アバレンジャー第46話『祈って!アバレビジュアル系』

(2004/1/11)

最初に送り込まれたトリノイド・ドラゴンドランは、デズモゾーリャの『器』を作ろうとしていた。それを阻止しようとする凌駕達、そして壬琴。
果たしてドラゴンドランの作戦は阻止できるのか!?


■ざっくり追跡

■壬琴の最期

冒頭、壬琴が謎の人形フェチ男を追うシーン。逃げる男を追う壬琴でしたが、建物に閉じ込められ、建物ごと爆破されてしまいます。まさかこんな簡単に最期を迎えるとはねえ(なるか阿呆)

爆発炎上する建物。男は不敵にこう呟いて、人形の頭をなでてやります。
命短し、恋せよ乙女。ね、リリーちゃん♪」
貴様黒澤組かーっ!(論点ズレ)

■ミケラ最初の作戦

デズモゾーリャは、ミケラの作戦状況を尋ねます。その作戦とは、トリノイド第1号・ドラゴンドランに、1年がけでデズモゾーリャの肉体を作り上げさせるというもの。そして、それは間も無く結実の時を迎えるとか。
それを聞いてウズウズしたデズモゾーリャ、「早くこの虫けらの様な身体から解放され」たいそうです。さあマホロ、猶予はありませんよ?というか、チミは一体何をやっているのかね?

■壬琴を心配する一同

恐竜やでは、壬琴の消息が不明なことに一同が不安を隠せずに居ました。アスカのダイノブレスを通して、なんとトップゲイラーまで顔を出す始末。何、チミ達はそういう関係になったのかね?
因みに、ワニの電話も着信拒否だとか。というか、今回のワニは「お呼びでない」だけでなく、私がよく知るワニでもない。

それでも日常は過ごしていかなければならない。幸人は凌駕を買い出しに誘い、他の面々も各自の役割をこなしていきます。
舞ちゃんエミポンは、それぞれ一枚のカードを取り出して見つめています。『ラン様カード』と呼ばれるそのカードは、1年ほど前に出回り始めた、祈りが叶うというオカルトグッズ絵柄の辺りが特にオカルト。
凌駕の代わりに、壬琴の無事を祈るという舞ちゃんを連れて、エミポンは『祈りの部屋』へ出掛けます。宗教臭い。どうしてこんなものが流行するんだ?

■ラン様カードの効能

車で買い出しに出た幸人と凌駕。車中、「ハッピーエンドは期待するな。お前が落ち込むのは見たくない。」なんて可愛いことをいう幸人に、「俺が絶対ハッピーエンドにしてみせまっす♪」とカラ元気を見せる凌駕が描かれます。

その二人の目の前で、自転車に乗った少年がトラックにはねられてしまいます。勢いから間違いなく・・・という状況でしたが、当の少年は全く無傷。痛みもありません。
ラン様のおかげだ!
少年も『ラン様カード』を持っていたのです。事故に遭っていきなりこう言うからには、このカードにはそれ相応の実績がある様子。

■仕掛け人・出雲蘭

ラン様カードについて、らんるとアスカ中心で説明台詞。
ラン様カード』とは、出雲蘭という名の「的中率100%」を誇る、最近ではテレビに出ない日はないくらい女子高生から幼稚園児にまで人気のビジュアル系占い師が使っているカードが商品化されたもの。しかしそれは実際に奇跡を起こすと評判になり、出雲蘭を『ラン様』と呼ぶ信奉者が全国で100万人くらいいるほど。
ラン様カードは、街頭設置された『祈りの部屋』の中で祈りを込めることで、奇跡の力を『チャージ』することができるそうです。胡散臭すぎますが、実績がその胡散臭さを消しているようです。

4人は、この占い師・出雲蘭に会うべく行動に移ります。バイク・・・アスカがサイドカーなのか(笑)。ま、らんるの太腿チラがあっただけ善しとするか(またか)。

■魔法の呪文はヒルデガルドブー

帝国軍元帥府限定ギャグをかますな阿呆(お前だ痴れ者)

この出雲蘭、テレビを通じて信奉者達に『みんなが幸せになる為の新たな呪文』を授けます。らんる達と入れ違いに恐竜やに戻っていたエミポンと舞ちゃんも、憑かれたように呪文を唱え出します。
スケさんがカードを取り上げようとしますが、カードが強烈な光を発しこれを退けます。そして光は二人を包み・・・。

テレビ局から移動する出雲蘭。向かう先は霧の立ち込める湖か。勿論摩周湖ではありませんとも(古)。
しかし、この霧はただの霧ではありません。まるで、呪文に呼応するかのように広がっていきます。
そして、その出雲蘭の前に、凌駕達が立ちはだかります。

