アバレンジャー第1話『アバレ恐竜大進撃!』

(2003/2/16)

■承前

騎竜で駆ける黒い戦士を狙う『エヴォリアン』の戦闘集団。黒い戦士はそれを蹴散らすが、『エヴォリアンの要塞』の砲撃にやられ、変身機能が失われてしまう。また、その弾みで荷物が飛び散り、6つの球体とズタ袋(笑)が、怪しい呪文の開いた『禁じられた天空の扉』に吸い込まれる。
エヴォリアンの要塞がそれを追い、変身が解けた黒い戦士も「アナザアースが危ない!」と飛び込む。
この間、OPテーマとスタッフクレジットが流れる。

場面は東京に。Panasonicの文字も燦然と輝く恐竜博物館・・・か?
ともかくここでは、不幸なガードマンが本物の恐竜に驚かされて昏倒する様が描かれる。

■恐竜大進撃

ティラノサウルスプテラノドントリケラトプスが東京で大暴れ。ティラノはもうちょっと後。

東京ドームホテルはよく襲われる名所。浮いた格好のミニスカ娘がよござんす。襲撃者はプテラ。人を食べずに料理を食べるグルメ派。
地下鉄では、猫バスよろしく登場するトリケラが大暴れ開始。

ビルの屋上に突如現れたのは、あの黒い戦士。名はアスカあんたバ(酷いネタの為削除)
アスカ五(同じく削除)
チャゲ&(論外の為削除)
与太はともかく。
アスカはティラノを止めようと必死に訴えかけるが、逆にヘッドアタックをかまされ逃走を許す。

■福岡の女と東京の女

場面はいきなり福岡。スクーターひったくり魔を自転車で追跡、これを撃退する女の勇姿が描かれる。スクーターの突進を防ぎ、押し退ける自転車って、改造がどうこういう問題ではない気がする。

ここで場面転換、東京に。
シールだらけの液晶テレビで、東京の空を滑空するプテラの報道映像を見て「まるで怪獣映画!」とはしゃぐ風呂上がりの女が描かれる。あんまり色気がない(笑)

この二人、共通して『謎の声』を聞き、行動を起こすことになる。自転車女は「とめてくれ!」、風呂女は「アスカさんの元へ」。

■函館の男と東京の爺

場面は函館。ここでは、一生治らないと言われた女性患者の腰を、一発グキリで治療してしまう凄腕整体士が描かれる。報酬も500万とべらぼうに高い。おまけに態度もデカい。

また東京に。街頭テレビ・・・テレビとは違う気がするな(笑)
オーロラビジョンでプラズマん返しのレーザーな叶さんがミニスカで小鳥?(混ぜるな。というか何の話だ)
・・・もとい、トリケラが暴れているという報道映像を見て、ナイスシニアな爺が憤慨。おっとり屋のトリケラトプスが訳も無く暴れるものか、と。おっさんおっさん、そんな問題ちゃいまんがな(笑)

さて、この二人にも『謎の声』が。整体男は「とめてくれ!」、ナイスシニアは「世界が・・・!」といったところ。
メッセージは同時に複数が送られているようだが、個人によって強く響くものは違うらしい。

■東京の男とティラノの遭遇

最後の場面転換は東京
ティラノに襲われそうなマンションに、幼女と一緒に住む男・・・語弊があるなあ(笑)

その幼女・舞ちゃんと逃げる最中、恐竜を見てはしゃぐ舞ちゃんが緊張感なくて微笑ましい。
その時、逃げられずに居るを発見、男は舞ちゃんをご近所さんに預け、救助に向かう。救助といっても、鎖が自転車に絡まって逃げられないだけだけど。

しかしティラノはすぐそこ。鎖もほどけない。まさに絶体絶命!
だがこの男は一味違う。
でも、こっから奇蹟を起こすのが俺だ!
すごい男だが、どうして首輪側のジョイントを外さないのだろう?

鎖を外して脱出するが、目の前にティラノの顔が!その時、男も『謎の声』を聞く。
とめてくれ!
それは、目の前のティラノらしい。しかし次の瞬間、ティラノのヘッドアタックがマンションに炸裂。男は瓦礫に埋もれてしまう。守られて無事な犬は、気遣うように男の頬を嘗め回す。実にぷりちー♪

そしてティラノは地面へ潜る。どうやら休眠時間。

■アスカの元に集った二人

翌朝、アスカは『謎の声』を聞いたであろう人を探していた。電話ボックスの上に立ったり、停車中の車の上を渡り歩いたりと、ちょっと非常識。そこら辺がメインになる話もありそうだ。

