特捜戦隊デカレンジャー Episode.08『レインボー・ビジョン』

(2004/4/4)

エスパー少年・氷狩(ひかる)を助けたいジャスミンの前に立ちはだかる強敵・イーガロイド。果たしてジャスミン達は、この強敵を倒すことができるのか?
人間フィギュアコレクター・ダゴネールにフィギュアにされた人々を助け出せるのか?
そして、氷狩の心の扉を開くことはできるのか?
できなかったらスーパー戦隊も終わりだけどね(笑)。では続きを。


■前回のおさらい

上で書いたまんまじゃねーか今回(笑)。まあ、こうして続き物の冒頭で前回の解説を『ナレーション付き』でやってくれるスーパー戦隊は、間違いなく仮面ライダーより親切設計。親切なだけだけど(笑)。
っつーわけで次いけ次。


■任務に忠実なイーガロイド

というわけで戦いの続き。相変わらず余裕ぶっこき魔のイーガロイドですが、そこにホージー達が合流してきます。でもクロスバースト一発で吹っ飛んじゃいます。お前ら阿呆か(笑)。
今のお前らは俺の敵ではない。もっと腕を磨いておけ。
イーガロイドは氷狩と共にテレポート。氷狩を助けられなかったことと戦いのダメージで、ジャスミンは昏倒してしまいます。

イーガロイドはダゴネールの隠れ家に。ここでは、ダゴネールのクソッタレ根性が描かれてます。喋り方がホントにむかつくなあ。プロだなあ。
そっか、「金さえあれば悪いことし放題」で「全宇宙の人間のリアルフィギュアコレクションが夢」か。それが一万年以上生きてきた奴の趣味とは。一万年生きてきた奴ってそういう趣味に走りやすいのかね。なあレミィ(誰)

■眼帯なしは東映の良心

医務室らしき場所のベッドで目覚めるジャスミン。腕を吊ってるところからも、相当なダメージが残っているのが窺えますが、そんな体に鞭打ってミーティングルームへ。

フィギュアにされた人々は、あと3時間で元に戻せなくなる・・・事態は急を要しています。そこにジャスミンが現われ、氷狩を保護しに行こうとします。
うっすらですが、感じたんです。あの子の心の叫びが。
ボスの制止も聞かずに出動するジャスミンの後をバンが追っていきます。うんうん、いいですよいい展開です。

■ジャスミンの過去

普通なら3日は安静にしていなければならないというジャスミンを気遣うバンに、「ダイジョービ♪」とおふざけしてみせるジャスミン。しかしそんなことではバンは誤魔化されません。

どうしてあの少年をそこまで庇うのか、バンには納得いきません。その理由を、漸くジャスミンは話し始めます。
似てるから。昔の私に。
 ちょっと前まで、私もあんな目をしてた。

幼い頃からその特殊な能力のせいで周りから避けられていたジャスミンは、親友と思っていた子さえも自分を煙たがっていると知って自暴自棄になってしまう。そんな時、一人のアリエナイザーが女性を殺す現場を目撃し、口封じに襲われてしまう。
それを助けたのが、じつはドギー・クルーガーその人。おおっ、たぎるシチュエーションですねえ!いいぞ岡元の!(そっちか)

あのまま死んでもいいとまで思い詰めていたジャスミンを、ドギーは説得します。このシーン、ドギー最初の晴舞台といっても過言ではないくらい。ぬいぐるみが水を弾くように雨に打たれるドギーがちょっと惜しい(笑)。
どうして・・・こんなあったかいの?
ともあれ、ジャスミンはそのあたたかさにほだされ、今に至っているというわけです。心が晴れるのと同時に空も晴れ上がるのはお約束。更に駄目押しにも出ます。

そんな経緯があるからこそ、自分と同じ境遇の氷狩を放っては置けない。ジャスミンの正義感が清々しいです。
・・・ところで、なんでジャスミンがドライバーなんですか、バン君(笑)。

■チクリと痛いダゴネール発言

その頃氷狩は、ダゴネールに次の行動を促されていました。でも、ジャスミンの言葉が氷狩を悩ませています。そんな氷狩にダゴネール、その心の闇を巧みに突っつきます。
「なーにくっだらない期待してるわけー?
 この星の人間は、エスパーの君を仲間外れにするような奴ばっかじゃん。
 みんなと違うのは駄目だって、ひどい奴ばっかの星じゃん。

