特捜戦隊デカレンジャー Episode.02『ロボ・インパクト』

(2004/2/22)

バラン・スーが運んできた謎の物体・・・そして3つ謎の物体・・・謎を解く手掛かりはないのか?
そんな折り、アリエナイザーの遺体が運び込まれてきた。バンは本能的に何かを感じとり、遺体安置所に。そして、その感覚は間違い出はなかった。

その男は、地球の資源を不法に採掘して宝石を作り出そうとして画策していたドン・モヤイダだった。その正体に驚くバン。バンがここに派遣される直前に追い、討ち果たしたと思っていた因縁の相手がそこにいたのだ。
しかしドンは謎のキーを奪ってまんまと逃走、3つの謎の物体を合体させる。

出撃したバン達は、それぞれのデカマシンで相対するが、バンのマシン・デカストライカーは調整中で、スワンが発進を許可しなかった。焦れたバンはデカベースに戻り、直接マシンに乗り込んで出撃。そして、まだ安全性の確立されていない合体を見事に果たす。
デカレンジャーロボでドンのマシンを破壊したものの、ドンは辛うじて脱出する。
しかし、それを見逃すバン達ではなかった。その見事な連携技の前に、ドンは敢え無い最期を遂げる。

だがその時、怪しい謎の存在が暗躍を始めたことをバンたちは知らない。


■感想

なんというか・・・なんか全体的にいいぞう、今度の戦隊は。
「戦隊も悪側も最初から存在を認識されている世界」だからかなあ。悪側はまだ組織不明だけど。まさかこのまま1年、犯人登場から御用を続けて終わるつもりか?(笑)

バンの熱血ぶりは予想どおりで、ブルーと衝突するのも予想通り。そして一番冷静なセンちゃんが一番おいしいところをとっていったり、ウメコとジャスミンが二人の喧騒をほのぼの見つめるのも予想通り。
ここまでベタに描かれると、気分がいいもんです。
ホージーも、なんのかんのといいながら、結局バンのことをちょっと認めてます。衝突を繰り返しながら、二人の心の中にある『お互いの存在』が、徐々に大きくなっていくのが今から楽しみです。

今回はハデに登場した専用ロボの他、刑事ものには無くてはならない『取り調べ』がありました。カツ丼でませんが。貴様等それでも日本警察か(何かを勘違いしてる模様 しかもダブルで)
それにしても・・・気付かなかった。前回「バンのキャラクターを端的に印象づける」為だけに冒頭で散った筈のあいつが木野さんだったなんて(笑)。
でも、その「因縁の相手」が生きていたことで今回、バンのキャラクターが更に深く印象づけられたようです。私、こいつの「ベタな熱血」、大好きです。演技はともかく(また言うか)

それ以外についても、センちゃんが実は一番計算高い狡猾な男(笑)だということも印象深いですね。さりげなく描いてますけど。また、ドギー・クルーガーがどうして『ボス』なのかも納得のいく演出でした。特にセンちゃんへのツッコミ(笑)。


■設定

前回忘れてましたが、その変身。さすが宇宙警察、ってカンジです。あのまま手を高々と掲げないのは良心でしょう(笑)。
(ピン)
ははあ、するとスワンはレーザービ(削除)

さてSPであるデカレンジャー、凶悪犯と言えども承認なしに殺害することはできないようです。
その為、宇宙最高裁に即断即決を求める権限と能力がその手帳に付与されています。凄いシステムなんでしょう。想像もつきません。
デリート承認」を受けたデカレンジャーは、法の下にドンを処刑したのですが・・・ホントに大丈夫なのかな、こんなシステムで(笑)。『審判』の結果、無罪になるアリエナイザーが出てきて狼狽するデカレン、なんてシーンがありそうな。

戦隊ロボ初出動!その名は・・・デカレンジャーロボ。まんますぎ(笑)。
今回を見た限り、合体することで統合コックピットが登場するわけではなく、それぞれのマシンからそれそれのマシンに合致した操縦が可能なようです。メカですねえ。
武装は今のところ銃と剣。今回は銃でフィニッシュを決めましたが、剣にもフィニッシュブロウがありそう。また、他にも武器を内蔵していそうな雰囲気も。
キメポーズもなんか妙に親近感が沸きます。なんか、某巨大パトカー単品変形ロボとそれを操るスットコ宇宙警官が脳裏をよぎりました。なつかしー。
このロボで気になるのは、パトライトがやけに多くて強度に不安を覚える点(笑)。
他に注文として、合体した時にピンクメカのアレを手帳に見立てて「ジバンごっこ」やって欲しいなあ。或いは土佐弁でヨーヨー(以下削除)

それにしても、あの巨大さであの機敏さは素晴らしいの一語です。いきなりCGになって重厚感が薄らいだ気がしましたが(笑)。


■女性争奪戦

いえ、バンとホージーの、救助を装ったナンパに端を発してるんですが(笑)。

ドンの採掘機が飛び散らかした瓦礫に足を挟まれたOLさんを巡って、救助しながらナンパを始めるバンホージー。既に何かと衝突しているこの二人がここでも衝突するのは当然の結果ですが、その騒動を余所にちゃっかりおいしいところを持っていったのがセンちゃん
脚の擦り傷に応急処置を施し、すぐにOLさんを安全な場所に連れて行く。OLさんにしてみれば、先に助けて欲しいのに助けるどころの騒ぎではないバカ二人より、細かい点にも気を配ってくれたセンちゃんに好感を抱くのは当たり前です(笑)。
その結果、センちゃんがOLさんからアプローチを受けるのはごく自然の流れというもの(笑)。

