ハリケンジャー 巻之二十七『串焼きと無重力』

(2002/8/25)

鷹介が派遣先で向かった焼鳥屋は、忍風館を中退した田井章一郎の店だった。昔話に興じる田井と鷹介だったが、その時ジャカンジャ中忍オモ・カルが出現したと連絡が入る。現場に向かう鷹介を、田井も追う。
そこで田井は、鷹介達が伝説の戦士・ハリケンジャーであることを知る。だが、オモ・カルとの戦いはシュリケンジャーが介入してやっと敵を退けるに留まる。田井は、鷹介に忍者をやめるように言う。

ジャカンジャ中忍オモ・カルは、人々に重力シールを貼り、その人間の重力場を自在に操り混乱に陥れる作戦を与えられていた。作戦担当はサタラクラ。

再び暴れ始めたオモ・カルの前に、鷹介達が立ちはだかる。そこに偶然居合わせた田井は、やはり苦戦するハリケンジャーと、後から現われたゴウライジャー・シュリケンジャーの活躍を目の当たりにする。
だが、オモ・カルは全員が集まるのを待っていた。
戦うの最中に密かに貼り付けた重力シールで、ハリケンジャーはもとより、ゴウライジャー、シュリケンジャーまで窮地に立たされる。鷹介は一人地面に叩き付けられ、地中から抜け出せなくなってしまう。

堪らず飛び出してきた田井が鷹介を助けようとする。「逃げるんだ鷹介!」だが鷹介は逃げようとしない。逃げるわけにはいかない、学生時代に一度も成功したことの無い技『飛雲雀』で脱出し、オモ・カルに一矢報いる鷹介。
重力場から解放された面々と力を合わせてオモ・カルを撃破。巨大化したオモ・カルも、『轟雷旋風神』で一撃粉砕。

その様子を見て田井は、鷹介達が自分の知っていた頃の『落ちこぼれ』だった奴等じゃないことを知り、その力を認める。そして自らは、愛する妻と生まれてくる子の為に焼鳥屋で頑張っていく決意を新たにする。


■煩悩

■今回の煩悩はジャカンジャだけ(度数40)

いや、ブルーはちゃんと出てたけど・・・人数増えるとアップ率悪くてなあ。

「何やってんの」と詰め寄る姉様サーガインフラびぃにたじたじのサタラクラマルちゃんだけが理解してくれるのが不思議だよな。
で、それに気をよくしたサタラクラ・・・の背後でレッツダンシングな三人様が愉快。
うーん、ジャカンジャだよなあ。タザやんもノッてくれたら良かったのにね♪(無理)

■おっ?あの奥さん・・・(度数-20)

誰かと思ったら、紗良ちゃんじゃない。人妻での登場とは、また奇妙なアレだったなあ。
折角ナイスバディな娘を連れてきて、登場がコレとは・・・前回誉めたばかりだが、何にもわかっちゃいねーな、東映は。アホちゃうか。こんなん、そこらのスタッフでもえーわいアホボケカスー。なんでわざわざ紗良ちゃんやねん。ドアホウ。


■かろうじて鷹介

落ちこぼれだった鷹介達がハリケンジャーなんかやってたら、危なっかしくて仕方が無い。せめて同期の鷹介だけはやめさせよう。鷹介が死ぬのは見たくない、田井のそういう友情がメインにあった。
それに対して鷹介は、もう昔の落ちこぼれだった自分じゃないことをアピールしている。ただそれだけ。疾風流基地(?)でも、田井の説得に悩んでいるように見えて、実はとんでもなく下らない事に悩んでいたり、鷹介をメインテーマに描いていたものとしてはとてつもなくダメでは、とも思ったが、それが鷹介なんだから仕方あるまい(笑)

ベタなのは、学生時代に一度も成功したことの無い技『飛雲雀』を成功させるシーン。友の窮地に潜在能力を発揮する、なんてのは戦隊ではスタンダードすぎて、タンバリンを手にした娘が出てくるぞ(来ません)