そのアスカを探している二人。キックボードを駆る女子高生と、サイドカー付きバイクを駆るナイスシニア。三人は偶然、道端で出会う事になった。
あなたが、アスカさんですか?」と尋ねる二人。一目瞭然。今日はコミケじゃないし(よせよせ)
アスカは、遂にこの世界の戦士に出会えた、と感激。メモ:アスカの属性『感激屋』

■男の名は伯亜凌駕

さて。犬を助けて瓦礫に埋もれたあの男・伯亜 凌駕(はくあ りょうが)は、負傷して入院中。意識が無い様子。

というか・・・こんな名前、ありか?<凌駕

■エミポンとスケさん

アスカはことのいきさつを二人に簡単に説明する。
「あの恐竜達は『爆竜』という」こと、「(エヴォリアンは)爆竜を使って地球を破壊しようとしている」こと、「それは爆竜達の本意ではなく、共に戦う戦士を求めている」ことが説明される。
その『戦士』に選ばれたのが、この二人、というわけだ。凄い!シニアな戦士の誕生か!
・・・わかってるって、土壇場で駄目出しされるってことぐらい。でも、ちょっと夢見るくらいええやん。

二人はアスカに協力することを約束し、自己紹介をする。
女子高生『今中 笑里(いまなか えみり)』、あだ名は『エミポン』と、ナイスシニア『杉下 竜之介(すぎした りゅうのすけ)』。エミポンはすかさず『スケさん』とあだ名を命名。早(笑)

■黒い鎧の戦士

さてこちらはエヴォリアン要塞黒い鎧の男が爆竜達に語り掛ける。エヴォリアンの未来の為、アナザアースを破壊せよと。
「それが唯一、報復への道なのだ!
待て、『エヴォリアンの未来』と『報復』と、どう繋がるねん。

■ダイノブレス

時間が一気に過ぎて夜。
ダイノブレスを手渡された二人。エミポンには黄色、スケさんには青。愉快にはしゃぐ二人が、どこか心地よい。緊張感なくて(笑)
で、このダイノブレス、戦士に変身する以外に、爆竜達と会話できる機能があるとか。恐竜好きっぽいスケさんは今から大喜び。
尤も、爆竜達が正気に戻れば、の話だが。

アスカは、実はダイノブレスはもう一つあり、三人の戦士がそろわなければ、最強の力は発揮できないと言う。
ではその残りの一人を探そう!
となる前に、爆竜達がまた暴れ出す。夜行性?

■変身不可能!

逃げ惑う一般市民を余所に、爆竜達の元へ駆けつける三人。
スケさん、しましょ♪
・・・ここだけ抜粋すると随分すげー台詞だな(笑)
ここで、爆竜チェンジ。ポーズ決めていざ変身!・・・の途中で強制解除されてしまう。やっぱ駄目か。

アスカによると、二人の身体ではスーツの力に耐えられないとみなされた、とのこと。それを聞いて憤慨したのはスケさん。
何もしてやれないと言うんですか!?
 爆竜くん達が、求めてくれたというのに・・・私たちは必要ないと!?
おおお、熱いぜスケさん!アンタの魂は俺の魂を揺さぶったぞ!この作品、もう成功したも同然。

アスカは、二人は戦士としては不適合だが、そのダイノガッツは戦士適合者に劣らない、とフォローする。
しかし、現実問題、目の前の爆竜をどうにかしないと、ダイノガッツがどうとか言うどころではない。戦士はどこに?

■その頃の適合者達

といったところで、二人の人物が描かれる。

一人は自転車を飛ばす女。勿論福岡の女
新幹線で東京を目指していたらしいが、新横浜で折り返しになっているらしい。そりゃもう、東京ってばあの状態だし。

一人はポルシェを飛ばす男。それは函館の男
函館から飛行機で東京を目指そうとしただが、仙台までしか飛ばない状態らしい。そこで男は、試乗車を無理矢理買い付けて東京へ。
1000万円パーだ!
とガタガタいう男だが、そんな金額をパーにできる時点で貴様は俺に殴られること請け合い(すな)

■復活の爆竜

そして絶体絶命のアスカ達に場面転換。
そこにポルシェ男と自転車女が到着、「嘘だろ!?」というくらい見事にダイノブレスをかっさらい、腕に装着。いつ知った、そんなこと(笑)

だがそこを、爆竜達が踏みつけてペッタンコ。殿様とか尼とか色々居る中、この世に一匹しか居ない筈が二匹になっちゃったというお話(嘘付くな)
しかし二人は戦士の姿で復活、爆竜達の足を押し上げていく。凄いパワーだ。
目を覚ましてー!
「俺の頭ん中で騒いでたのは、どいつだ!とっとと正気に返れ!
それでトリケラプテラが正気に戻る。その証拠に色が付く。トリケラは青、プテラは黄色。

