アバレンジャー第23話『アバレ電波ドギューン!』

(2003/8/3)

『信頼』をことごとく裏切られまくる今回、滅多に激昂しない凌駕がプチ切れを披露する貴重な回となっております。
バキケロとディメノコも、壬琴の手に渡ってしまいます。

因みに、追跡型が書きやすいことが判明したので、形式復活。


■シーン追跡

■不滅の金字塔

冒頭はティラノによるダイジェスト解説と、身悶えするほど酷いデブチビ合戦の続き。凌駕が割って入って、ガキども気絶。そこに・・・
エミポンより緊急連絡!
勿論応えは
まぁかせてちょーだい♪
これがわからぬ奴はスーパー戦隊を語ることなかれ(誰が知るかボケ)


■今回のエヴォリアン

鼻歌に興じているリジェの前で、口喧嘩を始めるミケラヴォッファ。絶妙なタイミングで憑依してくるデズモゾーリャ様がナイスです。

デズモゾーリャ様は、壬琴を『利用』しようと画策していたのが判明。こりゃ迂闊、悪の組織の常套手段をすっかり忘れておりました。
ジャンヌに爆竜を操る準備をさせ、後は待つだけ。というところで今回のデズモゾーリャ様はバイバイキーン♪

■ホットライン

ヤツデンワニを通して、バキケロ・ディメノコと電話会談と洒落込む壬琴。お、適材適所(笑)。
凌駕達を信じると言って聞かないバキノココンビに壬琴は冷たく、
だが厳しいぜ、現実は。
と言い捨てます。この台詞からも『嫌な予感』波動は伝わってきます。まるで、現実の厳しさを嫌というほど知っている、とかいうアレ的なナニです(分からん)
お前はそんなヤワな奴じゃないと信じてるぞ。
だが厳しいぜ、現実は。
うぬ、逃げ口上でもあったのか。東映のボンクラどもめ、早くも逃げ腰か(何の話だ)

■トリノイドの居場所

恐竜やに戻ると、そこは酷い有り様でした。実は、今は眠っている舞ちゃんが、「うっせーな、うぜーんだよ。」と暴れまわったのです。
それを聞いて凌駕は落ち込んでしまいます。舞ちゃんが俗悪番組を観るのを止められなかった、と。凌駕を周りがフォローするのは貴重なシーンとなりそうです。

その時、舞ちゃんの目から一筋の涙が・・・。拭き取ろうとする凌駕を幸人が制し、涙を指先で掬い取ると、そこにはムカデンパンジーのミクロ級分身が!

ぷりぷりんせすシスターズの番組は視聴率82%。単純計算で約1億454万人にムカデンパンジーが潜入していることになるとか。しかしムカデンパンジーの居場所は全く分かりません。スケさん一言だけなのにさすがのいぶし銀。
そこで、『メカフェチらんるの真骨頂となるわけです。

■トップゲイラーの諮問

トップゲイラー壬琴にコンタクトを取ってきます。ステゴも姿だけですがチラッと登場。
何の話かと思えば、
「人間、お前は誰かを信じたことがあるゲラか。
と、なにか説教くさい。
壬琴は「ないね」と即答。スパンは現在過去未来こんな歌あったなあ。
それを確認したトップゲイラー、堂々と『俺がお前を利用してるだけでもいいゲラ』と言い放ち、壬琴もそれを「それもまた面白そうだ。」と不敵に受けます。こういうやりとりをさせると光りますねえ。

トップゲイラーは更に、壬琴がゲームに求めるものを尋ねます。
「フッ、ときめきさ。
ぶうっ!『ときめき』かコラ。貴様コナミのまわしものか!(今時そんなネタか)
しかし、それは何かと問われても、壬琴にも良く分からないようです。ここらへんが泣き所か。

■壬琴の忠告

らんるが作った『誘導電波逆探知装置』で、ミクロ級分身が受信している誘導電波を追跡する一同。凌駕の決意のほどが、後に物笑いの種になります。

凌駕達の前に、また壬琴が立ちはだかります。バイクと車をわざわざ止めて、降りて「お前に構っている暇はない」とは笑わせます。そのまま突っ込みたまえよチミ達。
襲い掛かる壬琴を受けて立つ凌駕達ですが、強さ復活の壬琴に歯も立ちません。波ありすぎアンタ>壬琴
この時、壬琴は凌駕にこう忠告します。
「お前、人間を信じたいとかほざいてたな。
 だったらこの先へは行かない方がいいぜ。
 この先には、絶望が待っている。

わざわざ凌駕にそう忠告して、「人間を信じている限り、俺には勝てない。」とかありがちなことをほざいて消える壬琴。さて、『絶望』とは一体・・・?


■怒号正拳

字が違う。<見出し<今回ゲームネタ多いぞボケ

凌駕達の向かった先には、ぷりシス関係各位が待っていました。彼らは自分の意思で、「余計な事はするな!」と凌駕達の前に立ちはだかります。
更に、ぷりシスの『夢』の話も、凌駕達を混乱させる為に言ったことと判明し、凌駕がっくり膝を突きます。ここでぷりシスどもがそんな凌駕をけたたましく笑い飛ばしていれば、殺意も高騰し、ラストの保身行為が明確になって余計沈んだのになあ(沈めてどうするか)

カメラにくっついてる手のひらサイズの装置に、ムカデンパンジーは擬態していました。TV局長はそれを懐に収め、自己弁護を始めます。ヘドも出ません。他の連中も異論を挟まないので、似た様な考えなんでしょう。

しかしその時モニターに、暴れまわる子供を取り扱う報道番組が映し出され、更にそこに自分の孫がいるのをみてTV局長は狼狽します。
「あれほどウチの番組をみてはいかんといったのに!」
そんなクズからムカデンパンジーを取り上げ、その正体を暴き、彼等を逃がそうという凌駕ですが・・・
アンタ達が魂を売った奴は、こういう奴だ。
 殺られないうちに、とっとと消えろ・・・消えろーッ!

