龍騎第14話『復活の日』
(2002/5/5)
■ 吾郎、死す!

んなわきゃあねえ。
冒頭の回想は、龍騎の昇龍突破がゾルダを倒したシーン。他もあるけど意味ないから割愛。

現実世界に戻った真司君が見たのは、北岡の腕の中で息絶える吾郎ちゃんの姿。取り乱し、涙を浮かべて「死んだ」と言う北岡、愕然とする真司君。
そんな・・・まさか・・・
己の所業に身を震わせる真司君・・・
吾郎ちゃんの手に握られたゾルダのカードデッキと、適時開閉を繰り返すエレベーターのドアがリピート効果(どーでもえーわい)でOP突入。

■ 北岡の目算

北岡吾郎ちゃんを車に乗せて去ろうとする。
「俺が・・・俺が、その人を・・・
と呟く真司君。
そこで北岡がもう一芝居。真司君が吾郎ちゃんを殺した、というのは、スーパー弁護士である自分でも立証不可能だ、とわざとらしいほど感情的に訴える。
・・・スーパー弁護士のパペットが出てくるのを期待したんだが(出るか馬鹿者)

車に乗っての去り際、北岡は真司君に駄目押し。どんなに償っても死んだ人間は戻っては来ない、って感じで追いつめるんだけど、涙声の癖に眼光が鋭い。うっわ、素で悪党だ(何を今更)
自分の犯した過ちに打ちのめされる真司君の絶叫が、地下駐車場に響き渡る。

勿論、全ては本当のゾルダ・北岡が仕組んだ巧妙(笑)な罠。ゾルダのふっ飛び、吾郎ちゃんの死、北岡の涙もお芝居。
現場を離れ、余裕の笑みを浮かべる北岡と吾郎ちゃん。
そして、今回一番の台詞はこれ。
奇麗事で戦ってる奴は、自分の手が汚れると脆いよ。
うむっ!
甘ったれの真司君を的確に揶揄したナイス台詞!

■ ライアVSナイト顛末

一方こちらは、とあるスタジアム。
ライアナイトの戦いは、痛み分けで終わり。あの状況から、何故ライアがナイト並みにボロボロになるのかは不明。
の戦い方は、手塚曰く「無茶苦茶だ」そうで、余程だったんだろう。

フラフラながらも立ち去ろうとする蓮に、手塚は「このままではお前は破滅する」と託宣。でも、蓮がそのテの台詞で意志を翻さないのは視聴者全員承知之介。頑固な蓮に、手塚は更にこう言う。
お前には迷いが見える。本当に、誰かを殺せるつもりか?
これまた核心をついた台詞。
しかし、蓮はこう応える。
俺に迷う資格はない
蓮の脳裏によぎる、入院中の恵里の姿。やはり蓮は、このことに負い目を感じているのか?
立ち去る蓮の背中を、手塚は黙って見つめるしか出来なかった(しなかった、とも言う)
おお、カゲがある。とすると恵里はさしずめベル(以下削除)

■ 北岡のもう一つの策謀

場面はOREジャーナルに。
明日行なわれる某社記者会見に、OREジャーナルの列席・取材を拒否する電話連絡が入る。突然の事に戸惑う大ちゃん令子姉さんに心当たりを尋ねる。

そこでカメラは北岡法律事務所に。そりゃもう、令子姉さんに「心当たり」があるとすれば、一人以外有り得ませんがな(笑)。
で、北岡は随分ゴキゲンな様子で、カメラマンの吾郎ちゃんに自分のスナップを撮らせて悦に入る(笑)。

あンの男〜・・・脅しのつもり!?
令子姉さんのあまりの形相に、大ちゃん奈々子ちゃんビックリ。俺もビックリ(笑)。
令子姉さん・・・素で恐い。

さて、翌日のその記者会見。OREジャーナルは編集室でテレビ観覧。
その記者会見の放送で、奈々子ちゃんが北岡を見て「どこかで・・・?」とつぶやきますが、そこに宅配便。
令子姉さん宛の、花束と、北岡ニューアングルの巨大パネル嫌味なメッセージカードも添えて。その文言にキレる令子姉さん。その、あまりの剣幕にたじろぐ大ちゃん奈々子ちゃん。ギャグ風味。

■ 新兵がよくかかる病気

殴って何故悪いか(何が)

与太はともかく、本筋の真司君を追う。
深刻な表情で、夜の町を当てもなく徘徊する真司君。葛藤のシーンなんだけど、描き方が鬱陶しくて邪魔くさい。

で、シーンはどうやら翌日になったらしい《花鶏》の様子。
その時、優衣ちゃんがモンスターの気配を感じ、真司君のいる二階へ。
そこで優衣ちゃんが見たのは、真司君めがけて突っ込んでくるドラグレッダーの姿!身を呈して庇う優衣ちゃん。・・・なんでドラグレッダーがその程度で退くのかちとわからんが、取り敢えず先に進む。

