龍騎第36話『戦いは終わる』
(2002/10/6)

小川恵里の意識が回復した。
だが、それを知らない蓮は、次の戦いを求めていた。護送される浅倉を、助け出してでも戦おうとしていた。それと知った真司と優衣は蓮を追う。

メタルゲラスを使って脱出した浅倉に、蓮は近づこうとする。だがそこで優衣が恵里の事を告げる。それを聞いて蓮は、恵里の元へと向かう。だがその目には、喜び以外の何かが暗く渦巻いていた。

躍り掛かる警官達を次々となぎ倒した浅倉の前に立つ真司。両者は戦い始めるが、その戦いにタイガが割って入る。不意をつかれた王蛇はデストワイルダーによるダメージが酷く、気を失う。それを見たタイガは、そのまま止めも刺さずに去っていく。
「待ってくれ!」
龍騎の声にも、タイガは何の反応も示さない。
浅倉は気を失った状態で警官隊に再逮捕される。

恵里の病室。手の傷を見て一瞬躊躇する蓮だったが、室内に入る。
そこには、確かに意識を取り戻した恵里がいた。
「ごめんね、心配かけて・・・」
恵里を抱きしめる蓮。戦う理由は、もう無くなった・・・


■ ピックアップ
■ 浅倉威の大脱走!

またもやってくれたぜ浅倉威!もう真司君がどーとかがどーとか言ってるなんてテメーらダメすぎって感じですわ。いやマジ(貴様が一番ダメやんか)

前回再逮捕された浅倉は、またも関東拘置所に護送されることに。いつぞやのフェリーで行方不明になったっぽい報道陣も多数詰め掛け、さながら遅まきのお彼岸という様相(やめれ)
刑事の悪態にも動じず「楽しみだな。そいつらが俺と遊んでくれるわけだ」と余裕かつ不敵な笑みを浮かべる浅倉。あの場にいた刑事でなくても、こんなことを言ってたと知れば、みんな浅倉を憎むに違いない。これこそ浅倉の真骨頂。

護送では、浅倉の拘束は厳重を極めた筈なんだが、随分簡単に前屈み出来たり、足蹴で窓を覆う新聞紙を破ったり出来る。まあ、普通はそれくらい動けても問題はないんだが、浅倉が相手では甘い甘い。
いや、ここもさすが浅倉というべきか。厳重な拘束をものともせずに跳ね除ける驚異的能力、と賛美するのが筋だな。フハハハハ!イイ感じだな(またか)
この脱走にはメタルゲラスを使ったんだが、カードをどこに隠していたのか全く不明。ついでに、なんであれでゲラちーが出てくるのかもイマイチ不明。うむ、さすが浅倉、ブラベスト!(?)

ゲラちー大暴れにより護送車を奪った浅倉、そのまま先導のパトカーの前に出てブレーキ、パトカーを足止め。カードデッキを奪い取ろうとする浅倉に、勇敢に銃を突き付ける刑事だったが・・・浅倉に睨まれて立ち往生。駄目じゃん。
もう終わりか。もっと俺を楽しませろ。
浅倉は刑事を殴り飛ばし、デッキを取り返すとけたたましく笑い、護送車で悠然と去る。イカスー!
ここも浅倉を賞賛すべきだな。ひと睨みで相手を竦ませるその眼力。テレビ前の奥様方も釘付け(なるかい)

護送車で逃走する浅倉、それを追う、更にそれを追う真司君と優衣ちゃん。ついでに令子めぐちゃん
浅倉の前に2台のパトカーが突っ込んでくる。もう、2台という時点で展開がお約束に過ぎるが、ここもさすがは浅倉というべきだな。悠然と直進する浅倉に、パトカー2台が道を譲る。浅倉の前に道が出来るってカンジだな。

逃走劇は、突然のパンクで終わる。車を捨てた浅倉は、そのまま去っていこうとする。ここでの余裕の立ち居振舞いを見れば、この番組が浅倉威でもっていることは『クイズ百人に聞きました』で50万人が証言するに違いない(人数あわなすぎ)
背後で蓮と真司君・優衣ちゃんがひと悶着してるシーンで、浅倉の高笑いが響く。しかし浅倉は立ち止まったりせず、真っ直ぐ歩いて行く。どこに行くんだかサッパリわからんが、それが浅倉威よ
その浅倉に、別働隊の警官達が突撃。しかし浅倉、これを文字どおりバッタバッタとなぎ倒す。仮面ライダーだけに(極寒の為削除)
八人くらいを倒したところで真司君登場。「浅倉〜!」との怒号に、「ぃやるか?」とひと睨み。っくー!このショット、カッコ良すぎ。
躊躇う真司君を見て「どした?」といいつつ車の窓の前に立ち、変身する浅倉。ここも浅倉らしさ満点だな。それにつられて真司君も変身(つられてねーってば)

