アバレンジャー第20話『キラーオー・アバレ初め』

(2003/7/13)

トップゲイラーに全く手が出ないアバレンオー。そこに参戦したステゴスライドンだったが、アバレキラーに操られ、トップゲイラーと合体、『キラーオー』となってしまう。
その圧倒的な力の前に、アバレンオーは倒される。正気に戻ったステゴは遁走してしまう。

一人だけ大きく飛ばされた凌駕は、手当てを受けた病院で、アバレキラー・仲代壬琴が自分の命を救った医師と知る。凌駕は壬琴を追って海岸へと向かう。その連絡を受けた幸人も、ステゴを連れ戻しに海岸へ向かう。

凌駕に追いつかれた壬琴は、自分のダイノブレスを賭けたゲームを持ち掛ける。それを受けた凌駕だったが、能力差と殺意の有無の前に追いつめられてしまう。
起死回生のアバレモード発動で逆転した凌駕だが、自分の中に秘められた力に驚く。壬琴は倒れる間際、「お前は俺と似ている」と呟く。

一方の幸人は、ステゴを見つけたものの、説得はできなかった。ステゴはアバレキラーの下へ・・・。

その頃、町には復活したギガノイド『狩』が暴れていた。バキケロ・ディメノコ・パラサが『狩』を食い止めようと応戦するが、その『狩』の姿は突然消えてしまう。一体どこへ・・・?

倒れた壬琴を助け起こす凌駕は、その壬琴に撃たれて倒れてしまう。
「ゲームオーバーだ」
壬琴は凌駕を背にし、キラーオーに乗り込み、現れた『狩』と対峙。これを完膚なきまで叩き潰してみせる。
「実験終了だ。」
そう呟いて壬琴は、キラーオーともども消え去ってしまう。


■感想

■感想

■アバレンジャーサイド

凌駕がメインで展開した為、幸人とステゴは割とあっさり目になってます。勿論、他の面々がその他大勢になってしまっているのは仕方の無いことです(笑)。

■凌駕

壬琴が実は自分の命を助けてくれた医師と知ってしまった凌駕。そのお陰で、漸く主人公らしく苦悩する時がやってきたようです。

壬琴のことを知る経緯は、甚だ御都合主義(笑)。ま、お約束ってやつで。
事の次第を知った凌駕、壬琴に会うと律儀にお礼。理由はどうあれ、今こうして戦えるのも全て壬琴のお陰だからねえ。
その凌駕、「今度は俺があなたを救う番です!」と意気込み、壬琴の持ちかけた『ダイノブレス争奪杯バトル(仮)』を受けますが、ゲームだからと武器を捨ててしまいます。容赦しない壬琴は、それを手にして凌駕をしこたま撃ちつけます。

ところが凌駕、アバレモード発動で大逆転!というか自爆(笑)。
凄まじいパワーに驚きを隠せず戸惑う凌駕は、「そうだ、欲望の赴くままに力を振るうんだ。お前は俺に似ている。」と呟き倒れる壬琴によって更に困惑します。「一緒にすんなボケ」と(笑)。

壬琴を助け起こす凌駕のシーンは、ひょっとして友情か何かがここで芽生えるのか?とチラと思わせましたが、壬琴は期待を裏切りません(笑)。

ともあれ、凌駕は壬琴によって『苦悩』を与えられ、「成長する主人公システム」に取り込まれます。この点、壬琴は過去最大の功労賞でしょう。
今後、凌駕の行動が楽しみになりましたねえ。

■幸人

凌駕がメインで活躍したので、幸人の方は少しおざなり(笑)。結局ステゴの説得には失敗したし。
でも、ステゴの正気を呼び覚まし、キラーオーティラノが取り込まれるのを防いだのは、その幸人なんですよね。なもんで帳消し(笑)。

その後、ステゴを捜して連れ戻しにいこうとする幸人の台詞がこれ。
「必ず連れ戻してくる。たとえ殴り倒してもな。
やってみろ(笑)。

でも説得は上述の通り失敗。ただ、ステゴの気持ちは殆ど決まっていた様なので、どの道無理だったでしょう。
ステゴを説得できなかったことを歯噛みして悔しがる幸人。今回の幸人はこれで幕。

■ステゴ

寂しがり屋のステゴは、他のみんなはブラキオ閣下の中でいつも一緒なのに、自分だけ規格外で中に入れないのが哀しくてクサクサしていたんですね(笑)。そういう意味では確かにちょっと可哀相。
そんな疎外感を感じていたから、苦戦している仲間を見るとつい憎まれ口をたたいてしまう、という心理も頷けなくはありませんが・・・。

