浅倉との接見は、担当弁護士以外の接見が認められず成立しなかった。新しい弁護士・森本は凡庸な弁護士。北岡は危惧を抱く。案の定浅倉は、森本弁護士に『ある物』を次の接見で持ち出すように要求した。そうすれば大人しくしている、と持ち掛けて。
東條と真司の前に蓮が姿を現す。蓮は、神崎士郎から、香川達が優衣を狙っていることを知らされたのだ。その場は一旦収まるが、蓮はそのまま香川の元へ。
真司は、ミラーワールドを閉じる他の方法を求めて、図らずも東條と共に神崎邸に向かうことに。
勢い込んで香川と対峙する蓮だったが、円満な家庭を持つ香川を目の当たりにし、当惑してしまう。香川と蓮の考え方は平行線を辿り、決着はミラーワールドに持ち越された。
同じころ、神崎邸に向かった真司達も、モンスターの気配を追ってミラーワールドに入っていた。
敏捷なガゼール一派との戦いに苦戦を強いられる二人だったが、これを撃退することに成功する。
しかし、一息ついた龍騎をタイガの刃が襲う!「仮面ライダーは英雄でないと」そう言いながら真司を打ちつける東條を、真司は全く理解できないまま、地に倒れ伏してしまう。
香川と蓮の戦いは、時を経るに従って香川が圧倒していった。更に香川は、優衣に刺客を送った事をほのめかす。焦る蓮は香川を振り切り、優衣の元へ急ぐ。
その優衣を襲うサイコローグ。しかし、それをガルドストームが守る。両者の戦いの間で、優衣の脳裏に、モンスター達を描いている自分の姿がよぎる。これは一体・・・?
関東拘置所・・・浅倉と弁護士の接見が始まろうとしていた。不敵な笑みを浮かべる浅倉。
跳梁跋扈するガゼール軍団の内一匹が、島田奈々子を狙う。
こう書くと仲良さそうだが、基本的に考え方が全くかみ合わない両者である。
店の後片づけをしている二人。真司君は東條の事を気遣って早く上がるように薦めるが、
「ああ、仲村君の事?そうだったね。」
と東條はすっかり忘れていた上、思い出しても何ら意に介していない。なるほど、東條悟はそういうキャラか。と、そう思ったところに蓮が乱入してくる。
「お前か、優衣を狙っているのは」
・・・「の命」が抜けたが気にするな。四角関係には無用の単語だからな。ところで、肝心の優衣ちゃんはどこだ?
今回、真司君が動き出す。神崎邸の写真を手に、手塚の霊をイタコってた真司君は、そこを東條に見られてえんがちょ切られる。ちょっと違うかも(←早くも東條病の兆しかも)
結局二人して神崎邸へ向かうが、そこは物覚えの悪い真司君、道に迷う。東條を神崎邸に近づけない様に装ったとも勘ぐれるが、真司君のことだからそれはない。
そこで、おまけの令子にばったり出会ったりするが、そこで都合よくモンスターの気配。
ガゼール一派との戦いは、それぞれ『FINAL VENT』で一気に決着。戦いの前に偉そうに講釈垂れる真司君が妙に微笑ましい。しかし、一段落して気を抜いたところに襲い掛かられてバタンキュー(死語)
一声かけてから斬りつける辺りが東條のキャラってとこだな。
「お前・・・なんで・・・」
「君も仲村君と同じだから。
一つを犠牲にする勇気を持たない人間に、ライダーはやって欲しくないかなー。
仮面ライダーは、英雄でないと。
神崎君も僕の考えが気に入ってデッキをくれたんだ。
許せないライダーは、倒せばいいって。」
なんというか、東條のキャラって電波系でおもしれーな。
確かに東條の『許せないライダーは倒す』って思想は士郎にとっては大歓迎ということになる。でもそれが、優衣ちゃんを亡き者にする為なら話は別・・・待て、前回東條って優衣ちゃんを殺したくなくなったとかいってたじゃねーか。うむむ、こいつはますます面白くなってきたな。
真司君は、仲村の為に流した涙も芝居だったのか、と問い掛けるが、
「仲村君の為に泣いたのは本当なんじゃないかな?残念だったし。
城戸君の為にも、泣くかも。」
こいつはまた・・・面白いキャラではあるが、浅倉とは全く別次元の危うさだな。浅倉の持つ爽快さがこいつには全く無い。
「お前・・・全然わかんねーよ・・・」
そういってへたばる真司君。
さて、このままだとミラーワールドで変身が解けちゃってお陀仏だが・・・このままやられちゃったら洒落にならんぞ。誰が助けにくるんだ?新ライダーか?それとも・・・
孤高というより孤独というか、使いっパというか(笑)
どんどん蓮の立場が道化師になっていく気がするんだがなあ・・・
士郎に焚き付けられた蓮は、久々に花鶏に戻ってくる。でもそれは東條を追っ払う為。単刀直入が蓮の美徳だな。美徳とは違う気もするが。
