龍騎第23話『変わる運命』
(2002/7/7)
■ ゾルダとナイト

冒頭、復讐の風吹き荒ぶライアの顛末と、ゾルダVSナイト。

っつーか、銃弾弾いてるぞ、ナイト。こいつすげーな。

■ 最期まで拒絶した男

OP、CM後は、地下駐車場。戦いを終えた手塚と真司のシーン。

どうして手塚があそこまでムキになって戦ったのか訝る真司に、手塚はことのいきさつを話す。
ライダーになる筈だった男・斉藤雄一は、あのモンスターに倒されたのだ、と。
「あいつは、斉藤雄一という男は・・・
 最期までライダーになって戦うことを拒絶した。

ここら編の詳しい話は、また後で。今回、シーンの切替が激しいぞ、なんか。

■ 激闘は続く

ゾルダとナイトの激闘は続く。
互いの力量は五分。ナイトは、銃と剣という獲物の差を、巧みな技で回避していた。
僅かな隙を突いてゾルダの懐に飛び込み、一撃を加える。対するゾルダも、負けじとギガランチャーを構えるが、ナイトは「TRICK VENT」で分身を出し、標的を分散させる。
だが、互いに決め手を欠き、両者はいたずらに消耗していった。

■ 浅倉、駄々っこモード半開

一方、本当なら今頃、戦っている筈の浅倉は、誰もこないのでぶーたれていた。
なんで誰もこないィ〜。なんで誰もこないんだ!
まるで駄々っ子の様に、車に八つ当たりを始める浅倉。
「だから言ったんだ。俺を人質にしても、先生は動かない。
車内の吾郎が冷静に呟くが、浅倉は馬耳東風とばかりに、常備品の鉄パイプ(笑)で車を打ち壊し始める。
戦いたいんだよォ、俺はァ〜。へへっ。
更に破壊活動を続ける浅倉を尻目に、吾郎は脱出準備を始めていた。

ああ、浅倉はサイコーだな(笑)。駄々っこモード(出力:約50%)で、ここまでいったらもう、浅倉が可愛くて仕方が無い俺は重病。世間様は俺みたいな人間になるなよ、という反面教師ということで晒しもの(死)。
しかし吾郎ちゃんは、そこまで承知の上で、北岡に尽くすのか。この男は、一体何なんだろう?巷の下衆な噂も気になるが(よさんか)

■ 令子、取材に出かける

令子は浅倉の情報収集に行こうとしていた。約束通り、真司に連絡を入れようとしたが、真司の携帯には繋がらなかった。仕方なく令子は、一人出取材にいくことに。
「全くあいつは・・・
 『一人じゃ危険だ』とか良いこと言ったと思ったらこれだよ。
愚痴をこぼす大久保に、奈々子はしたり顔で頷きながら、こう呟く。
それでこそ真司君。

なんだ、真司君肝心なところでいつも通りだな(笑)。ちょっと安心した。奈々子ちゃんもそうおっしゃっておられるし。
しかし・・・令ちゃんはホントにかわいげの無いシーンばかりだな。サービス悪いし(またかコラ)

■ 手塚、斉藤雄一を大いに語る

真司と手塚は、公園の噴水の縁に腰掛けていた。

手塚は斉藤雄一に起こったことをつぶさに語る。
駆け出しのピアニストだった雄一は、ある事件に偶然巻き込まれ、右腕を負傷してしまう。おそらく、二度とピアノを弾くことの出来ないほどの、致命的な怪我を。
そこに神崎士郎が付け込んだ。だが雄一は、その為に人と戦うのは嫌だ、とそれを拒絶した。契約を拒絶した雄一を、ガルドサンダーが襲った。そして・・・。

雄一がライダーにならなければ、破滅する運命にあることを、手塚は予知していた。知っていながら運命を変えることが出来なかったことが悔しい。
雄一は、その運命をおそらく知っていたと手塚は言う。
「それでも戦いを拒絶したんだ。
 それを臆病と言う奴も居るかもしれないが、
 俺はあいつが誰よりも強いし、正しかったと信じている。
手塚は、雄一の信じた『正義』の為に、ライダーとなった。そして、変えられなかった運命を、変える為に。

真司はそれを理解したが、今の自分には、戦いを止めることが正しいことかどうかわからない、と素直に伝える。真司らしい、正直な言葉だ。

■ 吾郎の帰還

北岡弁護士事務所。蓮と北岡の戦いは、どうやら時間切れで痛み分け。

少しは出来るようになったか、と蓮を認める北岡に、は相変わらず。
お前が弱くなったんじゃないのか。
しかし北岡は、尚も自らを強いと断言する。
俺は自分が一番かわいいんだよ。他人の為の犠牲は美しくない。
 だから強いんだよ。

