アバレンジャー第36話『初恋アバレミラクル』

(2003/11/2)

今回はちょっとお休み。人間になるという夢がかなったトリケラのお話。『甘く切ない』度数は控えめ。だってケラちゃんの本命ってば・・・(笑)


■ざっくり追跡

■トリケラ、人間になる!?

美しい月夜の下で思いにふけるブラキオ閣下の体内は、そりゃもう新参者のアンキロも不満を漏らすほど狭いのです。
この時、パラサが「早く草原を駆け回りたい」と夢をこぼしたことで、トリケラもついとんでもない夢をポロリ。
僕は、人間になってみたいケラ。
無論、爆竜が人間になれる筈もなく、本人も「ただの夢ケラ」と笑い飛ばします。

その月夜の下に出たトリケラは、美しい月を見上げて
でも、もし人間になれたら・・・
と思いを馳せながら寝入ってしまいます。
そして翌朝、なんとトリケラは人間の子供になっていたのです!寝ている間に照射された近代プロレタリアートの傑作・怪光線(?)のせいだということも知らず、トリケラは有頂天。この有り様が異様に可愛いのです。いいよなあ隆ちゃん。

■ケラちゃん恐竜やに

さて、エヴォリアンではヴォッファが、自ら傑作と評するギガノイド『奇跡』を、「がんばってね、ちゅ♪」と、寝ているリジェの腕と唇を使ってアナザアースへ送っていました。寝てても効果があることより、ヴォッファの台詞が・・・(笑)。

人間になったケラちゃんは、恐竜やに向かいます。
既にトリケラが行方不明になっていることは、凌駕達にも知られていました。それに対して幸人は、
見つけたら三条スペシャル・おしおきフルコースだ。
とご立腹。なんだそれ(笑)。

それを見て、ケラちゃんは立ち去りかけますが、そこを買い物帰りのマホロが見つけ、ケラちゃんは一気にみんなの注目を集めます。
僕は・・・幸人さんに・・・
見たことのない少年に名前を呼ばれ、怪訝な表情の幸人。そしてケラちゃんは恐竜やを後に駆け去っていきます。

■運命的出会い

公園で黄昏るケラちゃん、お仕置きの図を想像してブルー入りまくり。更に何故か大型犬が襲い掛かり、ケラちゃんは本能的に身構えますが、今の姿では手も足も出ません。
それを助けたのは、通りすがった『年上の女性』。

女性は、ケラちゃんの手当てをハンカチで施します。その女性を見つめるケラちゃんが、既に天にも昇る心地で居ることは明らか(笑)。可愛いったらありません。
ところが女性は突然仕事を思い出し、急いで駆け去っていきます。慌ててそれを追うケラちゃん。ケラちゃんは、彼女のハンカチを手にしたままなのです。

しかし、女性は車に乗って既に遠のき、ケラちゃんも今の姿では追いつくことは不可能。そこで本能的に四つん這いになるわけですが、ケラちゃんは現状を思い出してその場に立ち止まってただ涙を流すしか出来ません。
そこに幸人の車が通りかかって急ブレーキ。お約束という奴です。

■幸人とケラト

話を聞いた幸人は、ケラちゃんを車に乗せ、その女性の追跡に移ります。この時、どうして自分の名前を知っているのか、と幸人はケラちゃんに尋ねますが、何か事情がありそうなケラちゃんを見て、それ以上詮索しないでおきます。
因みにケラちゃん、名前を聞かれて咄嗟に「ケラト」と名乗ってます。

今時珍しいおねだりで念願のソフトクリームをゲットしたケラちゃん。「寒いのに物好きな奴」と幸人はのたまいますが、ああいう子供を放っておけないアナタもある意味で物好きですよん♪
さて。
女性は様々な場所に移動しては何かを運んでいます。一体何の仕事なんだろう、と怪しむ幸人に、ケラちゃんが女性擁護をします。その様子を見て幸人は、ケラちゃんがその女性に惚れたことを確信します。

その時、幸人達の前に、トリケラトプスの頭部の化石が。説明忘れてますが、何か『恐竜博』みたいな会場にいます。
それを見た幸人は、ケラちゃんが自分の相棒に似ている、と言います。純粋で、人を疑うことを知らず、こうと決めたらまっすぐ突き進む。幸人のトリケラ評ですね。ケラちゃんはそれを聞いて、心の中で「ありがとうございます、幸人さん」と喜ぶんだけど・・・ある意味ではけなしているよなあ、この評価(笑)。

■復活の壬琴・・・?

