戦地から戻った香川は、妻子の安否を確認し安堵する。その様子に落胆の色を隠さない東條。
浅倉は、タイガこと東條の居場所を探して、北岡、そしてOREジャーナルの真司の元に姿をあらわす。北岡はタイガの正体を知らないから教えようがなく、真司は教えなかった。行き詰まる浅倉。
浅倉と入れ違いに北岡の元に現れた令子。次第に事の真相に迫る令子に、頑なにとぼけ続ける北岡。茶化す北岡に呆れてその場を後にする令子。慌てて追う北岡は、令子を乗せて清明院大学401号室へと向かう。令子はそこで神崎士郎のことを尋ねるが、香川も東條も一切語らない。
力を落とす令子。そこに襲い掛かるデストワイルダーから、かろうじて令子を守った北岡。見るとガラス向こうに東條の姿が・・・変身して戦うが、逆に危機に陥れられ、危機一髪のところを蓮に救われる。無事戻ってきた北岡だが、蓮の前で倒れてしまう。
北岡を病院に連れ込んだ蓮は、そこで北岡の身体のことを知る。
真司達の元を、仮面ライダーインペラーと名乗る男・佐野満が訪れた。佐野は、条件次第で仲間になると持ち掛ける。要は金だった。蓮に体好く追い払われた佐野は、そのまま香川達の元を訪ねて売り込む。
その時モンスターの気配が・・・佐野はこれ幸いにとアピールしてみせる。そこには真司もいたのだが、真司は背後の香川達に気づいていない。猛然と迫るタイガの爪・・・
今回のことでちょっとガッカリした様子だが、香川を英雄と信奉する東條の姿勢に揺るぎはない。今のところは。
戦地から戻った香川は、妻に連絡を入れ、息子の安否を気遣う。それが東條の「ガッカリ」なんだが、香川もすかさずそれを諭す。
「先生もやっぱり、家族が大事なんですね」
「当然でしょう。
いいですか東條君、英雄であるという事は、人の命に鈍感になるという事ではありません。」
東條もそこは分かっていると言うが・・・
そこに蓮が割って入る。理念から真っ向対立している蓮と東條に、歩み寄りは有り得ない。大体、蓮が相手では到底無理な話だ(笑)。更に悪い事に、東條は香川という『理想の英雄』に心酔しきっている。
「もういいよ。君と話しても無駄みたいだからね。」
物別れに終わるのも当然。
ただ、香川はこのやり取りを終始無言で聞いていた。ううむ、登場当時はどこか『悪』を感じていたキャラなんだが、随分印象が変わってきたな。それが狙いか?
蓮が花鶏に戻ると、消沈しているババアの背中が。東條がバイトを止めると連絡を寄越してきたからという。
「サトちゃん・・・帰って来て・・・」
最近、ババアに同情を寄せさせるような演出が多いが、気のせいか?
