アバレンジャー第8話『アバレブラックこの一発!』

(2003/4/6)

戦士の能力が目覚めないのに苦悩するアスカは、元気付けようとする凌駕や舞の姿にも焦りを募らせる。そんな時、ギガノイドが出現した。
しかしそこに、子供達のヒーロー『ギャラクシアン・イグレック』が現われ、これを撃退してしまう。

テレビのヒーローの出現に湧く子供達。だがそれは、新たなギガノイド『英雄』であり、ジャンヌはそこに策を巡らせていた。そこに現われたアスカ、変身して挑むもまだ能力は発揮できず。ジャンヌも嘲るように姿を消す。

翌日、子供達を集めた『英雄』は、その本性をあらわにする。その姿に子供達は悲しみ、その涙をジャンヌが集める。伝説の鎧を着こなすには、『絶望の涙』が必要なのだ。

そのジャンヌの前に、戦う事の意味を取り戻したアスカが立ちはだかり、その勢いにジャンヌは撤退。余勢を駆ったアスカは、『英雄』まで撃破してしまう。

一週間後、バキケロは大きく成長したが、アスカはあれ以来ずっと昏睡状態に陥っていた。アスカは一体どうなるのか?


■感想

■戦士復活・アスカ

今回はアスカ・アバレブラックの爆発的な復活祭。その凄まじい復活には度肝を抜かされます。

悩んでる間のアスカは、周りの親切に戸惑って激したり、後になって「どうかしてる」とか思うけど、昂ぶる思いは止められず・・・という感じで突っ走って、最後には戦いにいくことすら躊躇うようになって。典型的・・・といえばそれまでですが、見てる方にはっきり『痛々しい』のが伝わってくるのは良いですね。

ジャンヌの気配を追って一人で対峙した時も、前回同様まるで歯が立たず。おまけにトドメも刺されずに惨めさに拍車をかけ、基地に戻って幸人にトドメを刺されます(笑)。

イグレックが本性を現し、アバレンオーがピンチになっても、イグレックがジャンヌの操るギガノイドで、子供達の絶望の涙を集める為に暴れている、と判明しても、すっかり「情けない奴(ブラ丞相・談)になってしまい、出撃しません。ブラ丞相もお手上げ。
しかしそこで、熱があるバキちゃんの激励と舞ちゃんの涙が、アスカに『自分に足りなかったもの』をはっきり自覚させ、満を持して出撃の運びとなります。
行けアスカ!復讐ではなく、みんなを守る為に!書いててちょっと照れる。

そのアスカ・アバレブラックの活躍ぶりは凄まじいもの。凄まじすぎて、まるで古いPCで再生した処理落ち動画を見せられてるような印象です(笑)。
アバレブラックの名乗りは『無敵の竜人魂』。「バク」が無い・・・。
バーミア兵を叩き潰し、ジャンヌの剣を折ってはフライングチョップでぶっ飛ばし、『英雄』までダイノスラスター三段活用で粉砕。こんなに活躍したら、あとのヘッポコさが目立つなあ・・・。
ダイノスラスターは『ストーム/風・竜巻』『グランド/大地』『ファイヤー/炎』の3つのモードが使えます。この中でも炎はまるで、マグマの間欠泉。名づけてマグマゲイザーオッケィ!(何が)
・・・あれってホントは「ガイザー」では?(何を今更なネタを)

ところがこのアスカ、大活躍の後で昏睡状態に陥ってしまいます。それも一週間。あ、アスカもヒゲはえるんだ(笑)。
むむ、暫く充電か?入れ替わりにスケさん復活希望(ええんかそれで)

■バキケロ

その愛らしさに泣く人も出たとかいう話も。

冒頭の可愛らしさは言うに及びませんね。
バキちゃんの『感謝の舞』(笑)は言うに及ばず、肩が凝ってるというらんるの肩に飛び乗り、ピコピコハンマーみたいな音を立てながら、頭で肩を叩くというラブリーかつぷりちー♪な姿は、見ていてほんわかします。
可愛いなあ♪成長したハスキー犬が甘えて肩に乗っかるのとは随分違うなあ(何と比較しとんねん)

そんなバキちゃんが突然高熱を発して寝込んじゃうんですが・・・結局『病気の身を押してまでアスカを元気付ける健気なバキちゃん』を演出する為だけ?いいぞう東映!(どないやねんお前)

そのシーン、あまりの愛らしさに泣いちゃった人も少なくなさそう。いやホント泣いちゃうよ。まだ精神的にも子供だろうに、アスカを元気付けようと一生懸命頑張って励まし、アスカが出撃したのを見届けてからペッタリとへたり込む様なんて・・・抱きしめてやりたくなるほど愛らしいですねえ。
そんな子が次回からバリバリ戦いに参加するなんて、この番組何か間違ってますよ!(何を今更)

一週間後にはすっかり大きくなったけど、まだこのくらいだと可愛さが残ってますね。それが次回には・・・
ともあれ、テッペンハゲで両サイドの髪がビンビンに立ってるゲタ履き格闘家が出て来ないことを祈りましょう。異動が多いらしいですし(誰が)。

■ジャンヌの真意

仁王立ちも似合うけど、倒れた姿がまたそそるーっ!

