龍騎第32話『秘密の取材』
(2002/9/8)

真司は実加の元にいた。実加は、あの悪夢の日、そばにずっといてくれた浅倉を、自然と自分を守ってくれた人として、頼っていたのだ。少なくとも、実加には浅倉の存在が必要なのだ・・・真司はそう考えるが、蓮はそんな真司の考えに顔をしかめる。

突然のモンスターの気配に真司は、実加がバズスティンガー達に狙われていることを思い出す。だがその気配は、浅倉の契約モンスター達だった。実加の病室のカーテンを閉めようとする真司。だが実加はそれを拒否する。「来てくれた」と言って笑む実加の視線の先には、木陰でこちらを伺う浅倉の姿が・・・

だが浅倉も限界だった。ベノスネーカーが浅倉に襲いかかろうとしたその時、花を摘んだ実加が浅倉の前に立つ。そして、実加はベノスネーカーに傷つけられ、倒れる。だが気丈にも、浅倉に花を手渡すまで気を失わずにいた。
手にした花を不思議そうに見つめる浅倉は、バズスティンガーの気配を感じ取る。
その花を無造作に投げ捨て、変身する浅倉。実加の元に駆けつけた真司の浅倉を見つめる目には、怒りが宿っていた。

バズスティンガーと戦う王蛇の元に、ナイト、そしてゾルダが次々に現われる。そして、それぞれの必殺技でバズスティンガーを撃破する。
3つの魂を狙う浅倉の契約モンスター、それを邪魔するダークウイング。だがそこに、ドラグレッダーが現われ、ダークウイングを駆逐、浅倉の契約モンスターは難なく魂を食らうことに成功。
龍騎は、不思議な目で自分を見つめる王蛇に、フェリーの中でのことを問う。だが王蛇は、実加のことを囮としか見ていなかった。
目的を果たし、王蛇は去っていく。それでも、真司は実加には浅倉が必要だったと呟く。そんな真司に蓮は、「だが浅倉は誰も必要としていない」と諭す。

帰路につこうとした真司の前に、めぐみが姿を現す。その口から出てきた言葉に、真司は狼狽する。
「見たの。あなたがガラスから出てくるところ・・・」


■ ピックアップ
■ トップブリーダー・浅倉威

浅倉とモンスター三馬鹿トリオの関係が楽しい今回、浅倉のトップブリーダーぶりが遺憾無く発揮されていた・・・というか、トップブリーダーは普通ペットに襲われたりしない気がする(死)

今回も冒頭が最高によろしい。
泳いで港まで戻ってきた浅倉を、
ゴハンゴハーン!(ダイばん)
おコメたこうよー!(ゲラちー)
電気ガマもあるよ(ベノやん)
と、行儀良く窓から顔を出して、手にした箸で茶碗を叩くその仕草が実に可愛い。浅倉もそんなペット達を見て、思わず頬を緩ませる(盛大に違う)

三馬鹿トリオの中では、一番長い付き合いのベノスネーカーとのやり取りに力を注いでたな。中でも「まだだ!」のシーンは、あそこを某どうぶつ奇想天外とかでよくやってるワンちゃん待て対決にアテレコしても違和感なし。

浅倉の台詞も、その全てが単独で浅倉威を彷彿とさせる見事なもの。
「モンスターが現れるのが先か、それとも俺が食われるか・・・
まだだ!まだ待てる筈だろ、お前ら!」
「これが片付いたら、真っ先にお前をぶちのめしに行ってやるぜ
「ああ、囮に使ってたアレか・・・それが?
どうよ!?
これだけの台詞で主役食う浅倉が、人気が出ないわけが(飽きたので略)
特に、モンスターとの危機的状況を完全に楽しんでいる最初の台詞、これこそ浅倉威よ。サイコーだな、こいつは。もう何も言うべきことはない。

で結局、実加ちゃんを助けたのはバズスティンガーをおびき出す為。自分の為さハハハン♪実加ちゃんに手渡された花を見ても「なんだこれは」と不思議な顔。丁度モンスターが現れ、
んー・・・来たか
と不敵に笑み、花を無造作に捨てるその態度。前回の話で、「改心か?」と内心ビクビクしてたが、ますます浅倉の魔性に囚われてしまった。妙に嬉しい(変態か貴様)

最後に実加ちゃんの病室に目をむけてから立ち去っていったのは、
「これでお前に用はない・・・」
という感じだろう。
2週待たされた甲斐は充分にあった。予は至極満足じゃ(予?)。

■ お人好しな真司君

お人好しというか・・・それでも僅かな可能性を信じていたこの真司君、主人公らしいと言えないことも無いけど、ちょっと学習能力がなあ。
いや、それが真司君の魅力なんだろうけどね。