そんなババアを見ても、蓮は「フッ、ほっとけ。」と素っ気無い。尤も、あのババアがいつまでもしょげていられるわけがないのは承知の上だし、これは蓮独特の優しさ、と捉えられなくもない。
でも、こうなった元凶は蓮、アンタだよ(笑)
場面変わって北岡、吾郎ちゃんスパに舌鼓の図。ぃよーっ(っかぽん♪)
・・・違う気がする(根本的にな)
そこに、頭突きノックをドア食らわせて浅倉威が訪問(笑)。ドア開けた吾郎ちゃんに「ぃよっ♪」と気軽に挨拶。無駄にさわやかを装っているなあ(笑)
浅倉の訪問を予期していた北岡は驚かなかったが、浅倉の標的はタイガだった。
「あんなにイライラさせる奴は久しぶりだ」
・・・いつ以来なんだか見当もつかない。出会うライダーみんなにいらいらしてたと思うが(笑)
そして、居場所を催促しながら横取りしたスパをバクバク食う浅倉。SEが全然スパじゃない(笑)。食い終わった後、空になった皿に浅倉がはき捨てたものは、貝殻(しかも欠けてる←笑)
んーブラベスト!マーヴェラス!浅倉で良かった。フハハハハ!(何が良いんだ)
そんな浅倉に、北岡は真司君のいるOREジャーナルを紹介する。素直に帰る浅倉が却って不気味。
「戦いは少数精鋭でやりたいからね」
北岡の狙いは、浅倉に小物を潰させようというもの。というか、アンタの場合は多くても関係なさそうな気がするが。あの『FINAL VENT』からいくと(笑)
鏡の中のモンスター発見!スクープを掴んだことで興奮している大ちゃん奈々子ちゃんめぐちゃんだけど・・・なんなんだこの軽さは(笑)
そこに現れたのがなんと浅倉威。パニックに陥り、慌てて119番だの104番だの電話しようとする辺りがOREジャーナルだな。あ、令子がいない・・・どこに行ったかは後で判明。
ともかく、パニック中に浅倉に連れ出された真司君を助けようと武装蜂起する面々。いい奴等ではあるが・・・
「編集長。あの、この距離は・・・?」
真司君のいる踊り場と、面々が到着した踊り場の間には、地表まで続く吹き抜けが(笑)
まあ、慌てて違う階段を上った、ということで勘弁してやれ。間違っても、自分かわいさで保身に走った、なんて思っちゃいけないよ、真司君。事実だけど。
さて、浅倉が真司君を連れ出したのは、タイガ・東條の居場所を聞き出す為。しかし、真司君は頑なにそれを拒む。東條憎しは確かだが、浅倉の手を借りようとも思ってない。というか、浅倉がそんなつもりでいる筈があるまい。真司君、あれほど浅倉と身近に接していながら、全く理解してないな。だから馬鹿なんだよ。
「フン、奴は俺の獲物だ。お前にはやらん」
東條を、まるでおもちゃみたいに論じる辺り、浅倉のダンナって素敵♪(腐)
令子は、浅倉と入れ違いに北岡の元に。今回の目的は、鏡の中のモンスターの写真を見せて、北岡が知る筈の情報を得ようというもの。しかし、北岡は相変わらずおとぼけ。
「ホントは俺に会いに来る理由が欲しくて、こんな御伽噺をデッチあげて・・・」
(バン!)←机を殴り付ける令子
「会いたいなら素直にそう言えば・・・」
「もういい。二度と来ないから」
北岡は、憤然と去っていく令子を追う。
この辺り、令子は巧妙に北岡を利用している。悪い表現を使えば、男の純情を踏みにじる、ってとこだが・・・令子だとシャレにならない。そもそも男の純情そのものが不純という話が多いというのに(死)
向かった先は清明院大学。香川教授に、神崎士郎との関係を聞きにきたわけだが、香川と東條はのらりくらり。
で、細かいところで、冷めない様にスパをラッピングする吾郎ちゃんがかいがいしい。令子には真似できまい。というか、令子に家事能力を求めるのは酷だったな。
CM開けは駐車場。ここで今回のメインキャラ・佐野満が登場するんだが・・・あの成金オヤジとのやり取りは、実に佐野満を短時間の内に見事に表現した、さすがプロと唸らせるシーンとなっている。
あのヨイショには、諸事を金に結び付ける佐野の貪欲さと狡猾さが描かれている。ただの調子の良いあんちゃんではない。
取材に息詰まってため息交じりの令子を元気付けようとする北岡。というか、誰がお前の密着取材をするかっての(笑)
その時、何者かの視線。すぐさまブラインドを閉じられたが、確かにあれは東條・・・次の瞬間、白熊トラさんが令子めがけて突進!かろうじて令子をかばう北岡だったが、令子は気絶。ああ・・・これって北岡が襲ったことになるんだろうか(笑)
白熊トラさんを追うべく、ガラスに向かってデッキを突き出す北岡。そのガラスのブラインドが上がると、そこには同じく構えている東條の姿が。ガラス越しの二人の変身は斬新。
・・・待て。どこのどなたがブラインドを?(笑)
ミラーワールドで対峙する二人。令子を狙ったことに憤慨する北岡だが、東條と話がかみ合ってない。英雄になる為に必要、と令子襲撃理由を語る東條だが・・・令子が必要な犠牲か?この辺りの東條の考え方は、後で香川が危惧している通りだろう。
「あなたにはわからないんじゃないかなー?