そんな北岡に、蓮は「最低だな」と言い残し、その場を去る。

北岡は落ち着かない様子だった。やがて玄関に向かって駆け出す。玄関ドアを開けようとしたとき、不意に玄関ドアが開く。目の前に立っていたのは、吾郎だった。
「ただいま。」
「吾郎ちゃん・・・」
うまい野菜を買ってきました。
何事も無かったかのように買い物袋を見せる吾郎に、北岡は安堵の表情を浮かべる。

さてその頃、盛大に暴れまわっていた浅倉は、漸く吾郎の脱走に気付き、怒りの咆哮を上げていた。
というより・・・吾郎ちゃんが逃げようとしている間、この阿呆は一体全体どこで暴れていたんだ(笑)。素敵すぎ。

■ 手塚、花鶏を去る

場面は変わって《花鶏》。ここでは、手塚が真司達と袂を別とうとしていた。

突然のことに面食らっている真司と優衣。
手塚はふと優衣に目をむけ、何かを言おうとしたが、そのまま去っていく。その後を追う真司。

真司は、もう少しいるべきじゃないか、と切り出すが、手塚は聞かない。占いで出た「手塚の死」を、真司は気にしていたのだ。
だがそれより、手塚には気になることがあった。
・・・神崎優衣から目を離すな

そこに戻ってきた蓮に、手塚は「SURVIVE」のカードを差し出す。
それは、士郎が手塚に、浅倉を倒せと寄越したものだ。何故、浅倉を・・・?と疑問を抱く真司に、手塚は浅倉との繋がりを教えた。
雄一が巻き込まれた事件の犯人は、浅倉だ。
手塚は、それと知りながら、士郎の思惑にはのらない、と言い、そのまま去っていった。

■ 焚き付ける士郎

浅倉のもとに、神崎士郎が現われる。思ったようにライダーと戦えない、と浅倉は文句をたれる。士郎は、浅倉にライアと戦え、そして倒せと告げる。
「ライア?・・・ま、ライダーなら何でもいい。
士郎に背を向けていた浅倉が振り向いたとき、そこに士郎の姿は既に無かった。

士郎登場よりも、浅倉が人に物をやるとは意外(笑)。というか、どこで手に入れてきたねん、あれ。

■ 真司の不安

翌日のOREジャーナル。
OREジャーナルに戻った真司は、令子が取材にいったいきさつを知らされる。落ち着かない真司。

ここでも奈々子ちゃんがグッジョーブ♪この娘サイコー。
令ちゃん心配のあまり、真剣に落ち着きの無い(変な表現だな←笑)真司君に対し、
いいの。わ か っ て る。
と耳に甘い吐息を吹きかける奈々子ちゃん。ドギマギ真司君が可愛いったらありゃしません(何を見とんじゃ)

■ 浅倉の痕跡・・・?

その令子は、山中でsmartをぬかるみにはまらせて立ち往生していた。
脱出を図る令子は周囲を調べるが、近くにあった古そうな建物に興味を惹かれる。そして、そこに一着のジャケットが無造作に置いてあるのを発見する。
それは、浅倉のジャケットと同じ・・・まさか!?

この時の令ちゃん頭脳。
や〜りほーぃ♪これで貧乏会社ともオ・サ・ラ・バ♪
おおお、令ちゃんの野心に火がついたかっ!
(出現位置不明のsmart特攻)

・・・なんつーか、俺んとこの姐御肌キャラって、何気に容赦無いな。ストレイツォみたいに(姐御ちゃう)

■ 士郎、手塚を罠にかける

町を徘徊する手塚の前に、神崎士郎が姿を見せる。

手塚の意志が翻らないのを確認した士郎は、斉藤雄一が、ライダーにならなかったことを悔やんで死んだと告げる。自分の為に戦うべきだったと・・・。
嘘だ!そんな筈はない!
手塚には信じられなかった。だが、頭ごなしに否定することも出来なかった。見事に士郎の罠にはまった手塚の前に、浅倉が姿をあらわす。
「こいよ。
 お前が戦わないなら、ここで俺が何するか、自分でも分からないぜ

ガラス戸の前の浅倉、ふと不安がよぎり、後ろの手塚に目をやる。
手塚はじっとカードデッキを見詰めていたが、やがて顔を上げる。その目を見た浅倉は、満足げに笑む。
二人は変身し、戦いの舞台へ・・・。

時を同じくして、優衣は何かの気配を感じ、戦慄する。不吉な予兆・・・何か、不安を助長した。

■ 王蛇との戦い

王蛇と対峙するライアの脳裏には、未だに士郎の言葉が渦巻いていた。雄一が、ライダーにならなかったことを後悔して死んでいった・・・?まさかそんな・・・
王蛇はそんな事はお構い無しにライアに打ち掛かってくる。ライアは、反撃に転じるほどの余裕も無く、王蛇の猛攻に堪らず倒れこむ。
「はぁ〜、手応えがなさ過ぎる・・・
つまらないと言わんばかりの王蛇が、不機嫌さを込めてライアに剣を振り下ろす!

