ハリケンジャー 巻之三十七『三の槍と大脱出』

(2002/11/3)

暴走したマンマルバに取り込まれた一甲達を助けようと、旋風神で挑む鷹介達だったが、全く刃が立たない。しかしマンマルバは突然寝始めてしまう。この隙に、一甲達を助ける算段をする鷹介達。

その結果、バリサンダーでマンマルバに突入する作戦が取られるが、一甲達が消化されるまでにはもう4時間しかない。七海と吼太がバリサンダーで特訓するが、体力の消耗も手伝って思う様にならない。時間は刻々と過ぎていく・・・

そしてリミット直前、旋風神が姿を現し、七海と吼太もバリサンダーを駆り、一甲達の救出作戦が始まる。ウェンディーヌとフラビージョの邪魔も虚しく、一甲達は無事救出される。
残るはマンマルバの始末。
ここに至って、新カラクリボール・トライコンドルが完成し、3つのカラクリ巨人が合体、天雷旋風神となる。その一撃でマンマルバは敢え無い最期を遂げる。

だがタウ・ザントはその間に、マンマルバが受けたメッセージを全て読み取っていた。タウ・ザントも思わず唸るアレの秘密とは一体・・・?


■七海(度数20)

何の気なしに見ていると、たまにくるものがある、という良いお手本だな。

その殆どがバイクにまたがってたり、コックピットだったりと散々な今回だが、特訓で車2台クリアしたところで倒れ込んだときのショットが少しだけポイントゲインとなった。
また、ラストシーンの一鍬のひざまくら・・・というかももまくらというべきだが(笑)、それで寝入った七海。どうしてそういう流れになるかフシギだが、このシーンの一鍬が可愛いので許す(笑)

■姉様とフラびぃ(度数10)

哨戒任務に向かう姉様の正面からのショット。「あたしもいくー♪」って軽いノリのフラびぃも笑えるよなあ。

ということで、今回はこれくらい。

■番外

天雷旋風神のテレビシリーズ初登場記念。何故炎なのかさっぱりわからんな。

そして、その合体に喜ぶおぼろさんの「スーパーグー♪」(笑)。毒されてる、毒されてるよおぼろさん(笑)


■感想

■特訓だ!

昨今の仮面ライダーになくなった要素は、戦隊に綿々と受け継がれている。実に羨ましい限りだ。
さて今回は、ゴウライジャーが使うマシン・バリサンダーを乗りこなし、使いこなす事が特訓内容。2台しかない為、鷹介にはリタイア願ったということだな。

マンマルバ暴走体に取り込まれた一甲達を助け出すには、自らも中に入らなければならない。そこで、バリサンダーでビルの屋上から飛び出し、突入しようという作戦が取られた。実行状況を見れば、ねじ開けたところに右手を突っ込んで、イルカコックピットから突入したら早かったんじゃないかな、という気もするが・・・あれはあれでいいと良いのだろう。

でもタイムリミットは4時間。その間に、じゃじゃ馬バリサンダーを乗りこなそうというのだが、それがまた大変。一甲達の力量を思い知らされる。しかしたった4時間でその差を詰める辺り、こいつらって凄いよな。体力だって落ちてるのに。

そしていざ本番!鷹介が旋風神でマンマルバ暴走体の吸引口をこじあけ、そこに突入する七海と吼太。姉様とフラびぃの邪魔はあったが、見事に成功させる。
・・・やはり、どうみても無茶苦茶な作戦だ。
そもそも、どこいらへんが『車三台分』というか。

■マンマルバ、死亡

くたばったか。これでジャカンジャも安泰。

暴走体は突然変異、もう元に戻る事はない、とタウ様。それぞれ一様に沈痛な面持ち。とりわけサーガインは「不憫な奴」と身を震わせてたりするから、結構良い奴だよな。
ジャカンジャの何が良いって、こういうとこなんだよな。『ガオ』ん時のヤバツエみたいにベッタリじゃなく、結構揶揄したりするとこもあるのに、結構仲が良さそうに見えるんだよね。