その彼等から、ダイノブレスを通して言葉がかけられる。
助かりましたケラ
「けーど遅すぎー。ハラハラしたプラ
ケラ?」「プラ?」と、二人が首を捻るのも無理はない(笑)

■鎧の戦士とアスカの因縁

残るティラノはまだブルーを踏みつけようとしてる。そこでトリケラが体当たりしてブルー脱出。後をトリケラとプテラに任せるが・・・
そうはいくか
と謎の声。見れば空に妖しい渦。

現れたのは、アスカの一族・竜人族に伝わる『伝説の鎧』をまとった鎧男。変声器付き。女ってのもありかも。或いはニューハ(削除)
・・・最後の奴はちょっと見たい気がする(笑)

「まさか、私の仲間達を・・・」(アスカ)
貴様にそんなものは必要ないだろう!(鎧男)
なにか子細ありげなこの鎧男、アスカを突き飛ばす。更に剣を抜いて「血祭りにあげてやる」と意気込む。
そこに割って入る青いの黄色いの。

■凌駕、復活早々退場

トリケラとプテラは、ティラノのドリル尻尾で見事に吹っ飛んでいく。うむうむ、ドリルには誰も勝てまい。

その時、入院中の凌駕に、ティラノの魂の叫びが届く。「とめてくれッテラ!
それにより、凌駕は再び目を覚ます。

さて凌駕、ビルの屋上に出てみれば、目の前にティラノが。
お前を止めに来たんだから止まれよ!
御尤もな意見だが、それには戦士にならねば。
その為のダイノブレスを渡そうとするアスカだが、鎧男が邪魔立て。代わりにブルーが凌駕に投げて寄越す。しかし・・・
「そこの馬鹿!」
とは随分な奴だ(笑)

しかし、凌駕の腕にダイノブレスが装着した瞬間を、鎧男の怪光線が襲い、凌駕は屋上から落下。更にそれをティラノがパックンチョ。宣伝料寄越せ森永(無理)

■三人目の戦士、誕生

その結果に気をよくした鎧男、ティラノに全員の始末を命じるが、逆にドリルクラッシャー(嘘)を食らう(笑)
見ればティラノも体色が変化。赤を基調として、いかにもマントとトマホークが似合いそうだ。
そして、口の中で仁王立ちの赤い戦士の姿が。
バッキャロウ!もう少しで食っちまうとこだったテラ!」(ティラノ)
「大丈夫だって言っただろ?・・・後は俺達に任せな!」(凌駕)
「頼むテラ!」(ティラノ)
割と良さそうなコンビ。ゆくゆくは衝突して喧嘩になって仲直りするんだろうな。わくわく。

青と黄色と合流した赤いの。そこに立ちふさがるのはやはり鎧男。
「爆竜達を、易々とは渡さん!」
フラフラだぞお前(笑)

■ダイノウェポン大暴れ

その時、三人のベルト中央が光り、ダイノウェポンが登場。「荒ぶる」とアスカが呼ぶだけあって、暴れたくて仕方が無い様子が窺い知れる。

小癪な、と鎧男はバーミア兵をその手から生み出す。するとこいつはバーミア兵ママ(腐)
このバーミア兵、顔がぐるぐる渦巻きで、まるで一つ目の様。掛け声も「ジャメ、ジャメ」だし。
・・・違ってたりして(笑)<ジャメ

折角登場したバーミア兵だが、ダイノウェポンを手にダイノガッツのほとばしるままに戦う三人が容易く蹴散らす。
中でも、ブルーが突き飛ばしたバーミア兵が町の壁にぶち当たり、これが損傷した際の「町を壊しちゃ駄目ケラ」とのトリケラのツッコミが入るのが良い。

■アバレモード(?)全開!

鎧男がその隙を突き、ブルーをしこたま打ちつける。レッドとイエローが合流したところに、顔面両サイドからバルカン砲撃。でも薬莢は出ない。つまらん(無理だっつの)

与太はともかく。
悲痛な叫びを上げるエミポンにアスカは、「ダイノガッツの戦士は負けない!」と希望的観測。フッ、一年後には完全勝利するんだから、今負けたら番組終わっちゃうじゃん(ユメもチボーも無い言い方すんな)
そこにティラノが「怒れ!怒れ!ダイノガッツを込めろっテェーッ!」とアドバイス、その通りにしたら三人の目の位置にある『』が吼え猛り、身体に突起が出る。そうか、道理でギザギザしてると思った。

空中技のイエロー、突進技のブルー、怪力技のレッド、というキャラわけを描きながら、三人がかりで鎧男めったくそ。
因みに、このモードでは、三人にも「テラ/ケラ/プラ」が伝染するらしい(笑)

■爆竜戦隊アバレンジャー!

