ある夏の日のOREジャーナル。大久保が令子に見せた一枚の見合い写真から、全ては始まった。
興味半分でお見合いする令子は、相手の蔵井に看破されて御破算。その帰路、令子は何者かがつけているような気配を感じた。
「ストーカーですって!」
それを聞いた真司はその夜、令子を尾行する男に襲い掛かるが、逆につき飛ばされて気絶する。男は、北岡に頼まれて花束を令子に渡そうとした吾郎で、ストーカーではなかった。とすると・・・
急いで令子の住むマンションに駆けつけた真司達。偶然令子を見掛けたという蓮も合流て捜索するが、令子の姿はどこにもない。真司達は一時休戦・協力し、犯人究明と令子の捜索をすることに。
真司はまず、令子の見合い相手・蔵井を疑う。奈々子をお見合いに出し、尻尾をつかもうとしたが、真司と北岡が下らない言い合いをしている間に奈々子の姿を見失う。
今度は優衣を見合いに出させて蔵井の家を捜索させるが、令子も奈々子も見つからない。そこに隣の住人・竹内真理が苦情を言いに来る。その時優衣は、竹内のネックレスが令子のものと同じ事に気付く。
蔵井にもアリバイがあった。怪しいのは竹内か?
協力体制を解いた三人だが、結局竹内の元に合流してしまう。だが、また真司と北岡が下らない言い合いをしている隙に竹内の姿が消える。急いで後を追う三人だが、竹内はシールドボーダーに襲われてしまった。三人は変身してミラーワールドに向かう。
龍騎はそこで、別のモンスター・ソノラブーマを見つける。その向かう先に、令子と奈々子の姿が!三人の協力体制でソノラブーマを撃破、令子と奈々子の救出に成功する。
騒動に関わった男女3人ずつは、食事会を催す。そこでも真司・北岡・蓮の関係は今まで通り。
全体のテンポが軽妙で、動きにキレと味がある。キャラも崩れてない。一名を除いて(笑)
全編通してにじみ出ているこの『ベタ』な展開は思いっきり好み。いっそこのまま・・・とも思うが、まあ数話程度なら、だな。
「ギャグやりすぎ。ふざけんじゃねー!」という人もいるだろうが、息抜きは必要だということで。ほれ、直前のハリケン(巻之二十六)もいつにもましてギャグだったし(笑)
ま、穏当にな。
3人のライダーの個性が、微妙なバランスでうまーく盛り込まれていた感じ。
真司君は、いつものドタバタでギャグメーカー。・・・主人公のすることじゃない気もするが(笑)、真司君らしさではある。
蓮は、いつでもクールに。騒がしい二人に囲まれていても、スタンスを崩さない辺りが蓮らしさ。北岡と真司君に対するツッコミなんか、「らしい」台詞すぎて悶絶してる人多数(どこで?)
北岡は女好き(というか令子に惚れてる)なのと、ヘソを曲げると真司君と結構同レベルな点が、キャラを深めた気がする。こんなんで深くせんでもえー気もするが(笑)
あと、全体通して北岡はどこか妙に可愛い。
三人体勢のお陰でコントが充実。
『夜の公園での共同戦線締結』
『車内での言い合い』
『対シールドボーダー一回戦』
『変なおじさんがいるー!』
『カレーライス』
『竹内宅に集まる三人のセールスマン』
ラストはタイ料理店で、女性陣三人を交えての晩餐。
他にも、真司君と蓮の『料亭の壁際』『双眼鏡』がある。全部書き出すとそれぞれが見所だな。
因みに、三人が竹内真理にセールスしたものは・・・
蓮・・・花鶏のカップ&ソーサー
真司君・・・花鶏の鍋
北岡・・・弁護士である自分
って、ちょっと待て北岡!それ、法に抵触するんじゃ・・・?って、だから悪徳弁護士なのか。妙に納得(すな)
「惚れた女にゃ弱い」という哀しい男のサガを垣間見てアナザーディメ(削除)
真司君へのツッコミ「小学生か(父親か)お前は!」はナイスな台詞で印象的。コメディだなあ。
・・・というか花束ぐらい自分で手渡せ。受け取っては貰えないだろうけど(笑)