バトルシーンでも、戦いを楽しんでいるそのありさまが浅倉らしい。
とりわけ、真司君が、ライダーの戦いがもうすぐ終わるからお前が好き勝手できるのもそれまでだ、とフザケた事をぬかすのに対してのこの台詞が、浅倉威を実に見事に描いている。
興味無いな。いつ終わろうが知ったことか!
 今戦えればそれでいいんだよ、俺は。

朝っぱらから実に爽快な気分だ。タイガに不意をつかれてのやられっぷりもいっそ心地良い(?)

いや今回もホクホクだなあ。今度は浅倉の脱獄劇が見られるんだな。蓮が手を貸すのか、それとも士郎か?はたまた、まだ見ぬ謎の戦士か?いやあ、たぎるシチュエーションだなあ!メルカバも燃えてるぞ(燃えてへんわ)

空自の連中だってFSXだかF-16だかを駆って燃えてるぞ(まだ言うか)

■ 蓮

今回のも、葛藤に苦しんでいるシーンが見られる。恵里が回復したことは嬉しいが、既にその手は血に染まってしまった。と、蓮だけが思い込んでる。実際には誰も死んでないんだがな。

浅倉を追う蓮の前に、真司君優衣ちゃんが立ちはだかる。真司君は浅倉を追い、優衣ちゃんが蓮を止めようとする。
正直、蓮を止めるのにはちょっと役不足かと思ったが、優衣ちゃんいきなり蓮を張り飛ばす(笑)。こういう場面では躊躇いも手加減もないな、この娘は。
ここ、肝心な台詞がパトカーのサイレンで書き消される演出なんだが、こういうことするとありとあらゆるネタが割り込む余地が出来ちゃうんだよな(笑)。ネタ振りうまいねえ、この人(ネタちゃうわボケ)

恵里の病室の前で、手の傷を見て少し躊躇う蓮。毎度のことだけど、なんで蓮って毎回同じような怪我をするんだろう(笑)
ともかく、この恵里との感動的な対面シーン、最初の会話に蓮の躊躇の理由が少し含まれている。
俺は、変わったか?
恵里、蓮の顔をしげしげと見詰めて、こう言う。
「そうだね。ちょっと、顔が優しくなったかな
そう聞いた蓮は、ゆっくりと恵里を抱き寄せる。

いや、なんというか久しぶりに素直に『良いな』と思ったシーンだわ。でも、この幸せは長くは続かない。蓮は無限にMr.Xとその一味を倒しつづけることになる。聖拳アチョー!(いつの話で何の話やねん)

それ以前にこの一連のシーン、露光が激しくて雑音が鳴るんだけど(ボロいテレビ使ってんじゃねーよオメーは)

■ 真司

今回は浅倉との絡みがメインで、他のシーンはどうでもいい。
  ・浅倉に怒りを燃やしながらも変身して戦うことを躊躇った時。
  ・浅倉との戦いの中で「お前が好き勝手できるのももう終わりだ!」と叫ぶ時。
  ・気絶した浅倉をちゃっかり連れ戻してやってる真司君。
この3点ほどがポイントか。

浅倉に対する怒りは、蓄積分もあって余程の物になってるようだ。それでも、気絶した浅倉をそのまま放置せず、ちゃんと連れ帰っているのが真司君らしい。
龍騎としての王蛇との戦いは、サバイブまでは相変わらず弱い。サバイブのお陰で多少は差を埋めているが・・・やっぱ王蛇、というか浅倉に勝つライダーには分不相応すぎるな。

