仮面ライダー剣(ブレイド) 第17話『邪悪なベルト』

(2004/5/16)

遂に登場した新ライダー、その名はレンゲル。その力の前に相川はやられ放題で、傷心状態に。
一方で新ライダーの正体を突き止めようとする剣崎は、以前助けた青年と出会います。それが探していた睦月であるとは知らずに。
そしてギャレンを捨てた橘の前には、ギャレンの前適合者・桐生が姿を現します。一体、この男の目的は何なのか?
そして、烏丸のチベット土産は?というかいつ戻ってくるのか?まさかいつかのスケさん状態?
と、嫌な引きから今回の本編に突入。


■京都女か斉天大聖

そないなこと言うたらアンタ、該当者がたくさんいてはりますがな。<見出し

冒頭は前回の引き。登場した新ライダーは、いきなりカリスとブレイドに襲い掛かり、これをしこたま痛めつけます。特にカリス狙い。んでもってある程度叩きのめしたところで一言。
「これがカリスの力か・・・弱すぎる」
はい、見出しネタ。古いね。

この新ライダー、ブレイドがカードを使おうとすると『REMOTE』でアンデッドを解放しちゃいます。さすがライダーの敵、そしてアンデッドの味方。これこそ仮面ライダー原点回帰です。何か違う気もしますが。
解放されたボアとムカデの内、ムカデはすぐさま新ライダーに封印されちゃいます。どうやら、アンデッド解放をスローガンに大統領選に立候補するつもりではなさそうです。
しかし、いいのはここまで。
新ライダーはありきたりに頭痛に襲われて早退。自己申告なしですが、ブレイド先生は仕返しが怖いから黙って見送っちゃいます。いけませんなあプンスカ、貴様それでも教師かッ!(全然違う)

■傷心の男

剣崎は手酷くやられた相川に声をかけますが、相川はその手を振り払い、「以前お前に助けられたこともあったが、二度目はない」と言い捨てて去っていきます。
フラフラの癖にえらそうな、とばかりに「勝手にしろ!」と言い捨てる剣崎は、あれほど強いカリスを一方的にたたみかけた新ライダーの正体が気になり始めていました。
名前も名乗らず去った男・・・こう書くと、やたらヒーローっぽいなあ(笑)。或いは恋か?(ざっぱーん)

さすが鯉城広島というベタネタはさておき。
バイクで去っていった新ライダーは途中で頭を抱えてうずくまり、変身解除してしまいます。その姿はやはり睦月でしたが、どうやらライダーに変身していた間の記憶がない模様。
わけがわからないなりに睦月は、傍に落ちていたベルトにそろりそろりと手を伸ばし・・・。
「カシャッ『オープンアーップ』」
違うがな(びし)

■橘、一時合流

新ライダーのベルトが何者かの手に渡った・・・でも一体誰が?悩める剣崎達の下に「やはりそういうことか」としたり顔で登場してきたのは橘。ギャレンやめた癖に何をえらそうに。

橘は、偶然ベルトを手にした青年を、これまた偶然見かけたと語りますが、『睦月』と呼ばれた男子高校生ぐらいとしかわかりません。ええい、何しにきたんだ役立たずめ。
・・・わからないからここに来たのか。
ともあれ、この機会に剣崎は橘にギャレンのベルトを突きつけて復帰を促しますが、橘は相変わらず煮え切らない態度。まだ心の傷はいえてはいないようですが、それならこんなところに出向いてきたのはどうしてかね?
やれやれ、思い切りの悪い奴な上にやってることが中途半端な奴よ。人間くさくていいですね、橘は(どないやねんアンタ)。

■睦月の秘密

睦月の部屋。ベルトを前に睦月はますます仮面ライダーへの憧憬を募らせていきます。記憶がなかったのは、まだ変身に体が慣れていないからだろう、といい方向に解釈して、それがベルトの意思であるなどとは全く勘ぐろうともしません。スパイダーの慧眼ぶりにはほとほと感服しますが、どうして睦月を選んだんでしょうね?