可愛いのが、真司君から令子の見合いを知らされて「令子さんが、見合い・・・?」と動揺したり、一時休戦で共同戦線を持ち掛けられて「別に友達になるわけじゃないからな?」と釘を刺したり、最初の対シールドボーダー戦で、変身前の真司君の台詞を根に持って、全く手を貸そうとしない北岡。どっちが小学生だ(笑)
あと、謎の女装と倒立は、意味が分からないが愉快なので問題なし(ええんかい)
令子の為に、普段は進んで関わろうとしない真司君や蓮と共同戦線を組んだり、奈々子ちゃんを真剣に見張ったり、蔵井のアリバイを調べたりするのも、やっぱり可愛いよな。締めのシーンでも、
「俺は何だってするぜ、令子さんの為ならな。」
なんてサラッとぬかす。でも蓮に茶化されてちょっとうろたえたりするのが余計に可愛かったりする。
そんな北岡に、令子もちょっとくらいは気がいったりしてな。次回が楽しみ。
真司君は最初から全開。エアコン修理→バランス崩す→無事着地『10.0』→放物線を描くバケツが後頭部直撃→昏倒・足だけ覗く、ってこんなベタベタな絵、俺は大好きだ。
今回はいつにも増して、北岡と真司君の言い争いがある。しかも殆ど令子がらみ。何故か令子のことになると必要以上に力の入る真司君。かなりしつこく描いていたが、実はそういう事か?(どういう事だバカチン)
真司君の思い込みの激しさ、言い換えれば『単純さ』も、今回特に強調されている。竹内はともかく、蔵井は結局ぬれぎぬだったわけだから、真司君はちょっと酷いよ。蔵井のキャラもアレだから仕方ないけどさ(笑)
そんな真司君が解決の糸口を見つける辺り、三枚目でもやはり主人公。
ソノラブーマを倒したのを確認した後、令子と奈々子のところに歩み寄るシーンで、変身したままなのを思い出したのか早足でフェードアウトする龍騎の姿がコミカル。
最後の食事の席でも、お調子者で三枚目なとこが徹底されていて良い。特に、優衣ちゃんが蔵井にふられた、なんてことも優衣ちゃんにも聞こえるように蓮に耳打ち(既に耳打ちじゃないな)して、優衣ちゃんににらまれるシーンが面白い。
蓮の今回の基本スタンスは『クール』。・・・というかツッコミ三昧だった気が(笑)
蓮が、少し様子のおかしい令子のあとをつけていたことから、今回の騒動に巻き込まれたわけだが・・・少し引け目もあったかも。御都合主義的な匂いがプンプンだが、まあいい。
しかし・・・以前小学生を尾行して雪に降られていたこともあり、いつ誰かに通報されてもおかしくないのは実はこいつでは(笑)
絡んでいくシーンは、北岡相手が多い。「まさかおまえが桃井令子に惚れていたとはな。」とか「惚れた女の前でカッコつけたいわけだ。」とか、蓮は揶揄が多いな。
というか、後者はお前が言えた義理か(笑)
後のシーンでは、やはり竹内宅にやってきた時かな。相変わらず営業口調が板についているところや、「いないぞ!」の直前にちょっと眼鏡を上げる仕種とか、蓮は妙なところに凝るのが良いな。
レギュラーキャストはそれぞれ見せ場を与えられてた今回、当然、女性陣の出番はしっかり。
お見合いとしては、事の発端なのに令子が一番インパクトが薄い。サービス面でも相変わらずだし。その点で奈々子ちゃん・優衣ちゃんは和服というハンデを背負っているのに少しでもサービスしようとして涙ぐましい。見習え令子(演出の問題だっつの)
「お見合いの経験がいつどこで役に立つかわからない」からお見合いするという令子。相手の意志は気にしない、ある意味でリアルな『ジャーナリスト』だが・・・
ま、今回次回とギャグだし、あんまり気にせずにいよう。
「良い男、いないかなあ」
って台詞はお見合いの後の台詞。ということは、少なくとも外見で判断しているわけじゃない。令子が関わった男達は、まがりなりにもファンがつくほどの美形ぞろい。じゃあ中身かというと・・・どうかなあ?