と一喝。無様な姿で逃げていくクズどもを背に、堅く握り締められた凌駕の拳が印象的。

■VSムカデンパンジー

壬琴に「時間を稼げ」と指示され、ムカデンパンジーはホログラムでぷりシスを映し出し、凌駕達を攻撃させます。これがまた思いっきり卑怯。本物でないとわかっていても、ぷりシスに対する殺意は高騰。その暴れ放題ぶりは、見ていて胸くそ悪いです。

というか、こういう場合は本体を攻撃するのが相場。もう半分近いノルマを達成してる癖に経験値が足らなすぎますね凌駕達は。
遅まきながらそれに気づき、アスカサークルムーンでホログラム発生装置を破壊、次々と個人技を決めてスーパーダイノダイナマイトというところでしたが、ムカデンパンジー最後のあがきでもうひと悶着。粘りすぎ。
結局ムカデンパンジーはオシャカになりますが、凌駕達を気絶させるまで消耗させた為、壬琴大満足。

■タイムアップ

さてバキノココンビの方ですが、ムカデンパンジーが倒れたことがわかって安堵したのも束の間、待てども待てども凌駕達はやってきません。
もうすぐ日没。それでも仲間を信じるバキノココンビを、嘲笑うかのような壬琴

その頃意識を取り戻した凌駕達は、あろうことかライドラプターで樹海を目指します。プテラでは駄目な理由があるのでしょう。というか、気絶した凌駕達を、ティラノ達が放っておいたかのような演出はいかがなものやら。
そして、上手い具合にあと少しというところで大爆発。あーあ、と思ったらバキノココンビが姿を見せるじゃないですか。あれあれ?

■厳しい現実

無事を喜んだのも束の間。
「ハハハハハハ!バーカ、そんなわけねーだろーが。
と登場したのはキラーオーWith壬琴。ぬう、ナイス台詞。やりゃできるじゃん。
そのまま爆竜コンバインでキラーオーナグルスノコドンを誕生させてしまいます。
ここで今更ブラキオ閣下登場とティラノ達の出撃。今までどこに?つか
アバレンオーで挑むも、キラーオーバキバキパンチとキラーオークロスサンダーを食らってダウン。

そこで壬琴、ゲームを面白くしてくれたことに感謝を捧げます。そして凌駕を「信じてたって救われない、それを証明するゲームを見事に完成させた。」と絶賛。しかし凌駕は、それでも人を信じていたいとぬかします。壬琴もいい加減呆れた様子で、トドメの一撃をお見舞いする体勢に。

しかし、そこを巨大ムカデンパンジーが襲撃!ここぞの為にミケラが巨大化を見合わせていたのです。しかし・・・不意をついたのはいいものの、デススティンガーとドリルスピンを立て続けにくらい、あっという間に爆発四散。しょーがねーなーこいつらは(笑)
因みにここで、ジャンヌが小首をかしげるシーンがあります。妙にヌルんでて可愛いす。

壬琴は「今日のゲームはここまでだ。また楽しもうぜ♪」と去っていきます。思いっきり悔しがる凌駕が印象的。
アイキャッチはトリケラ。「なにか希望はないケラ?」とは言いますが・・・。


■希望さえ裏切られる幕引き

壬琴の言葉、それを裏付けるかのようなぷりシスや関係者の言動に、打ちひしがれている凌駕。舞ちゃんの慰めの言葉も今はつらいばかり。
「それでも信じる。俺は・・・俺は、人間を信じたいんだ・・・。

そして、トリケラの言った「希望」は、ぷりシスの1人が脱退すると表明したこと。
・・・これが『希望』?こんな、保身見え見えの売名行為が希望だとでも?
凌駕の背中は、更に悲哀の色を深めただけだった・・・というところで幕。ホントに希望がないや。


■追記

前後編で送られたこのシリーズですが、戦隊ものも重い空気を感じさせる回があっても当然でしょうが・・・希望がまるで見出せないのがなんとも・・・。
いや、ぷりシス改心は普通は希望かもしれませんが、見たとき私は「明らかな保身・売名行為」としか感じられませんでした。これは相当病んでますね、私。ええ分かってますとも。わかっているけどわかるわけにはいかんのだ(わからずやか貴様)

因みに、#22の感想記事で『ぷりぷりんシスターズ』と書いたことは、素で気づきませんでした(笑)。いや、ツッコミこなかったのは嬉しいのやら悲しいのやら。はっはっは慣れですが。


■ブラキオ閣下のお言葉

立ち上がれみんな!仲間を救えるのは、他にいないブラ。
キラーバキノコオー(勝手に呼称変更)出現に愕然とするアスカ達に対する檄。

大戦隊ゴーグルV』OP『大戦隊ゴーグルV』と『大鉄人17』OP『オー!!大鉄人17』の合体技という、新技の披露でしょうか(笑)。ますます難解でわかりにくくなってきたなあ。っちゅーかゴーグルVのフレーズあれだけなんか(笑)。


■■■ 次 回 ■■■

さて!
ここまで事態が深刻になったのに、次回は何事も無かったかのような展開に。
というか、やっとミケラとヴォッファが前線投入です。どんな活躍をするか楽しみですねえ。っちゅーか女子高生に囲まれてウハウハってやつですか?
てなわけで、嫌なことは忘れてパーッといこうぜ!いけるもんならな。

【 アバレンジャー第24話『アバレ女子高生!ありえな〜い』 】