特捜戦隊デカレンジャー Episode.04『サイバー・ダイブ』

(2003/3/7)

自分の判断ミスに落ち込んでしまうホージーだが、事件解決の為の活動は進められる。
ジャスミンの超能力で得たイメージから、バン達は二手に分かれてケバキーアが潜伏している場所を探る。そして、センとウメコがそこを探り当てることに成功したのだが、相手も次の手を打っていた。

現場に急ぐバンは、ホージーが未だに塞ぎ込んでいるのを聞かされ、捜査を中断してデカベースに戻ってホージーを殴り付ける。その熱い蹴り(笑)により目覚めたホージーは、ケバキーアの電子世界をあっという間に割り出し、バンと一緒にスワンの手で送り込まれる。
自分の世界で自由自在に行動するケバキーアを前に、二人は苦戦を強いられる。一方のセン達も、メカ兵士達の邪魔を受け、ケバキーアの『世界』と繋がっているノートパソコンを確保できずにいた。

そんな状況の中、バンとホージーは見事なコンビネーションでケバキーアを撃破。その『世界』が完全に崩壊する前に、セン達もノートパソコンの奪取に成功し、二人と少女を無事生還させる。
最後にケバキーアの残留データが操るデビルキャプチャー2を撃破して「これにて一件コンプリート!」

取り戻したウェルネストーンは、宇宙警察の管理下に置かれることになった。その受け渡しの場で、少女を食事に誘おうと争い出すバンとホージー。それを余所に、他の面々は少女の両親に食事に誘われて行くが、バンとホージーの決着はつかないまま。


■感想

失敗をしたことのない男ホージーは、失敗だらけの男バンによって見事に復活。爽快なまでに定番の展開で、落ち着いてみていられました。さすがというべきでしょうか。
戦隊シリーズでは、定番を突き詰めてるから外れが出ませんね。故に当たりも滅多に出ませんが。これをどう捉えるかは、個人の裁量。というか、主ターゲットでない世代の私が「冒険しろ!」なんてとても言えないシリーズですし。そういう意味では、仮面ライダーは主ターゲットを「戦隊の『定番』に飽きた子」向けといえるのかも。
続けて見てる子って、どの程度の割合なんだか・・・。

でも、普通は『拳』なのに、バンは『ドロップキック』という容赦の無さがある意味では冒険ですね(笑)。これはちょっとビックリしましたよ。笑いもしましたし。

というかですね、冒頭のシーンが欠けちゃいましたのことよホホホーン♪まあ、おさらい中心で大したシーンはなかったんだろうけど。


■設定系

あの機械人形達はバーツロイドとか呼ばれているらしいです。指揮ユニット一体でどの程度の兵卒ユニットを管理できるのかは知りませんが。
そしてそれを売り物にしているのが、あのコウモリ。なんとなく組織の臭い。

デカレンジャー達の『了解』は「ロジャー」。・・・なんで「ラジャー」じゃ駄目なんだろう。すぐに廃れるとみた。
あと、ナレーションによると、センちゃんは「セン」と呼ばれてます。仲間内だけ「センちゃん」みたい。因みにボスは「セン」。呼んでいる〜♪(古)
ついで。
バンの決めセリフ「これにて一件コンプリート!メガロポリスは日本晴れ!」は、宇宙警察公用の可能性が(笑)。

今回、締めのナレーションが古典的な印象で、懐かしいテイストを醸し出してました。考えてみれば、こういうナレーション自体も久々なんですよね。やっぱ単純にいいなあ。ホントに「これにて一件コンプリート!」って感じで。
いつまでこんなのほほん展開が続くかわかりませんがね。


■噂の刑事 ホージーとバン

ホージーは「俺はプロ失格だ」と落ち込み、捜査にも支障が出てしまいます。そこに、捜査中にも関わらずに舞い戻ったバンのドロップキックが炸裂します(笑)。
落ち込んでるお前より、やる気まんまんの俺の方が百倍マシだ!
しかしバンはレッドです。コンピュータ相手にするには、バンはあまりにレッドすぎました(笑)。
そこに、奮起したホージーが「そんなわけあるかーっ!」とバンを変形ラリアットでふっとばし、啖呵を切ります。
ヒヨッ子のお前に何ができる!
 いいか!腐っても俺は戸増宝児だ!

お前も十分ヒヨッ子だぞ(笑)、とツッコミを入れちゃいましたが、あっという間にケバキーアの電次位置(?)を割り出しちゃう辺り、さすがに言うだけのことはあります。

うまい具合にスワンの電送メカも出来上がり、二人は早速ケバキーアの『世界』に。半ばヤケになったケバキーアをバンが巧みに挑発し、その隙をホージーが突いて衛里香を助け出すシーンは、ついこの間出会ったばかりとは思えないコンビネーションです。
バンはこの事件の解決に、焼肉三人前を賭け、ホージーもそれを受けます。ノリが既に名コンビです(笑)。

ケバキーアの左腕のデバイスのお陰で苦戦を強いられますが、ナイスコンビぶりを随所で見せてこれを破壊、ケバキーアを始末しちゃいます。アイコンタクトだけではまだ通じませんが、そこが逆に初々しくて良い感じです。
で、消え始めた『世界』からは、センちゃん達が奪取したノートPCから脱出。一息ついたところで、ケバキーアの残留データが転送されたデビルキャプチャー2とのロボ戦に突入。割とあっさり追い込まれ、あっさり逆転し、あっさり始末をつけてます。
決めセリフをめぐるホージーとバンのやりとりがまた良い雰囲気です。