真司君は、自分がゾルダを倒してしまった事を告白。誰かを守る為にだけ戦うと言ったのに、ライダーを倒してしまった。そんな自分なんか、ドラグレッダーに食われても当然だと、自暴自棄に陥ってしまった真司君。
もう絶対戦わない・・・ライダーなんか・・・やめだ
と出て行ってしまう。
・・・なんて言っても、主人公が潰れちゃ物語は成立しないんだから、そうなるわけがないことは子供だって分かってるけど(やな大人だな貴様は)

■ 真相を知る蓮

そんな真司君をどーにかしたい優衣ちゃんに連絡して真司君の追跡に。頼まれた蓮も、「あいつが・・・ライダーを・・・?」と意外そう。

とある埠頭の真司君。
襲い掛かるドラグレッダーを、ダークウイングが邪魔立て。「何やねんアンタ」と愚痴こぼしつつドラグレッダー退場。
蓮に、今の心境を包み隠さず吐露する真司君。ここのやりとりは、二人の性格が表れてて良い具合。最後の真司君の言葉に、僅かに動揺する蓮の表情なんか、手塚の「迷い」を表現しているのか?と思わせる。

さて、ここから真相解明。
北岡さんが・・・泣いてた。
との真司君の言葉に戸惑う蓮。当然だろう。真司君が、ゾルダと北岡が別人だと認識していることを、蓮は見抜き、更にそれがどういう事かということも、ほぼ的確に推理した模様。
真司君を置いて立ち去る蓮。行く先は・・・。

■ 北岡秀一包囲網

それは、内藤勘解由を筆頭とした・・・
(ぽかっ)

与太はさておき。
令子姉さんから北岡に電話がかかる。どんな嫌味かと思えば、意外や食事のお誘いときたもんだ。さっそく北岡は前回のレストランで、と約束を取り付ける。満足げ。意外とこいつも単純。
この通話の間、吾郎ちゃんに指示を出すその様の描かれ方がツボ。良いよこういうの!ベースは・・・ま、良いけどね(笑)。

しかし、例のエレベーターの前まで来て、モンスターの気配。北岡の愚痴が、それらしくて吉。
カードデッキを突き出して、エレベーターのよく磨かれたドアで変身しようとする北岡。しかし、そこで誤算が・・・。その瞬間、ドアが開き、中に真司君が・・・!おわっやべ!しかも折り悪く、向かい側のエレベーターから吾郎ちゃんが・・・!
最早これまでと開き直った北岡も、やはりらしくて吉。
そこに、ダークウイングを引き連れたが横合いから現われ、北岡はハメられたことを悟る。なるほど、「気配」はこいつか。

でも、その場に居合わせた誰もが、おそらく全視聴者も驚いた事に、これだけお膳立てされているにも関わらず、真司君は吾郎ちゃんが生きていた事を素直に喜ぶ。
「見ちゃいられないね。なんでこの馬鹿がライダーなわけ?(北岡)
確かにこいつは馬鹿だが、俺達よりマシな人間だ。(蓮)
うを、やっぱ良いね、この二人のやり取りは。

■ 暗躍してた女

さて、興醒めとばかりに退散した北岡達は、あの女のことをすっかり忘れていた。落書き済みの北岡パネルを車に貼り付ける、という、幼稚園児並みの報復をするのは、令子姉さん以外に誰が居ると言うのか。
しかし、北岡はその程度で逆上したりするチンケな男ではない。少なくとも平時は。今回のタイミングの悪さは、後々、令子姉さんにかなりマイナスに作用する気が(笑)。

■ 餓狼伝説

なんでやねん<見出し

我に返った真司君悪徳弁護士を殴るとか言い出す。こいつの頭の中はどうなってるのかわからん。で、北岡を探す真司君と、それに呆れ立ち去ろうとするというところに、モンスターの気配。

今回のデッドリマーは、なりふり構わずに、道行く女性に襲いかかるが、真司君のショルダータックルで無様に吹っ飛び退散。追う真司君は、ガラス張りのドアの前で、何か決意を新たに変身に臨む。ほら、「っしゃ!」にもタメ入ってる。

でも、デッドリマーの機敏さは龍騎を圧倒し、龍騎は窮地に。それを救ったのはフライング・ナイトダークウイングのマントで空を飛ぶ。おお、カッチョエエやん!
それで一気に形勢逆転。ナイトの剣がデッドリマーを切り裂き、銃を弾き飛ばし、飛び掛かってきたのも斬り捨て、ナイト久々の大活躍。
ヘロヘロのデッドリマーを龍騎が押さえつけ、「今だ!」の掛け声と共にナイトの飛翔斬が炸裂!
浮遊しながらの「FINAL VENT」ベントインは、カッコイイんだか笑えるんだか微妙なところ。

