今回は『ステイクアウト』というだけあって、刑事ものでは外せない超基本『張り込み』シチュエーションが展開します。
その実、バンがメインで展開するラブストーリーとは(笑)。でも、そこはかとなく悲恋で終わりそうな雰囲気があって、今から次回が心配になってしまいます。
爆弾魔・ザムザ星人シェイクが、恋人であるマイラに接触しようとした理由は一体何か?シェイクの影に怯えて暮らす彼女の本心は?と、取り敢えずこんなところを序文に書いといておきますか。では。
冒頭、監獄衛星プリズーンから脱獄するザムザ星人シェイクが登場。妙にキザな台詞を吐く爆弾魔。
脱獄したシェイクはプリズーンを破壊。小なりとは言え衛星を破壊するとは尋常ではありません。
デカベースでは早速シェイクに関する説明台詞の応酬。こと爆弾にかけては天才的なこのシェイクが、なんと地球に向かっているという情報があるそうです。もしや、地球を爆破しに・・・?
実は、シェイクにはこの地球に潜伏している恋人がいるんだそうです。ボスはその彼女に遭いに来るのでは、と睨んでいるみたい。
というわけで、バンとウメコがその恋人マイラの張り込みに。近くに越してきた若夫婦という設定とか。活きてねーなー(笑)。
地味な捜査に愚痴るバンですが、マイラの美貌を一目見るやイチコロリ。男の子っていくつになっても単純バカ(笑)。
ザムザ星人の外見は、元々『男:ライオン風』『女:地球人風』で、更に女性には「美形が多い」んだそうで。そういいつつ自分を指差すのがウメコらしい。でも君は『美人』ではなく『カワイイ』です。
・・・カワイイ言われてはしゃぐ歳でもないか。(背後に謎のデカピンク)
謎でもなんでもない辺りはともかく。
買い出しに出たバンはすっかりマイラに首ったけ(死語)で、その有り様は見ていて微笑ましい。
そこで偶然マイラの姿を見掛け、その美しさに更にメロメロ(死語)。
そのマイラは、ティアラという仲の良さそうな少女と出会います。この子、マイラがあげたぬいぐるみを、学校に行ってる間は冷蔵庫に大切にしまっておくほど大事にしているそうです。不自然すぎ。
ティアラと一緒に帰るマイラの前に謎の影が・・・。一瞬シェイクと思われましたが、それはマイラの思い過ごしで、出てきたのはすげー頭の悪そうなバカと、鉄パイプ装備で退路を塞ぐこれまたカラバカ二匹。今時珍しいほどのダニっぷり(笑)。
そこにバンが現れ、颯爽とダニ3匹を駆除。張り込みの心得1『観察対象の者と接触を持ってはいけない』との葛藤の末のこの手助けには、バンの一本気なところが出てます。
一本気なバン・・・続けると一本木(削除)
お礼を言うマイラに、ついバンはマイラの名を出して怪しまれますが、咄嗟に手にした鉄パイプで『付近の水道工事員』と誤魔化します。誤魔化されるなマイラ(笑)。
そんな嘘が功を奏して、マイラの部屋にお招きされます。勿論水道工事員として(笑)。でも、こんな美人とお近付きになれるなら、大した労力ではありません。なあ男の子諸君。
ウメコが見張る前で、バンは乞われるままにマイラの部屋に。でも台所の水道は逆に壊したような・・・大丈夫かあれ(笑)。
マイラは、自分がザムザ星人であること、暴力で自分を恋人にしようとしている奴から逃げてきたことをバン告白。そう聞いた男の子の答えは決まってます。
「もしそいつが地球に来るようなことがあっても、指一本触れさせないぜ!」
清々しいまでの男の子ぶり。
マイラが初対面であるバンにこんなことを打ち明けたのは、バンが、マイラが地球に来て最初に出会った『信頼できる男性』だったからだそうです。でも、装着者が嘘をついたら気の遠くなるような痛みで襲う『真実のリング』を渡す辺り、どうだか怪しいなあ(笑)。この一対のリングをはめた男女は永遠に結ばれる伝説も、リングをつけさせる為の嘘かも(アンタ腐りすぎ)。
そんな二人の様子を見ていたウメコは、戻ってきたバンを追求しますが、どうも雲行きが怪しい。
「そうだなあ・・・シュークリーム100個!
あ、いいやいいや。オマケして50個!
