アバレンジャー第4話『完成!アバレ秘密基地』

(2003/3/9)

■冒頭

2023年のノーベル賞受賞者である一人の男が、どう見ても『らんる』の後ろ姿の写真を手に感謝を捧げてます。今日はタイムレンジャーか何かですか?(20年程度でタイムもくそもあるかい)

■少年とらんるの出会い

2003年に戻って、場面はいじめられてる少年と、それを放っておけずに首を突っ込むらんるに。
・・・というか、「ババア」が一番の要因な気が(笑)

鉄道マニアということでいじめられていたのですが、原因はその少年の自虐性にも。
自分の事を「ダメダメくんだし。」と評する様では、イジメを誘発しているといっても良いようなものです。らんるはそれを諭そうと『一言』言おうとしますが、いい具合にトンズラこかれてしまいます。

■その頃のエヴォリアン

さて一方こちらはエヴォリアン。前回から不調のヴォッファに対し、ミケラは好調。トリノイド・ハッカラスナイパーを誕生させます。・・・何故ハッカ?(笑)

アナザアースの未来を潰せ。
リジェ@お告げモード、今回は『未来』。かと思えばおこちゃまモードに戻り、お見送りのキス。といったところでOP。

■恐竜や

OP明けはここ。若い労働力が大量入荷の為、店も活気付いて・・・なんだあの炭火焼ラーメン屋は(笑)。

スケさん特製のお揃いのユニフォームを着て、どうしてこんなところで働かなきゃいけないんだ、と幸人は面白くなさそう。トリケラの制止も聞かずに「やめた」と脱ごうとします。
脱いじゃうの?おじいちゃんが折角作ったのに・・・。
それを舞ちゃんに見咎められ、結局失敗。なるほど、幸人は(削除)

そこに、怪しい外人技師3人と入れ替わりに、らんるが舞い戻ってきます。これでユニフォーム組勢揃い。うわ地味(笑)。
ところでこの外人技師達ですが、実は、幸人の提案でこの恐竜やを秘密基地に改造していたのです。らんるは、足りないパーツを調達に17件ハシゴしていた、という寸法。おかげで泥酔(ハシゴの意味がちゃうわ)

完成した基地は最先端のハッキング技術の粋を集めた超A級犯罪もの(笑)。工事の事を知らなかったらしい凌駕の驚きが面白いシーンです。なんで凌駕だけハミだったんだろう(笑)。

さて、基地の完成を見届けたらんるは、さっきの少年を捜しに戻ろうとします。しかし、その時『次元の扉』反応が。

■ハッカラスナイパー

さて今回のトリノイドは、狙撃手らしく遠間から民間人狙いまくり。百発百中の腕前。
そこにアバレンジャーが見栄きりと共に参上、「生意気な」とバーミア兵をぶつけるハッカラスナイパー。・・・トリノイドって、名前が長くて嫌い。お前なんかハッパーで十分。ぐわらごらぐわきーん♪
・・・或いは顔が妙に長い奴が壷からたくさん出すのかも(「パー」しか合ってへんやん)

戦いの中、低空飛行で逃げるハッパーをらんるが追跡。飛行能力を持つイエローならではの追跡劇ですが、結局見失います。ところがその背中を影から狙っていたハッパー。らんる危うし!
かとおもえば、簡単に気付いて逆に一撃食らわせるし。ハッパー、狙撃手のプライドがズタボロってところ(笑)。

■しつこい狙撃手

敵も退いたし、一旦基地に戻って策を練ろう、とアスカが呼びかけてきますが、その前にやることがある、とらんるは通信を切ります。向かう先には、あの少年の姿が。都合良すぎ(笑)。
大体、電車の車両基地で見失うってのがそもそも(略)

何故そこまで気にするのか、とプテラの問い掛けに、らんるはこう応えます。
どうせナントカだから、って言葉、大嫌いなの。
ああ、一本調子で常に前に進んでいく、そんな『らんる像』が垣間見えますねえ。

どうしても後ろ向きな少年に、らんるがこう諭します。
失敗したって良いじゃない。何度だってやり直せば良いのよ。
 めげずに頑張れば、きっと希望が見えてくるから。
 失敗を恐れちゃ駄目。いい?

