クウガ EPISODE:10【熾烈】
(2000/4/2)

烏賊怪人と組み合い背後から攻撃するクウガだが、効いている様子が全く無い。遂には烏賊怪人の反撃を受け、逆に窮地に追い込まれるクウガ。しかし、いざトドメと烏賊怪人が攻撃を繰り出そうとした時、烏賊怪人の腹部からおびただしい蒸気が発され、烏賊怪人はその場を去る。

一方、一条たちはミカド号によってつきとめられた怪人達のアジトへの急襲を行う。
新兵器の煙幕弾は怪人達をひるませるが、バラのタトゥの女の手引きで全員その場から脱出してしまう。煙幕弾の効果が充満するまで待ってから突入した急襲部隊は、怪人達のいた跡だけを発見するに留まった。
その時、アジト発見の功労者・ミカド号が突然駆け出す。怪人達の気配を感じての事だったが、待ち受けていた犀怪人によって始末されてしまう。

一条と合流した雄介は、烏賊怪人との戦いを話す。ふと雄介は、桜子に教えられていた今までと違う能力を持つクウガの事を思い出す。剣で戦うクウガ…。

警察署構内の剣道場。一条と雄介が練習をしている。防御するのが精一杯の雄介に「防御ばかりでは勝てないぞ」と言う一条。
次の勝負、雄介は防御も攻撃もせずただ一条に向かって歩いてゆく。一条は容赦なく攻撃をするが雄介は引かない。壁際に追い込まれた一条に雄介は一撃を見舞う。
一条「どういうつもりだ
雄介「奴との戦いもこれでいきます

丁度そのころ、みのりは警察署に行ったという雄介を訪ねる。
頭ではわかっているつもりだが、雄介がクウガとなって戦う事に対する不安はどうしてもぬぐいきれないというみのり。
しかし雄介も戦うのは恐いという。それでも戦う雄介にみのりは「どうして?」と問い掛ける。
雄介「お前は何で先生やってんだ?…誰かの笑顔の為だろ?お前はお前の場所で、俺は俺の場所でその為に戦ってる。そういう事だろ
雄介のこの言葉で何かをふっきったみのり。雄介に、園児達からのプレゼントを渡す。
その時、21号が再び出現したと一条から連絡がある。現場に向かう雄介を笑顔で見送るみのり。

警官隊でストレス発散している烏賊怪人をバイクで踏んづけて対峙する雄介。烏賊怪人の放った攻撃が起こす爆炎の中に、紫色のクウガが仁王立ちしていた。トライチェイサーグリップ電磁警棒を巨大な剣に変換し、烏賊怪人に向かっていくクウガ。
烏賊怪人の度重なる攻撃に対して無防備に向かうクウガ。しかし、かすり傷一つ負わずに向かってくるクウガの姿に烏賊怪人がひるむ。その瞬間をついて、最も弱いと思われる腹部に剣を突き立てて烏賊怪人を倒すクウガ。
保育園で夕日を受けて立つみのり。その顔には、かき消せなかった苦悶の跡は既に無かった。


■ 今回の見所
■ 「これで奴等がいなかったら…」

との一言にムッとする警察犬調教師。そりゃ怒るよアンタ(笑)

■ みのりを剣道場に案内する一条ファンの婦警

あからさまな勘違いの仕方が微笑ましい。いや、あながち勘違いではなくなるかも…(なんでやねん)
今後の対立関係を微笑ましく見守って行きましょう。多分、ゆくゆくは雄介にも同じ態度を取るように…(やめんか)

■ 雄介とみのりの会話

…いやまぁ、確かにパターンではあるけど、こういった「戦う理由」をかたるシーンというのは重要なものだからね。
しかし、「誰かの笑顔の為」というのは考え方によっては危ういもの。ともすればこれは、「自分に対して笑顔を向けて欲しい」という欲求の裏返しにもなります。果たして雄介はどう考えているのでしょうか…。

■ タイタンフォームの初見参

BGM・カメラアングル・ついでに変身シーン(笑)、と、どれをとってもこれまでのものとは違った演出をされていますね。まさしくヒーロー登場!ってカンジですねぇ。

■ 烏賊怪人とバイク再び(笑)

9話では書きそびれましたが、烏賊怪人が雄介と出会ったその瞬間、烏賊怪人が見たものはおそらく目の前に迫っていたトライチェイサーの、激烈に回転中の前輪だったのです(笑)
1度ならず2度までも…エンジン音が聞こえなかったのかなぁ(笑)


■ 今回のイチャモン
■ 烏賊怪人の攻撃

タイタンフォームのクウガに連続して何発も攻撃を放つのですが、ええんですかあんなに乱発して。

■ 雄介が選んだ戦法

必殺の一撃を放てる間合いまで攻撃しないどころか防御も回避もしないという戦法、ただの無鉄砲ではないですか。製作者側の意図として、タイタンフォームの絶対的な防御能力をもアピールしたかったのでしょうが、いくらなんでも無茶すぎますよ。タイタンフォームの能力を把握していたとしても、あれは戦士として許される戦法ではなく、単に製作者サイドのわがままにしか見えません。


■ 感想とか

物語に入っていくと、イチャモンつけるシーンが少なくなってしまうのですが…どうやら随分クウガの物語に身を浸らせてしまった様です。
こうなるとちょっとやそっとじゃあイチャモンは出てきませんよぉ(笑)
ともあれ、今回は雄介の戦う理由にトドメをさしますね。ちょっと理由としては危うい部分がないわけではないですが…。その為に命を張って戦う事を決意した雄介は、ヒーローとして十二分の資格があるでしょう。
…そういえば、苦悩するシーンとかは全く描かれていませんね。雄介は、最初にベルトを身につけたとき、或いは幻視に登場した戦士の姿を見たときから既にそこまでの覚悟を決めたのかも知れません。
さて!次回予告ではどうやら次の相手は犀怪人。遂に別離の時か!?犀怪人!ちょっとさみしいですね…。

【 クウガ EPISODE:11【約束】 】

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