しかしそこは、ババアに邪魔されて御破算。
真司君から事の次第を聞いた蓮。優衣ちゃんの存在がミラーワールドと密接な関係にあるとは、さすがにショックは大きい様だ。
ミラーワールドを閉じるという真司君に、「俺は邪魔するからな」とあくまで強硬な態度。邪魔する、とか言ってるけど、今までさんざんっぱら失敗してきたじゃないか(笑)
次は勿論、首魁・香川教授の元。しかしそこで見た、やさしそうなマイホーム・パパっぽい香川の姿に戸惑いを覚えてしまう。フッフッフ、あなたは『人のぬくもり』に弱いんですよ。フッフッフ、ニヤリ(約一年前のハゲ風)
【じゃきんっ←銀色の機動刑事っぽい奴が銃を構えたような音】
懐かしいのは放っておくとして。
香川とのシーンは後述しよう。
それよか、恵里はどーなったんだ、恵里は。
一方の香川は、妻子が登場した上に家庭円満風味。多くの人の為に優衣という犠牲を厭わない姿勢も、こうなると却って高得点というものだ。
蓮との話し合いは平行線。尤も、蓮がこの件で妥協することはありえないので当然だが(笑)
蓮の考え方に香川は全く共感できない。
「あなたみたいな人には到底理解できないでしょうねぇ。
私達の、英雄的行為が。」
勿論、そんな香川の考え方に、蓮が共感しよう筈が無い(笑)
「英雄?優衣の命を奪うのが英雄か。」
「結果を考えれば、間違いなくね。」
接点がなさそうな二人だが、自己主張が激しいのは共通しているな(笑)
戦いによる解決以外に道はない。蓮がカードデッキを手に取り構える。
「犠牲はなるべく少なくしたいんですが・・・」
そこに現われる香川ジュニア。ブフォ!子連れ狼か。さては妻子共に変身するつもりか(せぇへん)
しかし、子供を抱きかかえるシーンなんかホントにパパさんだったなあ。奥さんもそこそこ美人で優しそうだし。これで見事な脚を披露してくれてたら、俺は香川を手放しで応援するところなんだがなあ(貴様の論点全てそこかコラ)
一家揃って夕食かあ。パパさんだなぁ。でも今回は蓮が居るので見送りだけ。罪な奴だ、蓮(笑)
「何故だ。あんな家族を持ってるお前が、どうして優衣を狙える・・・」
そんな香川が優衣を犠牲にしようとするのを、蓮は理解はしても、行為は許さない。そう、それが蓮という男。真司君に惹かれながらも、それを認めようとしないのと同じだ。要するに惚れた腫れたは男女不問で(以下削除)
ここで香川が、士郎とのナレソメを語り始める。全ては一冊のファイルから始まった、と。そしてそれが現在、対ミラーワールドの役に立とうとしているわけだ。
「間違った彼の計画を止めるには、英雄になるしかなかったわけです。」
結局この二人は戦うことになるんだが、香川は戦いにおいても得手といえる。わざと打たれて相手の性格や攻撃パターンを読み切り、かつ心理的揺さ振りを効果的にかけていく。かつ身体能力も蓮に引けを取らない。予告ではバイクにも乗る。うううむ、良い。良いぞ!
黒ずくめのいでたち、丁寧な言葉遣い、眼鏡の似合うナイスガイ。ほぉら、やっぱりだ(何が)
香川は戦いの中、優衣に刺客を放った事をほのめかし、蓮の焦りを誘う。その場をなんとか抜け出したものの、果たして間に合うのか、ナイト様!
さて。前回は狭いながらも楽しい獄舎で暴れて拘束された浅倉だが、今回はもっと酷い拘束で登場(笑)。いやぁ、浅倉はこうでなきゃなぁ(どうなんだ腐れアンパン)
接見したのは森本弁護士。いかにもド三流という感じだ。言う台詞もド三流。勿論、浅倉にだって人権があるのは日本国憲法が定めており、至極正論なんだが・・・
浅倉が今ここにあるのは、「話にならない」からだということを知らない様ではな。こう考えると、北岡の能力が如何に素晴らしいか実感できる。
さてこの、『話せばわかる』と豪語する森本弁護士に対し、浅倉は一つ取引を持ち掛ける。
「俺から取り上げたものを持ってきたら、俺は裁判中、大人しくしてやっても良い。」
というと、ハナっから暴れるつもりだったのか(笑)。らしいなあ全く。
この取引は森本にとって渡りに船で、次の接見で見せるだけならなんとかする、と約束。
「ああ、楽しみにしてるぜ。次を。」
と、「ああ」に独特の癖がある浅倉の台詞がイカス。
そして今回はラスト前にもう一度出番がある。
弁護士との2回目の接見を看守から言い渡され、おぞましいまでの喜悦の色を浮かべるシーン。
どうかね。
これだけで『龍騎』が浅倉でもっていることに異論が挟まる余地があるまい。この存在感だけで朝食の味が変わるというものだな!
