特捜戦隊デカレンジャー Episode.17『ツインカム・エンジェル』

(2004/6/7)

今回は謎の中華料理人・ゲッツ(仮名)のおかげで、ちょっとだけジャスミン・ウメコのコスプレが見られます。

自分に自信をなくしたウメコがジャスミンの真似をし始めるというお話ですが、そんなウメコにジャスミンは・・・。
というわけで、男性陣は特製餃子の具として、つけあわせ的扱いを受けています。チッ、こんなヤロー連中がいなければ、二人のコスプレがもっと見られたものを(何を目的にしておるかバカモン)


■ウメコの指揮はオチ固定

冒頭、『悪魔のスパイス』なる調味料の密売現場を抑えようとしているウメコ達が描かれます。いきなり妙な展開ですねえ。おまけに、現場で指揮を取っているのはウメコです。
ところが、ウメコの指示に男性陣はことごとく自分の意見を返していきます。泣きついてくるウメコにジャスミンが「よしよし」とお姉さまぶりを披露。

そんな時、パーフェク星人とバーツロイドが現われ、密売買をはじめます。現場を抑えたウメコはメンバーに突撃指示を出しますが、悪いことに隠れ蓑にしていたドラム缶がゴンゴロ転がり落ちて事が露見。
「なんでこーなるのー!?」
はいOP。

■パクリ師

急いで変身したウメコ達ですが、バーツロイドはともかく、もう一人のほうは車で逃走してしまいます。「あたしのせいだ」と責任を感じるウメコでしたが、予め周囲の地形を調べ、逃走経路を割り出していたジャスミンが車に飛びつき、これを止めることに成功。いや爆破。
なんとも都合のいいアクションでしたが、まあ細かいことは気にしない。

帰還したウメコは早速入浴。物のわかっている奴らよ。今回のウリだから当然ですけどね(ウリなのか?)。
今回のことを反省するウメコは、みんながジャスミンのことは尊敬してるけど自分は認められていないことに思い至り、あることを決意します。
「決めた!私、生まれ変わる!」
バスタブから立ち上がるウメコですが、しっかりガード済み。ケチ。

ミーティングルームにやってきたウメコの姿を見た一同は唖然。髪型、メイク、そして細かなアクセサリーまで、ジャスミンをコピーしたウメコがそこにいました。
口を開けばジャスミンの口調を真似てるのですが、「どーんとやってみるみそ」とか明らかに間違ってます。何かを言おうとしたバンに対しても、ESP能力を見せようとしますが勿論無理。
「ごめん、限界」
知ってるってば(笑)

■死亡確認 または棒術師

そんなウメコに呆れ顔のジャスミンが「どういうつもり?」と糾弾しようとしたとき、スワンさんから連絡。あの『悪魔のスパイス』について調べていたのです。
それによると、これには禁止薬物が使われているそうです。そして、マーフィーが指示もないのに異様に反応を示した場所があることを伝えます。
そこは『大銀河飯店』。大仰な。

早速バン達男性陣が出向きますが、どうやら今日は特別な客の貸切とか。しかし、チャイナ服のウェイトレスに止められている3人の下に、オーナーシェフのワンと名乗る男が現われ、特別にバン達を招き入れます。因みにワンなら『王』と書くと思います。
このワンですが、動作等が怪しいのですが、怪しくないともいえます。それもその筈で、このワンはゲッツなのです。日本語になってないなあ(笑)。

■料理の鉄人

三人は次々と料理を振舞われ、バンとセンが箸をつけます。クールなホージーは自制していましたが、あまりに食欲をそそる香りにとうとう陥落。歓楽と変換してもいい気もします。
ワンがそれを影から覗いて、ほくそゲッツしていたのですが、三人にはもう目の前の料理しか見えていません。

そろそろ頃合か、と見極めたワンが、三人の前に進み出ておもむろに正体を明かします。んー、これなら元の「ゲッツ!」の方がマシかも。
しかし、それを知ったところでバン達には抵抗することもできません。勿論、ちゃっかり一服盛られちゃってたからなんですがね(笑)。

