龍騎第37話『眠りが覚めて』
(2002/10/13)

ミラーワールドに引き込まれた優衣を狙う謎の戦士・・・真司は優衣をかろうじて助け出したが、一体何者だったのか・・・ライダーなのだろうか。それとも・・・

恵里の精密検査の結果が出た。恵里が回復した原因は、恵里が意識不明に陥った原因と同じく、全く分からないという。そして、いつまた昏睡状態に戻るかもわからない・・・
一年前の事件の事を聞きたがる恵里に蓮は、気にするなと言ってその場を去る。

真司はミラーワールドを閉じる方法を聞き出す為、香川教授の元を訪ねるが、彼等は真司を信用していない。だが、その必死の様子から、ひとつだけヒントを与える。その真意は何か・・・

その頃、恵里が病院を抜け出していた。そこに襲い掛かるバズスティンガーを、ダークウィングが阻止する。その姿を見た恵里は、あの時の事を思い出し戦慄する。
「よせ!」
声の主は蓮だった。蓮はモンスターを倒すべく、恵里の前で変身してミラーワールドに向かった。

モンスターを倒して戻ってきた蓮に、恵里が問い掛ける。だが蓮は「心配するな」とだけ言い残し去っていく。
その姿に真司は、ますますこの戦いを止めなければならないという思いに駆られるのだが・・・


■ ピックアップ
■ 謎の戦士、その名はオルタナティブ・ベントイン

オルタナティブはともかく、ベントインってアンタ・・・なんなんだこいつは。
っつーか長いよ名前。
よって『オルたん』の刑に処す。いざ執行♪

謎の戦士・オルたんは、『アリ』っぽい印象。
あと、某シュリケンジャー炎型でも感じたが、やっぱりみやむーレッドっぽくもある。というかオルたんの方がガッツみやむーだ。両方とも赤くないけど。っつーか何の話か。

このオルたん、優衣ちゃんを狙っているのだが・・・狙っていると言えば香川教授の第三勢力だが、なにか関係があるのだろうか。
そう思って公式サイトを覗くと、しっかり『ライダー』と別枠にされてるじゃないか。やはりアナザーライダーってことか。今のところ、あの三人の内の誰かなのか、それとも別人なのか、はたまた人ですらないのか不明。
個人的にはがサイコキネシスで操るサイボーグライダーというのを希望。勿論契約モンスターの代わりは逆転(削除)

それよりなによりこのオルたん、イメージが木野アギトに重なって見えた。実際には『黒っぽい(いや、オルたん黒だけど)以外の共通点はまずないのだが、あの「ぬぅ〜・・・」がね!あと身体のキレ!
いやもう、つくづくこういうタイプに俺って弱いんだなー、って痛感。
これで口笛と共に闇の中から姿を現したりしたら完璧なんだが。木野さんもやってくれなかったことを、オルたんがやってくれたら拝み倒してやるぞ東映。絶対やらないと思ってるから嘘八百だが。

◇◇2002/10/20注記:正しくは『オルタナティブ』のみ。詳しくは第38話分冒頭で。

■ 第三勢力、動く

ますます怪しさ爆発の香川『電波』教授と○モのカップル
【白熊トラさんによる人間地ならし炸裂中】

出番が無かったからってひがむな、トラさん。
さてこの香川教授、ますます良いキャラクターに描かれて嬉しい限り。未だその本性が見えてこないのがミステリアスで、感情むき出しの仲村創と、ヘラヘラヘー♪なのに目つきが激烈に悪い東條悟が霞んでしまう。

今回は真司君の急襲に遭って、やれやれという感じの面々。
多分、君にミラーワールドは閉じられないと思う
とはの突っぱねた意見。真相をついている。というか『』かよおい(笑)

そして、外で待っていた真司君に、香川教授の名言が炸裂する。
「ミラーワールドを閉じるのは、正に英雄的行為ですよ。
「いいですか。
 多くを助ける為に、一つを犠牲にできる勇気を持つ者が、真の英雄なのです。
 あなたにその勇気が認められた時、私達はあなたに、全てをお話しましょう。」
無理。
真司君には絶対できっこないね。だってこいつヘッポコだもん。浅倉呼べ浅倉。って、浅倉呼んだら問答無用で三人を叩きのめすか(笑)。フハハハハ!それもイイ感じだな。