ク・チ・ド・メ・料♪」
賄賂の強要かいコラ(笑)。
その頃、他の3人は別の情報を元に洞窟を張り込み。なんとそこに本当にシェイクが現われるからビックリ。
洞窟から何かを持ち出したシェイクの前に、ホージー達が立ちはだかります。シェイクはアーマロイドをけしかけてその場をしのごうと言う算段。
「俺を見つけたところまでは、ラッキーの女神が微笑んでいたらしいが、
ここから後は涙雨だぜ。」
「残念だったな。
涙の彼女を微笑ませることにかけちゃあ、俺はプロだぜ。」
お互いにキザな台詞が得意か(笑)。なるほど、それでシェイクは紅いたてがみみたいな髪なのか。ボディも黒基調だし。金銀妖瞳なら完璧なのに。何か混ざったか?
アーマロイドをことごとく倒されたシェイクは、ホージー達に一撃をお見舞いしてテレポート。お前、そんな芸当できるなら来る時から使えよ(笑)。
その夜、シェイクとアブレラの密会。金の支払いの前に感謝の意を表すシェイクに、「感謝は言葉じゃなく金でするものだ」とクールなアブレラ。そんな態度にシェイクは「嫌いじゃないぜ」といって、『かわいいベイビー達』を金に変えたら10倍にして払うと豪語。
しかしアブレラはどこまでもクール。「そんなオモチャに金を払う奴がいるのか?」と当然の反論をしますが、シェイクは絶対の自信がある様です。
これにパワーアップエナジーを注げば、地球を美しい千億の星屑にできるとか。そして、そのパワーアップエナジーは、マイラに預けている、と。定番系の展開です。
バンを残してウメコは一時帰還することに。箱積みされたシュークリームが、バンが賄賂に手を染めたことを物語ってますねえ(笑)。
帰還の理由は、なんとバスタイム(笑)。おまちかねのウメコ入浴シーンはサラリ終了。あれ?梅五郎だったっけ・・・。
残ったバンは、マイラの部屋に空き巣が入ってきたのを見て強硬突入。何故わかったのか不思議がる空き巣にバン、
「天網恢恢、疎にして漏らさずだ!」
と、年齢詐称疑惑を浮上させつつ空き巣と格闘。しかし結局逃げられてしまいます。
空き巣が盗もうとしたものを必死に元に戻すバンを、戻ってきたウメコが見て呆れ顔。悪いことに、そこにホージー達が合流して事が露見。更にマイラまで戻って来て万事休す!
しかしバン、あわやというところで靴を持ってベッド下に隠れて当面は切り抜けます。
一方ウメコの方も、「買収されたな?バンもウメコも、プロ失格だぞ!」とホージーにお灸を据えられてました。あの、ホージー君、ウメコは『買収された』んじゃないんだけど(笑)。
鍵が開いていることや部屋の様子から、警戒するマイラ。バンが見つかるかと思えば、なんとシェイクが突然登場。
預けたものを出せと迫るシェイクにマイラは「知らない」と抵抗。この辺のやりとり、ちっとも恋人だとかいう雰囲気がないです。
その様子に堪りかねたバンが乱入。一度は抱きついたものの、どうしてバンがここにいるのか不思議がるマイラ。バンは「隣の水道管工事に来てた」と嘘をついてリングに叱られます。
シェイクはマイラの『新しい恋人』にも感情的にならずドライな感じ。逆にバンの方が必要以上に激していて鬱陶しいほど。
「俺はマイラさんを必ず守るって約束したんだ!
二人は信頼で結ばれてるんだ!」
とマイラを庇って前に。そんなバンをシェイクは鼻で笑います。シェイクは、ザムザ星人の倫理から言っても別枠な存在のようです。
そこにホージー達が乱入。ここで張り込みの事実が伝えられてしまいますが、バンは正体を隠そうとして嘘をつき、またリングに叱られます。
その間にシェイクは謎のアイテムで巨大ロボを召喚して逃走。隙ありすぎ。
怪重機シノビシャドーという、いかにも一話では倒されそうにないネーミングのロボに乗り込んだシェイクを前にしても、バンはまだ変身しません。
そこにシノビシャドーの攻撃で崩されたビルの瓦礫が飛来。バンは、何故かこんな危険な場所にやってきているマイラを庇って、遂にチェンジしてしまいます。
「ごめん・・・でもこれが俺の仕事なんだ!」
・・・おい、それって「仕事だからマイラに近づいた」って言ってるってこと、わかってるんだろうな?
