龍騎第22話『ライアの復讐』
(2002/6/30)
■ 狂気の王蛇

冒頭、王蛇のヘビープレッシャーで倒される龍騎、ナイト。その時点で王蛇の外殻が粒子化を始めるが・・・
もう帰る、なんて言うなよ?折角面白くなってきたんだ。
と執拗に責め立てる!そのアップでガラスパリーン♪
・・・なんか、緊張感ないな、このフレーズ。

■ 神崎士郎、手塚を煽る

なんて期待させておいて、肩透かし気味に《神崎邸》。

神崎士郎に、なぜライダー同士を戦わせるのか、と問い詰める手塚。だが士郎は逆に、なぜ戦わないのかと手塚に問い返す。手塚は、戦いを止める為にライダーになった。そんな手塚を戦いに巻き込む為にも、士郎は浅倉をライダーに選んだという。その真意は一体?

そんな手塚に士郎のプレゼント。1枚のアドベントカード「SURVIVE」に、士郎は一言添える。
戦わなければ、次に脱落するのは、お前だ
そう言って有無を言わさず姿を消したかと思えば、隙を突いてモンスターに手塚を襲わせたりする。んでもって「戦え!」と煽って行くんだよな。確信犯。

でも、カードを投げつけるのなら、階上の大きな窓枠に立ち、月の光を背にして、黒いタキシードに怪しいマスクでアムロ・レイ声でじゃなきゃ駄目だよな(何がだクソヤロウ)

■ 限界一杯の戦い

三人のライダーは、制限時間が迫る中、なおも戦い続けていた。主に王蛇が。っつーか王蛇だけ(笑)
「もう限界だ。あいつ、わかってんのか!
苦痛に身をよじらせながらも王蛇は「FINAL VENTベノクラッシュを二人に放つ!こいつホントに無茶しやがるな。だから楽しいんだけど。

そのキックの行方が不明なまま、三人は現実世界に戻ってきた。浅倉のヘロヘロ加減は二人のそれを遥かに凌いでいたが、浅倉は尚も
まだだ、もっと遊んでけよぉ
と、しつこい客引き風味。
背を向けて去っていく二人に鉄パイプ振りかざす浅倉だが、数歩詰め寄ったところでノックダウン。幸多き眠りへ。

■ 借金の利息は青天井

利息は、蓮がこのことを口にする度に、蓮の気分により増額していくシステム。

嘘かどうかはさておき(おくんか)
浅倉の下を去り、岩場に出た蓮と真司。は、真司の決意によって、どこか救われた気持ちになっていた。そのお陰で、蓮はまた戦いの場に戻ることができた。恵里を救う為の戦場へ。
借りが、できたかもな

だが天然な真司は、何のことだかわからない。わからないなりに、いつかの借金で貸借帳消しにしろという真司だが、蓮は「冗談だ」と応じず、逆に思い出したかのように借金返済を迫る。
「ちゃんと返せよ。十五万だ。
「あー十五万ね、ってお前三万だろー!?
ナイスなテンポだ(笑)

■ 花鶏談義

場面は《花鶏》に移る。あの写真について、手塚が真司と蓮に説明を行なう。

写真の少年少女は、手塚いわく「士郎と優衣ではない」。何故なら、窓に映っている電車の車両色が、ごく最近使用され始めたものだからだ。ぬう、やはり鉄道マニヤか(笑)。意外な一面。
調査は続けるという手塚。ぬう、やはりいつぞやのストーカー疑惑は、あながち外れていたわけでもないか。

そんな手塚に、それは構わないとしながらも、優衣を巻き込まない様に言う。それを黙って見つめる手塚。
「・・・なんだ?」
そう言い残して二階に向かおうとする蓮。その背に、やはり背中を向けたまま声をかける手塚。
憑き物が取れたような顔だな
お前に見透かされるのも、いい加減慣れたな
振り向き様にそう言い、そのまま二階へと上がる蓮。
「・・・なにかあったのか?」
穏やかに問う手塚に、真司の口元も僅かだが緩む。

この手塚と蓮のやりとりが、なんか妙にいいんだよな。真司の表情も、なにかが伝わってくるし。

■ 次に脱落する者

二階に上がった蓮は、優衣を気遣う。そして、もうこのことに関わるなと。だが優衣はかぶりを振る。恐くないといえば嘘になるかもしれない。それでも、知りたい。本当の事を、兄の真意を。
蓮は、その意志を翻すことはできない事を知った。ならば、守るまでだ。

真司は手塚に、自分の決意を伝えた。手塚は、それによって蓮の気持ちが吹っ切れたことを知った。
手塚は新たに運命を見る為に、マッチに灯をともす。右手を傷つけている為か、動きが妙にぎこちない。
その炎の中、手塚は見た。それは、一人のライダーが脱落する姿、そしてそれは・・・
俺だ
うめく様に呟く手塚。

おー、やはり手塚は死ぬのか!?ここにきて妙に出番とかキャラを描き出したのは、そのせいなのか?なんかちょっと惜しい気がするなあ。

■ 浅倉、大地に立つ!