■ 蓮、戦場に帰る

結局のところ、恵里は完全に回復したわけではない。はまた、戦いに身を投じることになる。

聖中央病院では、恵里の精密検査の結果が出た。
わかりません。ぽ♪
きさまモー娘。かーっ!(どがしゃん)
いやまあ、冗談はともかく。
実際、回復の原因は不明。そんな医者がきっぱり言ったことは、『いつ昏睡状態に戻るかも不明
貴様の辞書には不明しかないんかアホボケカスー!

まあ、不明なんだからそういうしかないだろう。許可。
恵里の病室に向かった蓮はそこで、一年前のあの日、あのあと何があったのか、恵里に問われてこう答える。
「あのことは忘れろ。全部、終わったことだ。
余計気になるわ(笑)
そして、一年間何をやっていたかと聞かれると・・・
誉められない仕事につまらないケンカ。
 フッ、幸いお前に止められる心配ははなかったしな。
誉められない』とな!?そんなことを言ったらネタにされるだろーが。ったくサービス精神が旺盛な事と来たら、平成ライダーはピカイチだな。

そんなことがあってか、真司君と優衣ちゃんにもそっけない。優衣ちゃんには、恵里の事を頼むと言う。それは、一緒にいると、勘のいい恵里に、自分がやっていることがバレる気がするから。真司君はもう戦う理由が無くなったから堂々としていればいい、と言うんだが、
無かった事にするには、戦いすぎた。
尾を引き摺りまくっているのが蓮らしい。

そして、病院を抜け出した恵里に迫るバズスティンガー・ブルーム。かろうじてダークウィングが弾き飛ばすが、少し様子がおかしい。そうか、一年前、ダークウィングは恵里を狙ってやってきたのか。
それを「よせ!」と一喝し、蓮は躊躇わずに恵里の前で変身する。

戦いの後、恵里を真司君に任せてバイクで去る蓮。実際には『任せる』言動はないんだが(笑)、真司君なら放っておけないだろう。策士
その際の恵里と蓮のやり取り。
「蓮・・・
 私のせいなんでしょ?
「違う!俺が決めたんだ。お前は何も心配するな。」
だから・・・余計に心配するというのに(笑)
蓮ってば、こーゆーとこが不器用なんだよな。

■ 大久保の『兄貴ぶり』

今回の編集長は、大ちゃんと呼ぶには少しばかりカッコ良すぎたな。よってちゃんと呼ぶことにする。

真司君にクビ宣告・・・確かに無断欠勤が続くようでは、クビにされても何一つ文句を言えないな、真司君。
編集室に駆け込む真司君。そこには、まるで真司君が駆け込んでくることを見越していたかのように大久保が待っていた。というより、そう仕向けたんだから当然だ。
そこで大久保はこう切り出す。
「お前さあ、最近何やってんだ。
 お前はバカだけどただサボる奴じゃないってことだけはわかってるわけよ俺だって。
 言えよオラ。何やってんだ。
しかし答えに窮する真司君。そんなもん、答えようが無いもんな。

その様子を見た大久保は、大きく溜め息を吐く。こりゃ真司君ダメだなあ(笑)
普通はそうなってもおかしくないが・・・
「しょーがねーなー。
 ま、もう少し我慢してやっから、出来ることはなるべくやっとけよ。」
そう、真司君はクビを免れたのだ。但し、他の社員への示しとして、給料は大幅にダウンさせられて、だが(笑)
その情状酌量に感激した真司君と、台詞が冷たいのに何故か温かい大久保とのやり取りが凄く良い。

個人的に、このシーンで無条件に大久保を『カッコイイ!』って思った。こんな先輩を持った真司君は幸せ者だ。先輩の方が幸せかどうかは言及しないが(笑)