断っておくが、美味くなるとは言ってないぞ。フハハハハ!イイ感じだな!(飽きたぞそれ)
どうやら、次第に記憶が蘇りつつあるようだな。
サイコローグに狙われ、町を駆ける優衣ちゃんだが・・・優衣ちゃん優衣ちゃん、町中に出る方が危険だよ。だってほら、鏡に囲まれちゃったじゃないの(笑)
で、人知れず公共事業が絡んでそうなガラスを躊躇なく割る優衣ちゃん。この、いざとなったらすぐセデス(?)な優衣ちゃんの行動力には驚かされる事が多い。
しかし、次回もまだ『ほのめかし』程度だろう。なんといっても王蛇復活祭だからな。
東條と香川、この両者の変身が初披露されたという点では非常に貴重な回だ。今後、変身シーンが描かれるかどうかもわからないので、もしかしたらこれが唯一になるかもしれない。
まず東條の変身から。カメラ切り替えにまで凝ってもらっている東條は、その時点で反感を買っているに違いない。扱いが違いすぎるんだよお前。でもカッコイイよな。
それにしても、あの面魂でホントにヒーロー作品の主役張ったのか・・・東條のキャラが判明していくほど、ちょっと信じ難い話に思えてきたな。
そして香川の変身。変身ポーズというものはなく、カードデッキを右手で放り投げ、一歩踏み出し『変身!』、左手でカードデッキを受け取り、そのまま装填。
シンプルなんだが、香川がやるとどうしてこんなにキマるのか。というか、考えてみれば別にアンタまで変身ポーズとらなくてもいいんでは・・・?はっ、もしや、蓮の変身を見て微笑したのは・・・即興で変身ポーズをキメたというのか?素晴らしい、こいつにも俺、結構ついていきたいかも(←東條病)
やはり気の強い女・・・というか単に我の強いヒス女が好きなのか。変態め(お前が言うな)
折角色々と手をつくしたのに、浅倉との面会は拒否されてしまった北岡。
令子の「ケッ、大口を叩いた割にクソの役にもたたねぇなこのダボは。」と絶対言っている眼をみよ。この作品の中で誰に一番消えて欲しいかと聞かれたら、真っ先にこの糞ジャーナリストの名前を挙げるだろう。
事務所に戻った北岡は、吾郎ちゃんに森本和義弁護士を調べさせる。
「俺が100としたら、こいつは1だね。
だからヤバイわけよ。さてと・・・どうしたもんかねぇ。」
と悲観的ながら、それを打開すべくシンキング・タイムに。意外と次回、浅倉が接見する相手は北岡だったりしてな(笑)
それにしても・・・個人的には眼鏡+七三+背筋真っ直ぐ+キリッとアンドどこか余裕の表情、みたいな奴が森本弁護士だったらよかったのにな。
森本と因縁がある北岡、というシーンも悪くない。
・・・というか、そんなキャラが一番似合いそうなのが、香川教授のあの人では無理だな(笑)
なるほど、一番思いのままになる駒といったら、蓮かもなあ。真司君はパッパラパーだから役に立たんし。
何故か夕焼けの土手でたそがれる蓮の元に現われた士郎は、優衣ちゃんが狙われていることを伝える。狙われて一番困るのはお前だろうに・・・しかし蓮は、優衣ちゃんを守る為にその口車に乗る。そういえば、優衣ちゃんのナイトになる約束だったんだっけ・・・?
今回の話では、取り敢えず首領である香川に蓮が挑んだということで、士郎の策はかなり高いレベルで成功したといえる。あとは蓮が香川を倒せるかどうか、だが。
今回も激動の中で終わるというところで、おマヌケな映像が流れ始める。
奈々子ちゃんだ(笑)
以前にもご登場頂いたことがある(同じかどうかは不明だが)イグアナを連れて屋外撮影大会。そこにガゼール軍団が乱舞しながら通りかかり、一匹が奈々子ちゃんに・・・!