冒頭で真司君が実加ちゃんの見舞いに来てるシーンで、ちょっと感心してた。
俺、真司君は『実加ちゃんがバズスティンガー達に襲われる』ことを警戒しているんだと思ってた。でも実際は違ったんだよなー(笑)

今回の真司君、実にいいことを言う。
死んでも良い奴なんて、いないんだよ
良い事言うじゃねーか。
立派に主人公してるぞ。未だに、僅かな望みを浅倉に対して抱く辺りがおめでたいけど(苦笑)
その割には、平気で花を捨てていく浅倉を憎悪の目で見たり、どうも行き当たりばったりな・・・ってそりゃ俺のことじゃん。こりゃ参った(勝手に参れタコ)

結果的に浅倉を助けた形になった上、浅倉は実加の事を囮にしか見てないとキッパリ。立場が完全に無くなった真司君は、立ち去っていく浅倉を見ながらこうブツブツ呟く。
実加ちゃんには浅倉が必要だった・・・
ここがちょっと、真司君の自己弁護に聞こえちゃった俺は、ちょっと人に道徳がどうとかいえた義理じゃ無い気がした。でも言うけど(死)

■ 真司君を心配する蓮

なんだかんだ言って、結局真司君のことが心配なんじゃないか。こーいつう(死)

花鶏では、ババアの発言に突っかかろうとする真司君に釘を刺す。浅倉が事件を起こしたんじゃない、と主張したって話がこじれるだけ。蓮らしい考え方だ。

そして、実加ちゃんにつきっきりの真司君の元に再度向かう蓮。「交代だ。お前が浅倉にやられちゃ困るからな。」とか言っちゃってるけど、気が気でなかったんだろ?え?フハハハ照れるな照れNASTY VENT

向きになるとこが可愛いんだよな、蓮はSTRIKE VENT

いや、それはともかく。
真司君が浅倉を見殺しにしないと決意したのを聞いて、蓮は渋面。でも、それを真っ向から否定したり反対したりしないのが蓮らしい。真司君がそう言い出したら聞かないって知ってるからな。
でも、結局王蛇にまた裏切られて立場の無い龍騎を見て、ナイトため息(笑)
いや・・・というかダークウイングに食わせろよお前。

最後は真司君に「だが浅倉は誰も必要としていない」とスッパリ諭して締め。

■ 皮肉る男・北岡

うむー、今回はほとほと北岡らしい。さすがだな。
あれだけの雨の中で、わざわざ車を降りてまで言うか?って台詞なんか、特に北岡ならではのもの。
でも、言葉だけだと身悶えしたくなりそうな浅倉の台詞に、何も返さない辺り、ちょっとわかってないかな。あそこで何か一言なり欲しいと思うのは俺だけか?ただ、その一言、俺の中でベタなのが軽く十数個ほど候補に上がるのが問題だな(笑)
だからこの一言を避けたのか(関係ない)

で、王蛇の戦いにも介入した北岡だったが、真司君が浅倉にプレゼントするのを見て舌打ち。
ったく・・・折角のチャンスだったのに
いや・・・というかお前もマグナギガに食わせろよ。何を遠慮することがある?分からん奴等だ。

■ 証拠隠滅・士郎

令子は、士郎がアメリカで師事したという教授の元を訪ねたけど、いざという時に教授は姿を消してしまう。その背後の鏡には士郎の姿、そしてその使い魔・ガルドサンダーが・・・。
あーあ、おまえがしゃしゃり出てきたせいで死んじゃったんだぞ。生半可なジャーナリズムで殺人の片棒担ぎか、いい気なもんだ。だから出てこなくていいっつってんだよ、サービス悪いし(結局それか)

しかし士郎・・・なんだって、嗅ぎまわっている令子ではなく教授を消したのだろうな?というかガルドサンダーも複数いるのか。或いは手塚の奴の仕留め損ねか?うっわヒサーン。


■ その他つまみぐい
■ 実加ちゃん

浅倉との関係、納得。考えてみれば、浅倉の目的を考えればその行動は予想できたな。
そんな浅倉も実加ちゃんにしてみれば、やはり自分を守ってくれた男。これで浅倉がタキシードアラビアンな扮装してたら文句ないんだがな(おおありだ馬鹿野郎)

それにしても・・・艶っぽいおにーさんに守ってもらっちゃったよなあ実加ちゃん。スタイルが良いしミステリアスな雰囲気が妙に色っぽいし、ビーチクのサービスあるし(笑)、そりゃもう、実加ちゃんでなくても、ねえ(何が「ねえ」か)

花を摘んで浅倉にあげようとするシーンでは、ベノスネーカーに襲われて一度は倒れるが、気丈にも立ちあがり、浅倉に花を手渡す。そして、手渡した瞬間に気を失い倒れる。うむー、ここまで慕われれば文句もないだろうけど、浅倉じゃあねえ(笑)

今後実加ちゃんは、親族に引き取られるんだろう。浅倉のことをずっと「タキ(削除)」か「月影の(削除)」と思いながら(思わんわボケ)

■ 場所はどこ?

