アバレンジャー第33話『アバレ戦士を忘れない』

(2003/10/12)

アスカがポックリいってもエヴォリアンの地球攻略大作戦は足踏みしません。
今回は、欠番扱いだったトリノイド第2号が登場し、その行動目的と哀れな最期が描かれます(笑)。


■ざっくり追跡

■壬琴リターンズ

ひょんなことからミケラが先行投入したトリノイド2号の行動目的を知った壬琴は、一旦アナザアースへと戻ることに。キスで壬琴を送りながら、ちょっと残念そうなリジェがかわいいシーン。

アノマロガリス2世の残骸が散乱する地に戻された壬琴は、そこでアスカのダイノハープを入手。さて、どう使うやら。

■生きてたよ・・・短ぇ夢だったなぁ。

主のいない壬琴邸では、ヤツデンワニが相変わらずの芸の冴えを見せてくれます。ああ、アバレンジャー見ててよかったなあ。アスカがポックリで沈んだ気持ちも吹っ飛びます。どうせアスカ生きてるんだし(笑)。

そこに壬琴が登場し、ヤツデンワニ大慌て・・・かと思えば意外と素早い対応で思わず感心。さすが、この作品の面白さ3割を占める重要キャラ(当社比)

帰ってきた壬琴に、久々のトップゲイラーが素っ気無い挨拶。ステゴは、エヴォリアンと手を組んだ壬琴に不信感を抱いたようです。。でも壬琴は、さして意に介した様子も無く、「気に入らないなら出て行ってもいいんだぜ?」と意地悪。
今更仲間の元に戻れないステゴは、壬琴についていくしかないと弱気発言。更にゲイラーが「あの人間は誰も信用していない。」と追い討ちをかけますが、画面は「ステゴの身の上相談を聞いてやってるゲイラー」にしか・・・(笑)。

さて、壬琴はまず、食事でも風呂でもなく、電話をすると言います。ヤツデンワニの流れるような応対がブラベスト。というか、一体誰に何の用が・・・?

■日常は流れていく

アスカを失った凌駕達は、恐竜やで重苦しい朝を迎えます。そんな状況の最中、スケさんは店を開けるべく仕込みをはじめます。「あんなことがあったのに・・・?」と戸惑うらんる達に、スケさんが年長者らしい年季の入った台詞を吐きます。
「どんな時でも腹は減ります。
 悲しいことがあっても、いつもと同じ日常を過ごしていかなければなりません。
 残された者はね。」
しかし・・・なんかスケさんの出番って少ないよな。もう少しこういうシーンが欲しいのに。

そして、幸人も本業の用事で外出。あ、掃除サボる気だなこいつ(笑)。
・・・そういえば、幸人の社会的な立場って、今どうなってるんだろう?出張整体扱い?

■狙われたアスリート達

とあるサッカーチームの監督から依頼を受けたらしい幸人。割と現実的なことを言う監督がナイス。
その時、シュートを放とうとしていたブラジル帰りのストライカーが突然ヘニャヘニャと崩れるように倒れ、「蹴り方がわからなくなって」と訳の分からないことを言い出します。
遠巻きに見ていた幸人は、その彼から青い球体が飛び去っていったのを見つけ、それを追います。青い光で高速移動・・・い、いかん、本家ブルー○ラッシュにやられてまう!(出ェへんわ)

しかしエヴォリアンらしき影は見当たらず、代わりに壬琴が登場します。この壬琴、どういうわけか、トリノイド2号の目的と行動を教え、「一人欠けたお前等じゃ勝てないだろうがな」と挑発して去っていきます。むむう、さすがトキメキの伝道師(何それ)

■佐竹昭雅、その正体

幸人達は、ここ最近、突然引退などしたアスリート達の情報を集めます。そのアスリート達の名前には、ついにやけてしまいます(笑)。
ともかく凌駕達は、次に狙われるアスリートを割り出し、その護衛に向かいます。

そのアスリートは、とある道場の主(多分)、総合格闘家として売り出し中の『大爆発新幹線・佐竹昭雅』。ってコラ!(笑)
この佐竹、3人の話は聞いたものの、護衛は不要とばかりに組み手を見せ始めます。確かに言うだけのことはありますが、その佐竹の動きには、今まで襲われたアスリート達の動きが重なりすぎます。これはもしや・・・?