声は鈴置洋孝で(やめれ)

場面は、地面に倒れている浅倉を映し出す。
不意に起き上がったかと思えば、鉄パイプをかざして蓮と真司を追う浅倉。だが当然、そこに二人の姿はない。
落ち着いてきた浅倉だが、ライダー達の姿を思い起こし、イライラを募らせた彼は、鉄パイプを壁に投げつけて憂さを晴らす。
あいつら・・・全員潰す。
不敵に口の端を歪め、外へと繰り出していく浅倉。

さすがに浅倉は普通じゃないな(笑)。本能のままって感じの浅倉って、見てて飽きないんだよな。
そして「全員潰す」の台詞と表情。もう、悪がどうとかそういう観点で浅倉を語るのは、何か次元が違う気がする。良い意味でも悪い意味でも、個性的だ。素敵すぎ。

■ 憂鬱な北岡

浅倉死亡説有力、と報道されているが、北岡は信じていない。
そんな簡単に死んでくれたら苦労はしないって
そういって、外に目を向ける北岡を余所に、吾郎は買い出しに出かける。
工事音が騒がしい。北岡は長嘆した後、開いていた窓を閉め切る。音は完全に遮断される。その空間に、北岡は一人となった。

なんだか、北岡は余裕が無くなってきたな。そんなんだから、俺は未だ「センセ」呼ばわりしないんだけど。候補はやっぱり浅倉だよなー。

■ OREジャーナル騒動

OREジャーナルには、クレーム屋からの電話がかかってきていた。OREジャーナルだけが、浅倉威が生きていると書き立てた為だ。
真司は、令子が心配だった。もし令子が浅倉に狙われたら・・・。
真司は令子に、何かあったら必ず連絡すると約束させる。あまりの真剣さに気おされる令子。奈々子も、真司らしからぬ行為に当惑し、遂には錯乱してしまう。
この騒ぎの中、大久保は一人冷静を保っていた・・・ように見えて実は頭の上は曇天だった。

というか、奈々子ちゃんとこからのBGM、誰が選定したんだ(笑)。プロって凄いよな。奈々子ちゃん含めて。っつーか奈々子ちゃん凄いわ(笑)。

錯乱する奈々子ちゃんの名台詞はこんなとこ。
お前は誰だ?
 誰かが真司君の身体を乗っ取ってる。お前は誰じゃ?
 (きっ)
 こんなの真司君じゃなーい〜!
素晴らしすぎる。浅倉の次にキャラ立ってるのはこの娘だな。
というか、なんか俺の「キャラ立ち」の基準って、変な奴かどうか程度しかない気がするな。うむ、あまり俺の言うことを信じない様にな。自分の目で見て、「考えるんじゃない、感じるんだ。」ば〜いジャン・リー(誰?)

■ 吾郎、拉致される

花鶏》では、また沙奈子が優衣の追求をのらりくらりと逃げて、終いには店を抛っぽり出して奥へ。
店に残された蓮の前に、吾郎が現わした。浅倉が生きているのかどうかを、聞きに来たのだ。
蓮はそれに直接答えはしなかったが、吾郎には浅倉が生きていることがはっきりわかった。険しい表情のまま、店を去る吾郎。
店内に戻った蓮は、モンスターの気配を感じ、その後を追う。

街を徘徊する吾郎の目の前に、その浅倉威が姿を現われた。咄嗟に構えを取る吾郎。しかし浅倉は身じろぎもせず、にやにやと笑っていた。次の瞬間、吾郎はベノスネーカーに襲われた!
吾郎のあとを追ってきた蓮だったが、遂にその姿を捉えることはできなかった。

うむー、さすがの吾郎ちゃんも、モンスターには勝てなかったか。・・・考えてみるまでもなく、当たり前だよな(笑)。でも、モンスターと取っ組み合って、互角に戦う姿を、ちょっと期待したんだけどな。

