執拗に龍騎を攻撃するゾルダに、龍騎は防戦一方。なんとか逃げ出せたが、手傷を追ってしまう。

翌朝、OREジャーナルに「島田奈々子を誘拐した」という電話が。犯人の指示で身代金3000万円を運ぶ真司は、そこで犯人に襲われるが、犯人は逆にモンスターに襲われてしまった。変身して戦う真司だったが、モンスターは姿を消してしまっていた。
元の世界に戻った真司は、そこに踏み込んできた警官隊に犯人として捕らえられてしまう。

状況は真司に著しく不利だった。令子は真司の下宿先に事を告げ、蓮に北岡秀一に真司の弁護を依頼させる。しかし秀一は真司との接見で、真司が龍騎であることに感づく。

契約交渉に花鶏を訪れた秀一。その時モンスターの気配を感じた秀一と蓮。二人はお互いが仮面ライダーであることを知る。
そしてモンスターと戦うナイト。しかしゾルダは、そのナイトの隙を狙っていた・・・。

ゾルダと龍騎の戦いは、やはり龍騎はライダー同士の戦いを避けようとして防戦一方。その内、やむなく「SWORD VENT」で剣を出して斬りかかるも、やはり殺意の有無は形勢に大きく影響した。
捕まって、右腕は酷く打ち据えられるわ銃撃は食らうわで散々の龍騎は、かろうじて逃走。
本編は、ミラーワールドから戻った二人を映して場面転換。

「爽快」には程遠いアクションシーンです。ま、龍騎がアレですからね（苦笑）。
っつーかゾルダ、少なくとも龍騎より格闘能力はあるんじゃん。龍騎がヘバってたのもあるだろうけど、これはちょっと意外。

場面は《花鶏》。どうやら店も終了したらしく、蓮がモップがけ。真司には店の手伝いをするという条件付きで居候させている為、神崎沙奈子は面白くない様子。それに蓮が駄目を押す。
「あいつには時間の観念が無い」

仕事が終わって（というかゾルダにこっぴどくやられて）漸く戻ってきた真司でしたが、既に真司のやるべき仕事はなかった。沙奈子もやや呆れ顔。その時優衣が、真司が右腕を庇っているのに気づき、もしかしてモンスターが？と心配するが、真司はそれを否定する。
そんな真司に蓮が仕事を与える。自分の使ったカップを片づけろ、というわけだ。怪我は大した事ないといった手前、拒むに拒めない真司だったが、蓮にはしっかり無意識下で仕返しをするのだった・・・と（笑）。

ここではやっぱり、蓮の「大したこと、ないんだろ？」の口調と表情の絶妙なハーモニーが特筆もの。真司君も優衣ちゃんに強がって見せた手前、引くに引けませんし（笑）。
その夜の真司のイビキと蓮の反撃もいいですね。ここまでコミカルなシーンになるとは思ってなかったので、意表をつかれました。

ここ数話、コミカルさを出すシーンが頻出してますね。これが他のシーンを引き立てる緩衝材のような役割を担っている気もします。

場面はまた変わり、終業時間直前のOREジャーナル。戻ってこない真司に「あいつには時間の観念が無い」と愚痴をこぼす大久保。それを余所に、奈々子は時計を前にカウントダウン開始。丁度奈々子に大久保が話を振った時には疾風のように退勤した後。

青くないのが残念。因みにサインを残したりもしません。ましてやグラサンにターバン・白タイツでバイク駆るわけじゃないぞ（いつの時代だ）。
しかし、「オジカンデゴザル」って鳴る時計、いいな。１回で飽きると思うけど。