最後の締めも、なんだか田井がオモ・カルの犠牲になったみたいな台詞で妙に浮くなあ。

■田井章一郎

で「タイショー」。キャラもあって妙に納得のあだ名だ。
キャラは文字どおり『大将』というのが性に合っていそうな奴。鷹介にハリケンジャーをやめさせようとするのも、鷹介の身を案じてのこと。でも忍術の腕前は落第クラス。理由があったにしても、中退して正解だ。
・・・というか、なんで忍風館にきたんだ、こいつ。謎。
こいつの焼鳥屋がまた妙で、シュリケン焼きにマキビシセットと怪しさ満点。

で、こいつが実は妻帯者。後の話を聞けば、中退の理由はこの奥さんとお腹の中の子供らしい。というか、かかあ天下がベタだな。その方が圧倒的に面白いからだけど。これが逆だったらおもろくねーわな。

しかし何だな・・・鷹介のことを認めた、というより、『スゲー戦い』に圧倒された、ってのが正解な気がする(笑)。特に巨大化戦。この心情の変遷を、もう少しキレイに描けなかったかな。素人考えでスマンが、どうもピンとくるものがなかった。

■シュリケンジャー

おっ、久しぶりにファイヤーモード・・・って、『怒りの封印』ってそんな『怒り』で解けちゃうのかよ(笑)。なんかシュリケンジャーもどんどんヘッポコになっていくなあ。それもベタだけどさ。

一番の問題は、『チキン・バーベキュー♪』とあの姿で焼鳥を堪能していたことだ(笑)
こんな愉快なシーンは戦隊でなければ見られまい!うはははは、サイコーだ!

後はインチキ外人ぶりにますます拍車がかかっているのと、ハミのビクトリーガジェットでもキメポーズ取るとこな(笑)

あ、変装してねーじゃん。

■ジャカンジャ

今回の作戦はサタラクラ。最初は人々に重力シールを貼りつけてまわるだけのオモ・カルに、マンマルバを除く一同から冷たい視線。なんといってもタザやんにまで「どういうことだ」と詰問されたからな。
・・・ということは、マンマルバの方が作戦の理解力が高いわけか。いや、マンマルバは未来が見えるからなあ・・・。

それより、何といってもジャカンジャだったのはそのシーン。
何だか動きが妙だぞ、姉様・フラびぃ・サーガイン(笑)。さすがにマンマルバはいつも通りシカトだったが、これこれ!これなんだよなジャカンジャのいいとこって。こういう具合にマヌケたところがあるのがいいんだよ。
「作戦に対する緊張感が無い」だのグダグダくだんねーことほざいてねーでよ、楽しく見よーぜ。

■今回の中忍・オモ・カル

サタラクラ配下の中忍として登場したが、どうも少し愉快さが足りない奴だ、と思ってみていたら、宇宙忍者ファイルで「趣味は足ツボマッサージ」というのでつい吹き出した。それであの頭部だったのか。
・・・というか、重力制御と足に何の関係が?

サタラクラの配下らしく、すっとぼけたキャラ。だが、愉快さを前面に出しながら実は狡猾(そーか?)、そしてシュリケンジャーを一度とはいえ手玉に取ったほどの猛者。イイカンジのキャラだった。サタラクラ配下は記憶に残りやすい。

■黒子ロボと記憶

この世界では、事件に関わった人間から、その事件に関する記憶を消してまわっているのが黒子ロボ。そして、忍風館中退者にも同様の措置を取っている・・・というか、生徒は一体どうやって集まってくるんだろう(笑)

ともかく、それを踏まえて今回の話を見直すが・・・記憶に関する部分はさして重要ではなかったな。単に記憶を消しそびれた奴が居た、ってだけで。
最後も、何故か現われて指揮をとっていたけど・・・黒子ロボにも多少なりの感情があるのを描いたのはいいが、黒子は黒子で影に徹していた方がよかないか?別にいいけど。


■ 次回は ■

サーガインが出撃だ!あのメガタガメがマーク2となって帰ってくるぞ!しかもハリーアップするぞ!旋風神もめじゃないぜ!ということは、また合体でやられるんだな。
しかし、予告がまた気合入ってたなー。このノリ好きだなあ。
・・・というか、なんでメガタガメに拘るんだサーガイン(笑)

【 ハリケンジャー 巻之二十八『ハリアーと逆襲』 】