龍騎に襲い掛かるタイガ。傍観者を決め込むインペラー。あわやというときにタイガを止めたのは、香川だった。
佐野は、香川達と真司達の間を行き来し、最終的に契約を果たす。それは・・・
401号室に浅倉が乱入する。しかしそこは既にもぬけの殻だった。暴れまわる浅倉の前に、北岡、そして蓮と真司が姿を現す。それぞれ、香川や東條に要がある様相で、戦いには発展しなかったが、三人に邪魔物扱いされて真司は落ち込んでしまう。
傷心の真司がモンスターの気配を追ってみると、そこには優衣を襲うインペラーの姿が・・・佐野は、香川達と契約を結んだのだ。そこに現われるゼロとタイガに苦戦を強いられる龍騎。更に、優衣を狙うモンスター達。
しかしそこで異変が起こる。
モンスター達は、優衣ではなく、それぞれの契約主を襲い始めたのだ。元凶を断つべく優衣に刃を突き付けようとする香川だったが、東條の思わぬ行動に不覚を取り、消滅してしまう。
騒動は治まった。しかし、優衣の様子がおかしい。不安に駆られる真司だが・・・
冒頭は前回の続き。結局、タイガは単に『目障り』な龍騎に襲い掛かった。つまらん。
この両者の戦いの中、緊張感のない『龍騎センパイへの声援』が佐野のキャラを浮き彫りにしている。そんな佐野の態度に怒りを覚える真司君だったが、タイガの猛攻にてんやわんやの大騒ぎ。
だが、タイガの斧の一撃をゼロ・香川が止める。ここで、一度はそれを振り払おうとする東條が描かれているのがミソだったな。
401号室に戻ってきた佐野は、自らの力を香川達に誇示し、売り込みに余念がない。「俺が付いた方が勝つんじゃないかな」と、軽く揺さぶってみせるのも忘れない。
「君、さっきは城戸君の事応援してなかった?」
東條のツッコミにも、佐野はさして動揺を見せない。
「俺はただ、自分を高く売りたいだけですよ。」
佐野は、要するに『金』で『良い暮らし』を買いたいに過ぎない。あの成金オヤジに憧れる様では、佐野の志も底辺クラスだが。
さて前回入院した北岡は、吾郎ちゃんのお迎えで無理矢理退院。
その北岡、どうも自分の弱さを痛烈に感じ始めてしまったみたいで、リタイアを匂わせるようになった。
車中で吾郎ちゃんにそれとなく問い掛けるんだが・・・吾郎ちゃんが「はい」って答えるわけがないじゃん。
・・・ということは、元気付けて欲しかったのか?(笑)
佐野と真司君の契約交渉は見事に難航(笑)。真司君が、香川達が優衣ちゃんを狙っていると教えると、佐野は『正義の味方』に憧れてみせる。そこにつけこんだ真司君はタダで契約しろというが、それとこれは話は別(笑)
「別に、良いじゃないですか。プロの仮面ライダーがいたって」
プロてアンタ(笑)
佐野の苦労話を聞かされた心底バカな真司君は、『花鶏での飲食フリーパス』を契約金代わりに提示。一応、契約成立ってことになったんだが・・・佐野の顔は「こいつは話にならないぜ」とハッキリ言ってる。
というわけで、早速香川達の元に駆け込む佐野。
うざったいほど「憧れ」を連発する佐野に対し、香川の冷静さが映える。
「君に我々の事が理解できるとは思えない。」
香川は、佐野を『仲間』なんて全く思っていないが、ここは佐野を『買う』のが得策と判断したわけだ。
具体的な条件提示までいかず、香川の笑顔で引き。なんか、色んな想像を掻き立てる演出がニクいな。
場面は変わって夜の河原。たき火でイモリっぽい両生類を焼く浅倉。かぶりついて「ん」。吾郎ちゃん餃子と同レベルか。わかってるねぇ浅倉を(どんな浅倉だ)
そこに現われた気配に対し浅倉、振り向きもせずに「お前か・・・」と一言。ここなんかイカス度数高すぎ。
現われた神崎士郎は、香川達の居場所を教えるという。願ったりかなったりの浅倉、イモリ(?)を士郎に突き出し
「食うか?」
と持ち掛けるが、すぐに「ま、食わんだろうな」と踵を返してバクバク食い始める。こんな態度を取るという事は、どうやら浅倉は機嫌が良いらしい(何故に)
北岡の元に令子が訪ねてくる。いい加減ヤバいとこまで首を突っ込んできている令子を心配した北岡は、わざと辛辣な態度を取ってみせる。
「くだらない夢物語を追いかけるより、もっとマシな仕事があるでしょう!
