仮面ライダー剣(ブレイド) 第15話『運命の適合者』

(2004/5/2)

さらわれた天音ちゃん達を、相川は守り切ることが出来るのか?
小夜子を失った橘はこれからどうするのか?
剣崎は・・・剣崎なのか?
そして新たなライダーは誕生するのか?


■カリスVSドラゴンフライ

天音ちゃん達を探すコタロー達ですが、その姿は店の周りには見当たりません。その時、疾走する相川の姿が。もしや、天音ちゃん達の元へ・・・?剣崎達はその後を追います。

「望み通り来てやったぞ!」
ドラゴンフライの元に駆けつけた相川は早速カリスに変身して戦い始めます。遅れて駆けつけた剣崎にカリスは天音ちゃん達を頼むと言って、戦いに集中。そうなるともうドラゴンフライには勝ち目がなさそう。
押され気味のドラゴンフライは、トンボ隠れの術でキレイに姿を消します。トンボ・・・トンボかあ。しくしく。なんか悲しい。

■「守れよ、君が」

無事保護された天音ちゃん達は、更に遅れてきたコタローの車で送られることに。しかしコタローは、相川のことが気になって仕方がありません。相川がいるせいで天音ちゃん達が危険な目に遭う・・・でも、剣崎の指摘通り、その天音ちゃんを何度も助けたのは相川なんです。コタローの複雑な心境は察してやるべきでしょう。

コタロー達が去った後、姿を現した相川。自分が傍にいれば、自分を狙うアンデッドとの戦いに天音ちゃん達が巻き込まれる・・・だから二人の下を去った相川ですが、剣崎はその考えを否定。
「君が遠ざかっても、天音ちゃん達が襲われるなら、
 傍にいて守れよ。守れよ、君が。」
その言葉に当惑の表情を浮かべながら、相川は黙って去っていきます。さて、どうなるやら。

■報仇雪恨

こちら伊坂の研究施設。橘が黒スーツ黒タイ姿で登場し、伊坂に「貴様だけは倒す。生かしてはおかない。」と凄みます。
伊坂は、藻の効果で漸く戦えていた橘を完全に格下に見ているので全く動じません。しかし、その藻のプールをギャレンが破壊したことで少し驚きます。更にその横っ面に銃弾を受け、堪らず変身する伊坂。どうやらそこにいるのは、伊坂の良く知る橘ではないようです。

サシの勝負を受けてたったピーコックですが、動きに精彩がありません。いや、ギャレンの動きが研ぎ澄まされていると言うべきか。息をつかせぬ攻撃の前に、ピーコックはファイヤーアッパーに吹っ飛ばされて変身が解けてしまいます。凄いぞギャレン。
そのままトドメを、というところで伊坂は例の衝撃波攻撃を放ち、それを隠れ蓑にして姿を消します。残された橘の怒号が響く。

車内の伊坂。「ギャレンごときに」と歯噛みしながらも、肝心のカードはまだ手の内。傷をぬぐったハンカチを不法投棄しつつ、伊坂リムジンは今日も行く。

■無力感

こちらコタローは電話口で天音ちゃんに「役にたたない」呼ばわりされてへこみ気味。まあ、ただの運転手でしたしね(笑)。しかし厳しいな天音ちゃんは。
「なんですって!?」
玄関口から剣崎の声。来客は橘で、小夜子の死と、仇を討つ決意を語りにきたのです。橘は、小夜子が死んだことによってか、恐怖心がなくなったと言い、そんな自分が情けなくて仕方がありません。
去っていく橘に広瀬が慰めの言葉をかけます。その言葉に橘は、無意味にサワヤカな笑顔を返し、去っていきます。

みんなが戦っている間に自分は一体何をしたというのか。無力感にさいなまれるコタローは、アンデッドサーチャーのパラボラをもっと上に設置しようと頑張ります。今のコタローにできるのは、そのくらいです。
そんなコタローの努力をほぼシカトして(笑)、広瀬はカテゴリーAの適合者について思索をめぐらします。


■融合実験

その頃、そのカテゴリーA適合者候補と思われる連中が収容されている施設に、なんと烏丸所長の姿が!そこに伊坂が塚田を連れて現われます。適合者は見つかったか、と。
「この子が一番適合数値が高い」
烏丸が指名したのは、やはり上城睦月。無理やり起こされて引っ張り出されて放り出されて「なんなんですかあなた方は」とヘッピリ腰ながらも丁寧に詰問する姿はやはり只者ではありません。