■ 必死の真司君

いや、まあ、クビ騒動でもそっちのけで必死になってたけど(笑)、ここでの必死っていうのは、ひたすらすがる思いで香川達に迫る真司君な。

オルたん優衣ちゃんを狙ったことで、真司君は優衣ちゃんを道路に突き飛ばしたのがそいつじゃないかと睨む。何故そんなことを・・・優衣ちゃんには思い当たる節があるらしい。
多分、私が神崎士郎の妹だから。
むう・・・兄の罪を妹に償わせようというのか。サイッテーだな。
それはともかく、この時、手塚の言葉を思い出す真司君。
神崎優衣から目を離すな
・・・でもこれは多分、今回のようなことがあるから目を離さずに守れ、という意味に真司君は解釈してるんじゃないか?そういう意味もあるだろうけど・・・

そして、蓮の戦いを止める為、香川教授の元を訪ねた真司君は、またしても仲村に追い散らされるのだが、このシーンで、『タイガ』の名前と、三人が同じデッキをもっていることを知る。余計に混乱する真司君。
かろうじてヒントらしきものは得たが・・・
一つを犠牲にする、勇気・・・
真司君、また難解なクイズを出されて四苦八苦。


■ その他
■ 束の間の幸せ・北岡秀一

折角令子が訪問してきてくれたのに、その口をついて出た言葉は『浅倉威』。もううんざりだってカンジの北岡にちょっと同情。

ガラスと事件の間に何があるのか・・・それを調べていると言う令子を、北岡が車で連れ出す。
どこにいくのかと尋ねる令子に・・・
「どこにしようかな。
 ガラスのあるところというと、高層ビルのレストランにホテル
 遊園地っていうのもありますよね。」
レストランはともかく、ホテルかあ・・・いいのかなあ、そんな展開(どんなだエロジジイ←墓穴)

そこで、つい「令子さんの行きたいところにいきますよ」なんて言っちゃったから、関東拘置所浅倉威に面会に行く羽目に。この女、硬すぎ(何が)

しかし、こいつもつくづく女運が無い。めぐちゃんは護衛に重宝する上にサービスが良いが、秘書としては役に立たない。そして今度は、クズなみのジャーナリズムを振りかざす桃井文字暴力の権化令子だ。
めぐちゃんは全く文句ないが、令子はダメだ。写真集を見よ。あんなスットコショットばっかりで\2,800(税別)とはボッタクリもいいところだ。\390が妥当(令子と関係ないやんか)
フッ、所詮その程度が令子の限界よ(だから令子じゃねーっつの)


■ アクションパート

今回は【オルタナティブVS龍騎】と【バズスティンガーズVSダブルサバイバー】(笑)の二本立て。

■ 【オルタナティブVS龍騎】

オルタナティブ龍騎との戦いは、優衣ちゃんを庇っている分だけ龍騎が圧倒的に不利。オルタナティブの剣戟を咄嗟に『GUARD VENT』で防ぐシーンが魅せてくれる。

早く優衣ちゃんをミラーワールドから出さないと・・・
焦る龍騎はまず、オルタナティブをシールドで押し戻し、キックを食らわせてオルタナティブを吹き飛ばす。その隙に『STRIKE VENT』をベントイン、昇竜突破を放つが、なんとこれをオルタナティブが弾く!
だが龍騎、弾き飛ばした爆炎が吹き上げる炎を盾に、見事脱出に成功。
この最後のシーン、真司君は絶対計算ずくでやってない。そんな計算高い真司君なんか、真司君じゃないやいっ!
真司君の魅力は、そういう計算が全く出来ない辺りである。自らそれを捨て去る真似は・・・いや、バカ真司ならやりかねん。あんたバカァ?(やめれエヴァ吉)

でも、そうまでして守った優衣ちゃんは全然平気という(笑)

■ 【バズスティンガーズVSダブルサバイバー】

プロレスか何かのタッグマッチみたいな・・・(笑)

