ハリケンジャー 巻之三十二『死神と最終奥義』

(2002/9/29)

遂に宇宙サソリが孵化してしまった一甲だが、まだかろうじて生きていた。それでも、迫る死期の歩みを僅かに遅らせることしか出来ない。無力感にさいなまれる鷹介達。だが鷹介はそこで、医師と館長の話を偶然聞いた。
宇宙サソリの毒を受けた人間から、中和剤を摘出することが出来るのだ。

話を聞いた鷹介は単身マンマルバに挑み、宇宙サソリの毒を受け、「サンキューな、マンマルバ!」と言って去っていく。マンマルバには何が何やら理解できない。

毒を受けて帰ってきた鷹介だが、あまりに体力が消耗している為、この状態で処置をすれば鷹介の命が危うい。しかしそれでも鷹介は一甲を助けるべく処置を懇願。根負けした医師が処置をはじめる。
鷹介から摘出された中和剤は、一甲に流れ込み、見事宇宙サソリを消滅させてしまう。

その頃、七海達はファングール相手に苦戦していたが、一度に一人だけを襲う癖を見抜き、これを見事に撃破する。慌てて退却するサタラクラ。

意識を取り戻した一甲は、自分が助かったことと鷹介が苦しんでいる様を見て全てを悟る。「死ぬな、鷹介!」だが必死の叫びも虚しく、鷹介の心拍数はゼロに。
愕然とする一同。そんな時に町にはファングールに影を食われた人々が繰り出し、次々に人々を襲いはじめた。襲われた人もまた人を襲いはじめる。こうしてどんどん人が人を襲い、やがて地球は腐ってしまう。
サタラクラによって復活・巨大化したファンゲラスも拍車を掛ける。

絶体絶命のその時、不意に鷹介が何事も無かったかのように起きる。驚きながらも喜ぶ一同。
町の状況を知らされた鷹介達は、直ちに出動、5人揃って戦いの場に。


■煩悩

■だからマジメな巻は・・・

一甲を助ける為、鷹介が身体を売る張るお話。
まあ、テキトーにな、テキトーに。たまにはお休みしたってバチはあたんねーべ。

■今回は特別(度数50)

5人揃う、っていうのは、やっぱり燃えちまうなあ。
ということで、いままでも何度かあったけど、今回の5人シノビチェンジ。これもある意味では『煩悩』。
変身後ポーズも、やっぱ王道だよな。理屈ぬきでカッコイイもん。

■安定のブルーも・・・(度数20)

ボヘーっと眺めていて、一番ヤベーと思ったのがこれ。ファングールどもに対抗するべく、一人が囮になって残りの二人がそれを撃つ作戦・ブルー編。
これに、『力ずくで押し倒されるブルー』という、あらぬ妄想を招きかねないタイトルをつけよう。期待して観ると痛い目を見るぞ(笑)

あと、サタラクラに怒りの矛先を向けるシーンのブルーの腕。妙に曲線が色っぽい。やはり網と光沢は勝利の鍵か。

■久々のハムちゃん(度数10)

やっぱ、ハムスターは生だよな。今回は机に置かれたところ。ちょっと小さいので度数はこんなもん。
でも、アイフルの子には到底勝てないな。あれに勝てるのは、探すのが難しそうだ。

あ、ついでで悪いが、動物系ということで・・・ファンゲラスの尻尾。ふさふさして気持ち良さそう。狩りたい。


■感想

■仲間の為なら命懸け!鷹介の生き様!

相変わらずの無謀っぷりだが、仲間と認めた男の為、命を懸けている鷹介の姿は、かなりカッコイイ・・・筈なんだけど、
「腹減ったー!ラーメン食いてー!」
が・・・(笑)
まったく鷹介らしいが、つい今さっきまで心拍数ゼロだった人間のやることか(笑)
ここでの四人一斉の「バーカ!(すぱーん)」は実に心地いい。

ところで、神崎先生高梨医師はちゃんとドアを閉めた筈なのに、鷹介が立ち聞きしている時はしっかり開いてた。鷹介がこっそり開けたのなら、館長・・・あんた忍者としてかなりヤバいよ?ま、話も話だったし、ハムスターだし、大目に見てやるが。

今回は何といっても、うわ言のような独り言だろう。これに一甲は感動しちゃう。そうさ。自分が犠牲になって他人を助ける、っていうのは一見美談だが、他人を助けて自分も助かる方がより言いに決まっている。特に日本人はそういう自己犠牲をやたら美化しちゃう傾向があるから(いや、別に悪くはないが)、この鷹介の台詞は小気味いいな。死の縁の台詞だから苦し紛れに聞こえるのを除けば、だが(笑)

それにしても、宇宙サソリの毒にすら打ち勝つ不屈の肉体と精神力、椎名鷹介、あなどれぬ奴。

■死地よりの生還!霞兄弟、陰からの脱却?