■出雲蘭の正体と目的

カードについて聞きたいことがある・・・この時点で出雲蘭の正体を凌駕達は知りませんでしたが、そこに壬琴が現れたことで正体と真の目的を知ることになります。
出雲蘭・ドラゴンドランは、デズモゾーリャの肉体を作っていたのです。そして、カードが呪文によって変化したゴンドラに乗った100万人の信奉者・いけにえが霧の摩周湖湖に消えた時、肉体は完成し、デズモゾーリャが復活するのです。

そうはいくかと凌駕達、変身していきなりアバレモードでドラゴンドランに襲いかかります。しかしドラゴンドランは「これが精一杯ですか?」と余裕綽々、逆に凌駕達を追いつめます。
そこに、壬琴・アバレキラーが登場。アスカ達の心配を余所に、壬琴は余裕がある様です。何故なら、壬琴の中のデズモゾーリャが、壬琴が死ぬようなことを許さないからです。だから冒頭でも死ななかったのですね。納得。
壬琴とドラゴンドランの実力は、どうやらドラゴンドランがやや上。こりゃいかん、はいCM。


■壬琴VSデズモゾーリャ

倒れた壬琴に近寄る凌駕達。ここは協力して戦いましょう、という凌駕の説得に、僅かに耳を傾ける壬琴
そこに、リジュエル、いや、デズモゾーリャが登場し、ドラゴンドランを湖へ向かわせます。さっ、最高司令官が部下の尻拭い!?(笑)

壬琴がデズモゾーリャと戦い始めます。「お前は俺のゲームの駒だ。せいぜい俺をときめかせろ!」と気取った台詞を吐く余裕あり。「生意気な」とデズモゾーリャも受けて立ちます。平時であれば、意外と気が合いそうなコンビになりそう。デズモゾーリャの存在自体が平時じゃないけど(笑)。
壬琴は、加勢しようとする凌駕達を制止、ドラゴンドランを追わせます。その口上が壬琴らしい。
ここは俺のゲームフィールドだ。お前達は余所でやれ。
っかー!イカス!これに対する凌駕の台詞は甚だ凌駕らしくて興ざめノリが悪すぎますよチミ。普段が悪乗りしすぎてるからいざという時駄目なんだろうな。

■リジュエル、その愛

いけにえは全て湖の霧に消え、ドラゴンドランは最後の仕上げに電撃ならぬ雷撃ゴロゴロ大作戦。そこに凌駕達が邪魔立てにやってきますが・・・。

壬琴の方はデズモゾーリャ相手に大苦戦。「貴様ごときがこの神に勝てると思うか!」と凄い形相。女の子にこんな役をやらせちゃいけませんよ、いやマジで。
倒れてヘロヘロの壬琴に今、トドメの一撃!
しかしそれは、寸止めされます。お、余裕ですかデズモゾーリャ様?と思えば、実はリジュエルが「この手で壬琴を殺すなんて、やだもん!」と必死の抵抗をしていたのです。恋する乙女の底力ですねえ。

それでも、壬琴が逃げる余裕を作るのが精一杯。壬琴もこの時ばかりは「ありがとよ」と真摯な態度。しかしデズモゾーリャもそれを追ったりはしません。何故なら、もう何をやっても遅いからです。ホントに?

■結集!五人の戦士

ドラゴンドランにいいようになぶられてる凌駕達の目の前で、湖から何かが出てこようとしていました。タコの様な触手がびよんびよんとのたうつその姿から、これこそ水の神・ク(削除)
・・・爬虫類系トリノイドなのは、これが理由ではなかったの?(盛大に違うわ阿呆)

ドラゴンドランにまるで歯が立たない凌駕達。そこに壬琴が飛び掛かってドスぶっ刺し、コレダー斉射。ドラゴンドランが思いっきり怯んだその隙に、遂に5人の力が一つになる!
必殺・スーペリオダイノダイナマイト
これがまともに炸裂、ドラゴンドランは壮絶な爆死を遂げ、人々は解放され、デズモゾーリャの肉体は湖に沈んでいきます。もう万々歳ですね。キメポーズもビシッと決まったし。

■爆竜大進撃アタック!

