ハリケンジャー 巻之三十一『流星と三匹の狼』

(2002/9/22)

地球を腐らせる為、ジャカンジャが送り込んだのは三匹の宇宙狼・ファングール。この狼達は、人間の影から『人間としての理性』を食らい尽くし、その人間を野生の狼のようにしてしまう能力を持つ。

一甲は鷹介を呼び出して、厳しい稽古をつけていた。『迅雷流・兜雷撃破』を鷹介に見舞い、これを覚えろという一甲だが、鷹介は「教えるなら一鍬に教えろよ!」と断る。

出動したハリケンジャー達だが、ファングール達のあまりの機動力に圧倒されっぱなし。シュリケンジャーとゴウライジャーが合流して、狼達は退いていく。だが、狼達は新たに人間を襲いに戻っただけだ。
急いで後を追うハリケンジャー達の前に、暗黒七本槍が立ちはだかる。レッドはサタラクラ、イエローはウェンディーヌ、ブルーはフラビージョ、シュリケンジャーはサーガイン、ゴウライジャーにはマンマルバが、それぞれ戦いを挑む。
その戦いの中、一甲が突然苦しみ出す。余裕の笑みを浮かべるマンマルバを、「ついてこい!」と迅雷の谷に誘い出す一甲。

それを追う一鍬を止め、一甲の身体の事を聞く鷹介。そこで鷹介は、真相を知る。同じ頃、七海と吼太もシュリケンジャーからそれを聞かされるが、彼等は街をファングール達から守る戦いに向かう。

マンマルバと戦う一甲だが、胸の激痛で思う様に戦えない一甲は追い込まれる。窮余の一策も虚しく空を切り、絶体絶命に追い込まれる。そこに鷹介が現われ、マンマルバと戦う。苦戦を強いられる鷹介が、咄嗟に兜雷撃破をマンマルバに炸裂させ、マンマルバを退かせる。
だが、一甲の胸の宇宙サソリの卵は、孵化してしまう。迅雷の谷に響く鷹介の叫び・・・一甲は死んでしまったのか?


■煩悩

■煩悩以前の問題(度数ゼロ)

一甲の死・・・と思わせておいて、次回予告では何やらまだ死んではいないらしい。というより、こんなマジメでダークなお話を、どんな煩悩で評価しろというのか。ふざけんじゃありません。プンスカ。

■やはり基本はブルーか(度数50)

なんて言いながら、ちゃっかりそれぞれの画像は引っこ抜いておく辺りが痴れ者よな。いやあ照れるなあ(誉めてねえ)

ボヘーっと眺めていると、思っていたよりあった。
まずは、一番最初のシノビチェンジの後。一斉ジャンプの後、カメラに背を向けて着地するシーンでブルーのアップ。おお、臀部だ。ラインも見える。いやあ、わかってるじゃねーか東映。僅かでも捻出しようと一生懸命頑張ってるね!その心意気に乾杯!
そしてハリケンジャーとシュリケンジャーが揃っての名乗り。踏ん張り具合がそこそこ。

そして、夕日の中、シュリケンジャーから事の次第を伝えられるブルーとおまけ一匹。そして、一甲を鷹介に任せ、町の人を救う決意を固めるブルーとおまけ一匹。いずれも腰と大腿部のラインが選考基準。

■ジャカンジャ暗黒七本槍の四本(度数40)

センティピード外での勢揃いは、サタラクラが出てきてからは初めて・・・か?自信はないが、それっぽい気がする。
登場シーンは相変わらず電撃。しかし、こうしてみるとサタラクラって浮きまくってるな。らしくていいが。

対戦相手ご指名のシーン。サタラクラはレッド、ウェンディーヌはイエロー、フラビージョはブルー(これは逆指名)、サーガインがシュリケンジャー。とりわけ、サーガインのご指名はさすがのいぶし銀。イカス。

取り敢えず、一度撤退したハリケンジャー達。そこでゴキゲン気味の4人。サタラクラ・サーガイン・ウェンディーヌ・フラビージョ。各キャラがしっかり描かれている。とりわけフラびぃのアッパラパー加減と、サーガインのノリノリ加減が秀逸。
サーガインってばこういう時に凄いノリノリだから大好きなんだよな。姉様とかフラびぃはいつもとあまり変わらないからそう感じないけど。
でも煩悩的にはサーガインってば次点以上にはなり得ないんだよな(笑)


■「バカヤローッ!」

こらそこの若いの、お日様は今昇ったばかりだぞ(放送時間は7:30)

それとも何か?今までそしてこれからお前を指すに相応しい単語を叫んでみただけなのか?ん?

とまあ冗談(半分)はさておき。
こういうシリアスな回にこそ、鷹介はそのリーダーらしさを遺憾無く発揮する。尤も、霞兄弟が勝手に自分達の身の不幸を『宿命』と勘違いしているのを叱責するのは当然ではあるが。
なんというか、霞兄弟ってば仲間になってから「フッ、いいさ俺はどうせ日陰者」みたいな野村克也の人生哲学やってるけど、ノムさんはあれで、そんな境遇をものともせずに名捕手の名を欲しいままにした男。ノムさんが霞兄弟みたいな考えだったら、月見草の逸話どころか、二軍スタートで初日に故障してウジウジ悩み続けて半年もしない内に退団するに違いない。
そんな霞兄弟の間違った人生観を、鷹介は「バカヤローッ!」だけであっさり否定。うむ、理論がどうとかいう以前に正しい姿勢だ。さすがリーダーって感じだ。

というか、今回は「バカヤローッ!」ばかりだった様にも思える。鷹介のキャラは出てるからいいんだけど。

■一甲、鷹介に必殺技を伝授!