その夜、睦月は夢を見ます。うなされていることから、どうやらありがちに「仮面ライダーとして活躍する自分の姿」とかいう夢じゃなさそう。
みれば、映像はコインロッカー。音声は赤ちゃんの泣き声。すっごく嫌な組み合わせの夢です。これは一体何を意味しているのか・・・?
「また、この夢か・・・」
何度も同じ夢にうなされているようです。睦月はベルトに助けを求め、ベルトを抱いて眠りにつきます。スパイダーしてやったり。・・・メスだっけ?(そっちかコラ)

■脅威の身体能力

さてその『睦月』を結局探している橘と剣崎。なんだかんだで放っておけないところが橘らしいというか、それが小夜子が死んだ原因ともいえるのだがな。
というか、制服レス高校かぁ・・・面白みがないなあ。逆の意味で面白みがあるけど。

その高校のバスケ部に所属しているらしい睦月は、どこぞの学校のバスケ部との試合か何かで、次から次へとスーパープレイを連発して観衆をどよめかせていました。望美の様子から、普段はこんな目立つキャラじゃないようです。見てればわかりますが(笑)。
試合後、やけに興奮気味な望美がやってきますが、その後からバスケ部の先輩もやってきます。睦月のスタンドプレーを戒める・・・といえば聞こえは良いですが、「お前一人だけ目立ってんじゃねーぞ!」と本心を隠すことなく伝える辺り、ストレートで好感持てます。いえ、その本心がダメですが(笑)。
そんな彼らに部外者の分際で反論しようとする望美を睦月が抑え、「ちょっと調子に乗っちゃってて・・・すいませんでした。」とさらりと頭を下げてしまいます。

先輩達が引き上げた後、望美は睦月に噛み付きますが、睦月はどこ吹く風。「俺が謝っちゃえば済むことだし」といわれて、望美は苛立ちを隠せません。鉄パイプ装備も間近いな(誰が)。

■電撃仕事人・桐生

シーンは突然切り替わり、刑事ものに。何かを追っていた刑事二人は、恐れ多くも伝家の宝刀である鉄パイプを振り回す罰当たりに襲われて昏倒。
罰当たりはそのまま覆パトで逃走しようとしますが、そこに一人の男がバイクで駆けつけます。罰当たりはそのまま鉄パイプで殴りつけますが、男はなんとそれを右腕で受け止めます。すると妙な金属音。こっ、この男もしや、胸に大きく「S」の字が・・・いや、同じ週にスーパーなネタはやらんやろ(そっちかい)。

ひるむ罰当たりに男は詰め寄っていき、
「貴様に生きてる資格はない!」
といきなり右手で喉輪、そのまま腰のベルトの古風なスイッチを「ポチッとな♪」と押すとあら不思議、罰当たりに強烈な電気が走り、憐れにもそのままポックリ・・・か?
用事が済んだらしく、男は去っていきますが、入れ違いにやってきた男がいます。それはなんと橘。橘は、偶然見かけたこの男を追ってやってきたのですが、果たしてこの男を「桐生さん・・・」と呼ぶ橘とその桐生との関係は一体・・・?


■剣崎と睦月の再会

さて、睦月は自分を探している剣崎と再会します。勿論、剣崎は睦月が『睦月』とは知りませんが、以前助けたことがあるのは覚えています。睦月も、憧れの仮面ライダーである剣崎のことは忘れてなどいません。

ということでお礼がてら食堂へ。食事でつられる仮面ライダーってのもどうかという気がしますが、ま、親近感は沸きますわいな(笑)。
オムライス大盛で事情を教えちゃう剣崎に、睦月は自分がその睦月であることを明かさずに第三者として自分の思いを語ります。
「ライダーになれば、変われるかもしれないし。
 嫌な夢も、見なくてすむかもしれない」
気になる発言ですねえ。剣崎は、睦月がどんな夢を見ているのか知る由もありません。ついでに、こいつが探している睦月であることも。

■仮面ライダー、窃盗容疑で逮捕

翌日あたり。睦月と望美のバイト風景ですが、「もうすぐバスケの大会だから休んだら?」という望美に、睦月のほんわかした人となりが描かれます。また謝ってるし。こういう奴はストレスためてるんだよなー。