と突然、弟子連中がバーミア兵になり、凌駕は佐竹を守ろうと飛び出します。ああ、脳天気馬鹿、ここに極まる。因みに幸人とらんるは既に正体を見破っていました(笑)。
そう、この佐竹昭雅こそ、壬琴に連絡を受けて凌駕達を待ち構えていたトリノイド2号・ヒルリンドウ。調子に乗って「ようこそここへ、クッククックー♪」とおちゃめもする曲者。
なるほど、怪獣王子だけにこの正体か。

■焚き付け師・壬琴

ヒルリンドウは、アスリート達から奪った能力で凌駕達を攻撃。更に凌駕達のダイノガッツまで奪い取ったヒルリンドウは、そのパワーで凌駕達を叩き伏せてしまいます。

泣き言を吐く凌駕達を、今度は壬琴・アバレキラーが容赦なく叩きのめします。この程度で泣き言を吐かれては、折角のトキメキが失せてしまいます。そこで壬琴はひと芝居うって見せます。
あの男もうかばれねぇよな、選んだのがお前らじゃ。
と言ってアスカのダイノハープを取り出します。壬琴流・叱咤激励ってとこですね(笑)。

それを見せられては凌駕達も黙っていられません。お約束にハートに火がついて燃え上がった凌駕達は電撃変身(?)
いきなりアバレモードになった凌駕達は、ヒルリンドウもアバレキラーもいとも容易く圧倒し、一気にこれを撃退しちゃいます。壬琴はギリギリのところで難を逃れます。

■巨大ロボ戦・登場!マックスオージャ

続いて巨大化戦ですが、キラーオーが参戦してアバレンオー大ピンチ。「どうしたらいいんですか、アスカさん!」という凌駕の泣き言に、赤いトリケラ・・・じゃない、スティラコの咆哮が轟きます。目立ちたいそうです(若干違う)

幸人とらんるの協力でアバレマックスに変身した凌駕。これで二人は変身が解けてしまう筈でしたが、「ダイノガッツがみなぎってるから」変身したままでいられます。サギくさい。くけーっ(サギかそれ)
ともあれ、後顧の憂いの無くなった凌駕はスティラコと融合。そして無敵の巨人・マックスオージャに合体・変形します。赤が基調の斧使い、というスタイルは、個人的には支持。

2対2の壮絶な戦いを期待したものの、キラーオーとヒルリンドウは一撃でヘロヘロに。更にトドメが炸裂してダブルKO。普通は相打ちの意味だけど、タッグの場合はこれもOKでは(笑)。
ま、新戦力初お目見えが圧倒的勝利になるのはお約束ですし。
おっと、ダイノハープはらんるがジュワッチ♪とダイビングキャッチ。お前の翼は伊達かコラ。

■改めて誓おう

ブラキオにダイノハープでアスカのあの曲を吹こうとする凌駕ですが、ハープがあの状態なのと生来のど下手クソが災いしたらしく(笑)、むなしく空気が漏れるばかり。それをブラキオは責めもしません。さすが貫禄ですブラ。

凌駕達は、アスカの為にも・・・と、平和の為に戦う決意を新たにするのでした。

■生きていた女

さて、舞台は突然河原に。そこには、あの格好で倒れているジャンヌの姿が。いや、額の刻印が消え、その姿はマホロに・・・?