そう聞いてもまだ踏ん切りがつかない少年。

とその時、らんるの左腕にハッパーの放った銃弾が炸裂!帰った振りしてチャンスを狙ってた割に、致命になってませんね。案外、こいつってヘッポコ?(笑)

■冷静な少年/アスカの述懐

らんるは少年を連れて、偶然通りかかったタンクローリーに飛び乗って逃走を試みますが、ハッパーは低空飛行で追尾してきます。常に地面から一定間隔を空けて飛ぶ姿を、少年は冷静に分析していました。
奇妙な磁場の関係で、アスカ達と通信できない。さて、どう切り抜ける?

一方、恐竜や秘密基地では、被害者達の現状分析が行なわれていました。死んではいないようです。
被害者は謎のウィルスに感染し、意識不明。治療すら出来ない状態とか。
アスカによると、このウィルスに感染した者は、ウィルスを放った者と同じ姿になって暴れまわるそうです。そうして、1人が2人、2人が4人・・・というわけです。

■頑張れ少年!

さてらんるの方ですが、一旦は身を隠したものの、見つかるのは時間の問題。
その時、少年がハッパーの飛び方はリニアモーターカーの原理に似ている事を指摘。そうだとすれば、通信が出来なかった異常磁場も説明が付きます。納得したらんるは、それを絵に書き、少年に託して『恐竜や』へ行くように頼みます。
でも、「ダメダメくん」と自称する子にいきなりの試練は無理な相談。
らんるはそれを押して、少年に行かせようとします。
できなくてもいいから、いくの!
台詞だけだと無茶言ってますねえ(笑)

やがて見つかってしまい、らんるは変身して単身戦いを挑みますが、一人だとやっぱり弱い。そして少年は意を決して駆け出します。一路、恐竜やへ。
・・・へー、『恐竜や』って、そんなに有名なんだ。

少年は、最初にいじめられていた渡し場に。最初、そこを飛び越えた先に、鉄道車両のアルバムを放置されていたんですが、その時は諦めて帰ろうとしました。
でも、今度は違います。
「失敗したって・・・汚れていたいだけだ!
お、カッコイイこと言うね。
これで成功してたら逆に面白くないところ。さすがプロ。

■対抗策?

少年はめげずに恐竜やに到着。安心したのか、そこで気を失います。
凌駕達はらんるの書き付けを見て、対抗策を見出します。・・・いまいちよく分かりませんでしたが、深く考えずに先を見ましょう。

ハッパーの高速移動さえなんとかできれば、対抗できうる。
そんな二人にアスカは「うってつけの仲間が居ます」と意気込みますが、さてそれは?

■ライドラプター

というところでらんるに戻ります。
かなり危ういところまで追い込まれていましたが、凌駕と幸人が間に合い、形勢逆転。
貴様を倒すまでは、俺は死なん!
とかカッコつけといて、ハッパーは逃げていきます(笑)。

それを追跡する為の『仲間』が登場します。
それが『ライドラプター』。3人にそれぞれ1匹ずつ。でも追跡途中でバーミア兵に阻まれ、凌駕と幸人が足止めをくらい、またもハッパーVSらんるに。

ハッパーは、高層ビルを垂直落下し、らんるの追跡を振り切ります。その時アスカが「大丈夫です。ライドラプターを信じて!」とらんるに檄を飛ばし、そしてらんるは見事、ビルを垂直に降下します。ああ、ビル破壊・・・(笑)。
その勢いを借ってのプテラダガー、次いで、追いついた凌駕と幸人もそれぞれキメ、最後はライドラプターに乗ったままの『ライディングダイナマイト・ダイノボンバー』でフィニッシュ。

■あっけない巨大化戦闘

しかし、やられたら『雨降って トリ でかくなる』、の格言通りハッパーも巨大化(そんな格言ない)。すかさずアスカもブラキオを呼び、アバレンオー出撃。

出鼻はハッパーに挫かれたものの、胸部装甲を使ったプテラカッターでたたみかけ、「爆竜電撃ドリルスピン」で豪快にフィニッシュ。あら、あっけない。

■狙撃手の意地

あっけないのには理由がありました。
アバレンオーの左肩で、変身を解いて勝利の余韻に浸る三人を、断末魔のハッパー最期の狙撃が襲います。
お前だけは許さん!
銃弾はらんるの左胸に着弾し、力なく倒れ、自由落下するらんる。プテラも性急にお墓をバックにアイキャッチ。なんつー用意の良い奴(笑)。

