ハリケンジャー 巻之三十五『キラリと三味線』

(2002/10/20)

強力なカラクリメカ・リボルバーマンモスを操作するには、ニンジャミセンの演奏技術が必要。だが、鷹介達の実力はあまりに無残なもので、苛立ちを募らせるシュリケンジャーだった。

そんな折り、サーガインが自らクグツを駆り、作戦行動に出る。駆けつけるハリケンジャー達だが、最強の必殺技・ビクトリーガジェットすら効かない!そこにシュリケンジャーがニンジャミセンを携えて現れる。
しかし折角のニンジャミセンも旨く使いこなせない。「ユー達、ニンジャ失格!」と珍しく激昂するシュリケンジャー。ともかく、その場は一旦退却する。

どうにか鷹介達にニンジャミセンを使いこなして欲しい、と張り切るシュリケンジャーだったが、それが鷹介達の反発を買ってしまい、散り散りになる。どうすればいいのか・・・そんな時、一人の三味線奏者の姿が・・・

啖呵を切った手前、自分達でどうにかしなければならない鷹介達の前に、三味線奏者・滑川数馬が現れる。滑川を講師として、三味線の特訓を始める鷹介達は、次第に力をつけていく。
しかし、漸くものになりかけたときに緊急連絡が入る。

サーガインの駆るクグツに対する鷹介達。特訓の成果はめざましく、サーガインを追いつめる。トドメにシュリケンジャーが現れ、これを撃退する。
シュリケンジャーは鷹介達に詫びを入れる。それもこれも、地球を守りたい一心から。鷹介達もその想いは同じだった。
巨大化したクグツを相手に、鷹介がリボルバーマンモスを操り、これを圧倒。轟雷旋風神に合体し、これを撃破する。

そのころセンティピードでは、マンマルバがパワーアップして復活を果たしていた・・・。


■煩悩

■割とこいつのノリは好み(度数40)

というのは滑川数馬のこと。
なんというか、こいつのノリって俺、好きな方だな。あのノリで一年付き合うなら、作品からあのノリに合せないといけないだろうけど。

その中でも、「ローンでお願いします」でこけるシーンと、『見事だ!』、『天空、シノビチェンジ!』。
ローンのシーンは七海のショットでもあるが、滑川のコケ方が割と笑えたのでこっちに。
全体的に、滑川のキャラは好きだな。今回はこいつが一人で持ってったような気がする。

■とりあえずブルーと七海(度数30)

通常の煩悩は、今回は割と無理矢理引っ張ってこないといけなかったな。

ということで、変身する前と後のショット。七海の太腿とブルーの太腿というわけだ。無論、ブルーのむっちりさ加減に比べるべくもない七海だが、放送開始当初よりちょっとだけ『むちっ』としたような・・・気のせいか?俺はその方が好みだが。

■姉様とフラびぃ(度数20)

相変わらずジャカンジャのノリは秀逸だな。

とは言うものの、今回はせいぜい意気揚々たるサーガインにコケにされてちょっと膨れっ面の姉様と、それをケタケタ笑うフラびぃが良いくらい。
あとは、コピージャイアント発進を依頼するサーガインの、落下前と落下後の姉様の後姿前姿

前回のインパクトがあるせいか、おとなしく感じる。

■落下サーガイン(度数20)

ぶわひゃひゃひゃ!
お約束に過ぎるとは思うが、激烈に笑っちまった。あの『コピージャイアント出撃依頼』のシーン。
全身が見えたのって今回が初?あったとしたら、『目玉の親父』のときくらいか?

■さらば幼生体マンマルバ(度数5)

おそらくこれで永遠のお別れ。寂しい。


■感想

■突然何事かねシュリケンジャー

という感じ。これまであまり積極的に関わろうとしなかったのに、急に押し付けがましい行動に出るとは・・・

尤も、リボルバーマンモスを自分が操っている限り、天空神の出番が無いということもある。幸い、轟雷旋風神の時は、七海がフリーになるし(笑)、それでいける気がするが。実際問題、イルカコックピットってどこ飛んでくんだ?