とまあ、前回と似たような煩悩桃源郷は置いとくとして(またか)
今回は『伝説の鎧を着こなす』という一点に、ジャンヌの行動が集約していました。『子供達の絶望の涙』を集めることで、どうして着こなせるのか、この辺のプロセスは1ミリ秒で肉眼では判別不能ですが、あまり追求しないでおいてやりましょう(何が1ミリ秒だ)

今回、ジャンヌの前にアスカが現われたのは二度。
一度目は容易く撃退し、余裕で『自分が伝説の鎧を着こなすまで生き長らえさせてやる』とトドメも刺さずに去っています。
しかし、二度目のアスカは戦士として完全復活しており、別人の強さを見せ付けます。ジャンヌは剣まで折られた上、フライングチョップくらって簡単に退散。
この時の倒れた姿がまた良いのです。脚が手前に映されてるのがポイントです。一瞬だった辺りが、まだまだ職人側の意識が低い印象(何の職人だ)

しかし、ああまで『伝説の鎧』に拘る理由は何でしょうね?
いずれにせよ、アスカがあの状態では、暫くジャンヌ話も保留かな?でも、せめて網網は毎週見せて欲しい。あと夏場は夏向きな衣装を期待(目的それしかないんか)

■今回のエヴォリアン

今回もジャンヌメインなので、『英雄』出撃シーンしか出番なし。
『英雄』の姿に「どこかで見たような・・・」とはミケラ。こいつまさか、番組を見たことあるのか?(笑)

今回リジェはデスモゾーリャモードでジャンヌを鼓舞したりもしますが、やっぱりなげキッスに敵うものはなし。あと脚の網目も高ポイント(なんでもええんかお前)

というかヴォッファ・・・お前パクリばっかりやん(笑)

■ギガノイド2番『英雄』

子供達のヒーロー、『ギャラクシアン・イグレック』の姿や能力をそっくりそのまま再現したギガノイド。名は『英雄』。ヒデオではありませんので「もののけ姫を作った人か!?」とか問い掛けても返事しません(?)

いい宇宙人をアピールしておいて、本性を現す・・・というのは良くあるパターン。それが今回は『メディアに登場しているフィクションヒーロー』だというのが大きいんですね。
その分だけ、夢を壊された子供達の悲しみは深い。いい作戦です。

おまけにこの『英雄』がまたキてる。
強ければそれでいいのだ!アーッヒャヒャヒャヒャ!
と、AAが乱舞しそうな狂気で駄目押し。
しかし、アスカの復活が大きな誤算であっという間にオシャカ。そういえば、アバレンオーも立場なし(笑)。

今回の後、『ギャラクシアン・イグレック』放送・製作側は、おそらくいつぞやのコスモスみたいなことをイグレックにさせたでしょう。これで子供達大安心。

■凌駕・幸人・らんる

アスカとイグレックのせいで、ロクに出番が無かった彼等ですが、僅かな出番でそれぞれキャラを描かれてます。

幸人は相変わらずストレートな物言いでアスカを追いつめたり(笑)、らんるの反感を買ったりしてますが・・・らんるの肩を叩くバキちゃんを見て笑みをこぼす姿を誰が見逃すかっ!これだけで幸人派が増加すること請け合い。安堵めされい(誰が)

らんるは、出来れば戦いは避けたい、という姿勢を明示。そりゃそうですが、契約があるので一年はきっちり戦って貰わないとギャラ出しませんからね。あと、残り4人もちゃんと引っ張り出しなさい(?)

凌駕もラストで、イグレックのことを舞ちゃんにどう伝えるかで言った台詞が「らしい」です。
「俺ホントの事言うよ。
 これからも夢を裏切られることは沢山あると思う。
 それでも夢を追い続けられる子になって欲しいから。

この一言でキレイにまとめちゃう辺りも、凌駕独特の『レッド』らしさですかね。

■舞ちゃん・エミポン

舞ちゃんは、他の子供達と同じくイグレックが好き。女の子って、特撮ヒーローに関心あるかなあ・・・?まあ、ナー○ャも違う気がするし(笑)。
ただ、イグレックがビルを引っこ抜こうとすること自体に問題意識を持って欲しいなあ(笑)。

エミポンは、熱を出したバキちゃんを看護しているような位置にいました。羨ましい。
あと、アスカをいい意味で追いつめていましたね。彼女も彼女なりに戦ってるって感じです。ジーンズなのが許せませんけど(またそれか貴様)


■ブラ丞相の激

英雄』とアバレンオーが戦う中、一人じっとしているアスカへの言葉。
アスカ、何してるブラ。
 お前は、何もしないのか。

と奮起を促しているんですが、アスカは動こうとしません。そんなアスカに更に一言。
お前・・・情けない奴になったなあ。
のんびりした口調が逆にアスカに重くのしかかるような、そんな迫力があります。さすが。

今回の金言は・・・強いて言えば「立て、立つブラ、アスカ!」でしょうか。眼帯必須

今回はブラ丞相の初アイキャッチ!ブラ丞相らしい落ち着いた印象を受けるアイキャッチです。声音も手伝って聞き惚れちゃいますねえ。さすが丞相閣下。


■■■ 次 回 ■■■

次回は凌駕がメインのお話。「インタプリタ」がどうとか言うと、電次元の住人?(古)
そういえば、凌駕の『職業』の話って無かったけど、今頃になって『職業話』なわけ?

アスカは冬眠ならぬ春眠状態、バキケロは成長して遂に戦力に。声も変わるんだろうなあ・・・。
っつーわけで、次回は閑話休題の『イカデビル大参上』!(シリーズちゃうわボケ)

【 アバレンジャー第9話『目覚めよ!アバレサバイバー』 】