ハリケンジャー 巻之三十九『七の槍と謎の石』

(2002/11/17)

シュリケンジャーの正体は一体何者か・・・?鷹介達、一甲達、おぼろが共通して持つ疑問だ。鷹介達は、シュリケンジャーの後をつけて探り出そうとするが、手玉に取られてしまう。
当のシュリケンジャーはしかし、もう正体を明かしてもいいのでは、と御前に訴えるが、願いは聞き届けられない。

一方のジャカンジャには、暗黒七本槍最後の槍・サンダールが姿をあらわし、新たな戦いに臨む。しかしここはサーガインが、タウ・ザントにも無断で作戦を開始していた。僭越を咎めず、タウ・ザントはこれを了承する。

中忍フショクルーガと対峙したハリケンジャー達だが、あっさりとこれを撃破してしまう。しかしその爆発と同時に腐食の粉が周囲に撒き散らされ、それが付着した人々は次々に倒れていく。ハリケンジャー達は人気のない場所に戦場を移す。
しかしフショクルーガは倒してもすぐ復活してしまう。更にサタラクラ・フラビージョ・ウェンディーヌも戦線に加わり劣勢に。しかし、ここでサーガインがフショクルーガを撤退させる。理由はともかく、このチャンスにビクトリーガジェットを発射しようとする鷹介達。
しかし、それをサンダールが阻止する。

遂に現れた暗黒七本槍・七の槍サンダール。その圧倒的なパワーを前に、どう戦う、ハリケンジャー!?


■煩悩

■困ったときのブルー頼み(度数30)

煩悩に困ればブルーを頼れば万事解決・・・するわけじゃないが、足りない分はソレ系サイト巡りで鬱憤晴らし(やめれ)

最初はフショクルーガを最初に倒したときの「あっけない」のシーン。露光が強くてイマイチ撮りきれなかったが、割とこういうアングルを多用する人は好きだ。ブルーを必ず手前に持ってきているところも高得点。東映にも勇者がいたか(何の勇者だ)

続いてはそこから、戦地移動の撤退。ふんばりブルーなんだが、もうちょっとふんばり方を考えてあげて欲しいところだ。

で、少ないけどこれで終わり。

■定番のみ(度数20)

後は例によって姉様。今回はフラびぃも少しだけ。最初にサンダールの接近を感じたのは姉様。上からの見下ろしアングルとは通な奴め。しかし、いかんせんボリュームが足りないな。

そして近づいてくる足音におびえる素振りの姉様とフラびぃ。フラびぃの脚が強調されるのって、あんまりないんだよな。少しだけ貴重。


■感想

こっから先の話は、『煩悩』は殆どでないだろうから、感想メインで書き進めていく事とする。以上、業務連絡(何の業務だ)

■七の槍、参上!

さて冒頭、謎の光がセンティピードにまっしぐら。随分と荒っぽい登場だ。
そして、近づいてくる足音。足元だけが映される。センティピード内は全体的に照明を落としている為、効果抜群。これで口笛なり吹けば完璧なんだが・・・そこまでの勇者は東映にはいないと見える。根性無しどもめ。

姿をあらわしたのは最後の槍・七の槍サンダール。これで足元がサンダルなら完璧なんだが・・・そこまでの勇者は(以下削除)
その姿は明らかにサメをモチーフにしているが、いやあ、カッコイイねぇ。ゴチャゴチャしてるし。お約束風味に背中に吊るした大剣、渋い声。声なんか、最初の台詞だけで一発でバレバレ。これでボディカラーが赤だったら完(以下削除)

■シュリケンジャーの正体を探れ!

今回の話は、町中をあの格好で闊歩しているシュリケンジャーを尾行する鷹介達三馬鹿トリオから始まる。どうしてこんなに忍者に向いてない連中ばかりなんだろう(笑)
しかしそこでお得意の変装。どこぞの探偵みたいな奴に変装して闊歩するシュリケンジャー。その時々で足を止める場所、鷹介達はそれで正体を推測するが・・・
鷹介は、球場前ということで、超一流のプロ野球選手。あんなにスイングがヘッポコな奴がプロになれるんなら俺だって目指すぞ。あと、ホームラン打ってダイヤモンド回る前に抱き着きにきたらアウトじゃなかったっけ?(そんなルールはない)
吼太は、ビル前ということで、国際的ビジネスマン。あの語学力は・・・というが、あんなインチキ外人みたいな語学力で国際社会に通用するなら俺だって通用するわ。あとシュリケンジャーは北京語なんか使ってないぞ。
七海は、楽器店前ということで、ロックミュージシャン。割とまともなんだが、あれ、ロックか?