■ 戦士の決意

エサは当然ダークウイングと思いきや、龍騎ナイトを「悪い、ドラグレッダーに食われる理由無くなったし」と制し、ドラグレッダーに与えてしまう。

ここで龍騎が、新しい決意のほどを表明。
絶対、ライダー同士の戦いを止める
これに対しナイト、
やりたきゃやってみろ。だが、俺は・・・
と意味深なことをほざいて立ち去っていく。なんだこいつは相変わらず(笑)。
さすがの龍騎も今回ばかりは
「なんなんだよお前は。ちゃんと言えよ!
と当惑気味。そりゃそうだ。

■ 勘抜き

花鶏》の夜の食卓。やはり食卓にはワインが。

しかし、今回の乾杯にはも杯を重ねてくる。心境の変化って奴か?
イイカンジじゃない?
ババアがぬかすように、確かに良い傾向。でも、真司君だけは、蓮の「戦う理由」を判じかねて素直に喜べずに居た・・・。

・・・お、ババアの「」が今回なかった。だから平和なのか(関係ない)

■ 当たる占い

今回は蚊帳の外でとってもムカついているらしい手塚

ナイトの紋章を描いた紙に、50円玉っぽいコインでのダウジング風の占い。しかし、よくあそこまでちゃんと描けるな・・・観察力記憶力は優れている様だ。
しかし、突然の風に紙が舞い、行灯の灯で燃されてゲィム・オゥバー。
つまり、ナイトの破滅という卦が出たって事か。

今回はこれで締め。不吉の装い。


■ まとめ雑感

なるほど、一応、真司君の「復活の日」って感じか。・・・吾郎ちゃん復活ってセンは・・・ないよな(笑)

北岡は相変わらずのキャラクターぶりだけど、今回の台詞「奇麗事」で、私的にかなりイカス的高ポイントゲット。三代目「センセ」は目の前だ(何の話だ)

それにつけても、真司君は馬鹿だ馬鹿だと評判だけど、これほどの馬鹿とは。マジで呆れる。好意的に解釈すれば、それだけゾルダ(吾郎ちゃんね)が生きていたのが嬉しかったんだろうけど・・・。

ナイト・がカッコ良かったね。ダークウイングのマントで龍騎の危機に駆けつける・・・ヒーローとはかくあるべき、の模範だね。久しぶりに終始カッコ良かったのに、活躍時間が短めだったのが残念。
また、蓮の「迷い」も、少し見えてきた感じ。意外と真司君よりも弱い人間なのかも・・・?

手塚海之・・・は、大丈夫かホントに(笑)。次回にちゃんと出番があるのを期待しよう。っつーか、ひょっとしてマジでこんな端役?・・・いや、それはそれで、演出的にはいいと思うけど。

優衣ちゃん・・・未成年か下戸なのか、どっちだろう。それ以前に、演技する気あるのか、この娘?
令子姉さんも所詮ただの賑やかしだし・・・。しかし・・・ひょっとして、デブりましたか?(死)

ドラグレッダーが優衣ちゃんを襲わなかったのは、実は「やい坊主、元気出さんかい。」と激励にきたという説も無くもなさそう(笑)。
後の方でダークウイングに邪魔された時も、同じ意図かもしれない。
とすると・・・
「あてっ。なにすんねんアンタ。ワイはあのハナタレ坊主にガツーンと喝入れたろ思ただけやねんで。」
「おろ、すんまへん旦はん(くるくるぴゅ〜)
蓮の前を飛ぶシーンはこう。
「兄さん、ワテに恥ィかかさんといてんかー」
・・・
こんなところか(死)
っつーかなんでこんな方言やねんこいつら。


■■■ 次 回 ■■■

さて!
次回はまた新展開。
の未来を垣間見る手塚は、蓮が自分の助言を全て受け入れてなお、己の道を変えようとしないだろう事を知る。そして、蓮は運命を受け入れて戦う。
新たに発生した事件「謎の仮面の男」を追う真司。事件現場で真司達が目撃したものは・・・?
謎の鎧姿の男の影が映し出される。こいつも、仮面ライダーなのか!?
次回・・・おいおい!テレ朝いい加減にしろよテメー、なんだこのサブタイトル!おはんらゆるさんぜよ!(古すぎな上ありがち)
次回!「第六の仮面」に・・・すまん、俺もどうこう言えるレベルでなかったな(死)。

【 龍騎第15話『鉄仮面伝説』 】

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