仮面ライダー剣(ブレイド) 第16話『レンゲルの力』

(2004/5/9)

小夜子の敵を討った橘は、ベルトを烏丸に返してしまう。
再び剣崎達と合流した烏丸だったが、再び原点回帰と「ボードストーン」発掘地・チベットへと旅立つ。これには、新たなベルトが怪しい力で姿を消したことも要因となっている。
その新たなベルトを偶然拾ったのは睦月。それを偶然見かけた橘はなんとか睦月と接触しようとするが・・・。


■烏丸達の回復/ベルト返上

伊坂が封印されたことにより、伊坂がマインドコントロールしていた人々が回復して次々と去っていきます。烏丸もどうやらその一人でした。そこに現われたブレイドの姿を見て、今度は「剣崎!」と反応したことでもそれは明らか。
ところで、お前ら道路に車を乗り捨てて何のつもりだ。

橘の元へ戻った剣崎と烏丸。その烏丸に、戦う理由を失ってしまった橘はギャレンのベルトを返してしまいます。烏丸も、お得意の「私の責任だ」で説得を試みますが、橘の意思は翻りません。勿論、剣崎の説得も今は効果がありません。
結局、烏丸はベルトを受け取り、橘の意思を尊重します。そして去っていく橘・・・一体、これからどうしていくというのか?

■邪悪な意志

さて、色々ありましたが新ライダーのベルトは烏丸の手に。
このベルトについて烏丸は色々調べてみたらしく、このベルトにはカテゴリーAの邪悪な意志が潜んでいるといいます。そんな話を聞いてるやらどうやら、コタローはそのベルトを羨望のまなざしで見つめています。

コタローが「仮面ライダーになりたい」というのを烏丸はピシャリと制止。ブレイドやギャレンならともかく、このベルトは未知数の存在で、装着者にどんな影響が出るかわからない。・・・橘のことはシカトかアンタ(笑)。
それを聞いてコタローもあきらめかけますが、その時カテゴリーAの邪悪な意志は、コタローの弱い心をがっちりとわしづかみにしたのです。そう、わしです。そうら、仮面ライダーはわしのマークと戦うところから始まったんです。かの有名なショッカーが某大正製薬の末端組織だったことは今では赤子も知ってることですし。

■攻め始める女

さて戻ってきた相川の姿にすっかりご満悦なのは、勿論天音ちゃん。そりゃあ遥香さんだって嬉しいのは間違いないでしょうけど。でも、相川は相変わらずちょっとピリピリ。まだドラゴンフライのテレパスが飛んできてるみたいなんですね。

そんな相川に一息入れさせて、天音ちゃんが行動開始。すっかり天音ちゃんのペースに巻き込まれている相川がほほえましいやら情けないやら。ま、女の子ってば強いですからね。

■ベルトの誘惑

その夜、居候ゆえか雑魚寝している剣崎・・・と烏丸所長(笑)。カメラはその脇をすり抜け・・・どうやら誰かの視点みたいですが、一体誰の・・・?
そしてカメラは、なんと新ライダーのベルトを映し出します。一体この視点の持ち主は誰だ!?

とまあ、わざとらしいことはやめにして。
慌てておきた烏丸に対して剣崎は寝ぼけ眼で応対。ここら辺、妙にコミカルな印象があります。でも、さすがに「新ライダーのベルトが盗まれた」と聞かされれば、剣崎も飛び起きざるを得ないでしょう。
そして、窓の外にはそのベルトを手にした泥棒・コタローの姿が!はいベタでしたね。

コタローは何かに操られるかのようにベルトにカードをセットします。例によって巨大なマトリクスが現われ、コタローに迫っていきますが、どこかおどろおどろしげです。
割って入った剣崎に突き飛ばされてコタローは事なきを得ましたが、こういうシーンでは大概突き飛ばした側が身代わりになるようにできています。剣崎も例外ではなく、マトリクスに取り込まれて変身し始めます。
しかし、わずかに新ライダーの姿が見えたものの、以前の睦月と同様に激しい火花が飛び散って変身はできませんでした。それどころかベルトもどこかに行ってしまいました。どういう原理なんだか。

■拾う者あり

さてこちら、傷心旅行に行ったと思われていた橘。実はかなり身近な場所で小夜子との思い出に浸っていました。そこに、ありがちな痴話喧嘩でもめているカップルの姿に、橘はついつい微笑を浮かべてしまいます。

そのカップル、男がデートをすっぽかしたことで女がたいそうお怒りで、男はもう平謝り状態。まあ、傍目に見てれば橘でなくてもついつい口元が緩むというものです。
しかし、実はその男が睦月なのです。そして、睦月が繁みの中に見つけて拾い上げたものこそ、何を隠そう新ライダーのベルト!なっ何故こんなところに!?