しかしいずれも違っていた。シュリケンジャーは何故足を止めたのか・・・?

■タイムイエロー

一度まかれた鷹介達は、ふと見たラーメン屋の中にシュリケンジャーがいるのを見つける。御前様からの電話を受け、トイレに向かったその隙に店内に入る三人。そして、正体を明かせと迫るが、こいつは変装元の本人。
食いしん坊漫才的なタレント(?)、坂木鉄平だった。
要するに、坂木が足を止めていたのは、ランチをどこでとるか迷っていたに過ぎない。思い返せば足を止めた場所全てに、何らかの店があった。シュリケンジャーは全てお見通しだった、というわけさベイベー♪

さてこの、姿が映ってないのに台詞がバンバン出てくる坂木鉄平、2000年度戦隊『未来戦隊タイムレンジャー』でタイムイエロー・ドモンを演じた和泉宗兵。当時は小泉朋英と本名で出演していたらしいが、いつ改名したかまでは調べてない。
この作品はロクに見てないが、イエローラブなカメラマンの女が、実は別のハンサムボーイをイエローだと決め付けていたのを知り、最後にドモンが少し悲しい高笑いをする回の事は覚えている。この高笑いがど下手だったもので。
ついでにモミあげも当時に合せているのか?地か?

なんてことはこの作品では関係ない。次いけ、次。

■腕試し

ジャカンジャの方に戻ると、先輩方のイジメ・・・いや、腕試しが始まっていた。相変わらずフラびぃのやる気ゼロな掛け声が秀逸。しかしサンダール、この二人を相手にして息一つ乱さず余裕。姉様とフラびぃなんか息上がってるのに(笑)
続いて登場はサタラクラ・・・え?お前?と思ったらサーガイン。うむうむ、ここは剣士でないとな。
サーガインの猛攻にも剣を抜かずに防戦に徹するサンダール。壁際に追い込まれたところでタウ様の「それまで!」がかかる。先輩としての力量を見せ付けたと喜ぶサタラクラ達だが、サーガインだけは違っていた。
「お見事・・・」
「くっ・・・貴様!」
サンダールの首根っこを押さえつけていたサーガインだが、同時にサンダールは脇差し(?)をサーガインの脇に押し当てていた。くぅ〜〜〜!こんな時は川平の気持ちが良く分かる(分かってへん)

いやあ、カッチョええなあ剣士は。たまらんわ。『煩悩』としては0点だが、別の煩悩をたまらなく刺激するわ。

■御廉の向こうの御前様

鷹介達を完全にまいたシュリケンジャーは、御前様と面会。・・・は、いいんだけど、御廉で姿が全く見えない上にシュリケンジャーの独り芝居だよ(笑)

でも、さすがにシュリケンジャーも、鷹介達に正体を隠し続けるのが苦痛になってきたようだ。正体みたり、外道正真霊破光線(古)
なお、ここで御前様に驚愕の事実を告げられ、慌ててボーイ達の元に駆けつけることになる。あまり役に立たなかったが(笑)

■今回の中忍・フショクルーガ

さて今回の作戦はサーガイン。実は、独断専行していたというからちょっと驚き。その僭越をサンダールが不問とするようなことを言うのが、サーガインの癪に障る。うーん、いいなあ、こういうゾクゾク。

ガをモチーフにした中忍・フショクルーガの撒き散らすリンプンは、腐食作用がある。人に付着するともう立っていられない。立って・・・ううむ、冗談じゃねぇ。これからひと花もふた花も咲かせようというのに(何の花だ下衆野郎)
それは余録。
鷹介達の「ハー、リー、ケーン!」一撃でこいつは爆死。しかしその爆発でリンプンが余計に飛び散り、人々を苦しめてしまう。更にフショクルーガ復活するし(笑)。お約束に額のポッチを光らせて、そこが弱点だと一目瞭然。