そんなところに万引き。おばさんの指示で追う睦月は、そこで意外な人物と出会います。それはなんと、ガス欠でバイクを押していた剣崎。真犯人は、巧みに盗んだものの一部を剣崎の後ろポケットに突っ込んでダミーに仕立て上げ、まんまと逃げ去ったのです。また悪いことに背格好も割と似てたし。

そういうわけで剣崎はスーパーの事務所におばさんと睦月に連行されちゃいます。勿論、身に覚えのないことなので、剣崎は無罪を主張しますが、おばさんが「こうなったら、やっぱり引き渡すしかないか。警察に。」といわれると、『仮面ライダーが窃盗で逮捕』という街頭ニュースの図を想像してしまい、無実なのに陥落。
「勘弁してください!」
阿呆か貴様は。いやいや、さすがの仮面ライダーも、国家権力の犬の腐れ集団と接触して、朱に交われば何とやらとなるのを嫌ったというべきか。ご英断です。

■ど根性バイク

というわけで、睦月が身元引受人になることでその場は何とか解決。ただ、睦月は仮面ライダーへの憧憬が手伝っています。ライダーのことを勉強したいという睦月に、「いい加減にしろよ。遊びじゃないんだ。」と厳しい言葉を浴びせる剣崎。

そんな時、アンデッド出現の連絡。しかしブルースペイダーはガス欠というありさま(笑)。しかしそこはそれ、仮にもヒーローの足となるマシン、根性見せてガス欠なのにエンジン全開。たまにあるよな、こういうこと(ねぇよ)。
「俺も!」
と乗っかろうとする睦月を突き飛ばして、剣崎はアンデッド討伐に向かいます。荷重が増えると燃費が落ちるしね。そういう意味じゃないか。

■桐生の呼び出し

同じ頃、橘は「桐生」のことを広瀬に尋ねていました。しかし広瀬も、『あれ』以来遭ってないとかで全く未知の世界。橘のこの突然の質問に、広瀬は橘が桐生に遭ったと推測。
ところがここでアンデッド反応。そして狙ったかのように橘の携帯が鳴ります。
「久しぶりだな」
「希硫酸!」
・・・間違った「桐生さん!」な。ありがちなボケだよな、うん(ボケでもなんでもねーよハゲ)。

橘はアンデッドではなく、桐生の元へ。ここで漸くコタローが「桐生って誰?」と視聴者の気持ちを代弁。広瀬が簡潔に答えてくれています。
「橘さんより前にギャレンの適合者だった人。」
だそうです。あらびっくり、元ライダーなのね。でも、あの腕は一体・・・?

■「俺の名はレンゲル。最強の仮面ライダーだ。」

自分で言う奴ほど弱いんだよな。

ボアが暴れているのは、割と人の多いとこ。誰かが犠牲になってる間に逃げ惑う都民達。フッ都会の人間は情が薄いというが、これは薄情を通り越して非情だよな。そういう次元の問題じゃないけど。
そこに颯爽と駆けつけたのはガス欠なのにフル稼働のブルースペイダーにまたがるブレイド。小脇に抱えたバトルアックスが勇ましいが、前掛けだけでケツ丸出しなのはいかんぞ(何を勘違いしとるか)。

そこに睦月も姿を見せます。どうやらそんなに離れた場所じゃなかったみたいですね。
ゆっくりと近づいてくる睦月を見たブレイドは逃げるように言いますが、
「俺も戦いますよ。仮面ライダーとして・・・。」
そうしてあのベルトを装着し変身する睦月。驚いたのはブレイドです。
キック一番ボアを蹴飛ばした新ライダーに「お前が睦月って奴だったのか」と話しかけるブレイド。しかし・・・
「違う、俺の名はレンゲル。最強の仮面ライダーだ。」
と否定。初名乗りです。因みに声は睦月のそれとは違います。エフェクトかけてるだけなのかどうか不明。