満月の夜、マンマルバと戦う一甲。だが、突然苦しみ出した一甲の胸から、孵化した宇宙サソリが出てきてマンマルバ高笑い、という夢オチから今回は始まったが、実は殆ど正夢。

そんな夢を見たあと故か、一甲は鷹介を呼び出し、稽古をつけるという。何が何だかわからない鷹介を、容赦なく攻める一甲。終いには『迅雷流・兜雷撃破』とかいう、マトモに食らえば痛いでは済まない大技を鷹介にお見舞いして「これを覚えろ!」とは・・・血迷ったか、兄者(笑)
頭を打ってマトモになった鷹介(笑)が、至極当然のことを言って去っていきます。
「俺は疾風だ!迅雷の技なら、弟に、一鍬に教えろよ!」
ほらマトモ。
でも、一鍬は何故一甲がこんなことをするのかわかっているから、余計に拒絶する。それを一甲は更に諭す。
「お前一人で迅雷流を守っていくことがお前の宿命だ!」
キビシー。

さて、マンマルバとの戦いでは矢尽き刀折れた一甲を、鷹介が助ける。そして、たった一回しか見てない(しかも不意打ちで食らってる←笑)『兜雷撃破』を、ほぼ会得して使ってみせる。凄いな鷹介。
けど、それで一甲の胸の宇宙サソリの卵が孵化するのを阻止できるわけじゃない。孵化してガックリ一甲に、叫びまくる鷹介と一鍬。実は一甲は死んでないというオチだが、ならどうやって助けるというのか。次回が楽しみ。

・・・というか、『兜雷撃破』って、「目潰し」食らわといて「大上段からの唐竹割」かましてるだけじゃねーか。それが「すげー技」か鷹介!こーの唐変木めぃ!

■暗黒七本槍

今回の中忍(?)どもは、サタラクラが指揮している連中。犬笛でコントロールという辺りが妙に面白い。
そして、タウ・ザント様の号令一過、七本槍が行動を開始する。・・・というか今は5本だけど。内1本はとっくにポックリだし。残りの1本はマンマルバ辺りがポックリいかなきゃ出てこなさそうだし(笑)

さて、今回は暗黒七本槍のパーソナルスキルの凄まじさを見せ付ける回だったな。意外なのはサタラクラがまともに戦ってることだが(笑)、やはりこいつも素で強いんだな。微妙に嫌かも。
姉様も吼太を剣で終始圧倒。舞うかのような剣戟が美しいです姉様。あら、乳揺れがない(何を見とんねん)
フラびぃはブルーとの因縁の対決だが、そんなことを全然気にしてないフラびぃと思いっきり気にしてるブルーの対比が愉快だな。こういうことで気負いのある奴って、肝心な時にミスるんだよな。
サーガインはシュリケンジャーを、その二刀流で完全に圧倒。とはいえ、ファイヤーモードじゃないので、さてさてどこまでだか。
マンマルバはやはりゴウライジャー。こいつも全然余裕なんだけど、他と違って一甲はヘロヘロだもんなあ・・・。いや、今まで散々強いシーンは見てるけどさ。

で、最後は電撃ドッカーンで一斉変わり身の術。でも余裕の七本槍。うーん・・・マヌケじゃないジャカンジャってこんなにつまらんのか・・・。

■今回の中忍?:忍狼獣ファングール×3

一応、サタラクラの配下になるっぽいけど、これ、犬笛をハリケンジャーに奪われたりしたらどうなるんだろうな(笑)。立場逆転したら妙に面白いと思うけど、この展開でそれをやるかなあ・・・。

能力は、人間の影を捕まえて、それをバクバク食っちゃう。食われた人間は理性を失い、狼のように野生に目覚め、本能だけで行動するようになる。
サーガインによると、悪魔の宇宙狼とか。
サタラクラによると、あまりの狂暴さに次々処分されかけていたという。つまり、狩られていたわけだな。そんな種の生き残りとなると、絶滅危惧種ってことになるんだけど・・・そういう発想なんかないんだろうなあ(当たり前)

しかし・・・ジャカンジャにはおよそ似つかわしくない連中だ。次回でとっととおっ死んでもらいたいね。そしてその次からはまたいつものバカなジャカンジャに・・・オゥイヤー♪

宇宙忍者ファイルでは「ペットには向きません」と言ってたが・・・世迷い者め!そういう凶悪な動物を飼い慣らしてこそトップブリーダー。見よ、どっかの浅倉さん家の威くんを。あれの前ではファングールなど子犬以下よ。

■まゆ

眉が少し太目の女の子って、妙にそそるんだよな。いやこれは個人的な話で。だから最近の細眉の子って・・・別に嫌いでないけど(なんでもええんやないかコラ)

いや、その『まゆ』でなく・・・
マンマルバがどうしたわけか、またまゆを作っている?
何かありそうなこのまゆ、次回その秘密が明らかに?


【 ハリケンジャー 巻之三十二『死神と最終奥義』 】