定刻で退勤した奈々子は、遊園地で豪遊（？）。ボール投げで手に入れた巨大なぬいぐるみを連れ廻ってご満悦。

その帰り、何者かに拉致されてしまいます。拉致する方も馴れた人間ではない様子で、右手首を噛まれるという無様さ。しかし、モノの薬で奈々子ちゃん気絶。

今に始まったことじゃないですが・・・奈々子ちゃんって、ヘンな娘（笑）

翌朝、OREジャーナルに誘拐犯からの電話がかかる。身代金3000万円を要求する犯人は、現金の引き渡しに真司を指名してきた。一体何者なのか・・・？

令子姉さんと真司君が出勤してきても、兄ィが落ち着いてくれません。金より奈々子ちゃんの命を重視してくれるのはいいが、もう少し令子姉さんみたいに落ち着けよ。
しかし、金の引渡しに真司を指定する犯人とは、令子姉さんの言うように内部事情に詳しい人間だろうが・・・一体、誰？

ここでの大久保兄ィと犯人のやりとりも妙にマヌケ（笑）。変声機を使ってる為か、「誘拐」を「入会」と間違えて「どこに？」と聞き返す大久保兄ィや、それを聞いて喉の通りをよくしようとする犯人とか。
シーンの最後でがっちり肩をつかみ合う兄ィと真司君が、錯乱してるっぽくていい味出してる（笑）。

真司は、人里離れた郊外にある犯人指定の場所に向かう。
しかし、指定の場所に行っても、呼びかけても犯人が現われる気配が無い。真司は大久保にこのことを伝えたが、その途端に犯人が襲いかかる！
必死に逃げる真司は携帯を落とし、通話が途切れてしまう。危ぶんだ大久保と令子は、警察に通報。

興奮している犯人は、真司に向かって鉄パイプを振りかざす。とその時、モンスターが突如現われて犯人をかっさらっていく。真司も驚きはしたものの、すぐに状況を把握し、変身してあとを追う。
しかしこのモンスター・ワイルドボーダーは強力な突進力と破壊力で龍騎を圧倒、龍騎も「GUARD VENT」で突進をかわすのが精一杯。しかし、それを最後に、ワイルドボーダーは姿を消してしまう・・・。

このワイルドボーダー、上記のとおりスピードとパワーを併せ持つ、実に反則的キャラ。しかし元が猪だけに突進一直線あるのみ。あれで喋ると、戦隊系でもかなりコミカルな部類に入りそうで、そう思うと可愛くて仕方がない（笑）。

やむなく真司は、現実世界に戻って奈々子の元へ。丁度そこへ警官隊が突入してくる。助かった――と思ったのも束の間、警官隊は真司を犯人として逮捕してしまった。

うーん・・・確かに状況を見れば無理もない（笑）。シーンの締めで拘置所に放り込まれて絶叫する真司君が痛々しいながらも抱腹絶倒。そういう星の巡り合わせだな（笑）。

真司の下宿先・花鶏を令子が訪ねる。真司が捕まった、という事実に驚く沙奈子・優衣・蓮。
しかも、真司の置かれている状況はあまり芳しくないという。どうしたものか・・・。

ここでババアの相変わらずの暴走っぷりが秀逸。それに律儀に反応する優衣ちゃんと、平静を保っている蓮がキャラクターを出しててよろしい。

拘置所で真司に面会する大久保、令子、そして優衣・蓮。状況を教えろといっても「信じてもらえないから」と頑なに口を閉ざす真司。状況は好転しそうにない・・・。

まずは大久保兄ィ。正直に言えといっても「信じてもらえない」と喋らない真司君に疑心を抱いてしまいます。というより、真司が自分に恨みを持って嫌がらせしてるんじゃないかと困っているようです。・・・あんた、何かうしろめたいことでもあるのか？
で、大久保兄ィは「警察が現場に到着した時は密室だった」という事実を伝えてます。

次に登場したのは令子姉さん。これがかなり酷い。
泣き崩れている真司君に露骨に嫌な顔をしますし（これは真司君の方に問題がありますが）、何より、「あなたが犯人ならそれはそれでスクープなんだけど」とぬかします。しかも笑顔を見せた後の台詞。真司君を信用するとかどうとかいう次元の問題じゃないですね。それに・・・そんなこと自社で報道したら自社の社会的立場が悪くなるんじゃ・・・？
で、令子姉さんは「島田奈々子は誘拐されてから救出されるまで気絶していてその間の記憶がない」という事実を伝えてます。