とまあ、このテの悪党の言うことは似たり寄ったり。でもチクリと痛いね。否定しきれないとこが。

この言葉で氷狩は最後の仕事に向かいます。ダゴネール、伊達に一万年は生きていませんね。


■スカート姿をローアングル、これ基本

何の基本だ。<見出し

氷狩の姿は、誰もいない学校の校舎に。しびれをきらせたダゴネールが氷狩をせっつくと、そこに学生服姿のウメコ達が登場。実はセンが、ダゴネールは前回襲い損ねた高校に拘ると推理し、全生徒を避難させて待ち伏せていたのです。
まだまだ現役には負けないわよ作戦、だーい成功!
何の作戦だ(笑)。

氷狩を連れて逃げるダゴネールの前に、氷狩の心の叫びをハッキリ感じ取ってそれを追跡したジャスミン達が立ちはだかります。挟み撃ちというわけです。でもすぐ対峙スタイルになっちゃうんだけど(笑)。

■氷狩、氷解

ここでダゴネール、氷狩をけしかけます。デカレンジャー達をテレポートさせろというのです。
その前に立ちはだかるのは勿論ジャスミン。一度はその手を下ろそうとした氷狩でしたが、ダゴネールのハッパで再びその手をかざします。
でも信じて。君は一人ぼっちなんかじゃない。だから・・・
 だから、自分を嫌いにならないで。

氷狩を優しく抱きしめるジャスミン。
なんで・・・なんでこんなあったかいんだよ・・・
そのあたたかさに触れ、氷狩はほだされます。くぅー、いいなあこういうベタな感動的シーンは。

そんなシーンの直後に、食中りを起こしそうなツラのどアップが(笑)。
ダゴネールは、そのステッキでジャスミン達をフィギュア化しようとしますが、氷狩がそれをテレポート能力で奪い、踏んづけて壊してしまいます。うわ脆(笑)。
ジャスミンのもさることながら、氷狩がジャスミンに向けた笑顔が印象的。

■『出』を心得た奴

ブチ切れたダゴネールはイーガロイドを呼びます。このイーガロイドも『出』を心得ています。空中ひねり回転で登場したかと思えば「呼ばれる頃だと思っていた」だとう!?貴様イカス度数高し!
で、ダゴネールは無様に遁走。

バン達とイーガロイドの戦い、再びです。
まずはお前を倒すしかないようだな!
というバンに対し、イーガロイドもそのスタンスを崩さずに応えます。
偉そうな口はコイツらを倒してからきけ!
取り出したのはバーツロイドとアーマロイド隊。ならばと律義に応じるのが戦隊戦士の宿命。

■デカレンジャー辛勝

バーツロイドはバンと一騎討ち。アーマロイド隊は残り4人がそれぞれ叩きのめす形になります。
この中で尤も注目なのはジャスミン。SPライセンスを使っての『ミラージュ・ディメンション』は、某竜神兵の某プラグマタイザーみたいなもの。欠片も説明になってないなあ(笑)。
というか、何気に発したトドメの台詞「バイナラ♪」が一番。清六さん見てる〜?
あと、ウメコの『銭ボム』もなかなか。
バンとバーツロイドの戦いは・・・雑魚相手に互角の勝負を展開してんじゃねぇって感じでしたが、危なげなく倒したようです。

残るはイーガロイド。5対1なのに「スキルアップしたな。そうでなければつまらん」なんて台詞を吐くクールガイっぷりがかなりイイカンジの『ヤラレキャラ具合』(笑)。
クロスバーストにも多少の免疫ができたか、今回は見た目ほどのダメージはないみたい。まともに食らったけど(笑)。
ともあれ、これで最後とばかりにマーフィー召喚、ディーバズーカ発射。イーガロイドもクロスバーストで抵抗し、あと一歩のところまで押し返すんですが、
負けて堪るかーッ!
というバンの気合に押し切られて敢え無い最期。

■演出用降雨のおまけ

ここで大団円かと思えば、エンバーン登場。まだいたのか。
デカレンジャーロボ出動で、突然雨が降り出します。さっきまであんなに晴れてたのに(笑)。
さてこのエンバーン、いとも簡単に剣戟技『フライング・クラッシュ』をくらい、ジャッジメントを受けて一発デリート。ざまみなさい。
これにて一件コンプリート。
 この世に止まない 雨はない。