そうなりゃ後はロボ戦闘です。壬琴がトップ・ステゴを、アスカがブラキオを、アバレマックスがスティラコをそれぞれ呼び、三体のロボが登場します。でも、キラーオーに壬琴、アバレンオーに3人はいいんですが、マックスオージャがどうしてアスカ

それはまあ善しとして、戦いはここでもドラゴンドランが優勢に進めていきます。空を飛んでるっていうのもありますが。
ここで爆竜が喝入れし、全員の力が一つになります。
爆竜大進撃アタック!
黄金色のダイノガッツが3ロボを包んだかと思えば、対空砲よろしくドラゴンドランを砲撃、これを一発で撃破しちゃいます。何、何が起きたの今?(笑)

歯噛みするデズモゾーリャ。しかし、どうやらまだ何か秘策がある様ですねえ・・・?
ここで、侵略の園で何かが起きてるとティラノがアイキャッチ入れます。

■仲代壬琴の最期

マホロが何か細工をしていました。しかしそこにデズモゾーリャが・・・。

去っていこうとする壬琴を、「仲代先生、おかえりなさい!」と呼び止める凌駕。あなたはもう一人じゃない、と握手を求め、驚いたことに壬琴もそれに応じようと近づいていきます。
しかし!ここで壬琴がそのまま倒れてしまいます!やはりもう限界はとうに過ぎていたのか!?折角仲間になりそうだったのに、そりゃないぜセニョール!というところで幕。


■ブラキオ閣下のお言葉

壊す者と守る者、答えはそこにあるブラ。」

森林バージョンで登場した際の台詞。
仮面ライダークウガの同名OPの2番に出てくるフレーズですね。これ、荒川だからかな?次回は次回で、最終決闘らしき場に雪を降らせるしね(笑)。


■追記

遂に登場したトリノイド第1号・ドラゴンドラン。デズモゾーリャ様の肉体を作る為、一年間地道に努力してきたそうです。そんな努力をおそらく共にしたであろう『リリーちゃん』を放り投げるとは、貴様一体どういう了見だ!?(どこに着目しとんねん)
お人形さんは大切にしましょうという話はともかく(そんな話ちゃう)。
その強さは、ここまで戦い抜いてきた凌駕達を全く寄せ付けないほど強力。普通『創造』の度に強くなっていく筈なんですが、ミケラにも出来栄えが予測できないもののようです。駄目じゃん創造主(笑)。

そのドラゴンドランによって創り出された肉体ですが・・・あんなもん、誰が見ても『水の神様』です(どこの世界の話だ)。東映ごとき三下どもがパクッていいと思ってんのか?天罰がくだるぞよ天罰が(貴様にな)
そういえば、前に同じ目的で先行していたトリノイドがいたけど、奴は人間サイズの肉体担当で、ドラゴンドランはギガノイド超級サイズ担当ということなんでしょうか?

そのドラゴンドランを倒したのは、初の5人チームによる必殺技・スーぺリオダイノダイナマイト。そして爆竜ロボ3体での爆竜大進撃アタック
個人的に、前者は全く問題ありません。それどころか、アバレキラーのテーマにのって展開する為、妙にカッコイイ。アスカのテーマ『無敵の竜人魂』に匹敵するほど好きですね、この曲。
後者はこの上なく脱力しました。『大進撃』なのにビーム?安直にビーム兵器に頼るのはなんかなあ・・・。でも、赤い斧使いロボもトドメはビームだしなあ(何でそれが引き合いに出るか)。

デズモゾーリャに始末されそうになった時、リジュエルが抵抗してみせました。いい感じに展開してますね。リジュエルにとってはこれが『初恋』ですからね。どんな結末を迎えるのか、今から楽しみです。
今この作品で楽しみにしてるのは、ワニの去就、リジュエルと壬琴、ちょっと間が開いて次がマホロとアスカ。あとは凌駕達勝利のプロセスと戦後の去就かな?

壬琴が最後に倒れるシーン。今の若い世代の方が逆に『これベス』アニメ特集とか見てて知ってるであろう、有名なアニメ作品の有名なシーンの明らかなパクリです。
そう、壬琴の背中にはくっきりと自分の名前が刻んであるに違いありません。これは、パクリ元に対抗して壬琴の葬儀を出さなきゃね。でもこっちは実写だから、『俳優・田中幸太朗の葬儀』に見えて洒落にならないだろうなあ・・・。


■■■ 次 回 ■■■

さて!
作戦を潰されたデズモゾーリャは遂に強攻策に出ることに。そして、マホロにも再び魔の手が・・・。
それに対抗する凌駕達の元に、復活を遂げた壬琴が合流。遂にアバレンジャーは5人揃う!今度こそ足から登場With口笛を!(しつこいわ阿呆)

【 アバレンジャー第47話『5人のアバレンジャー』 】