次は優衣ちゃんと蓮・・・というか蓮だな（笑）。
蓮は真司君をおちょくりにきただけです（笑）。けど、「ずっとここで暮らしたらどうだ。俺もゆっくり眠れるしな」ってのは実感がこもってるな。
で、優衣ちゃんは「神崎沙奈子が令子の紹介で腕のいい弁護士を雇う」という事実を伝えてます。

真司君の状況が悪いのは、「密室」の中で「他に誰もいなかった」ことの他、「真司が身の潔白を証明しない（できない）」点にある。「証明」はやむなしとして、「密室」ってのがよくわからない。真司と奈々子がいた部屋は確かに密室っぽかったけど、あの建物自体は・・・。ふむー？

場面変わって北岡弁護士事務所。
吾郎に髭を剃ってもらっている秀一。その最中、仕事を依頼したいと少女がやってくる。しかし秀一は「なによ吾郎ちゃん・・・俺、子供嫌いなの知ってるでしょー？追い返してよ。」と門前払い。吾郎は少女をやさしく帰す。

なるほど、秀一は子供が嫌い、と。そりゃそうだろう、子供と金は結びつかない。つまり報酬が期待できない。
そして、吾郎ちゃんのこの優しさに、ゆかりちゃんは心を開くようになる・・・って寸法でしょうか？

場面は再び変わってゴルフ練習場。秀一が一人しかいないその場所に、蓮と令子が仕事の依頼に訪れる。勿論、真司の弁護の依頼だ。秀一は令子に、ギャラとは別に自分のイメージアップ記事をOREジャーナルに掲載することを条件に提示、令子はこれを承諾する。

貸し切り状態ってのがムカつくよな（笑）。なんなんだこいつは全く。
蓮も秀一には呆れてものもいえない様子。また、後から現われた令子に対する態度を見ても、どうやらこの北岡秀一という男は単なる女好きのようだ。すると、前回のも他意はなかったのだろう。

依頼を受けた秀一は、早速真司の元へ。驚く真司に構わず事の真相を聞く秀一だが、やはり答えは同じ。「本当はお前がやったんじゃないの？」と詰め寄る秀一に激しく反発する真司は、つい右腕を叩き付けてしまい痛がる。それを見た秀一は、この前戦った「仮面ライダー」のことを思い出す。

秀一が相変わらず気さくな風で「よっ」と真司に挨拶するシーンは、結構面白いとはいえる。
そして、おそらく真司が龍騎であると、確信ではないにせよ、疑いは持ったわけだ。さて、次回どうなるか。

場面は原っぱ。ラジコン飛行機を飛ばし、墜落させてしまった男を襲うワイルドボーダー。

相変わらず直線一辺倒。いいねこの子。

《花鶏》にやってきた秀一は、優衣にちょっかいを出し、蓮に胸座を掴まれるはめに。しかしその時、モンスターの気配が。同時に外に駆け出す二人。「待て！お前、まさか・・・」蓮の静止する手をゆっくりどかせる秀一。

さて、秀一がどれほどの報酬を要求しているのか。花鶏をいただく、という表現もあったが、これは話の流れで本気とは考えがたい。でも、ウェイターのバイトしてる奴が払えるような額じゃない、とも言ってます。とはいえ、どんな次元の話かちょっと見えないな。
どちらにしても、秀一はボッタクリであることは間違いなさそう。

そして、モンスターの気配を感じた二人は、お互いを仮面ライダーだと知ってしまいます。これによって、真司だけが秀一の正体に気づいてないことになりますが、次回どう展開を見せるか楽しみです。

