アバレンジャー第45話『あけましてアバレルンバ』

(2004/1/4)

あけましておめでとう御座います!本年もよろしく!ってアンタ・・・もう1ヶ月ちょっとで終わるんだろ?
そういうわけで、目出度いトリノイドが目出度いイタズラをしにやってきます。凌駕達は次々とお目出度いものに変えられ、残ったのは幸人だけ。さあ、どうする幸人!
浦沢ワールドを期待しすぎた人には物足りないかもしれないけど、新年お笑いネタとしては丁度良いですよん♪では早速。


■ざっくり追跡

■新年のご挨拶

いきなりの獅子舞に戸惑うアスカ。そうです今日はお正月。おせち食べ食べ。ワニにもエミポンからお雑煮のおすそ分け。お返しのキッスは返り討ち。あんた十分強いじゃないの(笑)。
爆竜達は小倉百人一首。ブラキオ閣下の中でドタバタ。ブラキオ閣下も新年早々ポイント荒稼ぎ。

そんな和やかな中、凌駕は壬琴のことに思いを馳せます。つられてアスカもマホロに思いを馳せ、おせちを食べさせてもらう妄想をしますが、実は舞ちゃんでした。
らんるはそんな二人を気遣ってか、初詣に誘います。幸人は大事な用があるとかで辞退。なにかありそうですね。でも本書きは浦沢ですからねえ(笑)。

■イイカンジのエヴォリアン

その頃ミケラは、デズモゾーリャ復活を祝ってトリノイドを創造。名はナナクサルンバ
早速デズモゾーリャ様から「地球を崩壊させよ」との命令が下りますが、お祝い用だからそんな能力は無いそうです。当然、お仕置き電撃ビリビリ。いいなあ、正月早々こういうノリって縁起がいいわ。
・・・というか、侵略でなく崩壊なの?なんなのよこの人。

■復活記念で何故ルンバ?

らんる達は近くのちんまりした神社に参拝。小さい方が御利益があるんだそうで。地元を大事にしよう、ってことですか。
一方恐竜やでは、ワニが酔っ払って寝てます。他の人は居ないみたいですね・・・っと、幸人が残ってました。こたつでみかんを食べながら初笑い系定番番組をぼへーっと見るのが『大事な用』のようです(笑)。
しかし、そこに次元の扉反応。舌打ちしながらも幸人は出撃準備に。

殆ど放り出されるようにアナザアースに到着したナナクサルンバは、『お目出度い匂い』を辿って凌駕達のいる神社に。そこでカップルにちょっかいを出してらんるのナイスパンチを食らいます。
ここでナナクサルンバは、自分を『デズモゾーリャ復活祝い用トリノイド』と自己紹介したのみならず、デズモゾーリャ復活プロセスを全て教えます。親切です(違う)
で、復活祝いにアナザアース中をルンバで踊らせてお目出度くするんだそうで。「言ってる意味が良く分からないです」とは凌駕の感想。

戸惑ってる凌駕達は、ルンバビームを浴びて踊り始めます。そして、何故か鏡餅に。なんだなんだ(笑)。
そこに幸人が壬琴みたいに登場。ルンバビームをかわしてアバレイザーを命中させますが、ナナクサルンバは屁を食らわせて逃走。追おうとする幸人ですが、凌駕達をこのまま放っても置けず断念。凌駕が追跡を邪魔立てし助けを求めたからですけどね(笑)。
しかし、元に戻す方法は?

■被害拡大と対抗策

ナナクサルンバはあちこちで人々を『お目出度いもの』に替えていきます。
友達に年賀状を出そうとしたけど、字が汚くて恥ずかしいと投函を躊躇っていた舞ちゃん。
羽根つき中の、バトミントンならやったことがあるという謎の少女と、初心者相手に容赦ないエミポン。
年甲斐もなく凧上げをするも、勘が鈍って徒に疲れるばかりのスケさん。
この中で、スケさんが一番『お目出度い』踊りを披露してます。さすがです。