振り下ろされた剣を、いつのまにか現れた龍騎が受け止める!
手塚!しっかりしろ!
檄を飛ばす龍騎を見て、王蛇の消えかけていた闘志が再燃する。
お前の方が面白い。
・・・ふざけるなーっ!
戦いを楽しむ王蛇に、怒りの叫びとともに、龍騎は斬りかかる。

■ 運命を変える

龍騎と王蛇の戦いが続く。戦いは長引くかに思われたが、王蛇の隙を突いた龍騎の足蹴が流れを動かした。だがそれは、王蛇側にうねる。
ADVENTメタルゲラスが横から龍騎に突撃し、龍騎を突き飛ばす。そこを踏みつける王蛇。

王蛇によってサンドバッグ状態の龍騎。堪らず倒れ込む。
「2枚あるぜ。どっちが好みだ?あ?」王蛇が、2枚の「FINAL VENT」をかざしてみせる。
「ふざけるな・・・!」だが龍騎は、立ち上がるのさえやっとだ。
「ふん。」
王蛇の選択は為された。「FINAL VENTベノクラッシュを放つ王蛇。
その攻撃を、避けるなり防ぐなりするには、龍騎は消耗しすぎていた。だが王蛇のキックが命中する直前、その龍騎をライアが突き飛ばし、身代わりとなった!
吹き飛ばされ、倒れこむライア。それに視線を落とし、王蛇は怪訝そうに呟く。
どういうつもりだ?

■ ナイトの救援

反対方向に倒れこんだ龍騎が、手塚の名前を呼ぶ。ふらふらと歩み寄ろうとする龍騎を捕まえて、容赦なくそれを殴打する王蛇
その間に、ライアの変身が解ける。
王蛇の猛攻を受け倒れる龍騎。そこにナイトが登場する。王蛇と龍騎・手塚の間に、ナイトが立つ。
手塚を連れて逃げろ!
それを受けて、龍騎は手塚を連れて逃げ出す。

王蛇は、その光景を黙ってみていた。
「ったく・・・こない時は一人もこない癖になあ
根に持っていたのか。
龍騎が無事に退いたのを確認し、ナイトは一枚のカードをかざす。手塚に渡された、「SURVIVE」のカードだ。カードをかざした瞬間、ナイトを中心に風が吹き荒れ始める。何が起こるのか、興味津々の王蛇。

■ 手塚の死

手塚を連れて現実世界に戻った真司は、手塚に語りかけつづけていた。
「お前は運命を変えるんだろ。運命に決められた通り死ぬのかよ!
その甲斐あってか、手塚は僅かに意識を取り戻す。だが手塚は、その運命の占いが、実は真司を示していたことを告げる。
再び意識が途切れる手塚。

その時、優衣の姿が・・・。真司に促され、救急車を呼ぶ優衣を、ガラス越しに見る手塚。だが、これ以上言葉を紡ぐことが出来ない。
遠のく意識の中、手塚は雄一に想いを馳せる。
「雄一、お前は後悔なんかしてない。今ならわかる。
 お前は俺の運命を変えてたんだ。
 そしてそれが、もっと大きな運命を変えるかもしれない・・・
  俺の占いが、やっと・・・外れる・・・
真司の腕に、手塚の重み全てが不意にのしかかる。その事実を受け入れられず、震える声で尚も呼びかける真司。
おい、よせよ・・・嘘だろ・・・な、目ぇ覚ませよ手塚・・・
だが、手塚の意識が戻ることはなかった。
真司の叫びが虚しく響き渡る。

■ 猛るナイト

吹き荒れる風の中、ナイトはゆっくりとベントホルダーを前にかざす。まばゆい光が一瞬きらめき、ベントホルダーは新たな姿を得る。更に風を煽るカードを、ベントインするナイト。
ベントホルダーから剣を引き抜き構える。ゆっくりと、風がナイトを包み、ナイト自身が一瞬光を纏う。
その瞬間、ナイトも新たな姿を得た。
威風漂う姿、二本のマントを風になびかせ、ゆっくりと王蛇に近づいていく・・・。