ブルームフロストを前に、まずは『SWORD VENTウィングランサーを構えるナイト。歩きながら武器を構えるっていうのは何においてもカッコ良さの定番だな。
2対1の戦いにも後れを取らないナイトだったが、ブルームと戦うナイトの後ろから飛び掛かるフロスト。それを龍騎が飛び蹴りで撃墜する。
対峙するライダー2人とバズスティンガー。
二人のライダーは、ともに『SURVIVE』を取り出す。炎の嵐がバズスティンガーを威圧する。サバイブ体になった二人は『FINAL VENT』をベントイン、それぞれダークレイダードラグランザーがバイク化し、バズスティンガーに突っ込む。

ダークレイダーのバイク化は何度か描かれたことはあるが、当然ながらドラグランザーのバイク化は今回初登場なので最初となる。どっかでも言ってたけど、確かにガタイがでかい!割にエンジン音がそれほど重そうじゃないけど、まあいいか。
機首を返すシーンはCGを使い、しっかり生体であることをアピール。うーん、イカス!イカスじゃねーかこいつは。
モンスターを足止めする方法もそれぞれ違う。
ダークレイダーは直接的に、何か相手を拘束するようなビーム状のものを射出するのに対し、ドラグランザーは口から炎の玉を相手の退路にぶち込み、立ち往生させる。
トドメはいずれも特攻型だが、ドラグランザーのそれは、上から襲いかかるようで、龍がうねっているように見える。というか、あのマシンでウィリーは・・・あ、そっか。ドラグランザーがちゃんと尻尾を上げれば良いのか(笑)

それにしても、こんなゴッツイのもクウガのビートゴウラム辺りがせいぜいかと思ったが、やるやないけ東映。


■ 今回のOREジャーナル

奈々子ちゃんめぐちゃんも出てこないOREジャーナルだったが、上述の通り、大久保が久々にその兄貴ぶりを見せてくれてわたしゃ泣くほど嬉しいよ。出番の殆どがすっとこ編集長・大ちゃんだっただけに。
こういうのを見ると、大久保の株がグィーンと急上昇して、浅倉に迫るほどにまで持ち上がっちゃうんだよなー。
は?
主人公は真司?
馬鹿者め。龍騎を語るのに真司君を語るのか?おめでたいな。『龍騎』と言って真っ先にコイツごときの名前が出てくる様じゃあ、あんたトウシロすぎだぜ。そんなんならクロウトになんかならなくていいという話もあるが(死)

■ 今回の花鶏

ぶうっ!
まんまやないかい(笑)
しかし、やってきたのが東條悟とは・・・いや、考えなくも無かったけど、これじゃ四角関係なんて絶対無理だな。

「はいはいはい。ま、どこまででもいってらっしゃい。
  結局頼りになるのは、赤の他人よ。
完全に拗ねちゃったじゃないか。いずれ追い出されるんじゃないか?あの三人(笑)
それにしても・・・三人とも『住み込みのバイト』という自覚がまるっきり無いよな(笑)。ババアも真司君と蓮がいいコンビになるという勘は当たったものの、これじゃ面白くないよな。

で、早速釣れた東條が、礼儀正しい好青年であるのを気に入ってしまうババア。
確かに礼儀正しいといえばそうだが・・・言っちゃなんだが、他の面々の礼儀がまるっきりなってないだけなのはちゃんと明記しておかないとな(笑)


■■■ 次 回 ■■■

さて!
次回はどうも真司君がひらめくらしいんだが、どうしてそんなことに今まで・・・と言いたくなるようなヘッポコさ加減が心地いいほどマヌケだ。第三者だからなんとでも言えるんだが。
そしてオルたん大暴れ。も一人仲村も大暴れ。それを必死で止める香川の台詞が静かなのに強烈。
「やめなさい!復讐ではないんですよ
復讐しようとしていたのは仲村か?おおっ、展開が面白くなってくるな、さすがってカンジだ!
次回、『優衣争奪杯・花鶏ウェイターコンテスト』に・・・ババアならやりかねんところが嫌だな(やるかボケ)

【 龍騎第38話『狙われた優衣』 】

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