ロボ同士の戦いになると、シノビシャドーは外見と名前からわかる通りの身軽さでデカレンロボを翻弄。更に『宇宙忍法・分身の術』で4つ身になって攻撃。デカレンロボに八つ裂き光輪がないをいいことに調子にのりおって(のってへん)。
しかしそれも、落ち着いて一体ずつ攻撃して分身を潰していったデカレンロボの前には児戯に等しかった・・・筈でしたが、なんと最後の1体も分身でした。あの野郎・・・偉そうな事言って逃げやがったな(笑)。
マイラの元に駆け寄るバン。詰め寄られて発した言葉はもう救い様がありません。
「違うんだ、仕事で仕方なく・・・」
お前ホンットにサイッテー。マイラ平手打ちくらわせて去っていきます。
・・・まあ、マイラもまともに言い分を聞いてくれそうになかったし、逃れられぬ運命よ。
かくしてマイラは去っていきます。その後ろ姿がまた麗しい。是非次はアップで。
ここでナレ入り、苦渋に満ちたバンのアップで今回は引き。
頭と下半身が直結しているバンの猪突猛進ぶりが際立った今回、いかがでしょうか。多少誤解を招く言い回しのような気もしますが気にしないように。男なんてそんなもんです。
まあ、裏表のなさそうな奴、という点では間違ってはいなさそうですが、なさすぎるのもどうかという話か。
逃げた恋人を追ってやってきた凶悪犯の目的は、なんのことはない、自分にもしものことがあった時の為に保険で預けていたブツを取り替えしに来ただけでした。ほら、男なんてこんなもんです。
というか、暴力で恋人にしようって、お前はラ王か。お湯入れて三分したら食ってやる。食われそうな気もするが。
このシェイクがキザな台詞まわしを得意とする奴で、次回のホージーとのやりとりが今から楽しみにしています。なかったら嫌だなあ。折角のキャラ立ちなのに。
マイラと仲良しの少女ティアラ。名前から異星人らしいです。マイラがあげたぬいぐるみを大事にしていますが・・・これ、そのまんまかなあ。やけに露骨だったから違うってのもありそう。
・・・冷やしてたからダメになっちゃった、なんてオチだと笑えるんだけどなあ(笑)。
さてマイラですが、予告ではどうも何か裏がありそうな雰囲気だったんですが、どうやら私の勘繰り過ぎ・・・いや、まだわかんないけど。
それにして、東映にしては珍しく物の道理を熟知した連中が頑張っています。均整の取れたスタイルが映えるあの装束には、朝から充足感が・・・見たの夜中だ(笑)。うむ?夜中だからこそ、か(やめれ下衆野郎)。
ともかく、このスタイルだけでマイラが不死鳥なのは間違いありません(?)。
このマイラを演じる中本奈奈は、その魅惑のボディラインが最大の武器。演技の方は・・・えーっと・・・今でも湖に潜っていそうですねえ。あ、あはは、あははははは。は。
今回のEDは順番通りセンのデカマシン・パトレーラー。その巨躯でなんでも運ぶ優れもの。ジャッジメントソードの刃部分も収納している収納上手。耳を澄ませば「なんということでしょう」と聞こえること必死(聞こえへん)。
「はー、すごいねー。」
スワンさんたらいくつになってもカワイイわね。さすが元トップアイドル。
ザムザ星人シェイク。爆弾製造にかけては天才的な技量を誇る男。技量で爆発力がそんなに違うかどうかは胡散臭いけど(笑)。
こいつを指してセンが「マッドサイエンティスト」と評していますが、爆破だけしか能のない阿呆のどこが「サイエンティスト」か。貴様は『マッドサイエンティスト』の何たるかを欠片もわかっておらぬ。出直してこい。
乗り込むマシンはシノビシャドー。なんで忍者なんだろう(笑)。
捜査に私情を挟みまくるバンに、遂にボスは「この捜査から外れろ」指令。それでもバンは引っ込みません。引っ込むような奴じゃないのはボスだって知ってる癖に(笑)。
さて、バンとマイラは一体どうなってしまうのでしょう?そしてシェイクの野望は阻止できるのか?できなきゃ番組終わるけど。というか、マイラには今回以上のショットを希望(何がショットか)。