そう言ったと思ったら、レンゲルは錫杖でブレイドに襲い掛かります。まあ強いこと強いこと・・・というか、睦月だと知った剣崎にはおいそれとは戦うことができますまい。レンゲル早速頭脳プレー(どんな頭脳だ)。
それでもブレイド、間合いが開いた瞬間に3枚コンボを発動させようとしますが、またもレンゲルの必殺カード『REMOTE』でアンデッドの封印が解かれてしまいます。
さあ、絶体絶命のピンチ、どうするブレイド!というところで引き。これを切り抜けるには、ペンダント状の封印の鍵(以下今更ネタでベタの為削除)


■全般・追記

文字通り、「爆音上げてやってくる」辺り、仮面ライダーへのこだわりを感じます。嘘ですが。今更東映にそんなこだわりなんかありません。フッ所詮この俺もな。関東豪学連。
頬の傷は伊達臣人などの与太はともかく。
なんだかわけのわからない桐生は、右腕+電気技という通好みな属性を持って登場してきました。なんとも狙いすぎ。見た目も、いかにも奴が好みそうなタイプ。というか本人がやりなさいこういう仕事は。何、無理?フッ、琢磨クンをいじめてた人が言う台詞とは思えませんなあ。最終回で。そういえば、剣では誰が最終回にでしゃばってくれるか楽しみだなー。わくわく。
何、奴って誰とな?ぷほほほほ、貴様何年ブレイドのファンをやっておるつもりか(まるっきり関係ない)。

脱線甚だしくなってきたのでそろそろ本題。
今回の話は、剣崎と睦月が再会し、睦月があのベルトを持っていることが明らかになるまでが骨子。そしてもう一本、橘がギャレンを捨てたことにおそらく関係してくる桐生の登場。しかもギャレンの前適合者というから驚き。でもこの桐生、橘を素直に助けてくれるようなキャラクターではなさそうです。凶悪犯を勝手に処刑しちゃったりしてるし、なんかありそう。

それにしてもこの新ライダー・レンゲルですが、その力の差は歴然。前回は高速のカウントダウンのパクリを披露し、今回はカリスもブレイドも全く寄せ付けずに王者の闘い。バケツ頭の癖に偉そうな奴め。
でも、睦月ではないんですよね。どうやら、あのクモ男の『邪悪な意志』というのがレンゲルとなって具現化しているようです。ゆえに睦月は入れ物です。逆か。内容物というべきですか。
ああ、あれだ、あれ。
グルミ星人。

また島本ネタかとげんなりしたあたりで新展開。
今回、ネタとして「仮面ライダー、窃盗容疑で逮捕」というおっぺけぺーなものが使われています。しかしアレですね。真犯人も別に「肉体疲労時の栄養補給」が必要そうでもないのになんだってあんなものをパチッてんだか。
剣崎も想像力が妙に豊かなんですが、実名を伏せて顔写真はばっちり公開ってどういう報道だ(笑)。それに、仮面ライダーってたかが都市伝説じゃん。もし正体が露見したなら、そっちの方が報道されると思うけどな。

というか、そんなネタどうでもええねん。
桐生はおそらく橘復活要員の2〜3話で死亡確定のゲストキャラでしょうけど、桐生によってどうやって橘がギャレンに復帰するのかというのには興味がありますね。
次回は、これがポイントですね。

■アンデッドとカード

えーっと・・・新登場のアンデッドは実は全くいないんですよね。全てカリスとブレイドが所有しているカードをREMOTEで封印解除したのです。おかげで最後のブレイドは3枚コンボがスカッていきなり3対1のレバー入れ大ピンチ。

ザンギュラのスクリューウリアッ上はともかく。
レンゲルの手持ちカードがいくつか。
10・REMOTEは既に凶悪なカードであることを披露していますが、それ以外は・・・。


■■■ 次 回 ■■■

遂に登場した新ライダー・レンゲル。その力は「高速のカウントダウン」初期装備という卑怯さで立証済み。しかし、どうも睦月の言動を見ていると怪しい点が多いですねえ・・・?一体どういうことなのでしょう。
まだ絵札アンデッドも11体残ってますし、ジョーカーもいます。話数的には割と使い込みができると思いますが・・・さて?

【 仮面ライダー剣(ブレイド) 第18話『暗闇を操る魂』 】

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