ハリケンジャー 巻之十七『暗闇と死闘の島』

(2002/6/9)

絶海の孤島に飛ばされたハリケンジャーとゴウライジャー。両者はここで死闘を繰り広げる。そこにチュウズーボがギリギリガイ師を伴い現われ、カブトライジャーにアレの出現を急がせる。何故か挙動のおかしいカブトに、何の事だかわからないクワガ。その時、カブトがクワガに襲い掛かる。

その頃地球は、キリキリマイ師の最後っぺにより、気温が急下降し、順調に腐りつつあった。
ハリケンジャーはギリギリガイ師とマゲラッパに翻弄され、窮地に立たされる。そんな折り、一緒に飛ばされた姉弟がその場に現われ、危うくガスに置かされるところをカブトが助ける。だがカブトはその、理性を奪うガスを一身に浴びてしまう。まるで、みずから進んで浴びているように。

理性を失ったカブトは、姉弟に襲い掛かるが、ハリケンジャーがそれを阻む。ひたすら暴れるカブトはクワガを狙うが、寸でのところでハリケンジャーがそれも阻み、その場から逃れる。
一鍬は情報ツールから、兄の凶行の理由を知る。同じ闇から生まれたものを倒す事、それが「勇者が勇者を倒す」こと。その、あまりの父の非情さに打ちひしがれる一鍬。それを求めてさすらうカブト・・・。
タウ・ザントの不気味な笑い声がこだまする。


■感想

■今回はストーリー

次回予告みただけでも「勇者が勇者を」のくだりは予測ついたけど(もっと前でもそう予測できるけど)、やっぱり戦隊の「スッキリシャッキリ」って見せ方はわかりやすくていい。

一度は謹慎になったチュウズーボが、勇躍して面目躍如しているのも良い。これがサーガインとかだとまた味わいが薄いんだよな。それに、タウ・ザント様の笑い声も、なんか「笑いが止まらない」って雰囲気だったな。もちっとドッシリかまえててもええんやないんかと思うけど・・・ジャカンジャだからな(笑)。首領も少しくらいヘンでなきゃね。容姿が既にぶっとんでるのはナイショだけど。

しかし、激しい葛藤の末に弟との戦いを選び、そのあまりの宿命に自ら理性を断ち切る為にガスを浴びるとは、さすがの一甲も苦しいと見える。一鍬も、兄と戦う事は出来ない、と、思ったほど決意が固くない。ゴウライジャーが暗黒七本槍でないのも、兄弟の情というものが残っていた為でもあるか。
そんな兄弟を突き動かしていた、情報ツールの怪しいおっさん、実は二人の父だったんだね。驚いちゃった。壊れたツールが、何かのリモコンみたいな基盤が一枚入ってるくらいで出来てたのにも驚いちゃったけど。

そういえば、ハリケンジャーはなんか、おまけみたいなカタチで存在してた気がするな。場面転換のキッカケ作りみたいな扱いってやつか?

■あの状況見て「助かった」ぁ?

全くどいつもこいつも・・・なんだあの小僧と姉貴は。そこまで引っ張る役割があるのか?もしこれで、弟を庇う姉を見て一甲が癒されたりとかいう、「お前ふざけんな地獄見るかオルァ!」的レベルだったら暴れるぞコノヤロウ。
妙に場数踏んでるくさい小僧役も癪に障る。そんなん言うたら子役出ちゃいかんっつー事になるが。

■姉様&フラびぃ

出番はなくてもお約束ショットを忘れない製作者の心意気に乾杯!
しかし・・・どうせ強調するならもっとスゲーのいるだろうになあ。って、子供番組にそこまで期待しちゃいかんか。・・・まてよ?ということはつまり、美緒ちゃんは「普通」だって暗喩になるのか?
・・・いやまあ、普通だけど。だってあれ、かなり寄せ上げだぞ。今回の「うーぶるぶる」でもあの程度だし。肝心の脚があの程度だから、今後が心配だよな。フラびぃには何も期待してないけど


■ 次回、獄門島決戦 ■

何が獄門だ。

詰まる所は「兄者!」「弟よ!」で朝っぱらから熱い抱擁くんずほぐれつ(待て)。一部で早くも血が騒いでる模様。

【 ハリケンジャー 巻之十八『父と兄弟の絆』 】