ハリケンジャー 巻之二十『パンチと好敵手』

(2002/7/7)

鷹介達と別れた霞兄弟は、これからどうするのか決めかねていた。
取り敢えず、働かざるもの食うべからず。一甲は工事現場でバイトを始めた。そこに偶然、鷹介が派遣でやってくる。
鷹介は一甲にあれこれ話しかけるが、一甲はただ「働け」と一言。ムキになった鷹介は、一甲より荷袋1つ多く運んでみせるが、一甲は次にはそれより1つ多い荷袋を平然と運ぶ。これが何度か繰り返される内に鷹介はバテ始めるが、一甲はそんなやり取りに微笑を浮かべる。

そんな時、ジャカンジャ中忍カンガルーレットが暴れまわる。仲間を呼びつつ現場に向かう鷹介と一甲は、変身して戦いを挑むが、こいつが意外と手強い。だが、雷攻撃を持っていたのが運の尽き。雷攻撃はゴウライジャーには効かず、カブトはカンガルーレットを撃退する。
しかし、その為に鷹介を邪魔だてしたことに、鷹介の怒りが爆発する。そこに吼太達が割って入り、二人を引き離す。珍しいじゃないか、と一鍬は訝るが、一甲は何も応えない。

一旦退却したカンガルーレットは、サーガインにより強化されて再び登場する。5人と相対すが、こちらの攻撃はフラビージョのバリアが遮断してしまった。そこにウェンディーヌ、サーガインまで加わり、5人は逆に追いつめられてしまう。
何度倒されても立ち向かっていくレッドの疾風丸に、「雷」の文字が浮かび上がったのは、その時だった。白刃に雷撃を走らせ、レッドの剣がカンガルーレットを襲う。敵がひるんだ隙に態勢を立て直した5人は、五重連・ビクトリーガジェットを放ち、フラビージョのバリアごと、敵をなぎ倒す。

巨大化したカンガルーレットを相手に、旋風神・轟雷神が戦いを挑むが、2体を相手にしても強敵だ。そこで風雷丸を呼び出し、轟雷旋風神に合体し、一撃の下でこれをあっけなく屠る。

戦いの後、おぼろに感謝する鷹介だったが、おぼろは「雷」のデータなど送っていないという。首をかしげる鷹介達を尻目に、霞兄弟が去っていく。相変わらず愛想の無い態度に七海と吼太は罵声を浴びせるが、鷹介は一人笑みを浮かべていた。

センティピードでは、マンマルバが新たな姿となって戦列に復帰した。そして、六の槍がまもなくやってくると・・・。


■感想

■暗黒七本槍、大活躍

いや、三本+一本だけどね。
この三人が揃っているのは、センティピード内では殆どがそうだったけど、前線ではこれが最初。多分、暫くはない組み合わせかな。惜しいけど、彼等が出るからには、それぞれの個性が光るように単独で動かして欲しいし。
ということで、三名様ご案内〜。

まずは三人揃っての登場。敵とはいえ、揃い踏みされるとちょっとグラつく人はいるんじゃなかろうか。このメンツだし。避ける理由がないよな。
続けて三人それぞれのバストショット。フラびぃ・サーガイン・姉様。うーんイカスー♪
で、その時の臀部アップ。おお、微妙に姉様の曲線が・・・(死)

相変わらずサーガインのいぶし銀ぶりにはほとほと感服するね。右肩のパーツが外れかけるほどハードな立ち回りをしてたが、もう、いつぞや以来の活躍で素晴らしすぎ。
ただ、静止画像を撮ろうと思ったら、殆どがブレて使い物にならない(笑)。それほどにハードな立ち回りだったわけだが・・・しくしく、折角の二刀流・・・。

フラびぃはアクションしないんだけど、間延びするよな、この娘は(笑)。イイよアンタ!ジャカンジャはどんなときでもこんな空気を持ってて欲しいね。
「女の恨みは恐ろしいのだ」
というか・・・女がどうこういう前にアンタ人間ちゃうやんか(笑)

姉様はカブトライジャー派だったんだね。それで相手はカブト。したがこいつがホントに容赦なし。
「私達を裏切ったからには、容赦しないわよ!」
いつもは妖しい笑みを口元に忍ばせているのに、フッと笑みが消えたらこれがまた恐い。更にこの啖呵切り、姉様っぽさが出ててすげー心地良い。なんか微妙にあぶねー表現だが、気にするな。