いやー三条さんすいませんこんな事になっちゃって。
3つの鏡餅をリヤカーに乗せて運送中の幸人。『初荷』の幟は浦沢センスか。
で、偶然エミポン羽子板達を見つけます。更に、風に飛ばされて木の枝に引っ掛かってるスケさん凧、同じく風に飛ばされた舞ちゃん年賀状も。小気味良いほどの御都合主義。ここまでやってくれると心地よいです。

そんでもって恐竜や。幸人は、全員を整体マッサージで元に戻します。どういう原理かは・・・はっはっは、本書きは浦沢ですからねえ。
幸人は、他にも『お目出度いもの』にされた人が居ると推測。そこに横ちゃんコマがやってきてそれを裏付けます。ナナクサルンバは尚も行動中。


■ナナクサルンバ撃破録

被害を食い止めるには、やはりナナクサルンバを倒さなければ・・・しかし、どこに居るのか分かりません。そこで幸人は一計を案じます。

ナナクサルンバが『お目出度い匂い』を辿ってやってきた先には、ハリボテの門松と鏡餅が。これが幸人の策。習性を利用したわけですが、幸人の解説は歓喜の舞の最中であるナナクサルンバには全く聞こえてません。アスカが呼んで振り向いて、初めてアバレンジャーが居ることに気付く始末。いいですねえ。

ルンバビームを畳返しならぬハリボテ返しで防ぐ凌駕達に、ナナクサルンバはお年玉袋を投げ渡します。しかし、中身がカラなので凌駕達が投げ返すと、たちまち爆発。ナナクサルンバ転倒。いいですねえ。
怒ったナナクサルンバ、『日光凶悪サル攻撃』で一気に形勢逆転を狙います。立て続けに三人倒したのはいいんですが、アスカに返り討ちに遭います。

更に「サルにはサル廻しです!(凌駕)とまたも習性を利用される始末。
輪くぐりから梯子のぼりの出初めザル、アバレイザー一斉射撃で墜落、「反省(アスカ)の間にスーパーダイノダイナマイト。容赦の無さがいっそ心地よいです。
これで『お目出度いもの』にされた人々も元どおり。ラストカットの手前にスカート+ブーツ+黒ストのショートの娘を配置するところも心地よいです(またかいアンタ)

■強烈!春の七草攻撃

例によって巨大化したナナクサルンバは、のっけから踊り出します。そのステップは大地を揺らし、放っておけばビルが倒壊しそう。そこで幸人、ナナクサルンバのリズムを狂わすべく、4人で雅楽を演奏し始めます。アバレスーツに衣冠束帯(?)での演奏が妙な味わい。
これが功を奏し、ナナクサルンバはリズムを狂わされます。その隙にアスカがブラキオ閣下を召喚、アバレンオーで対峙することに。

劣勢に立たされたナナクサルンバは、春の七草攻撃を開始。都合7回の攻撃を律義に受ける凌駕達も凌駕達ですが、冷静に七草のメモを取るアスカもアスカです(笑)。
ともあれ、この攻撃でアバレンオーは分離、ティラノ達は疲れて動けなくなります。ダメージが酷いわけではない様です(笑)。

■意地の芸人根性

ナナクサルンバも疲れているらしくビルに腰掛けて休憩。
この隙にらんるは爆竜達の疲労回復の為に七草粥をキューピー3分クッキング。3分も尺取れないので速攻クッキング?
いずれにせよ、アバレスーツのままでのクッキングがいい具合。アシスタント凌駕のわざとらしい演技や、メモ取りアスカも味わい深いです。
さて、七草粥を食べた爆竜達は元気爆発。どうやったらあんな分量が一瞬で作れるんだろう、なんて考えてるアナタ!浦沢ですって何度も言ってるでしょ!