場面は変わってこちらは壬琴邸。
ヤツデンワニによる『愛情』たっぷり(笑)のヤツデン粥が完成したところで、「そんなものが食えるか!」とばかりに起きてきた壬琴。うまいことぶつかって、粥は全部ワニにぶっかかります。
激熱!

しかし壬琴はまだ回復しきってはいません。心配するステゴ、まだ続ける気かと問いかけるゲイラーを余所に、壬琴はトキメキを求めて秋葉原へ(いつのトキメキだ)

■奇跡の船

港までやってきた幸人とケラちゃんですが、どうやら女性を見失った模様。
その時、いたずらな風がハンカチをケラちゃんの手から飛ばし、埠頭まで運びます。ハンカチはフェンスに引っかかってケラちゃん安堵。
そこで幸人は、停泊中の船に女性の姿を発見、ケラちゃん連れて乗り込みます。

しかし、船に乗り込んだ幸人達は、様子のおかしい船員達に出迎えられます。何でも、思ったことが何でも叶う『奇跡の船』だとか。見たところ、昼間っから飲んだくれてるだけにしか見えませんが(笑)。
ともかく、女性はこの船に乗っています。二人は奥に進みますが、踏み込んだ瞬間、空間が異様にゆがんだような・・・?この船は一体・・・?

■激突

その頃、次元の扉反応のあった港に凌駕とらんるが到着しましたが、そこにはえらく元気そうな壬琴が待ち構えていました。ホントに「もう十分休んだ」みたいです。

さてこの壬琴、凌駕が変身した『アバレマックス』に随分トキメキを覚えたご様子で、変身するよう要求。
俺はまだ生きてるぜ?
とかいって挑発するところが壬琴らしい。

仕方が無いので、取り敢えず変身して壬琴と激突する二人。
ところが激突の瞬間、両者の間に激しい電撃が!そして爆発!イカスー!
見ればそこには『暗黒の戦士』が。凌駕は「アスカさん・・・」と近づいていきますが、狩りの時間真っ最中の暗黒の戦士はこれ幸いとばかりに斬りかかります。

■奇跡の正体

船内探索中の幸人とケラちゃんは、この船の異常さに翻弄されていました。あまつさえ既に出港しておりますし。

大広間に辿り着いた二人は、夢の世界に入り浸っている乗員乗客と遭遇。その中には、ケラちゃんご執心の女性も。彼女はどうやら大金を手にしたようです。それで自分の店が持てる、と歓喜し、声をかけてくるケラちゃんもロクに目に入っていません。

どうやら幸人も、彼等が何者かに幻覚を見せられていることを察します。その時、一人のウェイトレスがヴォッファの声で凄みを効かせてきます。コワイよこのおねーさん(笑)。
お約束にバーミア兵が繰り出し、幸人は変身しようとしますが、『奇跡』の謎空間内ではなんと変身できません!これはいかん、と幸人は一旦逃げ出します。

■復活のトリケラ

ケラちゃんは、幸人に「もういいから逃げよう」と持ち掛けますが、当の幸人はそれを拒否し、「あきらめるな!」とケラちゃんを激励。幸人は、自分の初恋の苦い経験を思い出していた様です。

その瞬間バーミア兵に捕まって引きずり出される幸人。そのピンチに、ケラちゃんが突撃をかけます。
初恋も大事だけど、幸人さんの方がもっと大事ケラ。
 僕は、爆竜トリケラトプスです!」
その場で元の姿に戻り始めるトリケラ。これには幸人も驚きますが、ヴォッファの方がもっと驚きます。爆竜みたいな巨大なものが『奇跡』の空間に出現しては・・・ということで、『奇跡』に船から離れるように指示。それをトリケラが追う展開に。

■暗黒の戦士、撤退

その様子を見た凌駕達には、暗黒の戦士の斬撃がお見舞いされます。剣先を凌駕達に向け、ゆっくりと近づいていく暗黒の戦士の姿を、壬琴は嬉々として高台から見下ろしていました。
が、これまたお約束気味に暗黒の戦士が苦悶を始めます。
どうした?早くあいつをアバレマックスにしろ!
壬琴の激も効果はなく、暗黒の戦士はそのまま姿を消してしまいます。それを認めた壬琴も、興醒めとばかりに退散。

■巨大ロボ戦闘

さて残ったのはギガノイド『奇跡』。ティラノとプテラが合流し、アバレンオーで対峙することに。
しかしこの『奇跡』との戦いで、呼ばれもしないのにマックスオージャが現われ、あろうことかアバレンオーを攻撃し始めてしまいます!