■ おまけ雑感

ああ、やはりというかなんというか、手塚、死んでしまったなあ・・・。もう少しいじれるキャラだったろうになあ。残念。
その最期は、かなり含むところがあるものの、真司君の哀しい叫びも手伝って、感極まるものがある。
それにしても、あの時の占いで見えたのが、実は真司君だったとはな。ちょっと捻ってみるのを最近忘れてたよ。いや、良い意味で騙された。

やはり、手塚と斉藤雄一、浅倉は繋がっていたのか。ただ、浅倉の方にはその認識が完全に欠落しているだろうな(笑)。あの男、無軌道だからなあ。
この斉藤雄一というキャラを描く為に随分時間を割いているが、割いただけのものはあった。ただ、どうしてあそこまで儚げな香りを漂わせる奴を使ったのだろうか。おかげで、またしても全国各地のソレ系(以下削除)
えーっと・・・
しかし手塚も評していたが、雄一ってのは確かに強いな。死ぬと分かっていながら、それを受け入れるなんて、俺にゃ出来ないな。は?お前にゃ期待してねぇとな?大きなお世話じゃーっ!(どんがらがっしゃん)

強いといえば、北岡の「強さ」理論もまた語られてたな。ちょっとだけ。というか、なんでそれが強いことになるのか、頭の悪い俺にはちーと理解できなんだ。北岡の「強さ」の定義は、どこか別の次元にあるのだろうか。
・・・というか、一連の話の流れで、この男の登場は何の意味があるのかね。いや、別に良いけどさ。

真司君が・・・最近怒鳴ってばかりでちょっと恐い。
そんな風には思われてないだろうけど、奈々子ちゃんも言ってる通り、今までの真司君らしさがなくなっていきつつあるようで、少し寂しい。所詮、戦士は重い宿命を負って戦い続けなければならない、というわけか。
真司君だけはちょっと違う、と思ってたんだがなあ・・・。
でも、最後の絶叫は、かなり来た。こういうのなら、別に構わない。

はなんか、全体にまんべんなく絡んでいる割にはチョイ役だったな。ゾルダとは痛み分け、手塚とは殆ど会話無し、龍騎の危機に駆けつけて、その猛りで新たな姿を纏うに至ったが活躍は次回(笑)とな。
それにつけても、このナイト・・・次回予告の専用マシンといい、やっとこ「ブルー」登場で今からEXAM搭載準備。危機に陥ると目が赤く光り、バーサークモードが発動する仕組み・・・
なんか、書いてて「ありそう」な気がして嫌だ。そんなベタなの・・・俺が許可する!でも、それは武装面ではゾルダに相応しい気もするな。

浅倉に接触する士郎、というのが先週の次回予告から楽しみだったんだが・・・士郎がやかん片手に差し入れに来るわけじゃなかったんだなあ。わかってないよなー(お前だ)
しかし、浅倉のインスタント焼きそば(多分)は、どうやって手に入れたんだろう。買うのか?・・・い、いいかも!
168円とかで、細かい8円をあちこちのポケットから探しつつ、遂には「イラつくンだよォ!」とかわめきながら、168円きっかりレジ棚に叩き付けて去っていくんだな!
でもって、数分してから戻ってきて、「湯だ」とかいって突き出すのな!
それに対する店員には、小柄でショートヘアで鳩胸の割にサイズは小振りでスラッと伸びた健康的な白い素脚を持ち、ついつい力いっぱい抱きしめたくなるような娘が半泣きで応じるのを希望(誰が貴様の煩悩吐け言うたか)

ところで。
ナイトの新しい姿がお披露目されたということは、次回は王蛇ボロクソにされるということでしょうか?おお、そいつは豪気だ!うぬの未熟、その身をもって知れい!(そりゃ「鬼」だ←すげーベタ)


■■■ 次 回 ■■■

さて!
次回はなんだかよくわからない展開を見せるぞ!
契約者がいなくなったエビルダイバーはどうなるのか?
手塚が死んだことや諸々が自分のせいじゃないかと思い悩む優衣
北岡から浅倉に乗り換える令子・・・元々乗ってない気もするが(笑)、おかげで北岡号泣だぞ。この男泣かせめ。っつーか泣くなよ北岡・・・。
そして、手塚の死のお陰で、真司君もまた意志がぐらつくか?しっかりレールを敷いてやれ、!というわけで試練の二体攻撃!たまらずナイトは新たな姿に。おろしたてだ。マシンも新調したんだ。あはははははは(壊)
次回!「仮面ライダー、蒼いボディ〜・・・目があんまり見えないんだよな、こいつは(死)。っつーかネタ切れか貴様(余計なお世話だ)

【 龍騎第24話『王蛇の秘密』 】

トップ > 仮面ライダー龍騎 エピソード一覧