まずは正月に因んで、ティラノ獅子舞が縁起の良いガブーアタック連発。なんとなく嫌な響きな技名なのは気にしない。嘘だし。
そして再合体、一気に爆竜電撃ドリルスピンで決着です。
「俺が倒れても、復活したデズモゾーリャ様が、必ずお前達を倒す!
 おめでとーございまーす♪
ぼがーん。最期まで芸人根性を見せた君に幸あれ(もうないわ)

■ワニツッコミ

勝利を喜ぶアスカ。その遥か後方で、壬琴がデズモゾーリャ復活に歯噛みしてました。今回は控えめ。

同じく勝利を喜ぶ恐竜やの面々。ワニは「だーめーだよ、ヒック、もっとマジメなトリノイド創らなけりゃ、だーめだよ!」と一升ビンで酒飲みながら戯言を吐き、「アンタが言うな!」とエミポンにツッコミ食らってました。いいですねえワニ。
でも、今回の事件はこれで終わったわけではないとか。どういうことよティラノ?

■そして本編へ

ルンバビームを浴びたお陰で、スケさんは凧上げのコツを取り戻し、エミポンと謎の少女は運動神経が良くなって少林羽根つきで勝負つかず、舞ちゃんは年齢に不相応な字で友達の年賀状を書けました。
ありがとう、ナナクサルンバ♪
天国のナナクサルンバも、どこか嬉しそう。って天国かい(笑)。でもこいつなら許す。

凌駕達はアバレスーツのまま初詣。
今年も、世界中が平和でありますように。(凌駕)
神社ハケると人込みの中の壬琴。さあ、次からはいよいよ本編に戻りますよ。は?今回も本編だって?何バカなこと言ってるのよアンタ。気は確か?(アンタが言うな)
と、ワニと同じツッコミ食らった辺りで幕にしましょう。テケテンテン♪


■ブラキオ閣下のお言葉

夢見る君が、明日のヒーロー、ブラ」

ルンバを雅楽で打ち破ったアスカに呼ばれた際の台詞。
激走戦隊カーレンジャーの同名OPサビ直前ですね。ホントは『夢見る君が ときめく君が 明日のヒーロー』と、間に『トキメキ』が入るんです。さすが浦沢(関係ない)
そういえば、ハリケンの時に浦沢回に興味を示したことで薦められたカーレン、見てみたんです。よくあれで1年通したものです。東映がまだ勇者だった時代なんですね、きっと。直撃世代には不幸だったかもしれませんが(笑)。
そういえば、VRVロボの必殺技・ビクトリーツイスター、バルカン+レーザーというスタイルがマックスリュウオーに通じるものがありますね。なんか無理矢理だなあ(笑)。


■追記

年末年始シリーズの後半、『お正月』ネタ。トリノイドも逸材でしたし、全体のノリが妙にめでたく仕上がってました。いろんな意味でね(笑)。
全編にわたる軽妙なネタが実に適度ないい加減さや、ギャグパートを殆どアバレスーツ姿でやらせた点が高得点で、個人的には好きなテイスト。そうでない人でも「正月だしな」と笑って許せるんじゃないかなー、と思いますが・・・まあまあ、仮面○イダーじゃないんだからさ、そう目くじらたてなさんな。ほらほら、そう吠えるなよ。
・・・。
念の為に言うけど、目『くじら』と『吠える』が(ツンドラ級につき削除)

このナナクサルンバ、またしても愉快珍妙なトリノイド。こういう奴を描かせると、浦沢の右に並ぶものはありません。並びたがる人もいなさそうですけど(笑)。
いいじゃん、どこか憎めない奴って好きよ。その意味では、お仕置き攻撃のデズモゾーリャ様も好き。欲を言えば何かそれっぽい台詞が欲しかったな。ベタに「こぉーのスカポンタンどもーぃ!」でもいいから。さすがに無理か(笑)。

これだけのお笑い展開の中、唯一壬琴だけが本編の重い空気を維持していたのは、浦沢なりの良心というところでしょうか。真相は、『えぼり庵』で先に崩されちゃったからかも。(はっ)浦沢が壬琴を崩せないように、わざと・・・?(笑)


■■■ 次 回 ■■■

さて!
年末年始のアッパラパー活劇は記憶から捨て去って、と。物語はいよいよ最終章に突入です。
カードバトルに今更着目したネタですが、ビジュアル系の彼は何者?今年はお正月を写さなかった君か?(誰)
そして遂に壬琴とリジュエルの戦い・・・いや、デズモゾーリャか。ロボも三体揃い踏み。どうなるか楽しみですねえ。

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