目を覚ましたらどうです?」
ザマミロ的スカッと爽快さがある。相手が令子だからこそだ。映像を妙に凝ってるが気にすまい。
一方的にまくし立てられた令子は、バッティングセンターで憂さ晴らし。この娘、殆ど恐い顔で出てくるけど、今回は殊更酷いな(笑)
まっ、腐れジャーナリストには似合いというものか。カワハハハ!(死)
大事な人・・・ということにしておくが、令子を庇う自分にまた『弱さ』を感じてしまう北岡。リタイアの序曲は確実に奏で始められている。
「でも、このままじゃ終わらない・・・!」
語気も激しくそう言い捨てる北岡は、ある場所に向かう。
花鶏では、留守中に真司君が佐野と契約したことに激昂著しい蓮の姿が見られる。相変わらずここでも蓮の態度はすこぶる悪い(笑)
「お前がこれほど馬鹿だとは思わなかった。
勝手にしろ。俺は俺のやり方で優衣を守る!」
そう言って蓮は、香川達の元に行こうとする。
「もう一度いって話をつける」
って蓮・・・アンタ、話し合いで物事を解決したことあんのか?(笑)
CM明けは真っ暗な401号室に現れた一人の男から始まる。
それは浅倉威。室内灯のスイッチを入れたときに浮かべた『ウキウキモード』が、途端に曇るのが実に精妙。素晴らしいね、こいつは。
「泣けるぜ・・・」
でも叫ぶんだよね。勿論、この後の行動も・・・(笑)
香川達は、401号室を引き払ったわけだ。それは良いけど、もう少し気の利いた車をもってこいよ(笑)。車両提供どこだよ全くブツブツ・・・まるでロケ車両じゃないか(笑)
浅倉はというと、やはり鉄パイプで大暴れ(笑)。やはり浅倉は鉄パイプ。たけのこ棒が似合う筈よの。
そこに北岡が現われ、浅倉が食いつく。
「この際だ誰でも良いやるか!」
この叫び声がスゲー底から響く様な声音で・・・素敵(腐)
しかし北岡は浅倉との戦いを避ける。北岡らしい台詞回しが上手い。
当然浅倉は荒れまくる。そんな闘争本能むき出しの浅倉に、北岡は僅かに羨望を覚える。だがそんな北岡を浅倉は理解できない。で、どうしたかというと・・・
けたたましく笑う(笑)
この浅倉がまた素敵すぎ。「はあ?」も普通のそれとは違うというのに、更に笑い出すか。かなんなあ、こいつには(笑)
そんな高笑いに誘発されて天岩戸が開く、と(違う)
やってきたのは真司君と蓮。ここに、香川と東條を狙ってやってきた4人のライダーが集結したわけだ。
その頃香川と東條は、香川の妻子交えての会食中。
香川は、東條に『人間としての成長』を促そうとしていた。
「人としてきっと、学ぶべき点がある筈ですから」
でもどうやら東條には、これは裏目に出たようだ。
場面は401号室。「折角だ。三人がかりでも良い。遊んでくれよ、俺と」と素敵な事を言ってくれる浅倉に、戦う以外に何かないのかと問いかける真司君。
「いいんだよそいつはそれで。
大体お前、浅倉に他に何を求めようってんだ」
北岡のツッコミに二の句も継げない真司君。らしいなあ。
香川達に関する話を聞いた北岡は、『ミラーワールドを閉じようとする』真司も仲間だろう、と言い出す。真司君は否定し、蓮に助成を求めるが・・・
「ま、ある意味、同じだろうな」
と容赦ない(笑)
ここで北岡が何故か多数決を取り始める。
「城戸真司が酷い奴だと思う人」
その設問に浅倉が手を挙げずにいるのを見て、ちょっと喜ぶ真司君。しかし・・・
「馬鹿か。俺は興味がないだけだ」
そりゃそうだ(笑)
次は、「城戸真司が馬鹿だと思う人」
うわ、身も蓋もないな(笑)
今度は浅倉、くるりと椅子を回して良い人そうな笑みを浮かべて頷く。浅倉でも味方についてくれて嬉しい真司君は、ゆっくりと挙げられた浅倉の手に打ちのめされる(笑)
悲嘆に暮れる真司君を後に、浅倉の「行くか」で散会する三人。いいストレス発散にはなったようだ(笑)
憤懣やるかたなし、という風情でバイクを飛ばす真司君に、佐野が合流。バイクでなく徒歩。
落ち込んでる真司君を佐野がフォローするというシーンだったんだが・・・途中でモンスターの気配を感じて佐野離脱。・・・ガゼールからの連絡というのもありかも。
ここで、ガゼール達にミラーワールドに引き込まれる優衣ちゃんが描かれる。変身してそれを追う真司君が、そこで見たものは・・・
「可愛いんだけどなあ。ま、これもビジネスだから」
優衣に向かって繰り出されたインペラーの一撃を、龍騎が止める。契約違反を責められたインペラーの弁明。
「いやあ、それがさ、向こうの方が条件がよくってさ!