■同志と暗躍

その様子を見たサンダール、ここで加勢に行こうと持ち掛けるが、やる気なさげな空気がいいよな、ジャカンジャ(笑)
面倒くさいし、サーガイン優勢だし、下手に手出ししたら怒られるし・・・なるほど、確かに理由としては間違ってない気もする。

サンダールは、ここで力を一つにすることが出来ると持ちかける。一つの目的の為に共に戦う仲間・同志と言って。それに反応してほいほい出撃する辺りもジャカンジャらしくていいよなあ(笑)
しかしサンダールは、別に目的があったらしい。妙な物体をタウ様に見せると、タウ様ゴキゲン。なんなんだろう。

■仲間のピンチを助ける戦士×2

さて戦いの場を人気のないとこに移した鷹介達だが、フショクルーガは何度も復活する為に決め手を欠く。おまけにサーガインがついてるし。更にそこにサタラクラ達が合流して全く手が出せない。
でも、サーガインがそれを手柄の横取りと受け取って、ぷるぷる震えるのが可愛いよな。サタラクラ達も、案外『同志』という名目を得て、手柄を横取りしようとしているのかもしれないけど・・・後のシーンを見るとそうでもないみたい。ちょっと残念。

ピンチに陥った仲間を助けるのはソロの仕事。シュリケンジャーが天空ヘリのローターアタックでサーガイン達をふっとばす。ナイス卑怯。でもフショクルーガに千本ノックが通用しないというオッペケペーぶり(笑)。弱すぎ。
しかしサーガイン、ここでフショクルーガを退却させる。どうやら限界点があるようだな。その隙を突いたビクトリーガジェットだが・・・ここでも『仲間のピンチを助ける戦士』が登場。
勿論それはサンダール。いやーんイカスー♪

で、ここでのサーガイン以外の反応を見る限り、どうやら本気で『同志』として戦ってたみたい、と思える。なんだ「サンダール、様」ってフラびぃ(笑)

■圧倒的な力の差

さてこのサンダール、やたらとカッコイイだけでなく、やたらと強い。というかシュリケンジャー激弱。
「地球の忍者達よ!貴様らと戦うのを楽しみにしていた。
 だが今のはほんのウォーミングアップ。頼むから、ガッカリさせてくれるなよ!」
っく〜〜〜〜!川平になってばっかりだな今回。

で、緊張感漂う中、打って出るハリケンジャー達という図で引き。『つづく』はこうでなくちゃ嘘だよな。


■今後の展望

「嘆きの弓と怒りの矢、一つとなりて大いなる力を開かん」
タウ様がマンマルバから受け取った最期の預言。何だこれ?弓と矢?誰がロビン料理長を殺したのかってこと?しかもタワーブリッジで(ロビンがちゃうわ)
マンマルバ最期の託宣となれば、アレに関係あるに違いない。しかし・・・それとあのフジツボ球と何の関係が?

御前様・・・らしき奴が登場したが、台詞もなければ動く素振りも見せない。あれがシュリケンジャーの独り芝居という事も考えられる。ここに至っても、まだ『シュリケンジャー=御前様』は完全に消え去らない。残りも少なくなってきたし、ぼちぼちと正体が明らかになるようだ。

さて、そろそろ暗黒七本槍の最期の順序が気になり出す頃だが・・・ここまでキャラが育つと、もう一気に潰れるような気がするな。次回、次々回辺りでサーガインが口火を切ったりしたらわからないが。
個人的にはフラびぃと七海の決闘が欲しいな。

あ、メカでてねーや(笑)


■ 次回は忍の掟 ■

登場したときは圧倒的パワー、というお約束を全く裏切らないサンダール。鷹介達は果たしてあの窮地をどう抜けるというのか・・・あ、ドロンがあるか(笑)
それにしても、サンダールは確かにサーガインが嫌いそうな奴だ。次回はそれでまたサーガイン独断専行っぽいが・・・ポックリいかなければいいが。
それよりも、シュリケンジャーの動向が気になる。次回、こいつはどんな状況に陥るのだろう?今回、もう落ちるところまで落ちたから恐いもの無しだがな。

【 ハリケンジャー 巻之四十『オトリと忍の掟』 】