■ 手塚のいきさつ

手塚が真司を呼び出した、とあるレストランに場面は移る。

《神崎邸》では、13年前に爆発事故があったという。それにより神崎の両親は死亡、士郎も重傷を負ったが、優衣だけは無傷だったという。それが何らかの関係があるのか、真司には疑問だったが、士郎を知る手掛かりには違いない。

ここで真司は、死ぬかもしれないのにどうして平気でいられるのか、手塚に尋ねる。
「『かも』ではない。俺の占いは当たる。
手塚は遠くを見詰め、それでも運命は変えられる、と呟く。運命を、ただ受け入れはしない。
真司は、もう一つ問い掛ける。何故ライダーになったのか、と。
「俺は、親友の代わりにライダーになった。
 ライダーになるのは本当はその男だったんだ。」
「で、その親友は?」
立ち去りかけたその足を止め、だが振り向きもせず、自身の苦悶する胸の内から絞り出すように、手塚は呟いた。
死んだ。
真司をおいて店を出る手塚。真司は、その後を追うことが出来なかった。

■ 浅倉の要求

日の光にまどろむ北岡に電話が入る。相手は浅倉だった。吾郎を人質に取った浅倉は、北岡に要求する。
「死なせたくなきゃ来いよ、他のライダーも全部連れてこい!
 ・・・イライラしてんだ。待たせるなよ?」
通話はそれで途切れた。どこに来いと言ってなかった為、行こうにも行けず、どうしていいやらわからずに北岡は苦悩の表情を浮かべる(一部嘘)
その時、玄関のチャイムが鳴る。北岡が出てみると、それはだった。

■ 手塚の試金石

地下駐車場のバイクの元に向かう手塚。そこに突然モンスターの気配が。真司もそれに気付き、急いで手塚の後を追う。
それを店員が目ざとく呼び止める。「お客さん、お会計。お連れさんの分も。
だが真司は伸びる手を振り払い、手塚の元へ急ぐ。ジョリ〜ぃ(誰?)
最初から予定の行動だったに違いない、とはその店員の証言。
(一部フィクション)

だが真司が到着するより先に、モンスター・ガルドサンダーの触手が手塚を襲う。
引きずり込まれまいと必死の抵抗をしつつ、その姿を確認した手塚。
こいつは・・・!
脳裏に蘇る忌まわしい記憶・・・苦悶する青年の姿、腕からピアノの鍵盤にしたたる血の滴・・・ここで死ぬわけにはいかない!
手塚はかろうじて変身し、ミラーワールドへ。その一部始終を見ていた真司もそれに続く。

手塚の記憶、おそらくは斉藤雄一。どこか病的な儚さが伺える青年で、しかもキーアイテムがピアノと、組み合わせると儚さ倍増で狙いすぎ。

というか、二人とも食い逃げ犯(笑)

■ 快傑ライアット

ライアっと参上、ライアっと解決。(サイテー)
うむ、ライアットを手に馬を駆る西部ライダーも面白い(ライダーちゃう)

ベタは放っておくとして。
変身はしたものの、ガルドサンダーの触手がまだ首に巻きついたままのライアは、厳しい立場に置かれたままだった。それを龍騎が断ち切り、解放する。
自由になったとはいえ、ガルドサンダーの猛攻は二人を圧倒していた。だが、ライアの激情はそれを圧倒する。いつになく激情に身を任せ、打ち込まれてもものともせずに向かっていくライアの姿に、龍騎は危惧を抱く。
ライアは、さながら「復讐の熱い風」が体内を吹き荒れているような状態だった。じきに「飛鳥ー!」と叫ぶかと思ったが・・・やれやれ、東映は特撮をナメているな(貴様だ)

次第にガルドサンダーがライアを圧倒し始める。龍騎はライアを落ち着かせようとするが、ライアは耳を貸そうとしない。
どけ!アイツは俺がやる!
龍騎を退け、「FINAL VENTハイドベノンを発動させるライア。ライアッカーが飛んでくる!(やめれ)
ガルドサンダーも真っ向から受けてたつが、軍配はライアに上がった。
ゆっくりと立ち上がるライア・手塚の脳裏には、一人の青年の姿が浮かんでいた。そこには達成感はなく、失ったものへの哀しい想いだけがとめどなく溢れるだけだった。
雄一・・・

■ ○○とは違うゾルダ

助けに行かない?何故だ
は、北岡の意外な言葉に戸惑っていた。唯一の拠り所だろう吾郎を、見捨てると、こいつは言うのか?
北岡の反応は冷たい。
俺がライダーとして戦うのは、自分の為だけなんでね。
 その一線を踏み外すと、お前達みたいに弱くなるんだよ。」
吾郎が、北岡の為に浅倉を探していたと告げても何の変化もなかった。いや、変化はあったというべきかもしれない。

本気で言ってるのか?
蓮の念押しに、北岡の感情が奔流となって吹き荒れる。
だったらなんだ!いいから帰んなよ!
 それとも・・・!