ところで、あの車は誰のかね。


■ その他
■ 浅野めぐみと潰れた人々

ひょっとしたら呑んでないのかもしれないし、他の面々があまり強くない、というオチもありそうだが(笑)、まさに恐るべしめぐちゃん
それでもちゃんと出勤している奈々子ちゃんは偉いね(笑)
・・・そういえば、北岡法律事務所は『事務所兼住処』なんだろうか。うむ、そんな気がする。北岡と吾郎ちゃんは、夜も一つ屋根の下。あらぬ妄想が巻き起こりそうだなあ。フハハハハ(←確信犯)

CL○MP万歳はシカトしてと。
今回のめぐちゃんの仕事は、令子の応援部隊。花見の場所取りかなにかと勘違いしているのを令子に指摘され、「ダメ?」とちょっとしょげるところが堪らず可愛い。いや座ってる仕種が特に。というか大腿部が。というか見てるだけで寒くなるカッコだな。いいぞう(いいんかい)
だから、報道カメラとぶつかって放送を阻害したことは帳消しして余りある。

いや華があるねえ女の子は。え?令子?あ、女の子?あれが。あいつってただの『へっぽこジャーナリスト』じゃん。期待するのが間違いだっつの。写真集もスットコショットばっかりだし(何見とんねん)

それと、今回めぐちゃん好感度アップは、道をパトカーに塞がれてあっさり追跡を断念した令子と好対照に、駆けてでも追おうとする心意気。いいね!アッパラパーだけど、俺にとっては第三者だからノープロブレム!

■ 第三勢力

暗い室内、鏡を相手にブツブツつぶやいては笑みを浮かべる香川教授
それを見た仲村創東條悟が、室内に入るをの躊躇い、こう呟き会う。
電波を受信してるように見えて恐いな・・・」(創)
「あれが有名なイタコって奴ですね?」(悟)
「ちょっと違うぞ(創)
「えっ、じゃあUFOとか呼べないんですか?なんか騙されたって感じですよ」(悟)
「はっはっは、じゃあ赤い救急車でも呼んでおこう」(創)
わーい♪(抱き着き)」(悟)

いや・・・ちょっとそういう感じに見えたってことで。
(背後に何故か白熊トラさん仁王立ち)

ちょっとだけフォロー。
香川もどこか『正義』をにおわせる奴ではある。『G4』の深海理沙と似ていると言えなくも無いが、理沙は一応、『国の為』というグローバルな視点を持っているのに対し、香川は根底に『悪』を隠しているように見える。
どうしてこいつがミラーワールドを潰そうとしているのか。
そこがこいつの『』たる所以だろう。今後に期待。

■ 無軌道な番組構成

真司君が北岡の事務所で、浅倉逮捕のニュースを見る為にテレビのチャンネルを次々変えるシーン。
(?)→ロボコンはぐれ刑事純情派コン・バトラーV(OP)
前2つが本編に突入しているのに、どうしてコン・バトラーVはOP中なんだ?というか、朝っぱらからジャリ番競合かよ。いい御身分でおめでたいな(何を拗ねとんねん)


■ アクションパート

特別編だぜ!

■ 【大暴れ・浅倉威】

カーチェイス!にらみ合い!乱闘!ここまで浅倉威を描いてもいいのかというくらいの大盤振る舞い。勿論、浅倉描かずして龍騎は描けず!この程度の事は『龍騎』を見ている人なら常識だね(ここはギャグなし。でも提供は象印)

それはまあともかく、カーチェイスは、言うほどの事はない。護送車転がしてただけ。後は、どういうわけか勝手に止まって勝手にぶつかっていったり、チキンで負ける無能警官どもばかり。誉められたものではない。

にらみ合いとは、銃を突き付けられた浅倉のこと。一方的ににらんだ、というのが正解に思えるが(笑)、「これが浅倉威」というものを描いている東映の心意気には感じ入るものがある。全く浅倉様々だな。

そして警官達との取っ組み合いでは、カメラワークも凝る。凝るべき場所を掴んできたな、東映も。
このシーン、浅倉を中心にぐるりとカメラが周る、特殊な映像となっている。妙に新鮮。浅倉中心というのが何気に高ポイント。そりゃそうだ。浅倉映さずして何を映すのか。
残念ながら浅倉は、ちょっと休場することになった様だが(笑)