それを目ざとく見つけた橘でしたが、睦月はまったく知らぬ存ぜぬでなんとなくうやむやに。

■情報収集

烏丸がまた自分勝手に、原点回帰と称してチベットに単身向かっちゃいます。なんでも、ボードストーンとかいうものが発掘されたのがチベットだそうです。

行動指針を探す剣崎たちは、取り敢えず相川から何か聞き出せないかと向かいます。コタロー付で(笑)。
うまいこと天音ちゃんの気をコタローが逸らしている間に、剣崎と広瀬は相川に話しを聞きます。しかし相川は「お前達に話すことは何もない」と全く協力的ではありません。
かと思えば、突然走り出していっちゃうし。
かと思えば、アンデッドサーチャーが反応しちゃうし。さすが本家アンデッドは反応速度が違いますね。妙なところに感心する剣崎がちょっとおかしい。いいからいけよテメーはよ。

■「俺は誰とも組まない」

勿論、相川を呼んだのはドラゴンフライ。今回は飛行能力を活用できるように、やたら広い場所を選んでます。学習しましたねえ。つまり最初はとんでもないバカだったということですが(笑)。

カリスに変身して戦う相川ですが、さすがに今回は以前の洞窟戦のようにはいかないようです。苦戦を強いられるカリスはやがてドラゴンフライと一緒に、平和な時を刻んでいるとあるレストランに突撃。
この偉業の突然の来週にお客様方は猛パニックで逃げ惑います。その様子を後から追いついたブレイドが目撃し、「一緒に戦えると思ったのに・・・」とぽつり。

「俺は誰とも組まない」
カリスの答えは相変わらず。その内、カリスがドラゴンフライを押し始め、2枚コンボでこれを封印します。割とおマヌーな雰囲気がなくもない上に、どこかで見たことあるなあ、これ・・・。

■嵐とともにやってきた男

さて。
ドラゴンフライが封印されたことで、その場はカリスとブレイドの二人きりに。また押し問答が始まるのかと思いきや、突然空が黒い雲に覆われます。
それとともに現われた黒いライダー・・・そう、奴こそは
「凄いパンチが(以下削除)

「そうか、遂に現われたというわけか。」
カリスがそういうと、それをきっかけに黒いライダーが高速のカウントダウン。カリスに拳を叩きつけてしまいます。突然のことにあっけに取られているブレイドにも、そのまま蹴りを食らわせる黒いライダー。
そう、この黒いライダー、まるで話を聞くつもりもなければ手を組むつもりもないどころか明らかに敵です敵。さて、ブレイドはともかく、あのカリスを圧倒するこの黒いライダー、果たしてその正体は・・・?というところで今回は引き。


■全般・追記

相川が天音ちゃんの元に戻ったと思ったら、今度は小夜子を失った橘が戦線から離脱しちゃいました。誰かがいなくなったら代わりに誰かがやってくる、っていうのは、仮面ライダーにはよくある光景ですね。居なくならずに増える一方というのもありますが(笑)。

結局、烏丸は伊坂によってマインドコントロールされていたというような話に持っていきたがってるようですが、烏丸の行動を見ていると、「ああそうだったのか」と単純に納得できません。この人が今のところ「一番語る人物」ですからね。
世間様ではこの烏丸、どう思われているのでしょうね?

その烏丸に、あろうことかベルトを返上して戦線離脱した橘。ふむ、小夜子の為にも戦う、という境地に至るには、まだまだシナリオが必要ですか。
で、旅にでも出るのかと思えば、えらい近場のカフェテラスで痴話喧嘩をお茶受けに小夜子との思い出に浸っているという、なんだか思い切りの悪い奴ですねえ橘は。
・・・ところで、ベルトは返してもバイクは返さないのか?あれもギャレン専用じゃないの?

戻ってきた相川ですが、粘着質ドラゴンフライのおかげで少しピリピリした雰囲気。そのせいか、せっかくねんごろになった剣崎に対しても冷たい素振り(いつねんごろになったか)。
まあ、こういう蓄積もあってか、レストランでの激闘みたいに周囲を省みずに突っ走ったりしたともいえそうです。

「レンゲルの力」とかいうサブタイトルがつけられていますが、登場したのはやっぱりラスト。まだ「レンゲル」という名乗りは上げてはいませんので、黒いライダーと呼称しました。って、考えてみればカリスも黒いんだよなあ(考えんでもわかるわ阿呆)。というか、いいのか基本カラーかぶりまくって。

それにしても、シーン展開から考えれば、どう考えても睦月が本体なのですが・・・やはりスパイダーに操られているというところでしょうか。それとも、邪悪な意志に触れて心の闇が増幅した睦月そのもの、とかいうのも割りとありかも(ねぇよバカ)。
それにしても・・・見出しのとおりでしたね。文字通りの「嵐」ではありませんでしたが、「仮面ライダーのうた」を踏襲した登場でしたねえ(笑)。足から登場もしましたし、これで口笛でも吹けば完璧だったのですが、やはりまだ未完成体といったところでしょうか。

今回、レンゲルと呼称するのを避けた為に、ベルトも「新ライダーのベルト」と表記しましたが、最初の変換候補が「真ライダー」となって、例のバイオ風味な奴を思い浮かべちゃいました。或いは世界最後の日か(またかい)。

■アンデッドとカード

前回逃げたドラゴンフライが登場。なんか普通に日本語使ってましたけど・・・いやテレパスで。
封印された際のカード名は『FLOAT』。アニメ版オリジナルです(何だアニメ版て)。いや再放送ですし(は?)。

で。
今回使用されたカードとしては、カリスの2枚コンボ程度。レンゲルのカードはまだ出ていませんが、さて、どんなカードを持っているのやら。


■■■ 次 回 ■■■

遂に登場した新ライダー。その力は「高速のカウントダウン」初期装備という卑怯さで立証済み。しかし、どうも睦月の言動を見ていると怪しい点が多いですねえ・・・?一体どういうことなのでしょう。
まだ絵札アンデッドも11体残ってますし、ジョーカーもいます。話数的には割と使い込みができると思いますが・・・さて?

【 仮面ライダー剣(ブレイド) 第17話『邪悪なベルト』 】

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