勿論これは『奇跡』の幻。トリケラの外道照身霊波光線で『奇跡』を発見した凌駕達は、速攻で『爆竜電撃ドリルスピン』を食らわしてこれを撃破して勝利を収めます。最近巨大ロボ戦闘が早いなあ。

■ハンカチ

アバレンオーの勇姿に、夢幻のことはどこへやら、船の乗員乗客がやんやの喝采を贈ります。その中に、あの女性の姿もありました。それを見つめるトリケラの甘酸っぱい想いが妙に伝わってきて、トリケラ可愛さが数倍増した気がします。

勿論、ハンカチは幸人が代わりに返してあげています。
幸人の去り際、彼女はあの少年がどうなったかと尋ねます。それに対して幸人・・・
あいつならいつも元気だ。
と答えてすたすた退散して幕。
それにしても、どうしてトリケラが人間に・・・?ギガノイドの影響ではなさそうですが?

■事の真相

今日の夕飯は鍋の恐竜や。
幸人は、何故トリケラが人間になったのか、トリケラに尋ねています。勿論、トリケラ本人にさえわかりません。
神様のイタズラとしか・・・。
そんなわけあるか。

実はその通り(笑)。神様スケさんと天使エミポンが原因。というか後者のせい(笑)。
勿論、天使エミポンの独断専行で、神様スケさんご立腹。今回は大した出番もなく終わるのか、と思っていたスケさんですが、ラストに至って『らしい』シーンが描かれて、なんか嬉しいです。
・・・っちゅーか、流行か?「だいじょーぶ♪」って。


■ブラキオ閣下のお言葉

アイツも夢を見るのだろうかブラ。
ネタっぽい、とは思ったんですが、全く記憶になかったので、検索エンジン様余所様に頼りました。
その結果、特捜ロボジャンパーソンのED『朝焼けのララバイ』だそうで。私、この辺の時期の作品、殆ど知らないんですよねー。
ふーん・・・(検索でヒットしたページを眺め中)
って、ええっ!?『ガンギブソン』って独立作品じゃないの!?(どんな知識持ってんねん)

っちゅーか東映、戦隊ネタはもう打ち止めかね。


■追記

今回、なんといっても『ケラト』の可愛らしさにつきます。いえ、容姿とかは勿論ですが。ええ勿論です。隆ちゃんが可愛いのは今に始まったことではありません。
なにより可愛いのは、トリケラ本人なんですから。精神と肉体がともに無敵の可愛さを持った『ケラト』こそ、この作品の可愛さ総取りしているのは疑い様がありません。何がいいたいんだかサッパリ。

暗黒の戦士、再び。殆ど『アスカ』なんですが、まだ明確には描かれていません。凌駕もなんだかんだで「あれがアスカさんなわけがない!」とアッサリ思い込みを翻すし。

壬琴の世話をしっかりやっていたヤツデンワニ。あの様子では、ホントにワニの『愛情』から逃げ出そうとしていたのかも知れませんねえ(笑)。
それにしても、大した回復力というか・・・さすがミコ様ですねえ。

それにしても、トリケラが人間になった真相が、天使エミポンの気まぐれだったなんて・・・(笑)。あー、でも、こういうヘアスタイルの方がよく見えるなー。眼鏡を外してるも要因かな?

そういえば、バーミア兵はどうやって次元を超えているんでしたっけ?(笑)


■■■ 次 回 ■■■

さて!
次回はなななんと!とうとうリジェちゃんがナイスバディに!でも衣装はガッチガチの完全防備。
こうして、今作品は最初から最後まで不作続きで幕を閉じました。今思えば、ガオ・ハリケンのなんと恵まれていたことでしょう。さめざめ。っちゅーか根本的に視聴目的が人として間違いすぎなんですが。
でも、キャラクターがよかったりするかも、と密かに期待。

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