ラストシーンでは、バンが衛里香ちゃん焼肉に誘います。これは、「賭けは自分の勝ち」、つまりホージーのおごりという前提(笑)。勿論ホージーが黙っている筈もなく、二人は取っ組み合いに。
それを余所に他の面々は衛里香の両親に食事に誘われて家の中に(笑)。
まあ、男の子はこうしてお互いを確かめあったりするので、衛里香ちゃんみたいに鼻で笑ってあげてね(違う)

というか、女の子を誘うのに「焼肉」かあ・・・どうなんでしょうね?私はあまり気にしませんが。


■ジャスミンって・・・

不思議な台詞を吐くと思ったら、ただの懐古趣味的ネタに利用されてるだけでした。
あっと驚くタメゴローね。
って、お前見た目通りの年齢じゃないな?50歳と見た。

それはさておき、ジャスミンのESPは色々とまぜこぜになってます。なんか釈然としない部分はありますが、だから『超能力』というものなんでしょう。大目に見てあげましょう。

そして、EDでのあの台詞・・・なるほど、ジャスミンが異星人であっても別に不思議はないですね。ボスだって、誰がどう見ても日本人には見えないし。いえ、あの、「気ぐるみきた日本人」というツッコミはナシということで(笑)。
しかし・・・地球規模の組織の筈なのに、どうして日本人ばかり?スワンだって「白鳥」だし。

■ウメコ/センちゃん

ウメコセンちゃんがコンビで活動。ウメコはしっかり脚を振り上げてのキックも披露し、お風呂シーンはなかったけどそれだけで十分許せちゃうなあ(何が目的だ下衆野郎)
それよりも。
ジャスミンがミニなんだから、ウメコはホットパンツにしてほしいなあ。或いは激ミニのプリーツスカート。初期設定の段階で大きく躓いてるキャラクターなんだよなあブツブツ(貴様が何かに躓いとるわ阿呆)

今回、センちゃんの新しい属性が披露されました。
はっちゃく
・・・時代だなあ(笑)。
あれで「はっちゃけた!」なんて言ったらヤバイところだったんですけどね。こら、誰ですか「あやよちゃん?」とかぬかしてる人間のクズは(貴様以外におらんわクズ)

■衛里香

たどたどしい台詞回しも、ラストの装束で全て帳消し。許す、許しますともオゥイヤー♪
また、その台詞回しが逆に「王家の娘」らしい落ち着きとして印象づけられていると解釈することもできます。いやあ、ミニスカ+生脚の力って偉大だなあ。女の子諸君、寒いけどミニスカ+生脚は無敵のプラズマですぞ(意味わからん)

そういえば、「衛里香」のことには全く触れていませんねえ・・・。いや、ついつい某竜崎クンと駆け落ちしちゃう「衛里香」を思い出して・・・。
ネタ的には、キャラクター属性はいっそ「ハッパのパンツ娘」の方が良かったなあ(阿呆か)

■その他の皆様

ボス!ラストシーンはブラインド越しにアンタが黄昏なきゃ駄目じゃないのッ!唸って犬らしさをアピールしてる暇があったら、ふさふさ尻尾を発注してパタパタ動かす練習でもしていたまえ。

メカニックのスワンさん、その腕前はさすがですが、ホージーを「誰にだって失敗はある」的格言や諺で元気付けようとするのは・・・逆にホージーのプライドを傷付けているだけなのには気がつかないみたい。
そんな無神経だから狼ごときはへのカッパ(死語)なんですね(論点が違う)


■今回のアリエナイザー

はい、前回に引き続き、リコモ星人ケバキーアです。指摘がありまして、要約するとこいつは『秋葉原のオタ系区画を中心に活動するヒッキーキショオタ』という奴。要約してない(笑)。
設定もそれに見合ったものばかりですが、自分の世界とはいえ、2対1で渡り合ったり、あの姿の衛里香ちゃんに対して関心を示さないところとか、とても「ヒッキーキショオタ」とは呼べませんね。尤も、本気でヒッキーキショオタを描いたら、朝っぱらから全国のご家庭が嫌なムードに汚染されちゃいますからね。

あと、謎のコウモリ星人(星人?)。#2の終わり際にちょっと顔出ししてましたが・・・ただの『メカ兵士を取り扱う闇ブローカー』というわけではなさそうです。
商売人であれば、取引相手がどうなろうと構わないどころか、むしろデカレンジャーが活躍するほど受注が来るわけだから歓迎して然るべきなのですが・・・。
どうやらいよいよ、デカレンジャーが一年かけて戦う相手が見えてきそうです。


■■■ 次 回 ■■■

次回はウメコ担当。新配属のメカ警察犬マーフィーがウメコに預けられるのですが、どうやら性格に問題あり。それ以前にパクリ疑惑でスワンがヤバイのでは(笑)。
お話の展開は全くもってサッパリわかりませんが、少なくともこのマーフィーが5人体制での必殺武器になりそう。というと、マーフィーもレギュラー?犬社会ですねえ。

【 特捜戦隊デカレンジャー Episode.05『バディ・マーフィー』 】