ほら。俺にも生活があるから!」
「ふざけるな!」
おおっ、真司君と俺の見解がシンクロした数少ないケースだ(笑)
そこにゼロとタイガが合流して、龍騎苦戦。更に悪い事に、ゼロとインペラーが『ADVENT』を繰り出し、モンスター達に優衣ちゃんを襲わせる。
追いつめられる優衣。しかしそこで、モンスターの動きが止まる。
何かに取り憑かれたような優衣ちゃんが香川達を指差すと、モンスター達が香川達に襲い掛かる。おお、なんだかわかんないけど、凄いぞ優衣ちゃん。・・・って優衣ちゃん、ホントに様子がヘンだよ?
「バケモノめ!」
事態を打破すべく、優衣に剣を振り下ろそうとするゼロ。しかしそれを、なんとタイガの一撃が吹き飛ばす。想像以上に早い展開。
「先生、僕、ミラーワールドを閉じるの、嫌になっちゃって。
ライダーの戦いに勝ち残るのが、真の英雄かな、って」
すまん、何の話だかサッパリわからん(死)
『FINAL VENT』でゼロを引きずり、その腹部のカードデッキにえぐるような一撃。へたり込むように倒れるゼロ。カードデッキの破片が無残に零れ落ちる。うううむ、さすがの映像美。脚本家がアレとは夢にも思えない。あ、減点(こらこら)
消え去りつつある香川をお姫様だっこした東條。
「先生は僕にとって一番大事な人でした。
だから犠牲になってもらわないと。
僕が英雄になる為に。
ごめんなさい先生、ごめんなさい・・・」
ここでの東條、泣いているのかどうなのかわからない複雑な表情を見せる。
そして、香川英行はその腕の中から掻き消えていった・・・ああ、おっさんライダーって短命・・・ってライダーじゃないんだっけ。
タイガとゼロがそんなことになっている間に、龍騎は優衣ちゃんに近寄る。しかし呼びかけても何の反応もない。途方に暮れる真司君。
そして、今回は優衣ちゃんの異変のイメージシーンで幕引き。舞い散る黒い羽根は何を暗示するのか・・・?
あれ?佐野はどうした(笑)
思ったよりも早く香川に牙を剥いた東條。『大事な人』である香川を『犠牲』にすることで、東條は『英雄』になろうとしたのだが・・・一体、何がそこまで東條を駆り立てているのだろうか。
いずれポックリいくのは知ってるが、そこんとこ少しでも描いて欲しいね。理解不能で終わるのもまた味だが。
佐野は案の定なキャラ。守銭奴と言えば聞こえが悪いが、自分を高く評価して欲しいのは、多少の差はあっても誰にでもある欲求だろう。そういう点ではこの考え方は間違ってない。
ただ、その為には何であろうとお構いなし、というのが普通と違う。こいつもまた、倫理的価値観がぶっ壊れている、正に『ライダーに相応しい』奴だ。
さて、スポンサーを失った佐野、残っているライダーは北岡と浅倉だが・・・浅倉・・・おお、次回の対決って、佐野が絡んでいるんだろうか。お、ちょっと面白い展開。
北岡・・・書いてるけど、なんか急にリタイアの方向性に路線変更したような感じ。もともと、弱さのある奴だったから不思議な展開ではないけど・・・こんなもんなのかな?
浅倉は相変わらずだねえ。今回はちょっと賛否ありそうなシーンがあったけど、浅倉像は崩れていないと思う。こういうキャラを扱わせると上手いんだろうな、あの人(誰?)
真司君と蓮・・・ますます影が薄くなって・・・(笑)
さて!
次回はどうやら東條の顛末。浅倉がらみで『ぃやほーぅ♪』状態。うむうむ、龍騎はこうでなければな!フハハハハ!お前も食うか(何をだ)
優衣ちゃんはミラーワールドで入国審査中。心配する蓮と真司君。蚊帳の外の佐野も新たなパトロン探しに。
そして、苦しむ東條の画に、浅倉の「英雄なんだろ、お前」が絶妙なエッセンスでミントチップをトッピング(?)。隠し味は近くの草地で捕まえたイモ(削除)
ともかく次回!「傷だらけの英雄」・・・ってまんまやないかいコラボケ(いやスマンネタマジで切れてんねん)