カードデッキを、机に叩き付けるように出す北岡。
「今お前となら、戦う理由はある
蓮は暫く間をあけて、カードデッキを取り出し、了承の意思を伝える。
そして二人は、ミラーワールドへと向かった。

そのミラーワールドへいく途中の、ライドシューター内でのゾルダのカメラアイ。機械的でイイ。しかし・・・あまり意味がある機能とも思えんな(笑)
メカ単眼なら、「びこんっ」って黒地にピンクの円形が出なきゃ嘘だよな。そういえば、無意味繋がりで耳部分に当たるチェーンギミックもあったな。こいつは無駄の宝庫だな(笑)

取り敢えず、今回はここまで。浅倉はちょっと休憩。


■ おまけ雑感

なんだかよくわからないが、ライアはまるで、-500点以下になるダメージを負って暴れまわる某ゲッターや、EXAMを発動させた某ブルーみたいだ(何の話だ)

随分繰り返しで使ったが、手塚はどう考えても元がパクリだよな(笑)。これで友が「ゴロウ」とか「ヌマタ」だったら致命傷だったが。
ここのところ、随分表に出てくるようになった手塚だが、遂に運命の「死」の影が自らの占いに・・・。でも、結局ナイトも・・・あ、一応「ヘビープレッシャー」は食らったことになるのか。あながち外れても無い。うむー。
しかし、雄一って、絵に描いたような、病的に線の細い男だな。こんなん、騒ぎのネタにしかならんのを、承知でやってるな。クウガから勢いづいちゃったから、もう止められないけど。止める気もさらさらないし(無いんか)

ぶっきらぼうに見えて、意外と真司とのやりとりを楽しんでいるんだな、は。しかし、こと蓮について言えば、本気か冗談かホントに判別できないからなあ(笑)。番組終わる頃には100万くらいいくかもな。
さて、前回の北岡との戦いは、まるっきりいいとこがなかったが、今回はどうなるか。楽しみだ。あのけったいな新コスも含めて。

主人公らしく、色んな奴に絡まっている真司だけど、北岡だけは蓮任せ。おまけに今回は殆ど聞き手だったから、あまり真司として印象的な行動とかがない。強いて言えば、蓮との借金問答か(笑)
龍騎としては、「手塚ー!」連呼かな。変身がスピーディでよかった。やりゃできるじゃん。

北岡吾郎・・・吾郎がどうして北岡の為にどんなことでもするのか、そこのところがどうしてもわからない。そして、北岡はどうして吾郎を助けに行こうとしないのか。気になりすぎ。早いとこ描いて欲しいね。もちろん色々想像してるけど。とても公表できないようなのとか(やめれ)

浅倉、今回は出番少な目だった筈なのに、印象的だよな、その全てが。というか、次回予告の映像が今から凄く楽しみなんだが(笑)。士郎と浅倉の関係、下のようなのだったら面白いよな。絶対無いけど。

それにしても士郎、何故手塚に新しいカードを?あのカード「SURVIVE」の能力は一体?こいつも出る度に読めない男だ。


■■■ 次 回 ■■■

さて!
次回はゾルダVSナイト。今度のナイトは一味違うぜ。
そんな緊張を余所に、士郎はやかん片手に焼きそばUFOを浅倉に差し入れ。
「3分待つのだ」「イライラすんだよ」
とほのぼのしい雰囲気の中、湯きりしながら
「ライア倒してよー」「んーオッケー♪」
という契約が・・・(一部フィクション)
ともかく!
そのライア・手塚のライダーになったいきさつが白日の下に。そして王蛇ライアを襲い、それを龍騎が助ける。更に、手塚が蓮に託したカードは、ナイトの姿を変えた!
次回、「月影のナ(削除)・・・っつーか、特撮アニメと悪食だなこいつは(ほっとけ)

【 龍騎第23話『変わる運命』 】

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