■ジャスミンの計算

遅い三人を心配して女性陣が出動。この時ジャスミンは、ウメコが自分を真似る理由を知るわけですが、その行為に対して「やだ」と即答。

大銀河飯店に到着した二人は、チャイナ服のコスプレで店内に潜入。SPライセンスがあればコスプレし放題ですか?
ともあれ、奥まで潜入した二人は、バン達が巨大特製餃子にされそうになっている現場を発見。こんな大雑把な調理でどんな客がつくんだろう(笑)。
このピンチにジャスミンは緻密な計算と的確な指示でゲッツと愉快な仲間達を退けることに成功。ホントはあんな大雑把な情報でできる「計算」ではないんですが、ここはそれ、ジャスミンがどういうキャラクターであるか、というのを描きたいだけなので、大目に見ましょう。江川英竜。

で、バン達はまだ意識を取り戻していません。この為、ゲッツとは二人で対するしかありませんが・・・。


■決意

追い詰められたゲッツは、やおら老酒をあおり、無敵の酔拳マスターに大変身。その攻撃力はウメコとジャスミンを圧倒し、遂には変身まで解かせてしまいます。でもあれ酔拳か?

一旦物陰に隠れて作戦を練ろうとする二人ですが、頼みのジャスミンは相手が計算しきれないと打つ手がない模様。そこでジャスミンはウメコに頼るのですが、ジャスミンでできないことを自分にできるわけがない、とウメコはすぐ投げ出しちゃいます。
そんなウメコにジャスミンが一喝。ここでジャスミンは、自分がウメコに憧れていたことを語ります。自分はウメコみたいに無茶ができないから、ということですが、この一言だけだと逆にバカにしているように思えますねえ(笑)。
「ウメコがそんなんなら、今日できっぱり見損なう!」
言われたウメコは「そんなのやだ!」と、いつものウメコスタイルに戻ります。勿論、こういう展開になれば、後はウメコとジャスミンの怒涛の快進撃が待っていますとも。

■ゲッツ撃破

ゲッツの前に姿を現したウメコは、そのお腰に下げた老酒を一つ私にくださいな、と強奪し一気にこれを飲み干してしまいます。うを、激酒豪。
殊更酔っ払ったウメコは、正に酔拳の原典回帰。酔っ払いの、予測不能な動きから繰り出される技に、酔拳マスターもたじたじ。弱(笑)。

戦いの場は砂浜に。うむ、酔拳マスターにチャイナ服とくれば、当然あのシリーズですからね。アーイウィーン♪
悩殺ひげもじゃマッチョヤローは放っておいて。
変身したウメコとジャスミンは更にゲッツを追い込みます。ジャスミンにいたっては、八十万禁軍師範もうなるような棒術を披露。多彩な子ですねえ。
ともあれ、5人揃うのを待たずにゲッツは撃沈。お陰で意識を失っていたバン達が回復します。目が覚めたら餃子ってのも、貴重な体験ですねえ(笑)。

■「飲んだら乗るな、絶対にな」

3人がジャスミンの元へ駆けつけると、ウメコはすっかり酔いが回っていい気持ちで寝ています。そこにゲッツが復活して巨大化。ジャスミンがデカマシンを出動させますが、困ったことが2点。
1.ウメコが寝ている
2.ウメコが酒を飲んでいる
ウメコを叩き起こしたとしても、飲酒している以上、仮にも天下の公道を走行するデカマシンには乗せられません。途方にくれる一同の下に、ボスから連絡が。なんとボスがウメコの代わりに既に登場していたのです。
というわけで今回はスペサルバージョン。

しかしこの巨大ゲッツ、シグナルキャノン放水モードで一撃食らっただけですぐジャッジメント。デリート許可が下りてすぐさま撃滅。最期に芸人根性は見せたものの、やはり本人でないとキレが悪いですね。

■ベタなオチ

ラストはミーティングルーム。ウメコはしっかり元に戻りましたが、今回の件で衝動的に餃子が食べたくなったとかで山盛りに作って持ってきちゃいます。餃子にされかかった3人には拷問ですね。なるほど、これが彼らのフリセッカですか。荒鷲。