冒頭、久しぶりのスピンビーを簡単に弾き飛ばすわ、天空旋風神のダイナマイトトルネードも弾き返すわ、リボルバーマンモスぶっ壊すわ(館長・談)、天空旋風神もぶっ飛ばすわ、鷹介達に追い討ちかけるわで大暴れ。凄すぎ。
しかし、突然こいつが寝てしまう。食欲を満たしたら寝る、という、サタラクラ曰く『まるでケダモノ』は言い得て妙。カナで書くとなんかヤベェな(笑)
これでは流星からのアレ情報が手に入らない、とタウ様は能力『心読み』とかいうのでそれを手に入れようとする。その間、姉様とフラびぃがマンマルバ周辺の哨戒に出たんだが、まるで役に立たなかったな(笑)

再び現われた旋風神との戦いでは、寝起きの為かかなりパワーダウンしている。そして、銀河超越三神合体・天雷旋風神の前には、『ニューマシンお披露目のときは圧倒的勝利』というお約束の通り、一撃で敗北。ただ、剣戟を受けて無様に倒れなかったところがさすがか。でも空中爆死。
それをみて泣くフラびぃや歯噛みするサーガインが、やっぱ良いんだよな。タウ様はそれどころじゃなかったけど。

最期という事で宇宙忍者ファイルもマンマルバ暴走体。ま、こんなもんだろ。

■銀河超越三神合体

劇場版で登場したアレだ。スケールはどうみても轟雷旋風神と同じなんだが・・・あと、トライコンドルは『兜』『爪』『角』。風雷丸が『兜』『拳』と少し違うんだが、カブトと拳になるのは同じ。角はどこ?

さてこの天雷旋風神、轟雷旋風神に天空神を取り込む事で信じられないほどのパワーアップをしてしまう。おまけに吼えるぞ。つけたしサプリの癖に(笑)
その合体を可能としたのが、宇宙伝来のカラクリシステム・トライコンドル。何故に宇宙伝来?というのは劇場版をみればヨロシ。なるほど、謎の多いシュリケンジャーなら、何をやっても納得が行くって寸法か。きたねー連中だ。

必殺技は、無論その天空神を活かしたもの。つまりは風。ついついコン・バトラーを想起してしまうなあ(死)

■戦い終わって戦士の休息

大勝負が終わって、鷹介達は倒れ込むように寝てしまう。それぞれ一甲・一鍬の足をマクラ代わりに(笑)

疲労困ぱい、というなら一甲達も負けていないんだが・・・鷹介達は特にマンマルバによって体力を著しく消耗していたわけだし。・・・しかし、考えてみたら、よく子供達が耐え抜いてくれたよな。なによりって感じだ。

さて肝心のももまくら(笑)だが、一鍬×七海を作り出す為に一甲が鷹介と吼太を受け持っている。理不尽な気がするが、一鍬の子供じみた反応が妙に可愛いし、一甲がそれをからかうのも楽しい。やっぱこういうベタなの、好きなんだな、俺って。

■そうそう

書き忘れてたけど、巻之三十五から映像のスタンスが変わってるんだよな。
OP前に導入部が流され、EDと次回予告が終わった提供ロール中に次回分の映像が使われ、1つだけセリフが流れる。
あと、釣りバカ日誌のCMがEDと次回予告の間に混ざる(笑)。すんげーウゼェ。


■ 次回は一鍬 ■

重苦しくて煩悩的にクソつまらん回が続いたが、次回もまたちょっと固いお話。一鍬と父・一鬼ってところか。呪いの武器というが、どうせいつのまにか苦もなく使いこなして、ドライガンとかと同じように『あ、そんなのもあったなあ』って思われるに決まってる。ま、その回が面白ければそれでいいがな。
そもそも、こういうシチュエーション、好きだし。
でも煩悩は限りなくゼロだな。

【 ハリケンジャー 巻之三十八『魔剣とふうせん』 】