相変わらずこの娘はいいよな。あそこまでキャラをキメてこられると、もう何も注文する必要が無い。
「あなたにはシンパシーを感じます。本気ですね?この見合い。」
との蔵井の言葉に、黙って冷酒を手に取る奈々子ちゃん。たじろぐ蔵井が愉快。
そしてそのまま奈々子ちゃんできあがり状態。和服からだらしなく伸びる脚が意外にセクシー♪
そのままお見合いは御破算。その帰路、和服のまま酒を片手に街を徘徊する奈々子ちゃん・・・なんというか、いつぞやの『あぶない刑事』の浅野温子を見てるみたいで懐かしいやらおかしいやら(笑)
キャラが思いっきり崩れた印象がある優衣ちゃん。前回の「もー嫌!」は伏線だったのか(どんな伏線やねん)
お見合いに駆り出された優衣ちゃんだけど、拗ねる蔵井に「お付き合いさせてください」と三つ指をついてみせて蔵井を有頂天にして、蔵井のマンションに潜入成功。意外とノリノリ(笑)
蔵井のマンションでの大暴れっぷりは凄まじい。令子と奈々子ちゃんを探してあっちこっちへ縦横無尽(縦?)・・・は、良いんだけど・・・そんなとこには居ないぞ、っていうとこまで探すな優衣ちゃん(笑)
ここらの展開が凄いベタで割と好きなんだけど、崩れ方が酷い。それともこれが素?それなら構わないけど(ええんか)
竹内真里なるオバサンとのやりとりも良い。深刻なシーンより、こういうシーンの方が生き生きして見えて魅力が増すな、優衣ちゃんは。やりすぎてる気もするけど。
一件落着後の食事風景では、真司君の余計な一言に膨れっ面を披露したり、北岡の思わせぶりな「はい、アーン♪」に乗せられたり、さては例の『優衣ちゃん奈々子ちゃん化計画』が本軌道に(そんな計画もともと無いわ)
今回、未登場のキャラは浅倉と士郎。士郎はともかく、浅倉は関係ないところでも良いからチラと出しても良かったかな。
ラストシーンで、背中向けてカップ焼きそばに湯を注いでいる姿で引き、とか。
うーん、惜しい(阿呆か貴様は)
今回は【シールドボーダーVS三人ライダー】【ソノラブーマVS三人ライダー】。結局シールドボーダーは逃走した模様。
最初はシールドボーダー戦。変身から「小学生かお前は」で笑える。
ミラーワールドに突入してからも、シールドボーダーにいい様にどつかれている龍騎を静観しているゾルダ。
「どーせ俺は頼りないからな。」
変身前の真司君の台詞を根に持っていた(笑)。真司君も言ってるけど、「いい大人がひがむなよ」って感じだ。
その場はゾルダのギガキャノンでシールドボーダー逃走。ここもベタで、ナイトはすぐ察知したのに龍騎はギリギリで気付いて「おわあっ!」とへっぽこな避け方をする。軽妙なアクションが実に愉快だ。
愉快といえば、シールドボーダーも『台詞のない戦隊怪人』って感じで妙に愛敬がある。ワイルドボーダーと同じ系列の奴になるのかな。何かと印象に残る奴だ。
もう一つはソノラブーマとなっているが、最初はシールドボーダー。今度は胸部の盾を使ってライダーの攻撃を寄せ付けない。マグナギガにもああいうの無かったっけ。
ここで真司君がソノラブーマの気配を感じ・・・って、いつものモンスター接近音じゃなくて、もろセミの鳴き声じゃねーか。無茶苦茶季節感を感じさせるな(笑)
真司君、そいつがひょっとしたら奈々子ちゃんを狙っていたのではないかと考える。奈々子ちゃんの見合いの時のモンスターの気配ってのが、実はこいつ。そしてその考えは「ビンゴー!」に繋がる。
でもって今回一番の見せ場、ソノラブーマを三人が協力してぶっ飛ばすシーン。そこまでしなくてもいいじゃないか、というくらい容赦ない上に息ぴったり。
現実世界から、龍騎がソノラブーマを鏡に向かって蹴飛ばすと、ミラーワールドに吹き飛ばされたところをゾルダがギガランチャーで狙い撃ち。火だるまになりながら吹っ飛ぶソノラブーマに、既に準備万端整えていたナイトの飛翔斬が炸裂。こんなん、息が合ってなきゃ絶対出来ないぞ(笑)
いや見所満載だな、今回はアタリだ。ある意味で(どんな意味や)
今回の話の発端を作ったのが、いつも「おまけ要素」なOREジャーナルのシーン。でも、話そのものが「おまけ要素」なので、扱いはあまり変わってない(笑)
大ちゃんが知り合いに頼まれて持ってきた「暑苦しい」奴・蔵井忍の見合い写真だが、あれで「暑苦しい」はちと可哀相な気がするな(笑)。放送当時の季節には合うが・・・
あ、だからわざわざ他でも『夏』を強調していたのか?(違う)
というか『蔵井』って名前の付け方、ベタ過ぎだよなあ。ドラえもんの『出来杉君』みたいで(笑)
エアコン直らず、扇風機大動員の室内で、汗だくでかき氷を食う一同の絵が季節感いっぱい。朝から体感温度が上昇した気がする(笑)
さて!
なんとなんと、今回の『お見合い』は次回の『婚約』の前フリだったのだ!でもっておそらくこれも全編ギャグっぽい。わんだほ〜ぅ♪
いやもう、なんというか、ここまでやってくれると逆に惚れちまうぞ井(削除)
OKOK、こうなりゃ付き合ってやろうじゃないの!
次回!『弁護士の許婚 三代目・姐』に乞うご期待!・・・三代目?(死)