実加ちゃんが入院している病院は、一体どこにあるんだろうな?
確か、フェリーの事故って四国近海じゃなかったっけ・・・普通は近隣都市の病院だと思うけど・・・
北岡、ホントに仕事か?
、バイクで四国か?
一番の問題は浅倉だな。なんであのフェリーに?謎。

殊更にどうでも良い事柄だな(自滅)


■ アクションパート

今回のメインは、【三人ライダーVSバズスティンガー】。浅倉と三馬鹿達のやり取りは、アクションとは違うからなあ。あと、魂争奪戦もCGだし(笑)

ただ、バズスティンガーに注目するにしても、前回ほどの強さが見受けられない。前回より有利な布陣なのに・・・前回より腹が減っててパワーが出なかったか?

バトルの開始時、王蛇ナイトの最初のやり取りがたまらない。もう仮面の下の素顔まで見えるようだ。プロだねプロ。
バズスティンガー達と戦い始める王蛇とナイト。その王蛇に銃撃。見れば高台にゾルダ。お前、高いとこ好きだな。ははぁ、さては高いところが好きな、サルじゃない方(ギガランチャー炸裂)
・・・じゃあサル(ギガキャノン炸裂)

冗談の通じない奴め・・・
戦いは王蛇の『FINAL VENT』に反応してバズスティンガーが防御陣を敷く。それを見てナイトとゾルダも『FINAL VENT』『SHOOT VENT』。さすがの防御陣もこの破壊力の前にいとも簡単に爆発四散。も少し魅せてほしかった。

で、3つの魂を三馬鹿トリオが急襲しようとしたところで、「ダークウイング!」と邪魔するナイト。それを更にドラグレッダーに邪魔させる龍騎
今だゴー!と三馬鹿がパックンゲラちーの食事方法は、思いっきり吸い込むんだそうだ(笑)
問い掛ける龍騎に対し、「それが?」と言ってそのまま立ち去る王蛇。ため息のゾルダとナイト。たたずむ龍騎。ありゃりゃん、やっちまったー♪って感じか?


■ 今回のOREジャーナル

奈々子ちゃんめぐちゃんの間には、ライトボードの敷居が出来た。ベタ。

大久保編集長真司君とのやり取りも相変わらずな関係だな。
「取材って、何の取材だよ」
「それは・・・ヒ、ミ、ツ♪なんて」
「ハッハッハー秘密かー、ってバカヤロー!
もう、この先輩にしてこの後輩あり、だ(笑)

それを聞いてためぐちゃん、自分も「ヒミツ」の取材に。というか大ちゃん・・・あの位置から付箋紙の手書きメモが読めるのは凄いぞ。ウルルン効果か?(何の話だ)
しかし、めぐちゃんが「ヒミツの取材」とか言うと、妙に期待しちゃうよな。装束はかなりサービスカットされたけど。ま、令子のことを考えりゃ十分だよ十分。

というか、真司君ってまだ正社員じゃなかったんだ。めぐちゃんは正社員なのに。立場ねー(笑)

■ 今回の花鶏

準備中か閉店後かの掃除風景。真司君が床拭きとか雑巾がけ。ババアは新聞読んだ後「アマゾン特集」を見に二階へ。なんでアマゾンに拘ってるんだろう・・・?
でも、久々にちょっとババアらしくて良かった。

優衣ちゃん・・・どんどんヒロインの立場がかき消されてるな。元々なかったけどより一層に。


■■■ 次 回 ■■■

さて!
どうやらめぐちゃん真司君の秘密を追うキャラらしい。フム、それはそれで面白い。いざという場面で、真司君はどう対処するのか?
そんでもって、の戦う理由に急変!どうする、アイ(違うので削除)
というか、最初のアレはなんだったんだ?TVスペシャルの予告の方が凄すぎて次回予告吹っ飛んじゃったよ。おお、あれがウワサの白馬の王子(古)
与太はともかく次回!「城戸真司は燃えているか・・・・?!(ルパン○世ジングル)、お楽しみに!
ぅあっし〜むぉとに〜ぃ(以下略)

【 龍騎第33話『鏡のマジック』 】

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