・・・一頭?一羽?(羽?)
さてさて、奈々子ちゃんは一体どうなるんだろうね。予告では怪しげなシルエットのライダーらしき影が映っていたが・・・もしかして奈々子ちゃんがライダーに!?うほぅ!サイコーだぞ東映!
・・・とはいかないんだろうなぁ。ええ、なにぶん、東映ですから。
ちょっと細かく。
まずはこちら。一応のメインとしては、これと、ゼロVSナイトだったろう。
上述したが、ガゼール軍団には煮え湯を飲まされた覚えのある真司君の講釈がイイカンジ。龍騎っつーたら、あのどこか妙にマヌケな動きなんだよな。親近感がわく。
そして、オメガゼールとマガゼールがそれぞれ龍騎とタイガに襲い掛かる。ヒットアンドアウェイという基本に忠実なガゼール軍団は優勢に事を運んでいたんだが、龍騎とタイガの、いきなり『FINAL VENT』で一気に形勢逆転、一撃で倒されてしまう。
どうみても白熊虎はガゼールを捕まえられるほどの敏捷性はないし、ドラグランザーの変形中にはいくらでも逃走チャンスはある。無茶苦茶無理がある展開だが、まあ不問としておこう。
VSとはつけているが、タイガの一方的な叩き付けだ。
上述したが、一言かけてから斬りつけるのが東條のキャラってところだろう。妙に礼儀正しいが感情面に多大な問題を抱えた青年・東條により、ただひたすらやられまくる真司君が痛ましいシーン。
この、容赦も無ければ躊躇いすらない東條の行為は、一種独特の清々しさを持っている。アクションよりそのキャラの特異性が描かれている点で秀逸。
もう一つの目玉は、やっぱりこっちか。こっちもあまり壮快なアクションではないのだが、香川のキャラがしっかり描かれているという点で秀逸。
最初は剣同士の叩きあいだが、香川は打たれっぱなし。やはり教授は頭脳専科なのか!?と思っていたら、優衣に刺客を放ったとほのめかして動揺を誘って優位に立つ。頭脳プレーといえなくも無いが、あの剣戟の鋭さは頭脳専科で出せるものではない。
更に悪い事に、香川は『何でも頭に入ってしまう』悪い癖を、戦いに応用している。蓮の攻撃パターンを読み取る為にわざとやられていた(ということにしておく)ことも考えれば、これは蓮には全く勝ち目が無い。
最終的には、蓮はサバイブ化し、『BLAST VENT』で香川を牽制してその隙に優衣の元へトンズラする。この辺も、蓮が伊達に戦ってきたわけじゃない事を描いているが・・・最近、サバイブの使い方が間違っているような気がする(笑)
隠し玉といえばこれだ。
六角レンチをその穴にねじ込んでこねくり回してやりたくなる、香川のモンスター『サイコローグ』。英語で書けば『Phycho Rogue』ってところか。
そしてその顔の穴は、どうやら銃口になっているらしい。命中精度が悪そうな、短い銃口だ。容赦なく優衣を襲うサイコローグだが、それから優衣ちゃんを守ったのは、なんとネイティブインディアン。自称・おしゃまなインディアン人形。双子らしい(ええ加減にせんか)
この登場・・・もしガルドストームの代わりにライダーだったとしたら、登場シーンはもっとベタにカッコイイものに仕上った筈だ。無論、今回のも悪くはないが、最上ではない。
奈々子ちゃんが出ていたが、あれは仕事じゃねぇよな(笑)
ババアは民族色豊かな衣装で登場した。ま、らしいといえばらしい。
どこかに行っていたのか、外出先から店に戻ってきたところ、蓮が久々に姿を見せているのに喜ぶ。しかし、蓮が東條に突っかかっているのをみて顔色を変える。
今回の出番はこれで終わり。最近、ちょっと物足りない気もするが、贅沢か。
さて!
どうやら真司君はかろうじて助かるらしいが、あの状況から一体どうやって・・・?誰が助けたのか?あの怪しい影か?優衣ちゃんは優衣ちゃんでますます悩み始める。
そして、次回は復活祭。
「ここか・・・祭りの場所は・・・」
ここです。というかアンタがいるとこはどこでもお祭りになる。行け浅倉、大地を蹴って。時たまライダーも蹴って可(いつもやってんじゃねーか)
士郎も黙ってはいない様で、何か企んでいる様子。次回が楽しみだが、実は本放送は一週間飛んでしまう。その隙に足りないものを補わせてもらおう。
次回!『お祭りマンボ・XO醤』に・・・というか最近のは随分投げやりだなぁ(死)