鷹介に助けられた形になった一甲だが、苦しんでいる鷹介の姿を見て「犠牲になるのは俺だけで良かったのに」と悲しみに暮れる。ここが鷹介と一甲の違いか。
鷹介は自分の事を犠牲とは全く考えていないからな(笑)

そんな鷹介が一度は心拍数ゼロに陥りながらも元気に復活する。あまりの元気さには辟易したくなるが(笑)、一甲はそんな鷹介を、熱く抱擁する。前回のこともあるので、ここいら辺りなんかモロにネタに使われますなあ。特に、一度心拍数ゼロになった鷹介を抱きかかえて叫ぶ一甲なんて、静止画で「これ見て」ってハリケン知らない人に見せても、半分ぐらいは「彼女の死に目に叫ぶ男」と思うんじゃないか?ってくらいだし。
は?何のネタかって?いやだなあ、『男同士の抱擁』をネタにするっていったら決まってまんがな、旦はん。

・・・今時そんな陳腐なネタを使う連中もそうはいないけどな(死)
そもそも、存在そのものをネタにするから別にこの程度のネタなんか(以下検閲削除)
大体やってることって性別の組み合わせがが正常であろうが異常であろうがホ(以下検閲削除)

えっと・・・一甲、うん一甲。
今回は一鍬の存在が希薄になってたけど、なんか今後もそんな雰囲気になりそうだな。仕方がないから七海との関係を進展させるんじゃないかなー、と期待。
ほら、こんな程度でも十分ネタに(以下検閲削除)

■カブトライジャーの勇姿に狼狽!預言者マンマルバ、首確定?

前回、死亡確認もしないで高笑いと共に去っていったマンマルバ。鷹介の兜雷撃破はちっとも効いてないみたい。まだまだ修行が足らんな、鷹介。というか一回受けただけなのに結構まともにヒットさせてるから、鷹介ってホントに凄いんだろう。そうは見えないところが鷹介なんだが(笑)

マンマルバは今回、良いとこなし。
鷹介に挑発されて出てきたのは良いが、「不意打ちしかできない」というのを自分で証明してどうする、という登場の仕方(笑)。
そして、宇宙サソリを投げつけて鷹介に毒を注入させて高笑い。ところが
「サンキュー、マンマルバ」
と鷹介に逃げられて困惑。「どういう事ラー・・・」

戻ったマンマルバは、ゴウライビートルと大地を元気に駆けるカブトライジャーの姿を認めて狼狽。預言は外れてしまったなあ。或いは、次の満月の預言だったりしてな。
いずれにせよ、預言を的中させる為に頑張ったのに、全て水泡に帰したマンマルバ。今までノリの悪いのを大目に見ていたタウ様も、さすがに今回はどーかなー?って思ったが、どうやらそれどころじゃない様子。ノリが悪い癖に運の良い奴(関係ない)

■タウ様焦燥!霞一鬼も見た流星群とアレの関係とは?

何故かタウ様は、流星群を見てからというもの落ち着きがない。でもどっしり構えてストップゴッドの(以下削除)
ともあれ、地球が腐るのとアレが生まれるのとは、単純にイコール条件で結べない様だ。
アレが生まれる『予兆』があり、生まれるタイミングはなんらかの周期があるようだ。そして、アレが生まれ出でる為には、地球が腐る必要がある。地球が腐っても、アレが生まれるわけではない、というような感じがする。

霞一鬼の預言は「勇者が勇者を・・・」ってものだったが、今回シュリケンジャーが調査していたのは、また質の全然違うものらしい。最終奥義・・・アレ・・・生まれる・・・
嫌な予感は、生態カラクリメカ(笑)。案外、劇場版のアレというオチも無視できなくなってきたな・・・。というか、それだったら「奥義」じゃないよな。
すると、一体何だろう?わくわく。

■増殖する脅威!人狼大作戦!

なるほど、人型の狼に噛まれた人間、ね。ライカンスロープ病そのまんまやないかい、とも思ったが、ネタ的に前回思い至らなかった俺の負け。ということで、なかなか鋭い視点だ(貴様がトロいだけじゃボケ)
ライカンスロープがなんだかわからない人は、折角インターネットがあるんだから検索して調べてみな。

でも、ネタとしては吸血鬼の方が有名だな。多分、そっちを連想する人の方が多いんじゃないかと思うから、俺ってやっぱヘンなんだろうな。知ってるけど(知っとんかい)

ところで、次回予告であっさり復活してたけど・・・あの笛によって蘇生すらしてしまうということか?なるほど確かに悪魔の宇宙狼の名に相応しい。これでもし別の奴等だったら俺の立場ねぇなあ。そんなもの元々ねーけど(笑)

■シュリケンジャーの調査は?

何を調べていたんだろうな?古文書なら、今まで散々調査する時間があっただろうに・・・今まで調査を進めていたから、短時間に解読できた、とも言えるが。
そして、最後のプロジェクト・・・次回予告を見る限り・・・
ゴンゴンゴンゴン ゴンゴンゴンゴン
ガーン ガーン「ワヲ―――――」
だな(何がよ)

あ、変装がない。しくしく。


■ 次回は狼シリーズ終章? ■

煩悩的には面白くないが、本編は容赦なく中盤のクライマックスにまっしぐら!簡単に復活しちゃったファングール達にまたも苦戦か?そして、シュリケンジャーが目指すのは果たして武道館ライブか?

【 ハリケンジャー 巻之三十三『マンモスと6人』 】