それ以前にステゴは、合体時に『ただの台座』なのが不満だった様子。確かに、アバレンオースライドンの必殺技、ステゴあんま関係ないし(笑)。幸人が苦しいフォローに終始したのもやむを得ません。
そこに付け入ったのが壬琴。最初こそステゴを操りましたが、正気に戻って遁走するステゴへの台詞「俺はお前の本当の力を知っている。」はステゴに深い感銘を与えてしまうのです。たった一言で心を捉える辺りがキラーの所以でしょう(盛大に違う)

ステゴは、自分にそんな力が眠っていたことに恍惚感も覚えていました。自分が居なくても十分強いアバレンオーより、自分が思いっきり力を発揮できるキラーオーの方がいい、と。
・・・トップゲイラーだけでアバレンオーよりはるかに強そうですが(笑)。
まあ、そういう理論にたどり着いたステゴが、壬琴のもとに走るのは当然です。

しかしステゴ、君の選択はつまり、また仲間を倒すことを意味します。それで本当にいいんですか?

■ブラキオ閣下

今回、金言2回のみならず、アイキャッチでも大活躍のブラキオ閣下。
金言は後述するとして、アイキャッチの方ですが、緊縛キラーオーの中で余裕を見せるアバレキラーの「本気を見せるか」を受けてのもの。バックの「本気と書いてマジと読む」が高得点です(閣下関係ないやん)

■その他の面々(笑)

復活の『』を迎え撃つべく出撃した、アスカらんるWithコンバイン爆竜ズは良かったですねえ。
パワーアップした『狩』の攻撃に怯みもせず突進し、それぞれ一撃を食らわせるシーンは、アバレンオーの代わりにヒーローサイドの意地を見せたようでよかったよかった。一撃ずつで終わったけど(笑)。

ティラノ達は、キラーオーにやられて療養中。とほほ。

他では、ステゴを連れ戻しにいく際の幸人の台詞に、エミポンが突っ込みいれてる程度ですか。
スケさんメインのお話はいつになるんでしょうか?・・・カッポレがあったか(笑)。


■壬琴とゲイラー

オイラはゲイラー、壬琴とゲイラー、普通のゲイラーとちょと違う(ぶしーっ)
緑川ゲイラー博士の声でお読みください(どんなネタやこれ)

■壬琴

今回は凌駕の爆発的パワーの前に一時はやられちゃいますが・・・わざと倒れてみせたとも見えます。迫る凌駕にたじろいでたからホントにやられたんだろうけど(笑)。
肉体的には誰より強靭そうなので、短時間である程度回復した、ってのもありかも。
いずれにしても卑怯もんではありますが(笑)

この男、なんでもゲームです。凌駕の手術も、「手術の成否」を楽しんでいたらしいし、アバレンオーとの戦いも、爆竜の数をスコアに見立てて逆転劇を楽しもうという口振りでしたし。
凌駕との戦いも、ダイノブレスを賭けてのゲームに仕立て上げました。ゲーマー魂ここにあり、って感じ。ゲーマーの意味が違う気もする。

そんな壬琴が、凌駕と戦っているシーンでちょっとだけ本音っぽいことを言ってます。
与えられた『』を存分に発揮したいという欲求に素直に従っているという壬琴。それはつまり、満たされない空虚な自分という存在を必死に埋めようと・・・いかんすっげーベタくさくて頭痛が。
仕切りなおし。
壬琴は我欲に忠実で、その為には誰がどうなろうと、自分が死んでも悔いなしとさえ思っている。生き甲斐を見出せない悲しい男・・・こう書くとますます『壬琴の生き甲斐補完計(以下略)

いずれにせよ、新たな力を得た壬琴が更に暴れまわるのは自明の理。キラーオーで『』を狩るシーンも怒号に似た雄叫びで随分上機嫌っぽいし、ますます手がつけられません。ちょっとかっこ悪かったけど(笑)。

■トップゲイラー

今回もわずかな時間で強烈なキャラ出しをしてる緑川ゲイラー博士(笑)。
俺は羽を伸ばしてるだけだ。
とまあ、ゲイラー節とでも言いましょうか(笑)。ま、見た感じ確かにそうだから、やめろ言われてもねえ。
これを見ると、最凶伝説も信憑性が増しますね。でも、そんなパワーを見せる前に仲間になって、ズンドコまで弱体化するんでしょうねえ。いやー楽しみだなーぁ(笑)。