「こっちを見ろ」グラサンはずした伊坂の目を見てしまった睦月は完全にマインドコントロールされ、棒立ち状態に。そこに新たなベルトの変身マトリクスが迫りますが、案の定睦月は弾き飛ばされて気を失います。
やはり失敗か・・・しかし伊坂は笑い出します。失敗したことより、カテゴリーAの強さに十分な満足感を覚えたようです。

ところで、最も適合数値の高い睦月も結局適合者ではなかったので、収容されていた実験体は全員どこかのトンネルに放り出されます。
やがて全員が意識を取り戻しますが、やはりつかまった辺りからの記憶は完全に消されています。そんな中、睦月は何かを思い出して走り出します。一体何が・・・?

■帰還

場所は天音ちゃん達の店。外は雨で、やってきた睦月はビショ濡れです。
どうやら睦月、彼女とデートの待ち合わせをしていた様ですが、勿論既にその姿はありません。なんせもう2時間も前に帰ったんですから(笑)。
「この恋はもう終わりね。すっごく怒ってたもん。」
頭を抱える睦月をからかう天音ちゃん。睦月はかなりトーンダウンして去って行きます。

雨の降る中傘もささずに、と心配する遙香の目に、その睦月とすれ違いざまに「ありがとうございました」と声をかける相川の姿が。そうなるともう睦月そっちのけ(笑)。
何と言っていいかわからない相川に、遥香さんが助け舟。
「おかえりなさい」
少し戸惑う相川に、既に相川の傍までやってきていた天音が答えを誘発。
「言ってよ、『ただいま』って」
そんな二人の様子に、相川は笑顔で「ただいま」と答え、ここに晴れてモトサヤ成立。古。しかも雨だし(関係ない)。

■力を望む者

そのことを電話で天音ちゃんから知らされたコタローは当然のごとく「駄目だよ!」と反対しますが、幸せ絶頂の天音ちゃんの機嫌をすこぶる損ねて電話をたたっ切られちゃいます。バカだねこの男は。
もう我慢できないとばかりにコタローは相川の正体を二人に伝えようとしますが、それは剣崎に止められます。
「あの二人を守れるのは、あいつだけかもしれない。」
そんな剣崎の言葉に、コタローは頭を抱えて叫びまくり、うずくまってしまいます。

どうしてやれば良いのか困っている剣崎に朗報。アンデッド登場です。どうやら伊坂の模様。これ幸いにと剣崎はコタローを見捨ててスタコラサッサと出撃。
コタローのほうは一応落ち着きを取り戻してはいますが、また自分の無力さに打ちのめされているようです。
「強く、なりたいなあ・・・」
おおっと、こんなベタな台詞なんか吐いたら、新ライダーシステムの餌食にされるぞ?

■復讐に臨む者

さて、そんなコタローの末路(?)を知ってか知らずか、広瀬は橘に伊坂出現の連絡を入れます。

橘の姿は小夜子の仕事場。連絡を受けた橘は、剣崎に手出しさせないよう伝えるよう広瀬に頼みます。
「これは俺の戦いだ」
そういって連絡を切る橘の前には、完成したジグソーパズルが。仇を討とうというのに士気を高めるには、天地人全てが備わったというのが相応しい状況の橘。さて、本懐は遂げられるのか?電柱でござる。

■遭遇

その伊坂、塚田と烏丸と配下の部隊を引き連れて海岸にリムジンを乗り付けています。なんて場違いな絵でしょう(笑)。

ここでサーファーを拉致していくんですが、そこにブレイドが参上。ブレイドは、そこに烏丸がいることに驚きます。しかし烏丸は全く反応を見せません。一体どうなっているのやら。
ここで伊坂がリムジンを降り、烏丸達を施設に帰します。ピーコックに返信した伊坂とブレイドの戦いは、やはり伊坂に分があります。というか軽くあしらわれてますね、ブレイド。

そこに橘が姿を現します。「ここは俺に任せろ」と月並みな台詞とともに、烏丸達をブレイドに追わせます。さて、いよいよクライマックスの仇討ちシーンです。雪は降ってませんが。

■伊坂、封印

偉そうなことを言った割に、伊坂はギャレンにいいようにやられ放題です。もう駄目ですこの人は。橘も、佐代子のことを思い出す余裕すら持って戦ってますし。
小夜子のことに想いを馳せる橘は、今更ながら愛の告白。いや、今更だからこそ、か?
「俺は君が好きだった、君のことを大切に思っていた」