鎧まで損傷する大打撃を受け、もうヘロヘロのパアな鎧男。更にレッドの飛翔モンゴリアンチョップが炸裂してもんどりうって倒れる。モンゴリアンだけにもんどり(削除)

いやはや見事なアバレっぷりですなあ
とはスケさん・談。それを聞いたエミポンに『ひらめき』。補正(以下削除)
「アバレ・・・?そうだ!
 ユニット名決めたー!アバレンジャー!
当の三人、受け止め方も三者三様。
「えー?それはないんじゃない?」と嫌がるイエロー、「おー!いいねそれ!」と手を叩いて喜ぶレッド、「やれやれ」といった風情でかぶりを振るブルー。キャラが出てて良いなあ。

「これほどの力とは・・・貴様ら、一体?」
ヘロヘロ鎧男の問いに、レッドが勝手に応える。
爆竜戦隊、アバレンジャーだ!
「おい!勝手に決めるな」
ブルーのツッコミが入るが、まだ芸が甘い(芸?)

■今回の引き

そこで突然の地鳴り。そしてアイキャッチ。
おーい、何が来たテラ?CMの後、分かるテラ♪
なんだこれ(笑)

そのCM後だが、なにか巨大なものがドシンドシンとこっちに向かってくる。敵か?と身構える一同で引き。
・・・というか、鎧男は?(笑)


■雑感

2003年度戦隊『爆竜戦隊アバレンジャー』、アバレ初めの今回は怒涛の展開で色々と濃縮。それ故か、引き込まれてすっかりハマった人も多かろうと思われる。
今回は第1話というのも手伝って、随分冗長になったけどご容赦のほどを。
さて、では簡単に感じたことを。

恐竜の絶滅しなかった地球が別次元に存在している世界。そして、それを征服し、なおかつこの地球『アナザアース』を狙う『エヴォリアン』が敵。
まだこのエヴォリアンは殆ど描かれてなく、アスカ側も状況説明が足りない。これらは次回以降。
しかし・・・アナザアース・・・アースは俺ひと(ベタ過ぎの為略)

また、アスカとあの鎧男の間には、何かしら因縁がある様子。気になる気になる。注目注目。

注目といえば、天空の扉に吸い込まれた謎の球体は全部で6つ。あれが爆竜だとすると、今回の3体以外にもう3体いることになる。1体はおそらくアスカの爆竜だろうが、残り2つは・・・エミポンとスケさん?(笑)
そこら辺も気になるところ。ベタに新戦士か。敵側で登場して、後で仲間に・・・ってのは嫌いでないけどねえ。

キャラクターの配置も面白い。
今回のレッドは、単に熱血漢というベタなものではなく、『仲裁役』的ムードがある。この大らかさがどのように描かれていくのか注目。また、舞ちゃんとの関係も気になる。公式もそのように仕向けているし(笑)
ブルーがクールガイなのはベタ。この辺は初期戦隊の印象を受ける・・・というか、新明どんの印象が強いだけか(笑)
イエローが『メカフェチの娘』というのは前例もあってさして驚かない。というか、この娘の名前『らんる』は呼びにくいのでなんとかしてくれ(今更遅い)
戦士への変身能力を失ったアスカは、共に戦いながらも彼らを導くような位置に居る。どこかで聞いたような話だ(笑)
周囲を固める爺と女子高生も魅力的。
元気娘という印象のエミポンには、色んな意味で期待がもてる。特に夏(またそれか)
そして、最長老のスケさんはホントに年季の入ったナイスシニア。あの年齢であの熱血、素晴らしい。今回、誰よりも魅力的。
また、俳優としても年季の入った氏には、レギュラー陣も学ぶ事は多いだろう。主役を張れて学べる、一石二鳥とはこのことよ。のう越後屋(誰)

戦隊としては、今回は全戦隊共通とも言える変身ポーズ・名乗り・必殺奥義・巨大ロボ以外の、アバレンジャーの特色がしっかり描かれていた。爆竜達との関係やアバレモード(?)はその顕著な例。
アクションは確かに豪快にして爽快。しかし、「アバレ」と銘打った以上、回を追う毎にアバレっぷりに磨きが掛かってもらわねば。アバレ初めがこのレベルだと、後のインパクトが薄くなるかな?と危惧してみたり。

■■■ 次 回 ■■■

次回は、ブルーの三条幸人が「俺の腕は高くつく。じゃあな。」とユニットを抜けてしまう。どうする・・・?というお話。

今回の引きの巨大な影は、おそらくアスカの爆竜。というと、あれが噂のダークソーソーで戦闘メカ・ザッブングル?(何それ)

その他、まだ殆ど見えてない『エヴォリアン』がどこまで描かれるか、とか、アスカとの関係とか、気になる点は色々。さすがプロの職人芸。見習え井(削除)
ともかく待て次回!

【 アバレンジャー第2話『誕生!アバレンオー』 】