女性に対しても直球勝負のバン。クールガイを気取るホージー。
平時ならいざ知らず、あの状況で彼等のナンパに応じる女性はそうそういないでしょう。
これらに対し、細やかな気配り(でもないけど)でさりげなく好感度アップのセンちゃん。こう書くと、センちゃんが一番腹黒いですねえ(笑)。
それでも、センちゃんのサワヤカな笑顔に騙されちゃう年上の女性はたくさんいそう。でも年上の女性はあの二人のおバカさ加減にも「カワイイ」と言うしなあ(誰が)
翔ちゃんに次いで久々にマダムキラーを冠することができそうな逸材です。楽しみー♪

■炎の男=本能の男

相変わらずの冴えだなあ(逆の意味で)<見出し

赤座伴番ことバン。前回で「腕は立つがお調子者の猪武者」という印象を他のメンバーに与えたこの男は、今回の序盤で「本能のままに動く男」という印象を強くしています。
最初に搬入された遺体が怪しいと睨んだのも、刑事としてというよりは第六感的なもの。OLさんを助けようとするのも、使命感より紳士のたしなみ(紳士?)。OLさんにちょっかいを出すのは男の性。ぷほほほほ、全く持って気持ちがいいほど本能的な男です。

そんなバンがレッドとしての貫目を披露し、「炎のように熱い男」という好印象を与えたのが、ドンを追い詰めての口上シーン。
お前が逃走中に跳ね飛ばしたあの子はなあ、俺の手の中で息を引き取ったんだぞ!
 宇宙警察に憧れて、大きくなったらスペシャルポリスになるって夢があったのに、永遠に果たせなくなっちまった!
 俺は・・・俺はお前を絶対許さない!

こいつはかなり熱いぜ。叫んでばかりだから演技も気にならないという優れもの(笑)。一年間頑張ってねー。

■女の子

実はESP能力の持ち主だったジャスミンですが、私が最初に抱いた印象「キビキビした」というのは、彼女の一部しか現してはいないようです。
ジャスミンの、どーんとやってみよー♪
 どーん!(どかーん)
 どーん!(どかーん)
いきなりなんだこの娘は(笑)。
てっきりウメコかと思ったら・・・意外なキャラクターです。
しかしまあ・・・可愛いので許す。短いし(またか)

ラストシーンではちゃっかりお風呂に入ってさっぱり風味のウメコ。男どもの痴話喧嘩の騒動もどこ吹く風と、いかにも女の子らしいですね。
ジャスミンと、早くもバンとホージーの『迷コンビ』ぶりを楽しんでる様子。そうです、女の子はあの程度の男の子なら軽くあしらえないとね。紳士のたしなみとして(女の子ちゃうんかコラ)

■ドギー・クルーガーはボス合格

今回、意外とキャラクター評価を上げたのが、実はドギー・クルーガー。なんせ、バンがレッドということに不満だというなら自分がデカベースを去る、なんて言い出す人です。無茶苦茶いいますよこの人。
また、古典的刑事ものの定番『あだ名づけ』がボスの仕事なのも高得点。その理由もふるってます。
「バンバンじゃ長いから、一回にして『バン』でいいな。
まんまっすね!
バンのツッコミの速さにも全く動じないその姿勢は、さすがボスの貫禄(どんな貫禄か)

今回、最も私を魅了したのは、やはりラストシーン。
尤もらしい得心の言葉をドギーに投げ掛けるセンちゃんに対し、ドギーは『一拍あけて』ツッコミいれてます。
お前、なんでタキシード?
ちゃっかり女性とのデートをゲットしてたセンちゃんは準備万端でしたねん(笑)。
この間の取り方と台詞回しがまた絶妙なんです。
これだけで私は今後、ドギーを『ボス』と呼ばせていただきます。わんわんっ♪(バカにしてるようにも見える)

■ただのやられキャラ?ドン・モヤイダ

なるほど、前回のバラン・スーといい、名前の付け方は割と分かりやすいですね。ディアマンテ星人というのも分かりやすい。
それにしてもこのドン・・・折角あの方の登場だったのに、やられキャラとは・・・とほほ。
しかしさすが菊池のダンナ。傍受されていた通信記録の自分の声に「良い声だねえ」とは、ニヒルにも程があります。さすが初っ端を飾るだけのことはあります。実は生きてたオチ希望。

それにしても、SP7人を殺害するほどの猛者とは思えぬ最期でしたけど・・・あれでいいの?


■■■ 次 回 ■■■

次の事件は『幼児誘拐』。青い人ことホージーが、その魅力を遺憾無く発揮すると思われます。完璧主義者とかいうホージーの手腕のほどを、たっぷりみせていただきましょう。

【 特捜戦隊デカレンジャー Episode.03『パーフェクト・ブルー』 】