しかし、焦っているのか不慣れな為か、シュリケンジャーの教え方ってひどいね(笑)。なんだい、自分が出来るからって良い気になってんじゃねーって鷹介達が反発するのも無理も無い。そう思うように描いているんだろうけどな。
で、そこに現れた滑川数馬の姿をちょっと拝借して鷹介達にレクチャーするんだが・・・あれ、滑川の地なんだろうか。

で、一旦事が片付いたらきっちり謝っておく。基本中の基本だな。相変わらず正体とかは明かせないらしいが。チームワークを乱しかねないほどにまで疑惑を抱かれても明かせない秘密って、何だろうな?

■今回の変装・滑川数馬

三味線のスペシャリスト・滑川数馬(なめかわ・かずま)を演じたのは、岸 祐二。1996年度戦隊『激走戦隊カーレンジャー』でレッドレーサー・陣内恭介を演じていた俳優。情報を探していると、当時のスナップショットを発見。うっわ、可愛いカッコイイ。
今回のキャラが、当時のキャラとかぶっているとしたら、カーレンジャーって俺、すっげー見たいな。

「HOTな魂をCOOLに合せる!それが、流れバチの極意だ」
どうしてこいつはこうかね(笑)
それ以前に、これって滑川の地なんだろうかね。特にこの台詞。
「但し!ギャラちょーだい。
 私の三味には、それだけの価値が、魂が込められているのだ。
 魂の安売りなど出来るかッ!」
ぬう、尤もな意見だ。だが何故そこまで必要以上に力を入れて叫ぶのかね(笑)
鷹介達がサーガイン出現の知らせを受けて出撃する時も、とにかく騒々しいほどのキャラだ。うううむ、このノリでレッドレーサーとかいうのをやってたんだったら、俺的にカーレンジャーは好きな部類に違いない。

そういえば、前回の『橋本クン』と続いてカーレンジャーだったな。

■鷹介

今回、上述の滑川の『ギャラ』発言に対する鷹介の台詞が笑えた。
「やってやろーじゃねーか!但し!ろ・・・ローンでお願いします。」
基本中の基本でベッタベタだが、だからこそ愉快だな。鷹介らしくもあるし。

■ジャカンジャも控えめ

前回があれだっただけに、今回はあまり面白くなかったなあ。
強いて言えば、しゃしゃり出てくるサタラクラと、それを一括するタウ様くらいか。タウ様もサタラクラにはちと厳しい(笑)。ま、『タザやん』呼ばわりされては仕方あるまいて。

■今回の中忍?・ムササビスタル

というか、さすがに今回ばかりは中忍じゃないぞ。強いて言うならサーガイン本人だから上忍だ。

確かに、大口を叩いただけの事はあった。それまでの最強の技、ビクトリーガジェットを全く受け付けなかったのだからな。その割に、まだヘッポコなゴウライジャーのカブトソニックで尻込みしたりしたが。
そんでもってニンジャミセン・衝撃波六重奏の前に敢え無い御最期。
巨大化したこいつは、サーガインのラジコン用リモコン(笑)で操られる。まるでギューンと飛んでく鉄人みたいだ。

■さらば幼生体マンマルバ

いやあ、久しぶりに幼生体の台詞を聞いたなあ。やっぱアレじゃないとマルちゃんって呼ぶ気がしないよな(誰が呼べ言うたか)
「でもまだ遠いラー。それにまだまだ眠いラー。」
かっ可愛い!ぷりちー過ぎるぞマルちゃん。

で、あっという間に孵化。さらばマルちゃん。もう二度と会うことはないだろう。ブーイングです東映。


■ 次回、復活の成体マンマルバ ■

次回は劇場版で初見参していたマンマルバイク(あんたサイッテー←笑)が登場、ゴウライジャーのバリサンダーと激突する。
というかまた苦戦っぽいハリケンジャーとゴウライジャー。例によってシュリケンジャーの姿が無いのはご愛敬。
ということで次回も楽。

【 ハリケンジャー 巻之三十六『リングと復讐』 】