しかし結局ハリケンジャーとゴウライジャーに撃退されちゃうんだな。そりゃ、ここで倒しちゃったら番組終わるしさ。
フラびぃご自慢のエレガントバリアーも、ビクトリーガジェット(一甲命名)には通用しなかった。で、サーガインが姉様にコピージャイアントの出撃要請。サーガイン・・・画だけ見ると、なんか「るん♪」ってカンジで嫌すぎ(笑)。
でも、やっぱり轟雷旋風神に瞬殺。一撃必殺は良いけど、見せ場もっと作れよ。

退却してきた三人の前に現われた謎の影・・・実は孵化したマンマルバ。ここで姉様が今回最後のサービス。おおっ、ナイスな曲線っ!寄せ上げでも問題ナッシング!っつーか寄せ上げ万歳!
そりゃいいけど、折角普通の等身になった上に魅惑の声音になっちゃったのに、台詞が同じなのはスゲー笑えた。
「来るラー。もうすぐ来るラー。」
って・・・あの声で言うなよ、腰が抜ける(笑)
ところで、語尾って「ラー」でいいんだっけ?

■一甲・・・なんか急変しすぎ

仲間になると、途端に人間臭くなっちゃうものだけど、一甲の場合は落差が大きい気がするな(笑)
生活感が全く感じられなかったゴウライジャー・一甲が、いきなり生活感に満ちてしまった(笑)。まさに、働かざるもの食うべからず。なんか、こいつらだったら山の中に篭っても平気で生活していきそうだったんだけどなあ。

それにしても、一甲ってこんな饒舌で皮肉家だっけ?いや、それはそれでもいいけど。最初にカンガルーレットを撃退したのシーンなんか面白かったしな。雷撃斬のキメポーズもカッコイイし。
「俺の言葉は未熟者には堪えるんだ」なんて、普通いえねーよなー。
その後で殴り合いになって、一鍬に「兄者にしては珍しいな」なんて言われてちょっと膨れっ面。子供みたいで可愛い。よからぬ層の勢力が増しそうだが(死)

最後なんか、鷹介を認めたような態度だし。「なんで鷹介にあの技を?」と尋ねる一鍬に、「結局アイツ等は、牡丹餅を見つける資格があったということだ」と応える一甲。「は?」一鍬にはさっぱりわからんわ、兄者!気取ってんじゃありませんよこのカッコつけしいめ(笑)

■ハムちゃん館長とおぼろさん

前回の「カッチョエェ〜♪」で脳裏をよぎったシーンが、よもや殆どそのまま描かれるとは思ってなかったなあ(笑)。でも、ハムちゃん館長の怒りマークは予想しなかった。結構この人形も見慣れてきたなあ。なんか嫌だけど(死)

その怒りマークの元凶の一端であるおぼろさん。轟雷旋風神の合体シーンを再生しながら自画自賛。繰り返しのシーンはなかったが、多分何度も観てる筈(笑)。いいわおぼろさん。

■その他から

今回、ブルーは殆どないんだよな・・・あっても動きが激しくて、取れないんだよね・・・。
そんなブルーから、無理矢理撮ってきたのがまずこれ。ああ、やっぱ脚っていいよなー。胸があまり目立たないから、ちょっと気になるけど・・・まあ、それらしく見えるからいいか!(何が)

そして、巨大カンガルーレットを前に構える5人。ちょっと遠間だけど、揃った太腿のラインと後ろに引いたヒップラインが良いかも。
よく見たら、こんなチョイシーンなのに、ちゃんとゴウライジャーも演技してるんだな。
「兄者!」
「ウム!」
ってとこか?


■今回の中忍

サーガイン配下のカンガルーレット。ルーレットで、止まった位置の能力を発動させる。マスは地震・雷・火事・親父と定番ものから、大波・爆弾と6種類がある。ただ、他はともかく、「親父」の能力は、あれで役に立つのか?(笑)あの若者三人も、大して効いた様子もないし、姉様もフラびぃも呆れてたぞ。
ただ、それ以外はかなり凄い。一気に周囲を火で包み大火事を起こし、一気にビル街を水浸しにするし。唯一の泣き所が「親父」だったのだなあ・・・。あと、雷がゴウライジャーに効かないってのも・・・。効いてたじゃねーかお前。
ま、なんにしても、こいつは「親父」がサイコーだった。

■ 次回はえらいことだぞ ■

さて、次回はその暗黒七本槍・・・かどうかわかんねーけど、私的にはジャカンジャに相応しい奴が登場する。自ら「新幹部」をアピールする辺り、もうサイキョーだな。っつーか、やかましそうだな。やりすぎが不安。
そしてもう一人、緑色の戦士の影・・・敵か、味方か?もしやこいつが六の槍!?おおっ、それイイかも!武器がミドパンチャーじゃないことを祈ろう。あー楽しみー。

【 ハリケンジャー 巻之二十一『仮面とナゾナゾ』 】