■ 【王蛇VS龍騎、のちタイガ】

さて、「やるか」で龍騎と戦う王蛇のシーンになるが、龍騎なんか敵じゃないって感じ。なんせ、浅倉だし、相手はあのスットコドッコイ(死語)の代名詞・真司君だからな。真司君に勝ち目があろう筈が無い。
もし、あのままサバイブと戦っていても、王蛇が確実に勝っていたろう。浅倉にはそう思わせるだけのものがある。そんなこともわからぬ様では、貴様らこの番組の九割方を損してるぞ。
興味無いな。貴様らが損しようが知ったことか!
今楽しければそれでいいんだよ、俺は。

ひと問答あった後、王蛇『SWORD VENT』で龍騎めった斬り。堪らず龍騎『SURVIVE』取り出しで王蛇を威嚇。
龍騎サバイブを前に王蛇、『FINAL VENTヘビープレッシャーを放つが、龍騎『ADVENT』のドラグランザー尻尾アタックで見事なまでに吹っ飛ばされる(笑)
しかし。
戦いはこうでなきゃなぁ!
とフラつきながらもそう言い放つのが浅倉威。どうかね。龍騎なんかがサバイブになったところで、王蛇に勝てよう筈があるまい。哀れ龍騎は主役の座も奪われて立つ瀬が無い。に続いて転落人生だよな。

UNITE VENT』でジェノサイダーが出現するが、どこからともなく『FREEZE VENT』の声。ジェノサイダーが凍り付くのを不思議そうに見つめる王蛇がちょっと可愛い。
そこにまたも響く『FINAL VENT』の声。明後日の方向を王蛇が見たのを見計らって突如襲いかかるデストワイルダー。地面引き摺りまわしてタイガの元へ。それを足蹴にして窮地を脱する王蛇だが、尻尾アタックの余波もあり、倒れ込んだまま気を失う。おお、浅倉威は気絶しても絵になる(もーえー)
さてそのタイガ、王蛇にはトドメを刺さずに去っていく、勿論龍騎の問い掛けもシカト。ここでのタイガ、妙にカッコ良いんだよな。


■ 今回のOREジャーナル

二日酔いで使い物にならない奈々子ちゃんとラーメンズビズバーな大ちゃんの奇妙な掛け合いが愉快。
特に、何故か床に横になる奈々子ちゃんの腰にラーメンのどんぶりを被せているのが、妙な味わいだ。

めぐちゃんについては上述してるので省略。相変わらずサービスショットも忘れない、好感度大幅アップながらも頭アッパラパーな印象が定着したら、千里ちゃんの今後の仕事に支障がありそうだが、もともと頭悪そうだから今更遅い(こらこら)

ところで令子が、またも物語に絡もうとしている。北岡を食事にでも誘い出すか?「まさか令子さんからデートに誘われるなんてね」「勘違いしないで」とか。
ま、どーせ常識論を展開されて撃沈されて振り出し、ってのがせいぜいだろう。というか、令子みたいなチンケなジャーナリズムを振りかざす奴は、最後までその馬鹿さ加減を撒き散らして欲しい。テメーがサービス悪いからめぐちゃんが大暴れしてくれてんだっつの。いい加減邪魔くさいよ、チミ。

■ 今回の花鶏

真司君に、店の手伝いについてブーたれるババア。そうなんだよなー、一旦ことが起きたら、三人とも居なくなっちゃうし(笑)
全然聞いてないよね・・・
妙に寂しそうで、ちょっとババアに同情した(笑)

そうか、花鶏に新しいバイトが来て、しかもそいつが新ライダーってベッタベタな展開になるんだな(笑)。くう〜、花鶏・四角関係か!・・・今まで三角関係にもならなかったから無理か。
オマケにターゲットが『神崎士郎の妹優衣ちゃんだもんなあ。士郎の妹でなかったとしても駄目かも知れんが。


■■■ 次 回 ■■■

さて!
折角恵里が復活したのにはまだ戦いを続けるという。もしかして、恵里って回復したわけじゃないのか?それとも蓮に浅倉菌が転移したか?微生物が体内で「戦いたいんだよぉ、俺は!」と暴れられたら、そりゃ戦わざるを得ないだろうな(そんな事実はないわボケ)
というか、なんかライダーなんだかモンスターなんだかわかんねー奴が新しく登場するみたいだ。残り話数も底が見えてきたし、そろそろ怒涛の展開の連続っぽい。そんな予感。
というわけで次回、「エンドレス・ワル(削除)・・・いやネタが無くて(貴様のネタ貧困過ぎやねん)

【 龍騎第37話『眠りが覚めて』 】

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