絶してます。当然ですけどね。
そんなコタローに剣崎の慰めの言葉は「コタローのことは世界中の牛乳が愛してくれてるって」というもの。ちっともフォローになってないところが剣崎らしいですねえ(笑)

■アンデッドとカード

スパイダーは・・・何をしてるんでしょうね?小クモに適合素質のある人間を探させてどうしようというのでしょうか。

今回登場のアンデッドはライオン。そのたてがみと鋭い爪が証拠。
伊坂の指令で動いているアンデッドみたいですが、アンデッドにもそういう関係が成立するんですね。
そのライオンですが、ブレイドを相手に随分やられ放題でした。雑魚アンデッドって明らかに扱いがぞんざいで、なんか可哀相になります。
カテゴリーは3、BEAT。強打といったところか。・・・それならSMASHの方が適当か(笑)。

今回はブレイドとギャレンで3枚コンボが披露されています。
ブレイドは、KICK+THUNDERの『ライトニング・ブラスト』に、更にMACHを加えて『ライトニング・ソニック』。助走をつけるだけでもキック力は増すのに、更にMACHで速度を加えて破壊力満点。でも一拍空くのは同じなのね(笑)。
ギャレンは、FIRE+DROPに更にGEMINIを加えた『バーニング・ディバイド』。#1で見せたファイヤーカカト(仮)が分身するってものなんですが、あの状況で幻惑する意味が殆どないのは気のせいか(笑)。


■■■ 次 回 ■■■

さて早くも相川がリタイアし、ますます伊坂の仕事はやりやすくなりました。でも、なんだかピーコックとギャレンが戦ってましたが・・・もしかして、用済みってことでしょうか?
そして、橘と小夜子の決別・・・いったいどうなるんでしょうか橘は。

【 仮面ライダー剣(ブレイド) 第14話『エース封印!』 】

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