近場の駐車場に駆け出し、それぞれ変身してミラーワールドへ。ナイトはワイルドボーダーに苦戦を強いられ、一方のゾルダはそんな苦戦中のナイトを容赦なく砲撃する。ナイトの運命は！？

なぜ変身が同時なんだ貴様ら（笑）。いや別にいいけどね。変身した後のゾルダの「フン」ってのがナイス。

ナイトVSワイルドボーダーなんですが・・・久々に活躍の場を与えられたナイトですが、まるで歯が立ちません。「SWORD VENT」でウイングランサーを装備しても役に立たず。更には陰から狙っていたゾルダがナイトに発砲！絶体絶命のピーンチ！
ってところで、ストレスの溜まる引き。

それにしてもワイルドボーダーはパワフルだ。車二台オシャカにしちゃったからな。
しかし、せわしなく動いてるな。杖持たせたらその内に「がんばっとるか〜？」「わしゃ止まると死ぬんじゃ」とか言い出しそうでホントに可愛い（笑）。次回の活躍が楽しみ。

元々、嫌われるキャラクターという宿命とともに登場したので、今までのところキャラクター性にそぐわない表現は皆無。勿論、そのキャラクター性自体に問題があるのはナイショ♪
しかし・・・本当にただの女好きとは（笑）。

秀一がライダーとして戦うのは「永遠の命を手に入れてあらゆる欲望をかなえる」為。今後は、秀一がどうしてそこまで欲望にこだわるのかに焦点となるでしょうが、多分これはまだ先の話。

巨大なインパクトを与えた初登場の回を除いて、吾郎ちゃんはその多芸ぶりで視聴者の意表をついてきます。今回は「美容師バリに秀一の髭を剃る」「子供に優しい（甘い）」
しかし、前者はともかく、どうして秀一が嫌っている子供を、わざわざ秀一の前に通したんだろう？
いずれにしても、格好はともかく、子供に優しいのは良いことだ。これが次回に繋がるんだろうし。

真司と蓮の関係は相変わらず。特に今回は、これ幸いとばかりに蓮が真司をおちょくってますし。いや、まあ前日の夜の報復攻撃（無意識下）も手伝ってはいたと思いますけどね（笑）

それにつけても、ナイトは出てくる度に「弱い」イメージが前面に出てるな。そういう意図なのか？なんか嫌。

多分嘘（多分かコラ）

既にいろいろ書いたので、改めて書く必要もないんですが、なんか本当に見てて「怖い」「強い」じゃなくて「面白い」ってのが前面に出てるんだよな。これは、早送り映像の賜物。「のそのそ」した風貌なのに「しゃかしゃか」とせわしないのが妙なアンマッチで笑えてしまう。
こういう奴が、ぼ〜っと日向ぼっこしてたら一撃コロリだ（何が）。

いや、ゾルダにはボロクソにされ、逮捕され、面会人は薄情な連中ばかり、挙句に秀一には自分が仮面ライダーだとバレてしまうし。
今回、全くいいとこなかったね。次でストレス発散してもらおう。

さて！
ナイトを襲うゾルダ、そしてモンスター。ナイトの運命は？そして、拘置所に入れられたままの真司は・・・どうやら釈放されてます。しかし、秀一は真司が龍騎であることに感づいている筈。事の顛末が気になります。
そして、「ライダーは共存できない」との言葉通り、ゾルダは龍騎・ナイトと戦い始めます。二人はそれぞれどうするのか！？これまでなら真司は戦いを避けそうですが、「あんたを信じた俺が馬鹿だったよ！」と叫ぶのを見ると、どうもそうでもなさそう。
更に、吾郎ちゃんが物語に絡んでくるようです。しかも少女連れで（誤解招く表現するな）。
待望のゾルダ契約モンスター、荒ぶる水牛マグナギガも遂に登場！その実力は！？
次回「衝撃！少女の証言」・・・ってとこかな？うそ臭いけど（笑）