その僅かな気配を、ぶら下がり健康器でナイスバディを目指していたリジェが感知します。誰が吹き込んだ情報だそれ(笑)。
グースカ寝ていたミケラとヴォッファも飛び起きます。いやあ、味わい深いなあ。やはり戦隊の悪はこうでなくちゃ。


■ブラキオ閣下のお言葉

友よ、友よ見えるかこの涙、ブラ。」

「涙」の部分が変えられてますが、快傑ズバットのOP『地獄のズバット』から。
この時代の歌詞は文字通り『主題歌』に相応しいものばかり。安直とも言いますが(笑)。この歌詞も同様で、主人公・ズバットこと早川健は、友の復讐の為に戦う、白いギターが日本一似合う男。ちっちっち、ワイパーだぜ(?)
で、その友というのが実は『アスカ』五郎。なんというか、最初から狙っていたんじゃないかとも思えますね(笑)。

今回はもうひとつ。
勇敢に戦った男がいた。そいつの為にも負けられないブラ。」

前半部分、(新)仮面ライダー1stED『はるかなる愛にかけて』の出だし。遂に仮面ライダー登場です。マチカネタグホイヤー(間違い)
因みに、この作品の主人公は筑波洋ことスカイライダー(後半)ですが、間違っても作品名は『スカイライダー』じゃありません。厄介な話です。
それにしても、この作品の主題歌副主題歌は、1st2ndともに何とも言えないカッコ良さがあります。この点では歴代ライダーでもトップクラスでしょう。特に1stEDのサビ「それだけでいいのさ」は、『SPIRITS』で比較的扱いの悪い(当社比)筑波洋の人気をかなり高めていると思われます。


■追記

今回の目玉は、早くもアバレマックス最大の弱点克服と、新ロボ・マックスオージャの登場。

アバレマックスは3人のダイノガッツを集めて初めて発動できるのですが、今回かなりあっさりと克服しちゃいました。
これで凌駕が抜けてもアバレンオーが維持できるわけですが、合体ロボってのはメンバーが揃って真価を発揮するもの。そんな半端者に倒されたキラーオーがあまりに不憫でなりません。これも「ダイノガッツがみなぎっている」からなんでしょうか?

マックスオージャは、スティラコサウルスと台車が合体して変形して誕生する新ロボ。『大きい』『王者』で略されなくてよかったよかった。というか仮にも『オージャ』ならイライラしてみせたらんかい根性なしめ(どんな根性だ)
今回の必殺技は、車輪のクラッシャーが付いた両肩での攻撃。接近戦用。なんであんなチンタラした攻撃が当たるのか不思議。

エヴォリアン側からは、トリノイド2号・ヒルリンドウが登場。その目的は、『究極の肉体』を創り出すこと、なのですが・・・人間ごときのチンケな能力を取り込んで誕生する『究極の肉体』を想像すると、とてつもなく片腹痛いです。
さて、残る先行トリノイドは1号のみ。果たして・・・?
・・・というか、多彩な技を披露するんなら、『2号』はいかんのでは(何の話だ)。

今回一番のシーンというならば、ここでの凌駕VS壬琴で凌駕が見せた『ティラノロッド・サークルムーン』。おかげで、折角のマックスオージャが若干霞んでしまいました(当社比)
サークルムーンはアスカの必殺技。凌駕がどうしてこの技が使えるのかとか言う摩訶不思議はこの際忘れてあげましょう(笑)。私の場合、このシーンを見て、某胸に七つの傷の男が某盲目の闘将の為に某南斗白鷺拳を某聖帝に浴びせるシーンを思い出し、思わず鳥肌が立ちました。こういうベタに熱い展開、割と好きです。
・・・っちゅーか【某】の意味はどこに?


■■■ 次 回 ■■■

さて!
なんとジャンヌは生きていました!が!次回予告ではジャンヌそっちのけの様相(笑)。それでええんか。
次回は壬琴の新ゲーム。木星を地球にぶつけてしまおうという、わけのわからなさ大爆発。閑話休題、というところで。

【 アバレンジャー第34話『ゲームをやろう!突撃アバレ星』 】