なるほど、通り雨か。

これでフィギュア化されていた人々は元に戻ります。
その頃アブレラは、自慢のイーガロイドさえ打ち破ったデカレンジャーへの認識を新たにした様子。
奴等の力は侮れん!
いよいよアブレラが動き出すみたいです。

■宇宙刑事のタマゴ誕生

事件は解決を見ましたが、氷狩はまだ疑問を抱いてました。どうしてエスパーであるジャスミンと仲良くしていられるのか、と。
勿論、バン達はお互いのことを知った上でつきあっているのです。この中で、ジャスミンはエスパーである前にジャスミンだというウメコが一番ベタで的を得た事を言ってます。

だから氷狩も自分なりの付き合い方を探せばいい、というジャスミンですが、氷狩は「やっぱり地球を離れる」と意外な発言。
だって、スペシャルポリスの養成所って、宇宙にあるんでしょ?
くはっ!こいつぅ、いっぱしの口を利きやがる。
そんな晴れがましいシーンにがかかります。まるでドギーとジャスミンの時と同じ状況です。御都合主義もこういう使い方をされると気持ちがいいもんですねえ、と結んで締め。ナレーションもイカス。


■全般・追記

ジャスミン話の後編。氷狩の心は開けたし、イーガロイド倒したし、フィギュア化された人々は元に戻ったし犯人デリートしたし、万々歳ですね。写真集発売間近だし(?)

ジャスミンの過去は思いっきりベタでした。定番を外さないでおくことの大事さと言うのを教えてくれますね、今回の脚本は。ここで変に奇をてらったりすると失敗するという教訓。聞いとけ井(削除)
・・・そういえば、これはどのくらい前の話なんでしょう?今はボスであるドギーがわざわざ現場に出ていますし、ジャスミンがセーラー服だし。同い年ぐらいに見えるウメコは「まだまだ現役には負けない」とか言って既に卒業して幾星霜とアピールしてますし(幾星霜?)
それに、ジャスミンのあの台詞の数々・・・きっ気になりますねぇ!女性の歳を勘ぐるのはよろしくありませんが。

で。氷狩は予定通りジャスミンに抱きしめられて少年の夢を早くも達成。いいですねえ。こういう『少年の夢』をいつまでたっても捨てない『いい大人』がいるのは良くない気もしますが。って俺だ俺。
でも、こういうことをカミさんにしてもらっても、男はあんまり嬉しくないもんですからねえ。へっへっへ。男って悲しいよな。なんか自己弁護に走ってるけど気にしないように。
そして氷狩は宇宙警察の道を歩むことに。ベタな幕引きで気持ち良いですね。

EDは前回に続いてデカマシン。今回はホージーの『デカジャイロ』。5つのマシンの中で、ジャイロワッパーという犯人逮捕に必要な重要アイテムを装備しているマシンを任されていることから、ホージーへの信頼ぶりが窺えます。
因みに、ホージーの自慢げな「It's Perfect」、パフェが出てきそうな発音で胡散臭いです(笑)。


■今回のアリエナイザー

腐れマニア・ダゴネールは怪重機エンバーンズごとデリート。こいつに関しては、これ以上語ることはありません。

イーガロイドはさすがに「最強の助っ人」としてアブレラが派遣するだけのことはあります。なんせ、最強の必殺武器ディーバズーカの攻撃も、あわやというところまで押し返したんですからね。

さて、上述の雑魚キャラなんか放っておいて、今回のアリエナイザーはジャスミンの回想シーンに登場した奴です。ただの通り魔にしか見えませんが(笑)、このお方こそは『首クリ』の伝道師であり『たけのこ棒』の希代の使い手、更に(中略)などなど数え上げればキリがない歴戦の猛者。
その割には背後からの銃撃一発でポックリでしたが。ああ、また射殺か。しかもまた警察。宿命かなあ。


■■■ 次 回 ■■■

次回はバンがメインで展開するお話らしい。なんでも、張り込み対象の女性とイイカンジになっちゃってウハウハですか?こいつ本当に刑事なんだろうか(笑)。
しかしどうもその女性、なにやら裏がありそうな雰囲気。うふふ、女に弄ばれる男というのもある種『燃える』シチュエーションですねえ。ウメコ入浴もあるし、アブレラも何やら怪しい連中と一緒でしたし。特戦隊じゃないことを祈りましょう。それならそれで面白いけど(笑)。

【 特捜戦隊デカレンジャー Episode.09『ステイクアウト・トラブル』 】