そして、伊坂は最後の切り札も容易く打ち破られ、膝を屈してしまいます。間髪いれず、万感の思いを込め、愛して失ったその人の名を叫び、ギャレンが宙を舞う。
バーニングディバイドがピーコックにまともに炸裂し、ピーコックは昏倒。
「何故、俺が、俺が、やられる・・・」
ギャレンの手からポロリと落ちたカードが、そこまでで完全に力尽きたピーコックの胸に落ち、ピーコックはここに封印されます。なんと、あらゆるカードゲームで最弱の絵札といわれる『J』です。それでアレですから、これからどんな絵札軍団が登場するかと思うと背筋がぞくぞくしますねえ。残念ながらダイヤのJの癖にボクシングのひとつもできないみたいですが。

見事に本懐を遂げたギャレンですが、勝ち鬨をあげるでもなく、ただ砂浜に立ち尽くしています。その様子で今回は幕。


■全般・追記

復讐の熱い風に吹かれた男、橘朔也は早くも本懐を遂げてしまいます。そう、なんと伊坂は橘に完全敗北して封印されてしまうのです。ビックリですね〜驚きですね〜。
だって、まさかこんなに早く消え去っちゃうなんて・・・あ、消えてないんだっけ。うむう、さすがアンデッド。

ビックリといえば、なんと新ライダーシステムの研究にはあの烏丸所長が協力していたのです!・・・あれ?あんまり驚いていませんね?そりゃそうか、「心当たりがある」とかいって胡散臭く姿を消した上にずっと音信不通だったら、どこにいるかは推して知るべしというものですもんね。
でも、見たところではどうも塚田と同じく伊坂にマインドコントロールされている様子。・・・待てよ?本当にマインドコントロールされているのか?本当に自分から研究に参加しているんじゃないのか?

マインドコントロールといえば、伊坂はどうして橘を制御しなかったんでしょう?その気になれば意のままに行動する手駒になった筈なのに・・・伊坂の行動にも色々と謎がありますね。いや、「ありました」か。
それにしても伊坂・・・ギャレンとの戦いでは全くいいとこなしでしたね。最後のビットも、ずっと同じ攻撃をしてたもんだからギャレンに完全に見切られてしまうし。実は伊坂ってバカだったの?(笑)

ライダー達ですが、橘はどこまでいっても「俺の戦いだ。邪魔をするな。」が治らず。もうこれで決まりでしょうか。何が決まったんでしょうねブツブツ。
剣崎は・・・えーっと・・・何かやったっけ?(笑)
お、そうそう。相川を言葉一つで天音ちゃん達の元に連れ帰ったんでしたね。さすが主人公。はい終わり。
その相川も、剣崎の言葉で結局家に戻ることに。自分が離れても、天音ちゃん達が狙われるのなら、側で守ってやるのがいい。

でも、アンデッドに狙われている相川だからこそコタローは天音ちゃん達の側に相川がいるのが耐えられない。だからといって、自分には天音ちゃん達を守る力がない。力があれば・・・。
とまあ、なんかベタにコタローが力を求めてますが、適合できるわきゃありませんからただのブラフです。

■アンデッドとカード

今回は前回に引き続いてドラゴンフライ。こいつも拉致癖があるみたい。すると、天音ちゃんはパソコンかもしれません。勿論、起動スイッチは(以下16tハンマーを振り回す謎の遙香さんに追われて途絶)

なんで遥香さんにこのネタが分かるんだブツブツ。
というかカリスに勝てないもんだからトンボ隠れの術で遁走。封印は次回に持ち越しです。あんま強くないです。だから策を弄する、ってことかな?

今回封印されたアンデッドはなんと伊坂・ピーコック。橘の怒りの前に完膚なきまで叩き伏せられて遂に封印。攻撃がワンパターンだったことも敗因(笑)。
カードはJ、名称は多分FUSION。驚きました、ただの絵札だったんですね、伊坂。では、一体『Joker』とは?そして、ボード機密のパスワード『DoubleJoker』が意味するものとは?うひぃ、気になるよー♪


■■■ 次 回 ■■■

伊坂は封印され、残るは雑魚のアンデッドを封印し尽くすだけ。うらっちゅー♪ところころ転がりまわりたいところなのですが、事はそう簡単に運びません。
新ライダーシステムは既に完成しています。そして、それを何者かが装着して剣崎達の前に姿を現します。その名は・・・
「凄いパンチが唸りを(やかましい的以下削除)

【 仮面ライダー剣(ブレイド) 第16話『レンゲルの力』 】

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