ステゴの巨躯を掴んで飛ぶ姿は、正に猛禽類のそれ。頭頂部にトサカみたいなのがあるので、ああ見えて白色レグホンなのかも知れません。最強だしテレ朝だし(何のネタだ)

アスカによれば、トップゲイラーは全ての爆竜と合体できるそうです。それなら是非ともブラキオ閣下との合体を。きっと銀河万丈な爆竜合体になるに違いありません(どんな合体だ)

■キラーオー

なんというか・・・見た感じあんまりカッコよくは・・・。
ラストの巨神兵ライクな砲撃シーンのずんぐりむっくりなどは・・・うなされそうだ(何故に)


■今回のエヴォリアン

相当お怒りのデズモゾーリャ様ジャンヌを電撃。無理もありません。そこをフォローするのはヴォッファ
・・・そういえばアンタ、『』の誕生の際も「ジャンヌの為」ととれなくも無いこと言ってましたね。今回のフォローといい、アンタまさかジャンヌに気があるの?(笑)

ミケラの方は、そういう雰囲気が無いですね。
いい調子の『狩』に調子付くヴォッファとミケラに釘をさすジャンヌに対し、
負け惜しみなんだなぁ〜。
とミケラ。こういうところが妙に人間くさくていいんですねえ。

■ギガノイド第5番『狩』第二楽章

核は破壊されていなかった為、復活した『』。パワーアップ済。
しかし、所詮は『再生怪人』。
アバレンオーさえ一時は圧倒した『狩』も、バキケロ達にシバかれまくり、終いにはキラーオーの稼動テストで瞬殺。ま、おまけだし・・・(笑)。

・・・というか、アバレンオーロッキルはトドメもさせない役立たずということですか?


■その他

■看護婦さん

看護婦さんと言ったらあんな素っ気無い服装じゃないよなあ・・・ってなんかスゲー毒されすぎ(今更)

しかし、我が侭放題な医者付きの看護婦なら、超法規的措置にゴルフクラブを使うくらいはやって欲しい。できれば壬琴は幼い従兄弟にデンジエ(削除)

■今回の煩悩

いやあ、こういう作品でこういうシーンは滅多に無いから、見つけたら妙に嬉しいんだよね。だから、グラビアとかには無い喜びがある訳で(何の喜びだ)

ジャンヌ電流プレイ四つんばい。こう書くと随分印象が違ってくるから不思議。早く夏コスにならないかなあ(ならねーっつの)

らんるはアバレンオーからはじき出されて倒れた時の例のシーン。もち、変身が解けた後。
下からの微弱アオリこれ基本。わかってるねえ!(何が)

まあ、ジャリ番ですから今年度はこれで限度かな。昨年度ほどのものはハナから期待してないし。


■ブラキオ閣下のお言葉

その1「何があろうが、男は一人で行くものブラか。
冒頭、仲間のふがいない戦いに業を煮やしたステゴスライドンが単騎突撃するのを評した言葉。

その2「どんな敵も倒せる仲間だブラ。
ギガノイド『狩 第二楽章』に対抗すべくアスカが呼んだ際の言葉。

【その1】は、「それでも」がついているけど、子供の頃に『テレビまんが主題歌集』みたいなLPを何度も聞いた私には一発コロリの調べるまでも無い曲。
快傑ズバット』のED『男はひとり道を行く』のサビの締め節。
こっ、こんな古典まで引っ張り出すとは・・・もっとやれい(笑)

【その2】は、私が最も特撮を視聴してた時期の作品なのでノー調査でパピコン(?)。
太陽戦隊サンバルカン』のED(1st)『若さはプラズマ』のサビの一節。
・・・ってサンバルカン2度目やん。


■■■ 次 回 ■■■

さあ、全国一千万の(中略)ファンの皆様お待ンたせいたしました!
次回は恋する乙女のお話、略して「祝!ヤツデンワニ復活祭」です!
何をどう略したらそうなるんだ、なんて常識論を展開するアナタはまだまだミ・ジュ・ク・モ・ノ♪ウフッ♪さあ、オネーサンと一緒に恋の花を咲かせましょう♪(某青レザーの女憑依中)
やだキロ。
アンタ誰?

【 アバレンジャー第21話『アバレ恋!キロキロ 』 】