■趣味の世界

倒れたらんるを抱きかかえ、必死に呼びかける凌駕。しかし返事はない。
あまりの事に背を向け、涙を堪える幸人。そして、涙を流す凌駕でしたが・・・その涙がらんるの頬に零れた瞬間。
冷たいよ。
と、けろりとらんるが起き上がります(笑)。
確かに狙撃された筈なのに、何故・・・?実はらんる、趣味で『アメリカ軍も使ってる防弾チョッキ』を装着していたのです。どんな趣味だか(笑)。

ともあれ、何事もなくてめでたし。
というか、落下シーンからの繋ぎは・・・?

■感謝

最後、らんるは少年と別れます。
これからも頑張れ、孝明君。じゃね♪」と自転車で颯爽と去っていくらんるの後ろ姿を、手持ちのカメラで撮影。結局少年は、らんるの名前は聞けずじまい・・・。

でも少年は、らんると出会った事で、それから僅か20年後にノーベル物理学賞を受賞するに至ります。
ありがとう。
内海孝明は、大事に納めていたその写真に、感謝を捧げ、今回の幕を閉じます。


■感想

■らんるのマニア度って・・・

初めて煩悩らしい煩悩を感じた回ですね。といっても、ギリギリの線に触れるかどうか程度でしたが(笑)
そう、それはやはり大腿部です。戦隊の女戦士といえば、大腿部の露出は避けては通れませんからなあ。
屈み込むシーンが多かったのも、そういう物の道理を理解している人間がいればこそ、です。

それはともかく、公式には機械マニアならんるですが、写真を見ただけでDD51の名を手繰り寄せる時点で、機械がどうこういう問題では無くなっています。最後の防弾チョッキは『趣味』だから別に言及しませんが・・・。
この作品、「マニアってなんだろう?」が隠れテーマか?

■爆竜達のキャラ

アバレンオー出撃でのひとこま。それぞれ、らしい台詞付きなのが良いです。
よっしゃー、やっと出番だテラ!
一気に決めちゃうプラ。
油断は禁物ですケラ。
誰の台詞か書かなくても一発でわかる語尾付けって、便利ですね(笑)


■ブラ丞相のお言葉

強さは愛です、ブラ。

因みに前回は
不器用ですが、ブラ。
いいなあ、ブラ様イチオシっす。丞相(?)


■メモ書き

■DD51

古老の癖に未だに現役のディーゼル機関車。らんるが言うように、もう見られにくい存在になりつつある。

これがDD14だったら、ネタも引っこ抜いてこれるんだけどなあ・・・。

■炭火焼ラーメン屋

どんなラーメンだ(笑)

いやあ、キャラクターの印象が強いから、ずっと覚えてるもんだなあ。そういえば、去年はこの系統の作品では見かけなかったような・・・?はて。

■2023年ノーベル物理学賞受賞者

いや・・・というか、どう高めに判断してもせいぜい32。30歳だったら、2003年時点では最年少記録。あと20年の間は知りません。

少年時代は鉄道マニア。咄嗟にらんるの後ろ姿をカメラ撮影できた辺りでも、それがわかります。鉄道マニアは常にカメラ携帯。頭上の余白は敵だ。ピーカン不許可。世はなべて三分の一。トライXで万全。(?)

細かい名称を列挙しておきます。
受賞者、つまりらんるが助けた少年の名前は『内海孝明(うつみ・たかあき)』。受賞時は『量子物理学研究所』に所属。もしかしたら所長かも。
受賞伝達者は『スウェーデン・ノーベル賞選考委員』の『マックスウェーバー』なるヒゲジジイ。どっかで聞いたような名前でもありますが、失念しました。
因みに、20年後はホログラフ通話が可能となっているらしいですが、音声伝達技術は今より後退する模様。技術の進歩って、意外とないもんですね。


■■■ 次 回 ■■■

次回はまたもブルー・幸人の回。
カリスマ整体師は針治療もお手の物。でも、単純に『優秀な整体士』という話ではなさそう。車椅子に座った、あの女は一体・・・?
では待て次回!

【 アバレンジャー第5話『アバレ治療!ジャジャジャジャーン』 】