そこに風呂上りのジャスミンが登場します。その様はまるでウメコですが、
「なーんてね♪」
勿論これはジャスミンのジョーク。
ラストは、なぜか楽しそうに駆けるウメコとジャスミンの映像にのせた古川さんのナレーション。
「女の子も強いぞ!」
前からですよ、古川さん。今回は陳腐に締め(笑)。


■全般・追記

こここ、コスプレ回なのにコスプレ回数1とは・・・ととと東映は阿呆の集団か!
と、今更そんな問いかけしたって真顔で「そうだよ」と言われるだけなのでやめますが(やってんじゃねーか)
でもまあ、基本は抑えていました。チャイナの下が黒スパッツなのはいただけませんが。どうせ見せるんだからちゃんと色分けしたほうが良いんじゃないかな。黄色にピンクで・・・
黄色とピンクの・・・
そりゃダメだ、一応子供番組だし(笑)。

ウメコは、沈着冷静なジャスミンに憧れ、ジャスミンはウメコの自由奔放さに憧れを抱いていた。人間関係なんてわからないものですねえ。とてもそうは見えませんでしたから(笑)。
でも、「そうか」と見れば「なるほど」と思えないこともないのが不思議です。
しかしアレですね、ジャスミンを真似るウメコを見ると、ジャスミンって真似するポイントが多いんですね。真似しやすいキャラクターといえますか。

今回は男性陣+スワンさんは蚊帳の外。
ボスとスワンさんはいつものことだけど、バン達はもう散々な扱いですねえ(笑)。勿論、女性陣がメインになれば男性陣の出番をおざなりにしなければいけないから、当然なんですけど。
ただ、オチで餃子を避けるシーンは、少し押しが弱いかという感じ。餃子にされかけてる間、彼らは意識がなかったんだから、情報として避けているように感じられたんです。ウメコが入ってきた瞬間に、見ていないのに身体が反応する、ってのなら理屈ぬきで避けているのがわかったような。
とかいう素人観点。

そうそう、今回のEDは特別番。ウメコとジャスミンのキャラクターソングです。新EDという話ですが、初版の寿命が随分短いですね、ささきいさお氏の歌なのにブツブツ。
曲はまあ、普通じゃないですか?ちょっとだけコスプレも披露されてますし。いつぞやの奈緒ちゃんと梓ちゃんみたいなのとは違った風情ですし、アリですねこういうのも。


■今回のアリエナイザー

ゲッツ。以上。いや他に何を書け言うねん。
えー・・・オズチュウ星人イーアル。宇宙に名だたる餃子職人らしく、注文がひっきりなしだそうです。また、宇宙酔拳の使い手でもありますが、素人のウメコに負ける程度の実力。
ウメコとジャスミンに完全敗北し、巨大化してもデカロボに一方的にやられて終わり。

もともと棒読み体質なので、ダンディ坂野はドラマとかには向かないのはわかっていましたけど、割といいんじゃないかな。いえ、若いとはいえさすが役者だなあ、というのを再認識させる意味で。ええバン達を演じてるみんなのことですが。
いえいえ、ダンディそのものは演技力を買われてるわけじゃないですから、あの独特の動きが盛り込まれていればオッケーなんじゃないでしょうか。その意味ではかなり控え目で消化不良ですが。


■■■ 次 回 ■■■

次回は東映京都太秦映画村の治安を守るデカレンジャー。ちょっと嘘。
なんだかゴザル言葉のサムライ風アリエナイザーが登場する上、なんかバン達が新撰組コスしてます。更になんかキングジョーの出来損ないがデカベースロボと戦ってるようなシーンもあり、一体何がどうなるのかよくわかりません。
でも決着はバンとこのゴザル語アリエナイザーみたい。実はアリエナイザーではないというオチに4万メセタ(何の単位だ)。

【 特捜戦隊デカレンジャー Episode.18『サムライ・ゴーウエスト』 】