とにかく、僕の邪魔はしないで欲しいんだ。」
おっ、「あなた」か。ご飯にしますかお風呂ですかそれとも・・・うぇっへへへ(新妻の笑い方じゃねーな)
両者の戦いは残念ながらほとんど描かれない。というか全くない(笑)
次の瞬間にはゾルダの『FINAL VENT』。タイガはギリギリで『FREEZE VENT』を炸裂させ、マグナギガ一斉砲撃を止める。何が起きたかゾルダが把握する前に、『FINAL VENT』をゾルダに決めかけるタイガ。
しかしナイトが割って入り不発。白熊トラさんもゾルダに撃たれて失神。パペピプ(以下略)
戻ってきた蓮が北岡に近寄ると、北岡はうわごとのようにつぶやき出す。
「信じられるか・・・この俺が、あんな、あんなわけのわからない奴に!
アイツが強いのか、俺が弱くなったのか・・・」
そして、めまいを誘発してバタンキュー。
弱くなった、か。というか、一人を相手に『FINAL VENT』をチョイスした時点でアンタおかしいよ。
北岡が気づいたのは病院のベッドの上。蓮が連れ込んだらしい。そして蓮は、北岡が倒れた本当の理由を医者から聞かされたわけだ。
ここでの二人のやり取りったらクールで良いんだよな。キザったらしいとも言うけど(笑)、そこがこいつらの魅力なんだよな。蓮、久々に高得点稼いだぞ。
さて、令子を亡き者にしようとした東條を責める香川。東條の言う事も一理あるが、他に手段はいくらでもある、と香川は諭す。更にこうも付け加える。
「時々君を見てると不安になるんです。
まさか君は、自分の力を楽しんでるんじゃないでしょうね」
「そんなことはないです。僕はただ、先生の研究を守りたいと」
東條の持つ危うさ・・・香川の指摘そのままだろう。
しかし、東條のこの気持ちが嘘とは、ちょっと考えにくい。確かに東條はヤバい奴ではあるが、香川を尊敬していることは事実のようだ。ただ、それがどこまで持続するか、という問題はある。今後の展開が楽しみだ。
さて、駐車場デビュー(?)を果たした佐野満だが・・・真司君と蓮、そして香川と東條の元に現れ、自分を売り込みにやってくる。ちゃっかり『仮面ライダーインペラー』なんて名刺を作ってカードデッキのケースから出してみせる辺りが笑わせる。
さてこの佐野、自分を売り込むのに媚びを売るとこから入るのだが・・・
「見ましたよぉー!お二人の戦い振り。いやぁ〜!」
(ばんっ)←机を叩く
「お強い。」
ここまでが共通フォーマット。
真司君と蓮に対しては、こう続ける。
「しかも、こんなカッコイイ人達だったなんて。
凄いなぁ〜。俺も、センパイ達みたいになりたいなぁ〜。憧れるなぁ〜。」
一方、香川と東條には・・・
「しかも、こんな知的な人達だったなんて。
俺、頭のいい人って尊敬しちゃうんだよな。憧れるなぁ〜。」
・・・はっきり言って、こんな言い方されて良い気になる奴って、少なくともあの中では真司君だけだよ(笑)
仲間になる条件として佐野が要求したのは、金。この佐野、より多く『金』を落としてくれる方に『無条件』で従う奴らしい。何を目的としていても、だ。ここら辺は次回でより明確に描かれる様子。次回予告のアレはその因果応報か?(笑)
案の定、それを聞いた蓮が佐野をつまみ出す。
「俺強いっすよ?お買い得だと思うけどなぁ〜」
佐野のこの台詞は、佐野が、両陣営が仲間を渇望していることを承知でこういう言動を取っている、ということを明示している。なかなかのクセモノだ。
佐野が香川達の元を訪ねていた時に、モンスターの気配。
「丁度いいや。俺の腕見せますよ。俺強いんですから。」
そこで変身。構えはともかく、最後の右手のキメはなんだ(笑)
相手はシアゴースト2体。既に龍騎がサバイブ体で戦っていて、『SHOOT VENT』で一撃見舞うところだった。しかしシアゴーストの一匹は見事にそれを免れる。
しかし折角免れたシアゴースト、インペラーの蹴りを食らって見事に吹っ飛ぶ(笑)。わざと派手に決める辺り、佐野はアピールが行き届いている。
「こいつは俺に任せてよ、センパイ!」
ううむ、台詞だけだといい雰囲気だ(笑)
さてインペラーとシアゴーストの戦いは、『SPIN VENT』で武装したインペラーが圧倒。しかし・・・ドリル二本かあ・・・わかっちゃいないねぇ東映も。まだまだ青いよ(貴様が青いわ)
そして、やってきた香川と東條、そして真司君の前で『FINAL VENT』を炸裂させる。無数のガゼール軍団がシアゴーストに襲い掛かっては飛び去り、最後にインペラーの膝蹴りでフィニッシュ。
「どうです?俺強いでしょ?お買い得ですよ、ね、センパイ達」
確かに実力のあるライダーだ。さて、入札はいくらから?
とか思ってたらタイガが『STRIKE VENT』で武装し、画面手前に猛然と突撃してきて引きとなった。ううむ、ここで標的が龍騎じゃあ面白くないなあ。ここは一つ、インペラーに襲い掛かったと予測してみるか。
9人目の仮面ライダー・インペラーこと佐野満が初登場したこの回、そのインペラーを少し見つめてみる。
まずは、まるでモンスターと見紛うばかりのデザインが特徴的だ。こんなん、まかり間違っても正義のヒーローでいて欲しくないぞ。
また、膝にベントイン装置(なんつったっけ・・・)があるというわけのわからなさは、その異様さを引き立てている。逆手でカード引き抜くわ膝上げてベントインしなきゃいけないわ、大変なライダーだな。
この、膝というのには少し理由があり、それはインペラーの(佐野の?)格闘スタイルがムエタイと思われるからだ。
というか、公式設定がそうだった気がするんだが・・・あのファイナルベントの膝蹴りを見れば、自然とムエタイを連想するだろう。というのは俺が格闘ゲーマーだからか?(死)
ムエタイといえば、ファイナルベントで無数に襲い掛かったガゼール達は、某ストZEROの某アドンの某スパコンを連想させるし、あの膝蹴りなんかは同じく某帝王サガットの某タイガークラッシュを思わせるし。全然某じゃないのはシカトしとけ。
それにしても・・・契約モンスターはあいつら全員だろうか。ふむ、王蛇がありならこんなんもありだろう。良いカンジだ。
さて!
どうやら佐野は香川の方に付くみたい。それも真司君達との契約を反故にして(笑)。一体いくらなんだろう、こいつの値段って。
そして、遂に登場するミラーワールドの女王・神崎優衣。女王・・・甘美な響きだ。『様』つけて呼ぶべし(やめれ変態)
ところで、テレビ本編未登場のライダーがまだ3人もいるんだが、残り話数はもう無くなってきてるのに大丈夫なんだろうか。或いは、ホントにアレが最後で、テレビ本編は途中終了?そりゃないぜセニョール。
ということで次回!「女王様と40匹の下僕」・・・っつーか、ナゲヤリもここまで行くと手に負えんな(←確信犯)